「既卒の就活」の流れと成功させる方法。内定獲得のための秘訣を伝授
2023年4月23日
怖い顔してどうしたんですか?就活で何かありましたか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
じつは内定がまだゼロなんです。春に大学を卒業したので、もう新卒ではなくなりました。既卒でも就職できるかとても不安です。
たしかに既卒は新卒より、内定獲得が難しいです。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
そうですよね‥‥。既卒でも内定を取る方法はないでしょうか?それとも諦めた方がいいですか?
もちろん諦めなくても大丈夫!既卒で内定を獲得するための秘訣をお伝えしましょう。現状分析と対策をすれば内定獲得は不可能ではありませんよ!
キャリアアドバイザー 平崎
目次
そもそも「既卒」とは?新卒との違いは?
そもそも「既卒」とは、大学や専門学校などの学校を卒業してから、まだ一度も正社員として働いた経験がない人のことです。一方皆さんよくご存知の通り、現在学校に在学中で、今年度中に卒業する見込みの就活生のことを「新卒」と言います。
日本では多くの企業が若い労働力を求め、毎年この「新卒」の学生を対象にして一斉に採用活動を行うわけです。「新卒」として就活できるのは大学や専門学校に在籍している間だけで、卒業したとたんに「既卒」と呼ばれ、新卒の枠から外れることになります。
けれども新卒の枠に入れないからと言って、全く就業経験のない既卒者が、即戦力となる人材を求めている中途採用の枠に応募しても著しく不利です。そこで近年は、政府が卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いにするという方針を打ち出し、既卒者を採用した企業に奨励金を出しています。
しかしそれでも結局のところ、どういった人物をどの枠で選考するか決めるのはそれぞれの企業です。以前に比べれば既卒の就活生も新卒と同じ枠でエントリーできる企業が増えてはいるものの、現実として既卒は新卒と全く同じ扱いではありません。
また就活の現場では新卒と既卒のほかに、「第二新卒」と呼ばれる人たちがいます。「第二新卒」は既卒と同様すでに学校を卒業していますが、卒業後一度は正社員として就職したものの、3年以内に離職した人のことです。
中途採用の枠で求められているほどの実績はないけれど、新卒とそう変わらないくらい若く、一度は社会人になった経験のある人のことを指します。既卒と第二新卒は混同してしまいやすいですが、短期間でも正社員として働いたことがあるのか、全く社会人経験がないのかという点で区別されていると覚えておきましょう。
このような違いから既卒の就活は、新卒と比べても第二新卒と比べても少し難しくなります。しかし既卒を採用している企業もあるので、すでに卒業してしまったからといって諦めるのはまだ早いです。
キャリチャンの「出遅れ就活サポート」では、既卒の就活をサポートしています。今からでも逆転できる可能性はあるので、ぜひプロの意見に耳を傾けてみてください。
「既卒での就活が厳しい」は本当なのか?
冒頭にも述べたとおり、「既卒での就活は厳しい」と言われています。そんな風に言われてしまうと、これから頑張ろうとしている気持ちをくじかれるように感じるかもしれません。
しかし就活の成功というゴールへの道筋を描くためにも、自分の現状、つまりスタートのポジションを把握することは大事です。ここからは「既卒の就活は厳しい」という噂が本当なのか、既卒の就活事情と厳しい理由について説明しますので、しっかり覚えておいてください。
既卒での就職率は45%ほど
マイナビ2019年度 既卒者の就職活動に関する調査によると、ここ数年既卒の就活生の内定率はおおむね45%ほどで横ばいです。調査が行われた9月の時点で、既卒者の内定率は2017年度が44.0%、2018年度は45.0%、昨年2019年度は43.3%でした。
これに対して、昨年度の新卒20卒生の同時期における内定率は82.6%であり、ここ数年既卒の内定率と同様ほとんど横ばいです。つまり既卒の就活生の内定率は例年、新卒のおよそ半分くらいしかないわけで、この数字を見れば新卒に比べ既卒の就活が厳しいことは明白だと言えます。
今年度の統計はまだ発表されていませんが、ここ数年同じ傾向が続いていますし、今年に限って世の中人手不足というわけでもないですから、内定率にも大きな改善はないはずです。むしろ同じマイナビの調査の結果を過去にさかのぼっていくと、2014年度以前既卒の内定率はもっと低く、30%以下だったことが分かります。
