技術とチームワークで社会を支える|株式会社太平エンジニアリング
2024年12月3日
「建築設備」と「ビルメンテナンス」という2本柱で業界をリードする太平エンジニアリング。
オフィスビルや病院、学校、公共施設など、私たちの日常生活を支えるインフラを守り、社会に欠かせない存在として活躍しています。
今回のインタビューでは、同社で働く中村さんと小澤さんの2名に、事業内容や社風、そして社員が感じるやりがいについてお話を伺いました。
チームワークを大切にし、若手社員にも積極的に挑戦の機会を提供する同社の魅力をぜひご覧ください。
太平エンジニアリングの事業内容
Q:太平エンジニアリングの事業内容について教えてください。
【中村さん】
当社の事業は、建築設備業界とビルメンテナンス業界を2本柱にして展開しています。
◆建築設備業
建物の空気や水、つまり空調や給排水設備の設計・施工を行っています。
これは、エアコンや換気、水回りを建物にシステムとして組み込む工事です。
対象となる建物は、一般家庭ではなく、オフィスビルや公共施設、学校、病院、ホテルなど、多くの人が集まる大きな建物です。
◆ビルメンテナンス業
建物の総合的な維持管理を行う業務です。
こちらも一般家庭ではなく、公共施設やオフィスビル、大学、病院、ホテルなどを対象に、空調や給排水、電気関係、エレベーターの点検や貯水タンクの清掃など、年間契約で包括的に行います。
この2つの事業を1社で行っているのが当社の特徴で、非常に公共性の高い仕事をしています。
Q:新卒社員はどのようなフィールドで活躍していますか?
【中村さん】
新卒の方が配属される可能性が高い職種は、施工管理職、メンテナンス職、サービスエンジニア職です。
いずれも技術知識を身に付けていく仕事ですが、事前知識は一切必要なく、後述のように文系出身の方も多く活躍しています。
入社して、ゼロから専門知識を身に着けていくことができる仕事です。
◆施工管理職
空調給排水衛生設備を新しく工事したり、作り替えたりする際の工事の管理を行う仕事です。
自分で手を動かして作業するのではなく、工事の計画を立て、段取りを決め、実際に作業する職人さん方へ指示を出します。
スケジュール通りに工事が進んでいるかを管理する監督の立場です。
時には図面を描いたり、記録のための写真を撮ったりすることもあります。
ゼロから建物を作っていくので、ものづくりに興味がある方に向いています。
地図に残る仕事です。
◆メンテナンス職
ビルメンテナンス業のフロント営業のような役割を担います。
担当する建物を持ち、例えば東京国際フォーラムや複数のホテルなどの年間点検スケジュールを策定・手配し、そのスケジュールに基づいて定期保守を行っていきます。
設備は15年~20年で寿命を迎えるものなので、定期的に改修工事の必要が出てきます。
その改修工事の提案まで、当社のメンテナンス職は行います。
営業的な側面もある技術職で、建物の保守管理を運営する重要なポジションです。
◆サービスエンジニア職
空調や給排水設備にとってお医者さんのような役割になり、当社の中で唯一、機械を直接触って作業を行う職種です。
会社の車でお客様のところを回り、年間点検スケジュールに基づいて空調・給排水設備の点検や修理を行います。
手先が器用な方が活躍しており、できる仕事が増える=成長を実感できる職種です。
Q:太平エンジニアリングの特徴を教えてください。
〈3つの強み〉
- 景気に左右されない安定した収益性
- お客様へワンストップソリューションを提供
- 多様な職種に挑戦できるキャリア
【中村さん】
当社には3つの強みがあります。
まず1つ目は、景気に左右されにくい、非常に安定した収益性を誇る点です。
経済の動向に影響されにくいビジネスモデルが特徴です。
建築需要が減少して工事が少なくなった場合でも、当社はビルメンテナンスという別の安定したビジネスも展開しています。
建物が存在する限り、維持管理は必要ですので、工事の減少時でも一定の仕事量を確保できます。
このため、当社は業界の中でも非常に安定した収益性を誇っています。
2つ目は、お客様にとっての強みである、ワンストップでソリューションを提供できることです。
例えば、ビルメンテナンスを行っている建物で大規模な改修工事が必要になった場合、他社では外部の工事業者に発注することが多いですが、当社はその能力を自社で持っているため、全てを一貫して対応できます。
さらに、新築工事の案件も受注しやすく、実際に豊洲市場では、工事から総合保守管理まで当社が行っている例もあります。
そして3つめは、社員にとっての強みである多様な職種があることです。
新卒社員には適性に応じた配置が行え、豊富な経験を積む機会も提供されます。
このように、さまざまなフィールドで活躍できる環境が整っているのが当社の強みです。
太平エンジニアリングの社風や制度
Q:会社の雰囲気を教えてください
【小澤さん】
入社前と入社後で悪いギャップは特になく、非常に質問しやすい環境です
施工からリノベーションまで幅広い業務を一貫して行っているため、社員同士の横の繋がりが強く、チームワークを大切にしています。
真面目で誠実な社員が多く、お客様目線での仕事を常に心掛けています。
若手のうちからチャレンジさせてもらえ、新人や2〜3年目の社員でも多くの経験を積むことができる環境が整っています。
Q:新卒社員の配属先はどのような環境ですか?
