志望動機で企業理念への共感を伝えるには?作成方法と例文3選

 2024年5月7日

志望企業は決まりましたか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

なんとなく行きたい企業は絞れてきたんですが、志望動機が書けなくて困ってます。

志望理由を言語化するのって難しいですよね。その企業のどんなところが気に入ったんですか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

企業理念を聞いてとても素敵だと思ったんですけど「共感した」としか言えないんですよね。もっとうまく表現したいんですが…。

なるほど。では、このコラムで志望動機に企業理念への共感を書くときのポイントを紹介しますね。ぜひ参考にしてみてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. 企業理念の意味
  2. 経営理念との違い
  3. 社是・社訓との違い

志望動機で企業理念に共感したとアピールしてもよい?

志望動機で企業理念に共感したとアピールしてもよい?

志望動機として「企業理念に共感したから」と答えることは全く問題ありません。しかし、志望動機で企業理念への共感を挙げる就活生はたくさんいます。そのため、ありきたりな内容では他の就活生に埋もれて、興味を持ってもらえない可能性があるでしょう。

また、企業理念は抽象度の高い内容が多いです。「なんとなくよいと思ったから」という理由で志望動機を考えると、説得力のある回答にはなりません。

企業理念を志望動機として挙げる際には、他の就活生と差別化した内容を話すことが大切です。ほかに思い当たる志望動機が見つからないといった、安易な理由で企業理念への共感を答えないようにしましょう。

志望動機で話す内容がまとまらない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談会」への参加がオススメです。このサービスでは一人ひとりの希望に合った企業を紹介するだけでなく、就活にまつわる悩みに何でもお答えしています。

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志望動機を考える前に企業理念とは何か正しく理解しよう

志望動機を考える前に企業理念とは何か正しく理解しよう

企業理念は、経営理念や社是・社訓などと混同されるケースがあります。「企業理念に共感した」と話したつもりでも、経営理念や社訓などと間違って答えてしまうと、企業研究ができていないと判断されてしまうでしょう。

ここでは、経営理念とその他の企業方針との違いについて紹介します。

企業理念の意味

企業理念とは、その企業が大切にしている価値観のことを指します。「なぜこの企業が存在しているのか」「何を目的に経営を行うのか」など、企業としての指名や思想、存在意義などを表していることが特徴です。

その企業が行っている事業は企業理念に沿った内容であるものがほとんどです。企業の方針は、企業理念によって決められます。そのため、企業理念に共感できるかどうかは、志望企業を決める上で重要なポイントです。

企業理念は、以下の5つの構成要素でできています。

  • ミッション:過去から現在、そして未来にわたって果たすべき使命
  • ビジョン:企業が実現したい未来
  • バリュー:その企業独自の価値や強み
  • スピリット:ミッション、ビジョン、バリューを実現するために社員が大切にすること
  • スローガン:ミッション、ビジョン、バリューをわかりやすく伝えるための言葉

企業理念は、顧客や株主に対しても伝わります。そのため、企業のブランドイメージにも繋がるものです。企業理念は、企業が存続する限り続くものとして表されます。もしも経営者が変わっても企業理念が変わることはありません。

経営理念との違い

経営理念とは、経営者の考えや信念を表したもので、経営を行う上での考え方を示したものです。

経営理念を定めることで、社員は業務の目標やモチベーションを明確にしやすくなります。また、企業の商品やサービスの品質向上に関しても同じ目標に向かっていけるでしょう。

経営理念は企業理念と異なり、経営者が変わると変更されることがあります。経営者が大切に思う考えを反映したもののため、人が変わると理念も変更される可能性があるのです。

また、同じ経営者であっても時代の流れに沿って経営理念を変更することもあります。面接で志望動機を聞かれた際に、企業理念と経営理念を間違えて答えてしまう人もいるため、2つの違いを理解し、正しく把握しておくことが大切です。

社是・社訓との違い

社是は、企業経営をしていく上での基本方針、社訓はすべての従業員が守るべき理念や心構えを示すものです。社是は外部向けの文章、社訓は社内向けの文章と考えておくと、分かりやすいでしょう。

社是はビジネスを行う上での方針を表したもので、事業の方針などを示しています。社是は従業員の精神的な拠り所ともなりますが、同時に顧客や取引再起など外部に向けてのメッセージとしても使われる点が特徴です。

