【就活生必見】内々定は保留できる!保留方法を例文と合わせて紹介

 2023年3月30日

お困りのようですが、どうしましたか?
何かメールが届いたようですね

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

企業から内々定をもらえて嬉しいんですけど、正直まだほかの企業も気になってるんですよね……。
ちなみに内々定って保留できるんですか?

はい、内々定の保留はできますよ。
労働契約が結ばれていないので、口約束の形です。

キャリアプランナー 廣瀬

就活生 Aさん

よかった!
では、どうやって保留にしたいことを伝えたらいいですか?

保留によって少なからず企業側に迷惑をかけてしまうので、丁寧かつ正しいやり方で連絡しなければなりません。
今回は、内々定を保留する方法と伝え方を、例文と合わせて解説していきます。

キャリアプランナー 廣瀬

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内々定を保留することは可能なのか?

内々定を保留することは可能なのか?

就活の早期化の影響から、既に多くの学生が内々定を提示されていることだと思いますが、早さゆえの悩みもつきないことでしょう。「他の企業の結果で承諾するか決めたい」「本命企業の選考がまだ先」などといった理由から“保留したい”と考えていることだと思います。

しかし内々定は内定ほどしっかりしたものではないことから、「内々定を保留できるのか」と疑問を抱いていることだと思います。では実際、内々定を保留することは可能なのでしょうか。真相を確認していきましょう。

まずは「内々定」について知ろう

内々定を保留できるのかどうかを知る前に、まずは「内々定」について知りましょう。内々定の仕組みなどを知ることで保留に対する知識をより明確にしていきます。

そしてそんな内々定とは、正式な契約(労働契約)が成立していないが、入社を約束している状態のことをいい、簡単に言うと入社の約束を交わした“口約束”をしている形です。法的な契約はないが、「10月になったら契約を正式に結びますよ(内定を出しますよ)」と言われている状況で、「内定承諾書」などといった書類を提出させるケースは少なく、ほとんどが口約束です。

反対に「内定」は法的な契約が結ばれている状態となります。つまり、内々定との違いは“労働契約”が成立しているかどうかです。内定は労働契約が成立しているが、内々定は労働契約が成立されていません。

内々定

上記からもわかるように、内々定は簡単に取り消しを行えることもあって内定よりも契約の形としては緩いものとなります。しかしそれでも企業側には内々定を提示する理由がちゃんとありますので、「取り消せるから」と雑に扱ってはいけません。そしてそんな内々定を出す企業側の理由は下記のとおりです。

  • 優秀な学生の早期確保
  • 人手不足を懸念しての囲い込み

内々定を出す1つ目の目的は、優秀な学生の早期確保です。どの企業も企業に貢献できる優秀な人材を求めており、その中で「他の企業に取られたくない」と思える学生を見つけた際には囲い込むために内々定を出します。

多くの企業がこのような目的から内々定を出しますが、中には人気のなさから毎年人集めに苦労するため、選考を受けに来てくれた貴重な人材を早期的に確保しておきたいという理由から内々定を出すケースもあります。どちらにしても「早期確保」が大きな目的となり、企業側も学生の入社を前提としているため、たとえ労働契約が結ばれていなくても重要な約束となります。

「内々定をもらったけれど、本当に決めていいのだろうか」「ほかを受けるなら内々定は取り消すといわれた」など、内々定をもらってからも悩みごとはつきませんよね。キャリチャンの「就活相談サポート」では、内々定の保留・辞退の方法についても相談を受けつけています。不安があれば、ぜひイベントへお越しください。

内々定は保留することが可能!

内々定についての理解を深めたらいよいよ本題です。「内々定は保留することができるのか」その答えはYES。つまり労働契約が結ばれていない状態の内々定でも保留することは可能ということです。

たとえ労働契約が結ばれておらず、書類などがない口約束だとしても内々定は「10月になったら正式に内定を出す」と約束しているものに変わりないため、保留する権利は十分にあるのです。

しかし、いくら保留をする権利があるとしても企業側からすると入社を前提に提示していることから、すでに入社に向けての準備を始めている場合もあるため、少なからず保留は迷惑をかけることとなります。そのため保留の連絡をする際には丁重に行う必要があります。