それが近年政府が卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いする方針を打ち出したことや、有効求人倍率自体が上がって売り手市場となったことで、既卒の内定率も45%くらいまで改善されていました。今年の有効求人倍率はまだ1を割り込んでいないながらも、コロナの影響で下降傾向ですので、新卒に比べて条件の悪い既卒の内定率がさらに悪化している可能性はあるかもしれません。
具体的に既卒が厳しいといわれる理由
既卒の就活が新卒に比べて厳しくなる理由は、具体的に3つあります。その1つは、卒業後3年以内の既卒者を新卒扱いにするという方針に強制力はなく、卒業前の新卒のみを募集している企業が多いためです。
そうかといって、中途採用の募集は主に即戦力となる経験者を求めている企業がほとんどなので、全く就業経験のない既卒者にはかなり不利な土俵になります。
そのため既卒の就活生は自分がエントリーできる企業を探す際、どうしても新卒に比べて選択肢の幅が狭くなってしまうのです。
そして企業選びが難しいというだけでなく、選考においても既卒の就活生にとって厳しい理由があります。企業は既卒の就活生に対し「働く意欲が低いのでは?」「新卒では内定がもらえない、何か悪い原因があるのでは?」と、初めからマイナスイメージを持っているのです。
既卒のエントリーを受け付けていても、マイナスイメージのある既卒より新卒の方が望ましいと考えていて、十分候補者がいれば既卒は書類選考で落とされる企業も少なくありません。さらに既卒の就活を厳しくする3つ目の理由は、既卒の就活生には第二新卒などと違って社会人経験がなく、企業側も自社の求めるレベルに達しているかどうか見極めにくいことです。
それは新卒の学生も同じですが、既卒の場合は「何か悪いところがあるかも」という懸念を持たれているため新卒よりハードルが上がり、もっと選考が厳しくなる傾向があります。実際に既卒の就活においては企業探しに苦労したり、書類選考になかなか通過しなかったり、面接で鋭い質問に苦戦したりといった厳しさを痛感する場面も多いです。
厳しいが、やり方次第で就活は成功する!
既卒の就活が新卒より厳しいのは確かですが、やり方次第で十分内定は狙えます。既卒の内定率が新卒のおよそ半分くらいしかないと言いましたが、それは裏を返せば既卒でも、半数適度の人は新卒と同様に内定を得られているということです。
ですから既卒になってしまったからと言って、就活が絶望的だと思う必要はありません。新卒よりも厳しいということを覚悟した上で、正しい方法で、しっかり取り組めばよいのです。
ただし中途採用の場合もそうですが、企業は人材の採用において、履歴書上何をしていたか不明な空白期間を嫌う傾向があります。つまり卒業から長い時間が空くほど、就活が難しくなるわけです。
また、未経験者を採用しようとする企業は基本的に、新卒の学生の若さを求めています。他社での就業経験がないからこそ素直でフレッシュであり、そうした人材を一から育てて、自社を末永く支えていってもらいたいのです。
既卒の就活生も、卒業から1~2年までなら空白期間が短く、社会人の目から見れば新卒とほぼ変わらない若さですから、上手に就活すれば十分に内定の可能性があります。既卒の就活生はこれ以上空白期間を長引かせ、新卒との条件の差が開かないように、早めに行動することが大事です。
既卒の人の具体的な就活の流れと必要な準備
逆境に負けず、厳しい就活に取り組んでいく意思を固めたところで、次は具体的な就活の動きについて考えていきましょう。前述のように既卒の就活生は新卒と全く同じ扱いではないですし、社会人経験が求められる中途や第二新卒とも違います。
新卒で内定を得られなかったことでそのまま既卒になった人もいると思いますが、新卒のときと同じやり方を続けるのでなく、既卒は既卒にあった就活をしなければならないのです。そこで、ここからは既卒から内定獲得を目指すための、具体的な流れと準備について解説します。
まずは就活軸を明確にする
既卒の就活生は具体的な動きを始める前にまず、準備段階として自分の就活軸を明確にしなければなりません。自分がどのような企業に就職したいのか、どのような企業に就職すべきなのか判断するためには、就活の軸が必要です。