従業員への規制をあらわしているものである点が、企業のあり方を表した企業理念とは異なります。

利用者の声

企業理念への共感を志望動機にするメリット

企業理念への共感を志望動機にするメリット

企業理念への共感を志望動機にすることによるメリットが2つあります。

下記より詳しく説明するので、しっかりチェックしていきましょう。

価値観を伝えやすい

志望動機の中で企業理念への共感を伝えると、自分の価値観を伝えやすいです。企業理念は企業の価値観を表すもののため、そこに共感していると伝えることで、自分の価値観も伝えやすくなり、企業と考えがマッチしていることをアピールできるでしょう。

採用選考において企業は、自社と就活生がマッチするかを慎重に判断しています。企業との考えが合わないと、入社後に活躍するのが難しくなったり、早期退職につながったりするためです。

そのため、互いが気持ちよく過ごせるように、企業と就活生の考え方が合っているかを面接で判断しています。就活生が企業理念に心から共感していると感じれば、自社で活躍し、長く在籍してくれる人材だと思ってもらえるでしょう。

志望動機を考えやすい

企業理念への共感を志望動機にすると、内容を考えやすいというメリットがあります。企業理念には企業の思いが込められているため、そこに惹かれたという話は、その企業を志望する明確な理由になるでしょう。

また、企業理念は抽象的な内容が多いため、企業によっては似通った内容になっているケースがあります。特に同じ業界や事業を行っている企業の場合、内容が重なる部分があるかもしれません。

そのため、一度志望動機を作成すれば、ほかの企業の志望動機に応用できる可能性があります。

たとえば「人々の幸せな未来に貢献する」という理念の企業と、「日々の生活を豊かにする」という理念の企業には、どちらも人の幸せのために事業を行っているという点に共感していると伝えられるでしょう。共感していることを伝えるためのエピソードも同じものが使える可能性があります。

ただし、企業理念は抽象的な言葉で表しているため、同じような言葉で表現していても意味合いが違う可能性があります。企業理念への共感をアピールする際は、意味をよく理解するようにしましょう。

企業理念への共感を志望動機にするデメリット

企業理念への共感を志望動機にするデメリット

企業理念への共感を志望動機にする際にメリットがある一方、残念ながら下記のようなデメリットもあります。

以下で詳しく見ていきましょう。

ほかの就活生と差別化しにくい

企業理念への共感を志望動機にすると、ほかの就活生と差別化しにくいというデメリットがあります。

企業理念への共感はすぐに思いつきやすい志望動機のため、多くの学生が面接で答えている内容です。そのため、企業理念への共感を伝えるだけでは差別化しにくいでしょう。

企業もたくさんのエントリーシートで読んだり面接で聞いたりしている可能性が高いため、印象に残りにくいです。企業理念への共感を志望動機にする際には、他の人と被りにくいエピソードを加えたり、どんな点に共感したのかを詳細に伝えたりするなど、工夫が必要でしょう。

志望意欲が伝わりにくい

企業理念への共感を志望動機にすると、志望意欲が伝わりにくい可能性があります。もちろん回答内容にもよりますが「企業理念に共感したため志望しています」だけで話を終わらせると、企業研究が不十分であるように感じられるため、よい印象を得にくいです。

企業理念は企業のホームページや採用パンフレットですぐ確認できる内容であるため、多くの学生が志望動機として答えます。そのため「企業研究をあまりしていないのだろう」「他の企業が第一志望なのだろう」と判断されてしまう可能性があるのです。

企業はエントリーシートや面接で、就活生の志望意欲も判断しています。志望意欲が低い場合、内定を出しても断られる可能性や、早期離職してしまう可能性があるからです。

そのため、エントリーシートや面接で志望意欲を伝えるのは重要であるといえます。企業理念への共感のみを伝えると、志望意欲が伝わらず、よい評価が得られにくい可能性があるでしょう。

志望動機を使いまわしていると思われる可能性がある

企業理念への共感を志望動機で伝えると、他の企業の志望動機を使いまわししていると思われる可能性があります。

メリットでも説明した通り、企業理念は抽象的な内容が多く、似ている企業も多いです。そのため、漠然とした内容を志望動機として答えると、他の企業でも同じ話をしているのだろうと思われるかもしれません。

部分的には使いまわしができるとしても、それぞれの企業の特色を反映した個別の内容を考える必要があるでしょう。

また、企業理念への共感を志望動機として答える就活生は多く、例文や模範解答としてインターネット上に挙げられていることも多いです。採用担当者はそれをチェックしていることもあるため「インターネット上の情報を見て真似して書いたんだな」と判断することもあります。