内々定を保留する方法と伝え方

内々定を保留する方法と伝え方

内々定を保留することは可能ですが、保留することによって少なからず企業側に迷惑をかけてしまうことになりますので、丁重かつ正しいやり方から保留を申し出る必要があります。

では内々定を保留する際、具体的にどのように行えばよいのでしょうか。ここではそんな内々定を保留する方法と伝え方を例文と合わせて解説していきます。印象が悪くならないよう、正しいやり方から保留を申し出ましょう。

保留を決めたら即連絡!いつまでに返事をするか伝えよう

「他の選考結果で決めたい」「本命企業の選考がまだ先ですぐに承諾できない」など、さまざまな理由から内々定を保留すると決めた際、“すぐに企業に連絡”するようにしてください。企業側は学生が入社することを前提に内々定を出しており、そのための準備もすでに進んでいますので、辞退する可能性があるのなら早くに知りたいと思っているため、学生も保留する際には早くに連絡しなくてはなりません。

そのため内々定を保留すると決めた際にはできる限り早くに企業へ連絡するようにしてください。どんなに遅くても内々定を提示された1週間後までには連絡します。また内々定の保留を申し出る際には、いつまでに返事をすることができるのかを合わせて伝えます。

企業は入社に向けての準備と合わせ、入社を前提として人数確保のための採用活動を続けていきますので、その人数の調整をするためにも内々定を出した学生の動きを把握しておきたいと考えており、迷惑をかけてしまわないためにも必ず「〇日までに連絡します」と伝えてください。

もちろん、保留に対するお願いやこちらの都合から保留させてもらうことに対する謝罪も伝えます。内々定を保留できる権利があるとしても、低姿勢でお願いするのがマナーとなりますので、覚えておきましょう。

保留連絡は基本“電話”で行う

内々定の保留を申し出る際は、すぐに企業とアポイントが取れるよう、電話で連絡するのが基本です。電話をする時間は何かと忙しい始業1時間と終業1時間、お昼の時間を避けた時間帯が良いです。(例:勤務時間9時~18時の場合、始業(9時~10時)・終業(17時~18時)・お昼(12時~13時)を避けた時間帯がベスト)

そして具体的な電話での連絡方法は下記のとおりです。

学生:お世話になっております。〇〇大学△△学部の[氏名]と申します。お忙しいところ恐縮ですが、採用担当者様(名前がわかる場合は名前)はいらっしゃいますでしょうか?

企業:少々お待ちください。~~~お待たせしました。採用担当の○○です。

学生:お世話になっております。〇〇大学△△学部の[氏名]です。先日は内々定の通知をいただき、ありがとうございました。

入社の件についてですが、他社の選考結果を待ってから判断させていただきたいと考えています。

勝手なお願いで大変恐縮なのですが、〇月〇日まで返事を待っていただくことは可能でしょうか?

企業:かしこまりました。

学生:ありがとうございます。

まずは内々定を提示してくれたことに対する感謝を述べ、次に保留したい理由(他社の結果を待ちたい)を述べます。そしていつまでに返答ができるのか、具体的な日にちを必ず伝えましょう。そして最後に、こちらの都合で連絡を待ってもらうことに対しての謝罪を述べます。

内々定を保留するなら、マナーを守って連絡しなければいけません。キャリチャンの「就活相談サポート」では、内々定の保留・辞退の方法についても相談を受けつけています。不安があれば、ぜひプロのキャリアプランナーに吐き出してください。

連絡が難しい場合はメールでもOK

基本的にすぐに連絡が取れるよう、電話で連絡した方がよいですが、なかなか電話がつながらない場合にはメールで連絡をします。メールにより内々定保留の申し出は下記のとおりです。

【件名】内々定の受諾回答期限延長のお願い(〇〇大学△△学部 氏名)

株式会社○○
採用担当者 ○○様(人事部 ○○様)

お世話になっております。〇〇大学△△学部の[氏名]です。
この度は内々定の通知をいただき、誠にありがとうございます。

入社の件について、他社の選考結果を踏まえて判断させていただきたいと考えております。

内々定をいただいたにも関わらず誠に申し訳ございませんが、〇月末日まで回答を待っていただくことは可能でしょうか。

こちらの都合で大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願い申し上げます。

============
〇〇大学△△学部
氏名
000-0000-0000
Abcdefg@mail.com
============

メールでは賢明で内々定の保留だという旨が伝わるようにします。内容に関しては電話同様、内々定保留に関するお願いと返事をする日時、こちらの都合による保留の謝罪を述べます。