軸がなければ就活の方針がブレてしまい、企業選びに迷いますし、迷っているうちに自分には合わない企業を選んでしまう恐れがあります。これまでずっと就活を続けていた人も一度立ち止まり、これまで定めていた就活軸で本当に間違っていないのか見直して、違和感があるようなら軸の変更を行うべきです。
既卒になるまで納得のいく内定が得られていない人は、これまでの就活でそもそも自分に合わない企業を受けていた可能性があるので、きちんと軸を見直す必要があります。就活軸を定める際は、企業で働く上で自分の存在価値はどこにあるのか考え、それに合った軸を定めることが大切です。
当然ですが、企業は仕事で活躍して自社に利益をもたらしてくれる人材を求めています。しかし一度も就業経験がない新卒や既卒の就活生は仕事の実績がありませんから、企業に自分を採用するメリットとして示せるのは自分の強みだけです。
この際ですから自己分析からやり直して、自分の強みを改めて把握し、その強みがどんな企業なら活かせるのか、具体的に仕事でどのように活かせるのか考えましょう。既卒になるまでまともに就活していなかった人は、なおさら上記を意識して、しっかりした就活軸を定めてください。
既卒を募集している企業がどれぐらいあるか調べる
就活軸を定めたら、次に既卒を募集している企業がどれくらいあるか調べます。既卒の就活事情でもお話ししたように、そもそも既卒のエントリーを受け付けている企業が少ないことが、既卒の就活を厳しいものにしている大きな要因です。
ですから、まずは自分が受けられる企業にはどのような企業があるのか、どれくらいの企業数があるのかなどを確認しておきます。調べてみると、既卒になって初めて就活を始める人は、新卒の時と比べてあまりにエントリー可能な企業数が少ないことに驚くかもしれません。
あまり志望業界を絞り込むと、選択肢が少なすぎて本当に自分の軸に合う企業を探せない可能性があります。就活の上で大事なことは自分がそれを「やりたい」かどうかよりも、自分に向いている仕事かどうか、自分に合う会社かどうかです。
いくら興味のある業界で働けても、仕事や会社自体に適性がなければ就職後に苦労し、そのうち嫌になってしまうのは目に見えています。自分の興味と適性のどちらも叶えるのが理想的でしょうが、既卒の場合あまり贅沢を言えるほど選択肢がないというのが現実です。
既卒の就活生が企業探しをする際は、自分の興味の沸く業界を中心にしながらも視野を広く保ち、さまざまな業界・企業を合わせてチェックしてください。
新卒で「就活が成功しなかった理由」「就活をしなかった理由」を明確にする
既卒の就活生が具体的な動きを始める前にもう1つやらなければならないのは、新卒の時に「就活が成功しなかった理由」または「就活をしなかった理由」を明確にすることです。新卒の時にも就活をしていたけれど、納得のいく内定を得られずに既卒となった人は、なぜ新卒では就活が成功しなかったのか考えます。
1つも内定がもらえなかった人ばかりでなく、新卒の時にもらった内定を辞退して既卒になった人もいると思いますが、入社してもいいと思える内定が得られなかったのですから、就活が成功だったとは言えません。
その理由が何にせよ、過去の失敗の原因を改めなければ今後の就活も同じことの繰り返しとなりますので、就活を再スタートする前に原因の究明が不可欠です。「企業選びが悪かったのか」「自分のアピール下手だったのか」など、新卒の時の就活が失敗してしまった根本的な原因を明確にしておきます。新卒の時は就活していなかった人は、なぜ就活しなかったのか考えましょう。
「部活が忙しくてできなかった」「面倒臭くてやる気が出なかった」など、自分が就活しなかった理由をハッキリさせます。既卒の場合は面接でも既卒になった理由を聞かれることがあるので、「何となく」といった曖昧な理由ではなく、しっかり深掘りしておくことが大切です。
このように既卒で内定を取るには、万全の準備が必要です。キャリチャンの「出遅れ就活サポート」では、既卒の就活をサポートをしています。ぜひ活用してください。
内定確実!既卒の人が就活を成功させるための秘訣
ここまでの説明で、既卒の就活を始めるための心構えと準備は整いました。しかし既卒の内定率は新卒の半分ほどしかない厳しいものですから、新卒の時と同じやり方で挑んだのでは勝ち目はありません。
準備のところでも述べたように、既卒の就活生には既卒に合ったやり方をする必要があります。ここからは既卒の就活生が内定獲得を狙うための具体的な行動についてご説明しますので、しっかり参考にしてしてください。
「今就活をしている理由」を明確化する