そのため、自分のなりの視点を盛り込んだ独自の内容にすることも大事です。

企業に漠然とした魅力を感じていても、それを志望動機として書くのが難しいと感じている人も多いです。「志望動機が上手く書けない」と悩んでいる人は、下記のコラムもチェック

志望動機に企業理念を入れるのがオススメの人

志望動機に企業理念を入れるのがオススメの人

志望動機に企業理念を入れるのがオススメな人の特徴は下記の2点です。

企業理念への共感を表せる経験を持つ人や、他の就活生と差別化できるエピソードがある人です。他の就活生の話に埋もれないため、企業に自分を印象付けやすいでしょう。

より詳しく下記より解説していきます。

企業理念に共感する経験がある

企業理念に共感する経験を持っている人は、志望動機として話すのがオススメです。企業理念に共感できる経験を実際にしている人は、話に説得力が生まれるため、採用担当者からよい評価をもらえるでしょう。

企業理念は、自社の商品やサービスが未来によい影響を与えるという内容と、現在あるものや生活を幸せにするなどといった内容が多いです。何かにチャレンジして変化をもたらした経験があったり、生活をより豊かにするために働きかけた経験があったりする人は、企業理念と結びつけやすいかもしれません。

たとえば「明日の生活を作る」という企業理念があった場合、被災地のボランティアを通して日常生活の復活が大変な困難だと知ったことや、志望企業の商品が被災地で活躍したことを話すと、独自性や説得力のある志望動機になります。企業理念に結びつけられるエピソードがないか、探してみてください。

他の就活生と差別化できるエピソードがある

他の就活生と差別化できるエピソードがある人は、印象に残りやすいため、志望動機で企業理念への共感を話してもよいでしょう。

企業理念へ共感したと話す人は多いため、面接官は聞き飽きている可能性があります。ですが、他の就活生と違った内容でアピールできるのであれば、印象に残りやすくなるでしょう。

企業の事業内容と大学での勉強内容がマッチしていたり、なかなかない経験を通して企業理念へ共感したりといった経緯があれば、面接官からも評価してもらいやすくなります。

たとえば、コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社の企業理念である「Paint it RED!(未来を塗り変えろ)に対して、日常生活をより便利にする商品を開発して特許を取得したなどのエピソードを話すなど、他の人がなかなか経験していないことを話すと、相手の印象に残りやすいです。

ただし、面白いエピソードを話せばよいというわけではありません。その経験から何を学んだか、どんな影響を受けたかなどが重要なため、作り話をしたり、就活にそぐわないようなエピソードを話したりするのは控えましょう。

「志望企業の企業理念と自分の価値観が合わない」と感じている人は、企業を探し直すのも1つの手段です。キャリチャンの就活支援サービス「求人フェア」では、一人ひとりに合った企業を紹介しているので、企業選びに困ったらぜひ参加してみてください。

志望動機に企業理念を入れるための準備

志望動機に企業理念を入れるための準備

志望動機に企業理念を入れるためには、下記の準備をするとよいでしょう。

企業と自分について理解を深めることで、志望動機を考えやすくなります。具体的な準備方法について、詳しく説明します。

企業理念の意味を正しく理解する

志望動機を考える前に、企業理念の意味を正しく理解しましょう。企業理念は、抽象的な内容であることが多いです。どんな内容を表しているのか、どんな背景から決められた言葉なのかを理解しておかないと、間違った解釈をしてしまう可能性があります。

企業理念が定められた背景は、企業ホームページで確認できることが多いです。どんな思いや経緯で決められた企業理念なのか、調べてみましょう。背景を知ると理念の正しい意味や企業の想いを理解できるため、より共感できるようになります。

また、社員に企業理念に関するエピソードを聞くのもオススメです。企業ホームページでの情報は誰でもすぐに手に入る情報のため、他の就活生と話が被ってしまう可能性があります。

企業の説明会やOB・OG訪問などで「企業理念が浸透していると感じたエピソードがあれば教えてください」などと聞くと、他の人とは違う話を聞けるかもしれません。

企業理念が浸透しているかや、実行に移せているかは、企業が有言実行できているかを判断するポイントにもなります。就職先を決める際に、その点もチェックしておくとよいでしょう。

