SNSで不採用はありえる!9割以上の人事が就活生のSNSを見る目的とは
2023年3月8日
SNSを使っていますか?
便利だし、コミュニケーションツールとして欠かせないですよね。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
もちろんやってますよ!Twitter、InstagramにFacebook……。でも最近ある噂を聞いたんです。「人事は就活生のSNSを見てる」って。
「SNSの投稿次第で不採用になる」という話も流れていますよね。これは残念ながら本当です。「9割以上の人事や採用担当者が就活生のSNSを見ている」と答えているんですよ。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
ええっそんな!大切な友人とつながっているし、思い出も詰まっているのでアカウント削除なんてできないです。どうすればいいんでしょうか?
大丈夫。今からできる、就活中のSNSとの正しい付き合い方があります。
就活のプロである私と一緒に、人事がSNSを見る目的から不採用になるケースまで見ていきましょう!
キャリアプランナー 岡田
人事の9割以上が就活生のSNSをチェックしている
キャリチャンの調査結果より、人事の9割以上が就活生のSNSをチェックしているということがわかりました。
その中でも最もチェックしているツールは「Facebook」です。理由は、Facebookは原則“本名”での登録が必要となるため、企業側も特定がしやすいのです。
さらには「Twitter」「Instagram」といった、誰しもが使っているであろうツールも、もちろんチェックの対象です。
では、具体的に人事や企業側はSNSを通して学生の何をチェックしているか。SNSを見る目的、さらに具体的にチェックしているポイントを解説いたします。
人事や企業が就活生のSNSを見る目的
人事が就活生のSNSを見る目的は“学生の素の部分”を確認するためです。
面接では準備してきた回答が多く、本音を話しているかの判断は非常に難しいです。しかし、普段使っているSNSであれば、日常的にどのようなことをやっているのか、どんな考え方をしているかなどを知ることができます。
他にも学生に問題がないかといった部分もSNSから確認します。素の部分が企業カラーとマッチしているか、学生に問題がないか、などは人事にとって合否を出すための判断材料なのです。
面接だけではわからない部分をSNSから見極め、企業との相性を図り、ミスマッチを事前に防ぐための情報収集を行うことで、企業側も選考を進めています。
SNSをチェックするタイミング
合否を判断するための情報収集としてSNSをチェックしているため、企業によってSNSを見る時期やタイミングは異なります。
たとえば大手企業のように受験者が多い企業では一次、二次選考を通過し、ある程度人数が絞られた段階でチェックします。
SNSチェックは最終的に誰に内定を出すかの判断をするために行うため、わざわざ応募者全員を見極める必要はないのです。
はんたいに、中小企業やベンチャー企業など、大手企業ほど応募者がいない場合は一選考初期の段階でチェックすることが多いです。
もちろんチェックするタイミングは企業によって異なりますが、どちらにしろ学生の見極めるための判断としてSNSをチェックするため、選考が進んでいる場合はSNSとの付き合い方を考える必要があるでしょう。
もし現在選考が進んでいる企業があって不安を感じる場合は、ぜひキャリCh.の「就活相談サポート」へ参加してはいかがでしょうか。たくさんの就活生を見てきた就活のプロが、SNSのより詳しい使い方など、どんな些細な悩みも丁寧にアドバイスします。
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具体的にチェックしていること
一番見ているところは”マナーやモラルのない発言や写真がないかどうか”です。
近年、マナーを無視した投稿が多く見受けられます。しかし、このような投稿は友達の間で通用しても社会では通用しません。もしマナー違反やモラルのない発言をした学生を採用してしまえば、企業の信用にも関わってくるからです。
そのため、マナーやモラルのない発言や写真がないかどうかは必ずチェックしなくてはならない項目なのです。
他にも、交流関係や経歴に嘘がないかなどもチェック、更に近状だけでなく、過去の投稿や友人とのやり取りなども見ています。
SNSで不採用はありえる!不採用になる4つのケース
ほとんどの場合は面接の前後に確認し、合否を出す判断材料として使われることが多いですが、投稿次第では不採用や、内定取り消しというケースはありえます。
具体的にどのような内容だと内定は取り消されてしまうのか。不採用になる4つのケースをご紹介します。
マナーやモラルのない行為
「電車内の地べたに座る」
「列に割り込む」
「店員に対して傲慢な態度を取る」
上記のようなマナーやモラルのない内容は当然NGです。人事がSNSを見る上でもっともチェックしている部分でもあるため、マナーやモラルのない内容と判断されれば、当然内定は取り消されますし、そもそも内定を出してもらえることもないでしょう。
過度な飲酒や喫煙
「過度な飲酒や喫煙」
「飲酒による失態」
「未成年の飲酒・喫煙」
過度な飲酒や喫煙は「あの人はお酒をいっぱい飲むから遅刻も多いのではないか」「タバコ休憩ばかりいくのではないか」といった悪い印象を与えてしまう可能性があります。
また、人事は近況だけでなく、過去の投稿もチェックしています。そのため、過去の投稿から未成年による飲酒、喫煙が発覚すれば、当然内定は遠のくでしょう。
他社や日常生活での愚痴
「A社の面接官、感じ悪かった」
「B社の方がC社よりもよかった」
「バイト行くのだるいからバックレた」
受けている企業はもちろん、他社の悪口や日常生活などの愚痴も悪い印象を与えます。
自社の悪口が書かれていれば、気分が悪いのは当然ですが、誰もが見ることができるSNSに投稿するという行為自体に問題があるのです。
就活をしていれば不満に思うことや理不尽は必ずあります。しかし、それらをわざわざSNSに書くのは控えましょう。
ポジティブにも要注意!