【中村さん】
小澤さんの言う通り、相談しやすい・コミュニケーションが取りやすい環境があると思います。
上司先輩から新人に対して、積極的に声掛けをする風土があります。
当社に限った話ではないですが、社会人になると、学生時代より幅広い年代の方たちと働くこととなります。
上司・先輩・当社の協力会社の職人さん方、お客様側の担当者の方など、特に新人のうちは自分より年配の方と動くことがほとんどでしょう。
そのため、意識しなくとも自然と緊張を強いられがちなのが、新人期間です。
ただし、そういった緊張は、周囲の方と打ち解けることで少しずつ解れてくるので、慣れてくると、仕事に対するストレスというものは大幅に軽減されます。
当社では少しでも早く慣れていただくために、上司・先輩には積極的に新人への声掛けをお願いしています。
また、業界の特性でもありますが、当社の協力会社の方々は、長い期間当社のお仕事をしていただいている方がほとんどです。
そのため、仲間として、新人にも多くのことを教えていただけています。
もちろん我々は、将来的に成長していくことで、工程の段取り等の指示を出していくことになるのですが、上記のように、社内外ともに多くの方がフォローをしてくれる環境があるため、落ち着いて成長をしてくことが出来る環境だと思います。
Q:社員同士の交流が盛んなようですが、具体的にどのような活動が行われていますか?
【小澤さん】
コロナ禍以前は、有志で外部のスポーツイベント等にも参加していましたが、残念ながらコロナ禍以降は中止が続いています。
しかし、社員同士の交流は続いていて、仕事終わりにフットサルやバスケットボールを楽しんだり、部署をまたいでの交流が盛んです。
そういった活動を通じて繋がりが深まることで、仕事でもやり取りがしやすくなり、結果的に良い社風が形成されていると思います。
もちろんこれらの活動は自主的に行われていますが、社員同士の関わりが強いのが特徴です。
【中村さん】
会社での交流は、なんとなく「上司からの断りにくいお誘い」のようなマイナスイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、そういった強制はないと思いますね。
また、当社の場合、わりと近い年次の社員同士で自然に集まることも多いですね。
1年目や2年目の社員同士で「フットサルやってるから、もし好きなら一緒にやらない?」と声をかけ合ったり、飲み会やゴルフ、ゲーム、さらにはキャンプに行くなど、様々な活動を通じて若手社員同士の絆が深まっています。
当社は縦の繋がりだけでなく、横の繋がりも非常に大切にしています。
縦の繋がりももちろんよい会社ですが、部署を超えた横の展開が必要になることが多いので、自然と横の交流が活発になります。
太平エンジニアリングの働き方
Q:新卒入社1年目はどのような働き方になるのでしょうか?
