優良企業はもうないのか?秋以降の採用活動企業の実態と新卒について語ります
2022年5月31日
早期化の影響もあり、この時期にはすでに“就活終盤”へと差し掛かってきています。順調に就活を終えられそうですか?
キャリアプランナー 廣瀬
就活生 Aさん
いえ、実は思うように就活ができず、秋以降も就活を続ける予定です。しかし早期化の影響から採用活動を行う企業が少なくなってきているため、「もう優良企業はないんじゃないか」と不安を感じてます。
確かに秋以降も就活を続けるうえでは残っている企業について気になるところですよね。わかりました、今回はそんなあなたのために、秋以降の採用活動企業の実態について解説していきましょう。「優良企業はもうないのか?」そんな疑問にもお答えします。
キャリアプランナー 廣瀬
優良企業はもうないのか?
就活の早期化もあり、採用活動を終える企業が増えてきていますが、秋採用もあり、かろうじて企業は残っています。しかしその数少ない企業に優良企業はあるのでしょうか?
ここではそんな「優良企業はもうない?」という疑問に対する答えを解説していきます。優良企業の有無やこれからの採用事情についてご紹介していくので、これから就活を始める人、これからも就活を続ける人はしっかりとチェックしていきましょう。
そもそも優良企業とは?
優良企業を求める学生は多いですが、そもそも優良企業とはどのようなものなのか理解していますか?優良企業に入社したいと考える場合にはまず優良企業とはいったいどのようなものなのかを理解しましょう。
そしてそんな優良企業ですが、実は優良企業には明確に定められた定義はありません。しかし、一般的には“社員から信頼されており、消費者からも求められていて需要がある。そして事業が安定している企業”を優良企業として位置づけられています。簡単にいうと、ブラック企業とは反対の“ホワイト企業”に当てはまる企業が優良企業です。
- 離職率が低い
- 継続年数が長い
- 勤務時間が安定している
- 残業が少ない
- 有休消化率が高い
- 有給がとりやすい
- 福利厚生が充実している
- 女性が働きやすい
- 出世しやすい環境が整っている
- 年収が高い etc…
【ホワイト企業の特徴】
上記のホワイト企業の特徴から、一般的に優良企業の定義とされている“社員から信頼されており、消費者からも求められていて需要がある。そして事業が安定している企業”に当てはまることがわかると思います。
秋以降の優良企業の割合
9・10月に採用活動を行う企業の中の優良企業の割合は2割ほどです。先ほどの優良企業(ホワイト企業)の特徴を見てもわかるように、優良企業は魅力的なため人が集まりやすいです。
また人が集まりやすく、その中には優秀な学生も多いことからすぐに予定採用枠の人材を確保することができ、早々に就活を終えられるというわけです。そのため、この時期には2割ほどの優良企業しか残っていません。
しかし、反対に就活が早期化されているこの時期に2割も優良企業が残っていると考えることもできます。採用活動を行う企業数自体は少ないですが、その中に優良企業があると思うと、就活へのやる気も維持することができるでしょう。
優良企業はあるが、厳しいのが現実
就活が早期化されている中、9・10月に採用活動を行う優良企業が2割もあると考えられますが、そもそもの母体数の少なさを考えるとやはり厳しい就活になることには間違いありません。
2割というと10社ある中に優良企業は2社のみ。そして優良企業はあなたを含め、誰しもが狙っている企業となりますので多くの人が集まり、高倍率となります。つまり、少ない椅子を大勢で取り合う形になるのです。
また、母体数の少ない中での2割ということでそもそも優良企業を見つけ出すという作業も難しいものとなります。選考に受かる厳しさ、少ない企業の中から優良企業を見つけ出す難しさを考えると、相当な覚悟と対策が必要になるでしょう。
今からでも受けられる優良企業の特徴と探し方
数少ない企業の中に2割の優良企業が残っていますが、やはり母体数を考えるとその中から優良企業を見つけたすのは難しいものとなります。ではそんな優良企業、どのように探していけばよいのでしょうか?