「A社はやっぱりいい会社だった!」
「書類選考・面接に通活かした!」
一見、ポジティブな内容にも見えますが、これらの内容にも注意が必要です。
なぜなら、他社の審査が通過したという書き込みを見た際「他にも受けているのか」「通過を喜んでいるってことはそっちが本命?」という疑いをもたれてしまう可能性があるからです。
もちろん、全てのポジティブな投稿に対してこのような疑いがかかるわけではありませんが、このような投稿もしないほうが無難でしょう。
キャリCh.では完全無料の「就活相談サポート」を実施中です。好きな日時にマンツーマンで相談ができるため、どんな小さな悩みでも安心してお話ができます。実際の自分のSNSを見せて、就活のプロからアドバイスを受けられます。連日開催しているため、ぜひ気軽に説明会へ足を運んでください。
就活生なら確認しよう!正しいSNSとの付き合い方
誰しもSNSが原因で選考に通らない、内定が取り消しとなれば嫌なはずです。しかしだからといって思い出の詰まったSNSを消すのも気が引けるでしょう。
そんな人のために、就活生なら知っておきたい、正しいSNSとの付き合い方をご紹介します。就活もSNSも円滑に進めていきましょう。
そもそも企業はどうやってアカウントを特定している?
人事が学生を特定するために、まずは本名から検索します。他にも学校名や部活、サークル、学部、学科、出身高校など、個人を特定しやすい情報が載っていればすぐに特定することが可能です。
最近では投稿した場所なども見ることができるため、大学の位置から投稿しているアカウントを探し、学生を特定します。
他にも「タグ付け」や「いいね」した記事などからも特定は可能です。このようにちょっと怖いですが、SNSで本人を特定するのは案外簡単なのです。
しかし、これらの仕組みを知っていれば、「個人を特定できる内容の記載をしない」「タグ付けを許可しない」など事前に対策を打つことができます。
自分のアカウント情報や設定などをしっかり確認しておきましょう。
不適切な投稿をしないことは大前提
不採用になるケースでも述べたように、マナーやモラルのない内容、過度な飲酒や喫煙、悪口といった不適切な投稿をしないことは大前提です。就活中だけでなく、過去にこのような投稿がある場合はすぐに削除しましょう。
また、タグ付けやコメント(リプ)などのやり取りなどにも注意が必要です。ただあなたが投稿した記事だけでなく、過去の投稿や友人関係などからもあなたのことは細かくチェックされています。
SNSは人事だけでなく、誰でも見ることが可能です。誰に見られても恥ずかしくない投稿を普段から心がけましょう。
カギを書ければ基本的に問題ない
アカウントにカギをかけたり、公開範囲を設定することで、人事や企業からのチェックを阻止することができます。主なSNSのカギのかけ方や公開範囲の設定方法を記載します。
- Facebook
設定→アカウント設定→プライバシー設定→アクティビティ(各位設定) - Twitter
設定とプライバシー→プライバシーとセキュリティ→ツイートを非公開にする - Instagram
設定→アカウントプライバシー設定→非公開アカウント
Facebookは「今後の投稿のプライバシー設定」「過去の投稿のプライバシー設定」自分がフォローしている人物のページ、リストを見られる人」など、更に細かく設定が可能です。
これらのカギ(非公開設定)はフォローを承認することで中身を見ることが可能になります。不用意に知らないアカウントからの申請に許可しないようにしましょう。
また、アカウントにカギをかけてもプロフィール写真やホーム画面の写真は表示されてしまうため、写真への配慮も忘れずに。
さらにタグ付けやコメントでのやり取りも他のアカウントから確認できる場合もあるので、細かな設定と配慮を心がけましょう。
内容に注意すれば消す必要はない
過去の投稿が原因で、面接が通らないということを絶対に避けたいのであれば、アカウントの削除をするのも一つの手段です。
しかし、公開範囲をしっかり設定しておけば見られることはないので、必ずアカウントを削除することがいいとは限りません。誰に見られていても問題ないと思うのであれば、カギをかける必要もないでしょう。
また、多くの企業もSNSを所有しており、FacebookやTwitterなどからしか得られない企業やイベントなどの情報もあります。これらの情報をいち早く知るためにも、就活生がSNSを持っていることはいいことです。
そのため、アカウント削除を検討するために、普段から見られても問題のないSNSを心がけましょう。
SNSだけに惑わされない就活をしよう
人事や企業が学生を判断するための材料としてSNSを見ているのは確かです。だからといってSNSばかりに気を取られてしまっては、就活そのものがうまくいきません。
面接やESなどの対策がしっかりできていなければ、SNSに問題がなくても評価の対象にはなりません。また、そもそもの企業選びに失敗していれば、面接練習なども無駄になりかねません。
就活はまず、自分に合った企業選びが重要です。選択ミスをしないためにも十分な企業研究や就活支援に頼ることが大切です。
キャリチャンでもあなたに合った企業選びのお手伝いから、内定獲得までのサポートを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。もちろん、SNSによる対策も行います。ぜひ参加してみてください。
おわりに
就活生の多くが利用しているTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSは友達の近況や有名人の普段の行動、自分の行動を気軽に発信し確認することが出来て、とても便利なツールです。
しかし、最近はモラルに反する行動や犯罪行動をSNSに載せてしまう人が増えてきています。 そのため、就活生のSNSを確認する企業の人事が増えてきているのです。
内定を貰った就活生の中に過去の投稿の中にモラルに反する行動があり、企業がその投稿を確認した結果、内定が取り消しになったという事例もあります。 SNSを利用している就活生は、今からでも自身のSNSの投稿を確認しましょう。
もし過去の投稿の中にモラルに反する内容が含まれていたら、すぐに削除し、今後そのような投稿をしないように心がけましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。