自己分析を行って共感できるポイントを探す

企業理念について正しく理解したあとは、自己分析を行い、企業理念に共感できるポイントや重なる価値観を探してみてください。志望動機の中で企業理念への共感を示すには、自分のことも深く理解しておく必要があります。

自己分析する際は、自分史を書いてみるとよいでしょう。過去の印象に残ったエピソードを書き出し、感じたことをメモしてみるのです。自分の考え方や行動を整理すると、自分が人生で大切にしている価値観が見つかります。その価値観が志望企業と合うかどうかを確認してみましょう。

また、書き出したエピソードに、企業理念への共感をアピールできるものがないか探してみます。企業理念のどの点に共感したと書けばよいかわからないと悩んでいる人は、まず自己分析にしっかり取り組むのがオススメです。

「自己分析が難しい」「自分のことはよくわからない」と感じている人は、下記のワークシートも活用してみてください。

自分の価値観と企業理念を結びつける

企業理念の意味と自分の価値観を洗い出せたら、2つを結びつけるポイントを探す作業が必要です。自分の価値観と企業理念の共通点を探すと、どの点に共感してその企業を志望したのかが言語化できるようになります。

たとえば、人のために頑張ることでモチベーションがアップするという自分の価値観と、毎日の豊かな暮らしを実現するという企業理念を掲げている企業とであれば「人々の生活を豊かにするために日々業務にあたっている姿に共感している」と伝えやすくなるでしょう。

しかし、企業理念について調べたり自己分析したりした結果、自分と企業が合わないと感じることもあります。その場合は、企業との相性が悪いとも考えられるため、他の企業を探した方がよいかもしれません。

企業理念はその企業の価値観を表すものなので、共感できないのであれば、入社後に違和感を感じる場合があります。それでもどうしてもその企業に就職したい場合は、企業理念以外の志望理由を考えるとよいでしょう。

入社後にどのように貢献できるか考える

志望動機を作成する際は、入社後その企業にどのように貢献できるかも考えておきましょう。「企業理念に共感した」と伝えるだけでは、面接を通過することは難しいです。その人が入社後にどのような貢献ができるのかを、企業は判断しています。

そのため、志望動機では企業理念への共感を伝えたうえで、自分がどのような経験やスキルを活かして企業で働きたいのかを伝える必要があるのです。自己分析で洗い出したエピソードから、入社後に活かせるスキルや強みを見つけて、企業に貢献できる人材だということをアピールしましょう。

たとえば大学時代に勉強しているIT知識や、アルバイト先で身につけたコミュニケーション力などです。自分の強みや長所をどのように活かせるのかも考えることが大切です。

事業内容やサービスを理解する

企業理念を深く理解するためにも、志望動機を作成する前に、事業内容やサービスを理解することが大切です。企業は、企業理念に基づいて事業やサービスを展開しています。そのため、どんな事業展開をしているのかも、事前にしっかりと調べておきたいポイントです。

事業内容やサービスは企業ホームページで確認できますが、インターンシップに参加すると、その企業の事業についてもっと理解を深められます。

また、事業が始まった経緯をより深く知りたい場合は、説明会やOB・OG訪問で質問するのもよいです。それに加えて、同業他社と事業や企業理念を比較すると、より理解が深まるでしょう。

企業の沿革や歴史を調べる

志望動機の作成前にもっとよく企業理念を理解するため、企業の沿革や歴史を調べましょう。企業の沿線や歴史を知れば、企業理念がどんな時代背景や考えから設定されたのか理解しやすくなるはずです。

企業理念はずっと変わらないものです。時代によって意味の捉え方が変わることがあるため、どのような経緯で設定されたのかを押さえておくと、企業理念を正しく捉えられます。

企業の沿革や歴史を調べる際は、企業のホームページはもちろん、書籍やニュースなどからも情報を得ておくとよいでしょう。様々な方法で調べると、理解を深められます。

企業理念への共感を志望動機にするときの書き方

企業理念への共感を志望動機にするときの書き方

企業理念を理解し、志望動機に必要な情報を集めたあとは、履歴書やエントリーシート、面接などで述べる内容をまとめましょう。

企業理念への共感を志望動機にするときの書き方の流れについて、詳しく紹介します。

企業理念のどこに共感したか伝える

志望動機の中では、まず最初に、企業理念のどの部分に共感したかを伝えましょう。どうしてこの企業を志望しているのか理由を最初に伝えることで、採用担当者が話を理解しやすくなります。