ここではそんな、今からでも受けられる優良企業の探し方について解説していきます。まずは今からでも受けられる優良企業の特徴から把握していきましょう。
今からでも受けられる優良企業の特徴
就活が終盤へと差し掛かってきたこの時期からでも受けられる優良企業の特徴は下記のとおりです。企業選び、企業探しの参考にするためにも特徴はしっかりと押さえておきましょう。
- BtoB企業
- 大手企業の下請け企業
- インフラ業界
- IT業界
- 実は中小企業やベンチャー企業にも多い
今から受けられる優良企業としてまず挙げられるのがBtoB企業です。BtoB企業は私たち消費者ではなく、企業を相手にビジネスを展開しているため、学生に馴染みのある企業が少ないことからこの時期になっても人が集まらず、採用活動を続けています。
しかし学生に馴染みがなく、採用予定人数に達していなくても実はBtoB企業には優良企業がたくさんあるのです。企業を相手にしているということで、大手企業の下請けなどを担う企業も多く、そのような企業はたとえ知名度が低くても事業は安定しており、優良企業として定めることができるのです。
また、同じような理由からBtoB企業に限らず、様々な企業規模における大手企業の下請け企業は優良企業が多い傾向にあります。知名度の低さから企業の優良さに気づけていない人も多いですが、探せばたくさんあるのでこれを機にチェックしてみましょう。
さらに細かな業界でいうと、インフラ業界やIT企業などに優良企業が多い傾向にあります。これら企業は人が生活するうえで欠かせないものということで事業は安定していますし、採用予定人数を多く設けていることで今の時期でもエントリーすることが可能です。
また、今から受けられる優良企業の中に実は中小企業やベンチャー企業も多くあります。大手企業ほど社会的信用性は薄いかもしれませんが、事業が安定している企業、社員満足度の高い企業は多くありますので、中小企業やベンチャー企業の中にある優良企業は優良物件だといえるでしょう。
ちなみに優良企業=大手企業というイメージがあると思いますが、残念ながら今から受けられる企業の中に大手企業は少ないです。やはり大手企業は人気がありますので、今でもエントリーを受け付けている大手企業はあまりないことを覚悟した方が良いでしょう。
今からでも受けられる優良企業の探し方
今から受けられる優良企業は2割ほどしかなく、また大手企業のような知名度のある企業も少ないため、探し出すのに苦労します。そんな中で優良企業を見つけ出すのに有効的な手段が1つあります。それは「就活エージェント」です。
就活エージェントは数少ない優良企業を全て把握していますし、あなたが企業へ求める条件に合った企業をピンポイントに紹介してくれるため、効率的に優良企業と出会うことができます。
この時期は就活している学生も減ってきますので、広告費を削減するために求人サイトやナビサイトへの掲載を取りやめる企業も多くあります。そのため求人サイトやナビサイトからでは優良企業を見つけるのは大変です。
また、企業HPには随時求人情報が掲載されていますが、1つ1つをチェックしていくのはあまりにも非効率的です。そのため、効率さや確実に優良企業を見つけていくためには就活エージェントの力が欠かせないのです。
さらに就活エージェントは優良企業の紹介のみならず、優良企業に受かるためのサポートも行ってくれるため、最後まで心強い存在となります。ですので、今から優良企業を狙う際はぜひとも就活エージェントを頼ってください。
優良企業に受かるための対策法
少ないですが、今からでも受けられる優良企業はあります。しかし数の少なさに対して優良企業を狙う学生は多いため、ただ見つけるだけではいけません。しっかりと優良企業から内定を獲得するための対策をする必要があります。
では具体的に優良企業に受かるためにはどのように対策していけばよいのでしょうか。ここではそんな優良企業に受かるための対策法について解説していきます。見つけるだけでなく、ちゃんと内定がもらえるようにしましょう。
まずはこれまでの就活を振り返り、足りない部分を補う
優良企業から内定をもらうためにまずすべきことは、これまでの就活を振り返り、足りない部分を補うことです。これまで就活を行う中で内定がもらえていなかった場合、今後もこれまで通りの就活では優良企業どころか普通の企業からも内定をもらうことはできません。
しかも就活開始当初とは環境もガラリと変わっていますので、それらの変化に適応できるようにしておかないとあっという間に出遅れてしまうことになります。
ですので、これからの就活を成功させるためにもこれまでの欠点や問題点を解決していきましょう。企業選びがよくなかったのか、ESや面接などの対策ができていなかったのかなど、1つ1つを見返し、問題となる部分を明確してください。