企業には毎日たくさんのメールが届くため、まれに見逃されてしまう場合もありますので、1、2日待っても返信がない場合には再度電話にて連絡をするようにしてください。繰り返しになりますが、保留を決めたらすぐに連絡することが大切ですので、早めに連絡がつくように対処していくようにしましょう。

内々定を保留することによるリスク

内々定を保留することによるリスク

内々定は正しいやり方から連絡をすれば保留することは可能ですが、残念ながら保留することによって起きるリスクもいくつかあります。そのため内々定を保留する権利があっても、「保留することでこのようなリスクがある」ということを事前に把握しておかなくてはならないのです。

では具体的に内々定を保留することでどのようなリスクがあるのでしょうか。ここではそんな内々定を保留することによるリスクについて解説しています。しっかり確認し、覚悟をしたうえで内々定を保留するようにしましょう。

場合によっては保留を断られることもある

内々定の保留を申し出ることで保留を断られる場合があります。企業は内々定の保留の申し出があることをある程度理解していますが、それでも企業側の事情から保留を断る場合があります。具体的な企業側の断る理由は下記のとおりです。

  • すでに内定出し・入社の準備が整っている
  • 学生を手放したくない

企業側がすでに内定出しや入社のための準備が整っていると保留を断る場合があります。配属先やオフィス内でのデスクの準備、入社に向けた書類の作成などが完成していると「今更保留は困る…。」「採用事情・入社事情に影響が出て困る」といった理由から保留を断ります。これは内定式が行われる10月付近にこのような理由から断られるケースが多くあります。

企業側の内定出しや入社に向けての準備のほかに、“単純にこの学生を手放したくない”という理由から保留を断る場合もあります。「こんな優秀な人材を手放したくない・他に取られたくない」という理由や、「思ったより人が集まらなかったのでここで手放すわけにはいかない」という理由などから断るケースも珍しくありません。

基本的には内々定保留を断るケースは多くありませんが、まれにこのような事情から内々定の保留を断られることがあることを覚えておいてください。ただ、もし断られたとしても交渉することは可能ですので、事情や自分の意志をしっかり伝えることで意識して交渉しましょう。

保留することで内々定が取り消されることも

内々定の保留を申し出ることで断られてしまうことがあるだけでなく、“内々定が取り消される”というケースもあります。「保留だけで内々定が取り消されるの?」と驚くかもしれませんが、残念ながらこのようなケースは意外とよくあります。

冒頭でもお話ししたように、内々定には法的拘束力がないため企業側は比較的簡単に内々定を取り消すことが可能です。ただ意味もなく内々定を取り消すことはありません。取り消されるのにはいくつか理由があります。

まずは「入社するかわからない人材よりも確実に入社してくれる人材を探したい」という理由です。保留ということは少なからず辞退する可能性があるわけですから、入社するかもわからない人に時間を割くよりも、その時間で確実に入社してくれる人材を確保したいと思うのは当然のことです。

また、「学生側の問題」から内々定を取り消されるケースもあります。「単位が足りなさそうだからいったん保留したい」「必要資格の取得に時間がかかりそうなので保留したい」など、学生側の問題から保留を申し出た場合には取り消されます。この理由に関しては正直なところ“取り消されても仕方ない”としか言いようがありませんので、就活に支障をきたすようなことがないように気を付けましょう。

おわりに

内々定を保留することは可能ですが、保留を申し出る際には正しいやり方から行わないといけません。保留の連絡は基本的に電話で行い、保留したいこと、保留したい理由、いつまでに返事を返せるか、内々定をいただいているのに保留したいということに対する謝罪をしっかりと伝えましょう。

また内々定には法的拘束力がないため、残念ながら保留を伝えることで取り消されてしまう場合もあることを覚悟しなくてはなりません。数は多くありませんが、毎年必ず取り消しといった事態はありますので、覚えておいてください。

もし、内々定の保留に関することで不安を感じたり、取り消されてしまったことで就活が難航してしまったという場合には、キャリチャンが相談に乗ります!キャリチャンが開催するイベント「就活相談サポート」では、就活に関する悩みをプロのキャリアプランナーがマンツーマンで解決。完全無料ですので、ぜひ気楽にご参加ください。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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