エピソードから話し始めるとなにを言いたいのかがわからず、相手が誤って話を捉えてしまう可能性があるため、注意してください。

企業理念への共感を最初に伝える際は、「私は貴社の企業理念に共感しているため、志望しています」と伝えるよりも、どの部分に共感しているのかを伝えることが大切です。

「私は貴社の企業理念の、なくてはならない企業になるという部分に共感したため、志望しています」などと、具体的に伝えるようにしましょう。

価値観が伝わるエピソードを盛り込む

志望動機を作成する際は、企業理念に共感していることを伝えたあとに、どの点に共感しているのか、自分の価値観が伝わるエピソードを伝えましょう。なぜ企業理念に共感したのか、自己分析の結果から具体的な経験を伝えることで、説得力のある回答ができます。

また、数値や固有名詞を使って具体的に話すことで、相手にも成果が伝わりやすくなるでしょう。〇〇カフェでのアルバイト、〇〇名規模の吹奏楽部で、などと具体的な数値や名称を伝えると、さらに相手が状況をイメージしやすくなります。

たとえば「〇〇居酒屋でのアルバイト経験を通じて、お客様のためになくてはならない場所になることを知りました。そのため顧客ファーストで事業を行う企業で働きたいと考えています」などと伝えるとよいでしょう。

企業への貢献の方法を伝える

志望動機の最後に、経験やスキルを活かしてどうやって企業に貢献していくかを話しましょう。

企業理念への共感を伝えるだけでは、企業がその人を採用するメリットがありません。「入社したら活躍してくれそう」と思わせるために、自分のよさをアピールする必要があります。

志望動機の中でスキルや資質を伝える際には、自己分析の結果からアピールできる点を探し、企業に貢献できることを伝えます。

たとえば「留学経験を活かした英語力やコミュニケーション力を活かして、世界に貴社の商品を広めるために尽力したいです」などと伝えるとよいでしょう。

志望動機で企業理念への共感を理由にするときの注意点

志望動機で企業理念への共感を理由にするときの注意点

企業理念への共感を志望動機で伝えるときは、以下の3つのポイントに注意しましょう。

これらの注意点について、詳しく見ていきましょう。

「共感した」で終わらせない

志望動機として企業理念への共感を伝えるときは、「共感した」で話を終わらせないようにしましょう。

共感した事実を伝えるだけでは、他の就活生との差別化できません。また、企業研究不足だという印象を与える可能性もあります。さらに、企業にとっても採用メリットがないため、採用を見送られる可能性があるのです。

企業理念に共感したという事実を最初に伝えることは重要ですが、そのあとは独自の内容を盛り込んで、志望動機を補足する必要があります。自分の価値観とどうつながるかといった説明や、企業理念に関連したエピソードを話すと、志望意欲が伝わりやすくなるはずです。

「貴社の〇〇部の〇〇さんに実際に企業理念が活きている事業の話をうかがって企業理念が活かされていると感じた」などと伝えると、熱意が伝わりやすくなるでしょう。

志望動機はほとんどの企業に聞かれる質問のため、差別化が大切です。共感したという話だけで終わらせないようにしましょう。

他社との差別化をする

志望動機として企業理念への共感を伝えるときは、他社との志望動機と差別化することが大切です。

企業理念の内容は、他社と似通っているケースがあります。そのため、ありきたりな内容を伝えると、他の企業でも言える内容になってしまい、熱意が伝わらない可能性が高いです。必ずその企業独自の内容を入れるようにしましょう。

企業理念に共感した部分だけでなく、インターンシップで知った内容や先輩社員に聞いた話などを伝えると、しっかり調べて志望していることが伝わりやすくなります。志望動機はある程度使い回しできますが、全く同じ内容にならないように注意してみてください。

企業理念の意味を間違えない

企業理念の意味を間違って解釈しないように気をつけましょう。企業理念は抽象度が高い内容であることが多いです。そのため誤って解釈してしまうことがあります。

内容を誤って理解したまま志望動機を考えてしまうと「企業研究が不十分だ」「相手に対して失礼だ」と思われる可能性があります。

企業理念の意味は、自分なりに解釈すると異なった意味で理解してしまう可能性があるため、企業理念が設置された背景や事業内容から意図を正しく汲み取るようにしてください。