【施工管理職の一例】
時間 | 活動内容 |
---|---|
現場に直行 | |
8:00 | 朝礼・作業スケジュール確認、作業開始 |
9:00 | 現場巡回・安全管理、作業工程記録 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 書類作業・発注業務 |
17:00 | 次の日の準備・作業完了確認 |
18:30 | 退勤 |
新卒社員の1年目は、施工管理の現場で様々な業務に取り組みます。
朝は現場に直行し、8時には朝礼が始まります。
朝礼では、その日の作業スケジュールを確認し、協力業者の職人さんたちに具体的な指示を出して、業務をスタートさせます。
午前中は主に現場を巡回し、作業の進捗状況を記録したり、作業中の安全管理を行います。特に危険箇所の確認や、必要な注意喚起を行うことが重要な任務です。
昼休憩後の午後は、書類作業や次の工事エリアに関する発注業務を行います。
新卒社員は、必要な資材の手配や協力会社とのスケジュール調整などの準備作業に携わり、徐々にプロジェクト全体の流れを把握していきます。
終業前には、次の日の準備や、当日の作業完了確認を行います。
日中の業務を効率的に進め、できる限り残業をしない形で作業を終えるように工夫しています。
【ほかの職種のお仕事動画はこちら】
メンテナンス職 https://youtu.be/l9fWMfI8iCc
サービスエンジニア職 https://youtu.be/HyVLmsMxGjE
Q:研修制度は、どのようなものがありますか?
【中村さん】
当社では、新入社員の研修期間として1年間のOJTを含む研修制度を設けています。
1年目には、まず入社後1〜2週間ほどの集合研修が行われ、ビジネスマナー研修に加えて、簡単な設備に関する基礎的な研修を受けます。
その後、各社員は現場に配属され、1年間のOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)がスタートします。
OJT期間中は、3ヶ月ごとに上長との面談を行い、目標のすり合わせや進捗状況の確認を丁寧に行います。
さらに、半年後には全社員が集まり、モチベーションや目標の振り返りを行う研修を実施しています。
また、冬には所属上長以外の人事や事務方との面談も行い、異なる視点からのフィードバックを受けられる機会を設けています。
こちらは入社5年目まで行っていて、フォローアップ体制もしっかりしています。
2年目に入ると、6月に改めて座学形式の設備研修を行い、現場での経験を活かして知識を再確認します。
これにより、1年目に現場で学んだことを振り返りながら、さらなるスキルアップを目指せるような体制を整えています。
最初の研修だけでなく、2年目に再度研修を受けることで、実務経験を踏まえた知識の補強ができる点が特徴です。
この研修制度は非常に評判が良く、特に2年目に再度座学で学べることが「改めて学び直す機会があって良かった」と評価されています。
太平エンジニアリングの求める人物像
Q:求める人物像を教えてください
【小澤さん】
空調や給排水といったインフラに少しでも興味を持っていてほしいなと思います。
もちろん、細かい知識は入社後に学んでいただければいいですが、インフラに携わりたい、社会に貢献したいという気持ちがある方を歓迎しています。
コロナ禍での換気を含めた空調の重要さや、近年増えてきた自然災害からインフラ業界への関心が強くなり、学生さんにとっても身近に感じることも増えてきたかと思います。
小さなきっかけでいいので、こうした業界に対する興味や熱意を持っている方であれば、当社で活躍できる素質があると思います。
【中村さん】
あとはフィールドに出る仕事なので、「ずっと事務・ずっと営業というより、外にも出たい」という人はマッチングしていると思います。
「当社に入ってよかった点は?」と若手社員に質問した際にも、社風や事業内容のほかに、「フィールドワークもある仕事なので、気持ちの切り替えもしやすく、楽しい、自分に向いている」という声が上がることが多いです。
専門知識を身に付ける仕事でありながら、フィールドを歩くことも多い仕事であるため、やはり体を動かすことが好きな、スポーツ経験者の方にマッチングしているようですね。
私は文化系出身ですが、やはり定期的に現場に出る仕事は気持ちも詰まることがなくて好きでした。
Q:活躍している人材の特徴はありますか?