悪い部分は排除し、新しい力を蓄えてこそ、少ない椅子を取り合う中で優位に立つことができます。ですから力をつける前にまずは悪い部分としっかりと向き合っていきましょう。
就活軸の見直しと基本的な就活対策のやり直し
少ない椅子(優良企業)を狙ううえで悪い部分を改善したら次はライバルに負けないためにより力をつけていきましょう。そのためにまず大切なのが基本的な就活対策をやり直すことです。
まずは自己分析です。改めて自己分析を行うことで、自分がしたいことを明確にしていき、自分の能力からどのような働きができるのか、またどのような企業を選ぶことで自分をより成長させることができるのかを考えることができます。
また、合わせて業界・企業研究を行うことでより自分に合った仕事を明確にすることができるため、就活軸をより明確なものにすることができます。就活軸は就活を行ううえで、基準となるものですので、就活軸が明確であればあるほど就活はうまくいきます。
そしてESや面接といった基本的な対策も行いましょう。ただ時期も時期ですので、練習にばかり時間をかけるのはもったいないので、基本的な対策の見直しでOKです。たとえ時間をかけなくても基本的な対策ができていないと力をつけることはできないため、見直していきましょう。
場数を踏んで実践から力をつけていく
基礎部分を対策したら次はより力をつけるために場数を踏んでいきましょう。先ほどもお話ししたように時期も時期ですので、あまり練習に時間を充ててしまうのはもったいないですから、実践を通して確実に力をつけていきましょう。
実践を通せば本番特有の雰囲気や緊張感に慣れることができますし、その雰囲気に慣れることができれば落ち着いて質問に答えることができます。落ち着いて質問に答えることができれば、的確に自分をアピールすることができるでしょう。
そして数を踏めば踏むほど面接に対して慣れるだけでなく、確実に力をつけることができます。さらに数を踏めばその分内定にも近づくことができるため、一石二鳥です。
何度もお話ししているように、この時期に残っている優良企業は少ないですし、そんな優良企業を狙う人はたくさんいます。さらにこの時期には部活や研究終わりの体育会学生や理系学生、公務員から一般企業へと切り替えた学生など、新卒市場において人気が高く、スキルを兼ね備えた強力なライバルもたくさんいます。
その中で、少ない椅子を勝ち取るためにはただ悪い点を改善するだけでなく、周りの人との差をつけられるほどの力をつけることが得策です。ですから、基礎部分をしっかりと見直したうえで実践を通して確実に力をつけていきましょう。
行動量を増やし、積極的に就活に関わっていく
この時期に優良企業を狙うためには力をつけることと、情報を得るための行動をすることが大切です。情報というのは力をつけるためのもの、そして優良企業を見つけ出すためのものとして重要になります。
行動量を増やし、説明会や就活イベントなどへ参加し、積極的に就活に関わっていくことで就活軸を定めるうえで必要な情報をたくさん得ることができます。また業界や企業についての理解も深めることができるため、面接対策にもなるでしょう。
また、たくさん行動し、就活と関わっていけばその分多くの企業と接触すると事ができるため、自分の中で納得できる優良企業にも出会えるでしょう。たくさん動けばその分情報が集まり、そしてその情報は内定を近づけるためのものとなります。
それに時期も時期ということですので、これまで通りのペースではあっという間に就活は終わってしまいます。まして優良企業を狙うのであれば、あっという間に他の人に取られてしまうことでしょう。
そうならないためにも常にアンテナを張り、積極的に就活と関わることで少しの情報も逃さないようにしましょう。さらに行動量を増やせばその分力も付けることができますから、意識的に動くように心がけてください。
おわりに
就活ルールの廃止や新型コロナウイルスの影響から早期化されていることもあり、すでに就活も終盤に差し掛かっています。しかしそれでも優良企業は2割ほどありますので、「もういい企業がない」と落ち込む必要はありません。
ただ、もともとの母体数が少ないこともあり、2割残っているとしても数としては少ないです。それに対して優良企業を狙う人は多くいますから、しっかりと対策をしないと内定を獲得することはできません。
ですので優良企業に受かるための対策をしっかりと行っていきましょう。また優良企業探しにも苦戦すると思いますので、就活エージェントを利用して効率的に探していきましょう。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している