既卒の就活生は具体的な行動を取るにあたり、なぜ”今”就活しているのかを明確にしておきましょう。くり返しになりすが、既卒の就活は新卒に比べて厳しいものになりますので、就活することへの動機付けが薄いと、途中でくじけてしまう可能性が高いです。
このコラムを読んでいる知卒の就活生の中には、卒業後しばらく就活をお休みしていた人や、そもそも全く就活に手を付けていなかった人もいると思います。
その状況から、なぜ”今”就活しようとしているのかを自分の中で明確化し、就活の結果自分が今と違ってどうなりたいのかというゴールを決めることで、厳しい就活へのモチベーションを維持させてください。
就活が上手くいかない時も、「内定がないから」「ニートが嫌だから」ではなく、「”今”就活しなければならない理由」を明確にすることで、自分の取るべき行動がハッキリと見えてきます。
目標とするゴールはもちろん、就活軸を基に思い描く就活に成功した姿です。自分がどうなりたいのか、どんな会社に入社したいのかという具体的なゴールを決めておくことで、就活にも積極的に取り組みやすくなります。
目標とするゴールはもちろん、就活軸を基に思い描く就活に成功した姿です。自分がどうなりたいのか、どんな会社に入社したいのかという具体的なゴールを決めておくことで、就活にも積極的に取り組みやすくなります。
既卒は行動量がポイント!とにかく行動すること
既卒の就活生が就活を成功させるためには、とにかく行動量を増やすことが大事です。前出のマイナビの調査によれば、既卒の就活生は現役学生に比べてエントリー数やセミナー参加数、面接の受験数といった就活における具体的な行動が少ないことが分かっています。数字で言えば、既卒の就活生の行動量は現役学生のだいたい7~8割程度しかありません。
それも在学中就活しなかった人は除いて、就活していた既卒のうち在学中より行動量が減ったと答えた人はたった26%、半数以上の人が新卒の時より行動量が増えたと答えています。新卒の時より行動量が増えたにも関わらず現役学生より行動量が少ないのですから、既卒の就活生は在学中もっと行動量が少なかったわけです。
要するにそもそも既卒となってしまった原因は、その行動量の少なさにあります。ですから既卒として就活する上では、とにかく意識して行動量を増やしましょう。しっかり考えたうえで慎重な行動を取ることはもちろん大切ですが、慎重すぎると行動量が減ってしまいますので、考えすぎは良くないです。
グズグズしていると、もともと少ない既卒のエントリーを受け付けている企業が採用予定人数を確保し、どんどん採用を打ち切ってしまう恐れもあります。もちろん忙しすぎて1つ1つの行動の質が落ちてしまってはいけませんが、無理のない範囲で積極的に行動していくようにしてください。
既卒を歓迎している企業を狙って実践から力をつける
既卒の就活を成功させるコツは、既卒を歓迎している企業を狙って受け、実践を通して就活力を上げることです。既卒の就活生の中にはこれまで全く就活していなかった人もいますし、就活は経験済みでも卒業から時間が空いてしまって、就活に自信がない人もいると思います。
しかし先ほど述べたようにグズグズしているとエントリーできる企業が減ってしまい、企業は履歴書の空白期間を嫌うので、既卒の就活生は行動が遅れるほど不利です。練習に時間を充てて行動が先延ばしになるのはもったいないですから、実際に選考を受けて場数を踏みながら、実践を通して力をつけていきましょう。
ただし既卒のエントリーを受け付けている場合でも、「働く気があるのか?」「内定がもらえない問題があるのでは?」といった既卒に対する懸念があり、新卒の候補者がいればそちらの方が優先される企業も多いです。
けれども中にはそうした先入観にとらわれず、就活生自身を正当に評価して、積極的に既卒を採用している企業もあります。「基本新卒募集だけど既卒も可」ではなくて、そうした「既卒歓迎」の企業を受けると内定が出やすいです。「内定をもらう感覚」をつけると今後の就活にも活かしやすいので、既卒歓迎の企業で自分の就活軸に当てはまるところがあれば、積極的にエントリーしていってください。
既卒ならではの質問対策をしておく
既卒の就活では、ほとんど毎回と言っていいほど既卒の就活生ならではの質問を受けるので、その対策が必要になります。具体的には、「なぜ既卒になったのか?」「空白期間は何をしていたのか?」といった質問です。
ここまでにも述べてきたように、企業は既卒の就活生に対して「働く意欲があるのか?」「他社に内定をもらえない問題があるのでは?」と懸念しています。そうした懸念を払しょくして自分の価値を正しく評価してもらえるように、以下を参考にして対策しておきましょう。