【中村さん】
性別や文理を問わず、どの職種でも活躍できる環境があります。
まず、事前知識は必要なく、あくまで入社後の研修で技術知識を身につけていっていただくため、出身学部・学科は問いません。
もちろん、機械・電気出身であれば、学んだことに関連する用語が出るケースもありますし、建築学科であれば、躯体部分を担当する他業者との話の際に理解がしやすいケースもあります。
しかし、「空調給排水を直接学んだ方」という学生さんは、非常に稀です。
また、数字を扱う場面は多くなりますが、研究職のように常に計算をし続ける仕事というわけではありません。
文系の場合には、文章処理の論理力や、建築科関係法規の法律文書を理解するための読解力などが、直接的に活かせます。
よって、あらゆる学部・学科出身の方が活躍している会社です。
女性活躍促進については従前より積極的で、産休育休からの復帰後の条件も手厚く、女性管理職も活躍しています。
フィールドワークを伴う技術職で活躍する女性も着実に増えています。
【小澤さん】
今後、より女性の活躍が期待できるのではないかと思っています。
近年、技術職への女性の応募が増えてきた印象です。
業界の将来性やワークライフバランスの改善、給与水準が高いというところも魅力に感じていただいているようです。
育児支援に力を入れている当社であれば、よりプライベートとの両立ができるので男女問わず活躍することが可能です。
学生の皆さんへ
Q:仕事のやりがいを教えてください
【小澤さん】
やはり施工管理の仕事は物作りに携わるので、竣工して建物が完成し、実際に試運転をして、蛇口をひねれば水が出て、空調が稼働して風が吹く、そういった瞬間に大きなやりがいや達成感を感じます。
これは多くの社員が共感している点ではないでしょうか。
メンテナンス職の場合は、見積もりから現場調整まで全て一人で対応するので、仕事が完了した際には「最初から最後まで自分でやり遂げた」という大きな達成感を感じることができます。
サービスエンジニアに関しても、お客様から直接お礼をいただいたり、そこで生まれるコミュニケーションが、やりがいに繋がるという話をよく耳にします。
BtoBの仕事でありながら、直接的な解決と感謝の言葉をいただける仕事というのも、意外と珍しいのではないでしょうか。
【中村さん】
施工管理職は、「会社を超えた多くの方々と協力して一つのプロジェクトを完遂する」という、非常にスケールの大きい仕事です。
もちろん、その分調整が大変なのですが、仕事のやりがいを「とにかく多くの人と関わる仕事なので、それが一番面白い」と挙げる人が多いです。
メンテナンス職・サービスエンジニア職では、人が利用する建物の管理を行っているため、建物内を歩く人々を見て「この建物を維持しているのは自分たちだ」と感じることもやりがいの一つです。
例えば、病院や東京国際フォーラムなど、多くの人が集まる場所の管理を任されていると、特にそう感じることがあります。
Q:最後に学生に一言
【中村さん】
設備工事とビルメンテナンスは、社会貢献度が非常に高く、世の中を根本的に物理的に支えている、なくてはならない業界です。
当社は、ほかの業界・他社にはない特徴と独自性を持っており、それが一番の魅力だと思います。
安定した財務基盤、幅広い職種、そして人柄の良さも当社の強みです。
やりがいや働きやすさを感じられる職場なので、ぜひ選考を受けながらでも、その点を体感していただければと思います。
【小澤さん】
就職活動中の学生さんには、やはり自分に合う会社を見つけてほしいと思います。
たくさんの企業を受ける中で、自分の感覚を大切にして、合うか合わないかを見極めてください。
最終的に自分にしっくりくる会社を選んでいただければと思いますし、それが建設業やビルメンテナンス業界であれば嬉しいです。
自分の感覚を信じて、良い選択をしてください。
ぜひその選択の候補に、当社を入れていただければと思います。
中村優志(なかむらまさし)さん
2010年に新卒で太平エンジニアリングに入社。文系出身ながら技術職を一通り経験後、人事部人事採用課に異動し、課長職を務める。新卒・中途採用の面接や選考に携わるほか、人事企画や規定・制度の策定、評価業務も担当。趣味は音楽・車・写真撮影。休日は引きこもってトラック作成に励むか、カメラを積んで長距離運転を楽しむ日々です。
小澤五花(おざわいつか)さん
2016年に太平エンジニアリングに入社。入社以来、人事部に所属し、人事採用課にて採用事務を担当。会社説明会でのプレゼンや面接対応、資料作成を行い、学生との窓口業務にも従事。ライブや舞台を観ることが好きで、旅行も兼ねて遠征することもあります。