正しく理解できているかどうか不安なときは、説明会やインターンシップなどで自分の解釈が間違っていないか、確認してみるのもオススメです。

志望動機で企業理念を入れる際の例文

志望動機で企業理念を入れる際の例文

志望動機に企業理念への共感を伝えるときの例文について紹介します。履歴書やエントリーシート作成、面接での回答を答えるときの参考にしてみてください。

上記3点の例文をそれぞれチェックしていきましょう。

「毎日の豊かな暮らしを創る」

私は貴社の「毎日の豊かな暮らしを創る」という企業理念に共感して志望しています。

私は幼いころから料理好きな母親のおかげで、毎日美味しい食べ物を食べて過ごしてきました。それが当たり前だと思って過ごしてきましたが、大学に入学するために上京し、自分で食事を用意するようになって、母親が用意してくれていた料理のありがたさに気づきました。

栄養バランスが悪かったのか、体調を崩しがちな日が続いたときに、貴社の「あったかお惣菜」シリーズに出会えました。簡単に美味しい料理が食べられるようになって毎日の生活を豊かに過ごせるようになり、母へのありがたさと食事の大切さを再認識しています。

貴社の商品に救われたことから、私も商品の魅力を多くの人に伝え、豊かな暮らしを支える仕事がしたいと思い、貴社での営業職を希望しています。

具体的な商品名を挙げ、自分だけのエピソードを伝えて志望意欲を伝えています。他の人と被りにくいため、熱意が伝わり印象に残りやすいでしょう。

「世界中を笑顔にする」

私は貴社の「世界中を笑顔にする」という企業理念に惹かれて志望しています。

私は学生時代にカフェでアルバイトをしていました。飲み物も食べ物も美味しい喫茶店でしたが、あまりリピートのお客様が来ない店でした。

そこでもっとお客様が居心地のよい空間にすることを考え、期間限定のメニューを出したり、お客様と積極的に会話したりすることによって、何度も来店してもらえるように工夫しました。その取り組みを始めたことにより、お客様の笑顔をたくさん見られるようになったことが、私の1番嬉しかったことです。

その経験から私は、社会人になっても人々の幸せに貢献し、笑顔の溢れる空間を増やせる仕事に就きたいと考えています。貴社のエンターテイメント事業部でなら、世界中の人を笑顔にする仕事ができると思い、志望に至った次第です。

大学時代のアルバイト経験から、企業理念に共感したことを伝えています。自発的にアイディアを活かした様子が伺えるため、課題発見力や行動力もアピールできるでしょう。

「技術とサービスの向上でよりよい未来を実現する」

私は「技術とサービスの向上でよりよい未来を実現する」という企業理念に共感し、貴社を志望しました。

私は大学でロボットの製造に関する研究をしており、ロボット技術がより発展していくことによって、工場などでの人の手による仕事が楽になったり、ミスがなくなったりすることを実感しています。

貴社は国内外に最先端のロボットを販売しており、国内ではトップシェアを持つことから、よりよい未来の実現に一番貢献できる企業だと確信しています。

貴社のインターンシップでは、よりよい未来の実現に向けて新しいロボットの開発にも力を入れている点をたくさんうかがえました。未来のためにチャレンジしている環境で、私もぜひ働きたいと感じ、志望しております。

大学で勉強していることやインターンシップで経験したことを織りまぜ、熱意を伝えています。大学での勉強内容が志望企業での仕事に活かせる人は、このようなアピールをするとよいでしょう。

面接で志望動機をうまく回答する自信がない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」への参加がオススメです。特別に質疑応答がうまくなくても受かりやすい企業や、面接の回数が少ない企業を紹介します。

プロのキャリアアドバイザーと一緒に面接対策ができるため、自信を持って本番に臨めるようになります。面接への苦手意識がある人は、ぜひ参加してみましょう。

志望動機に企業理念を入れるときは差別化が大切

志望動機として企業理念への共感を伝えるのは、全く問題ありません。しかし、他の就活生と話の内容が被りやすく、熱意を伝えるのも難しいのも確かです。盛り込む内容と伝え方は、よく考える必要があるでしょう。

志望動機を考えるためには、自己分析や企業研究が大切です。自分史を作成したり、OB・OG訪問をおこなったりすることで、正しく企業理念の意味を理解し、熱意を伝えやすくなります。

企業理念への共感を含んだ志望動機を考える際はこのコラムを参考に、自分らしさが伝わる内容を考えてみてください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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