質問:「なぜ既卒になったのか?」
【質問の意図】
この質問の意図は、新卒で就活が成功できなかった理由(もしくは就活をしなかった理由)を知ることで、学生の人柄などをチェックするためです。自らの失敗を認めてそこから学べる人物か、欠点を改善するために努力できる人物かといった点を見ています。
【回答のポイント】
原因となった具体的な懸念点を話し、その汚点に対してどう対応しているのか、改善のためにどう行動しているのかを伝えてください。後ろ向きな姿勢だと思われないよう、ネガティブな内容ではなく、ポジティブな回答にもっていくのがコツです。
【例文】
新卒の時には○○業界に絞って就職活動をしていましたが、残念ながら内定を頂くことはできず、既卒として続けることになりました。今思うと業界に対する憧れだけで志望していて、実際自分がその仕事に向いているか否かという視点に欠けていたと思います。
その反省に立って卒業後じっくり自分を見つめ直し、就活の軸を改めました。私の強みは△△ですので、今は業界にこだわらずその強みを活かせる××関連の仕事を中心に就職活動をしています。
質問:「空白期間は何をしていた?」
【質問の意図】
この質問の意図は、既卒の就活生の時間の使い方や就職に対する意欲を知ることです。卒業後の時間を無駄にダラダラ過ごしていないか、就活のための準備を行える人間かどうかをチェックしています。
【回答のポイント】
卒業後熱中していたことや努力したことを述べ、何を学んだのかを伝えましょう。「就活のための準備」につながる話だと好印象になります。
【例文】
卒業後は様々なアルバイトやインターンをしていました。在学中就職活動をしなかったのは部活に集中していたからですが、それだけでなく自分が部活以外に何ができるか分からず自信がないために、就職に対して消極的だったと気付いたのです。
そのためできるだけ幅広い職種を経験し、自分がどんな仕事に喜びを感じ、どんな適性があるのか見極めることに注力しました。その中で○○のインターンを経験した際に大変やりがいを感じ、また仕事の上でも評価を頂けたことが自信となって、現在この業界を志望するに至っています。
上の2つの例では、在学中就活していた人と就活していなかった人を想定しました。どちらの場合も、自分の問題点に対して言い訳せず率直に反省する姿勢を見せ、その改善のために努力しているとアピールすることが大切です。
在学中就活していなかった人や空白期間が長い人は、特に働く意欲があるかどうか懸念されていますので、それを払しょくできるように強い意欲を示してください。
既卒就活に特化した支援を受ける
既卒の就活を確実に成功させるには、就活のプロに頼って、既卒の就活に特化した支援を受けるのが賢明です。ここまで述べてきたように既卒の就活は新卒に比べてかなり厳しいですし、鋭い質問にも対応しなければなりません。
就活生一人ではとても大変で、途中で心がくじけてしまう可能性が高いです。就活エージェントや既卒に特化した就活イベントに参加してプロの支援を受ければ、そうした不安要素は一気に解決できます。
弊社ジールコミュニケーションズでは、既卒の就活生を支援する専用サービス「既卒者向け就活サポート」も行っています。利用は完全無料。就活に関する悩みの相談から既卒就活のノウハウの指導、企業紹介、日程調整や面接対策まで、経験豊富なプロのキャリアプランナーが既卒の就活生をマンツーマンでサポートします。
就活生が自力で「既卒も可」ではなく、本当に既卒を歓迎してくれる企業を探し出すのは大変です。弊社は直接企業と接して、どの程度積極的に既卒を採用しているか企業の本音を知っているからこそ、確実に既卒を採用するつもりのある企業を紹介できます。ぜひ私たちと一緒に、厳しいと言われる既卒の就活を確実に成功させましょう!
おわりに
「既卒の就活は厳しい」という噂は本当です。既卒を募集している企業自体が少ないですし、選考でも新卒に比べて厳しく審査されます。
ただし厳しいとはいえ既卒でも実際内定を獲得している就活生はいますから、万全の準備と行動量を意識すれば内定を狙うことは十分可能です。
就活エージェントなら、既卒ならではの就活ノウハウや既卒を積極的に採用している企業を知っているので、既卒の就活生はそうした就活のプロに頼ると心強いでしょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。