23卒の採用枠は?予想される就活事情とコロナによる影響

 2022年5月13日

23卒の皆さんは日々、コロナ禍による経済の動向が気になっていることだと思います。経済の変動は企業の採用活動に影響を与え、自分たち23卒の採用枠の増減や就活のしやすさに直結するわけですから、気になって当然です。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Bさん

はい、やはり経済の動向は気になりますし、就活への影響も気になります。先輩たちを見ていると就活に対する不安は多いです。とくに採用枠の減少が気になりますね。

わかりました、今回はそんなコロナ禍による採用枠の変化や予想される就活事情に解説していきましょう。コロナによる具体的な影響などを解説していくので、しっかりと状況を把握しましょう!

キャリアプランナー 岡田

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23卒の採用枠はどうなるか?

23卒の採用枠はどうなるか?

23卒の就活生が最も疑問に感じるのは、果たして自分たちが就活するときに十分な採用枠があるのか、前年と比べ採用枠に変化はあるのかということだと思います。リクルートワークス研究所の調査によると、パンデミック発生直後の21卒の求人倍率は1.53、22卒でも1.50と、リーマンショック以来の低水準となりました。

しかしここのところコロナの流行が落ち着いてきて、経済も明るい兆しが見えますから、「このまま景気も採用もV字回復?」と期待している23卒生もいるかもしれません。また逆に「いつコロナが再流行するか分からないし、ますます採用枠が減るのでは?」と心配している人もいるでしょう。

そこでコラムの初めに、23卒の採用枠がどのように変化する見込みか解説します。就活への心構えをするために、まずは自分が戦うことになるフィールドについて理解しておいてください。

基本的には前年と変わらない

しかしコロナが完全に克服できたわけではないですから、パンデミック前のように気軽に人々が外出し、経済活動が活発に行われるようになるには、まだ時間がかかるでしょう。また、日本企業は国内だけで商売しているわけではないので他の国の経済に影響だって受けますし、この1年9カ月に抱えてしまった負の遺産だってあります。つまり、このまま国内でコロナの小康状態が続いても、すぐに日本の景気が回復し、元の企業体力取り戻すまでには至らないのです。

それに対して、正社員を雇い入れるというのは、企業にとって大きなリスクを伴います。正社員はアルバイトや派遣などの非正規雇用と違い、企業の状況に応じて簡単に勤務時間や給料を減らしたり解雇したりできないものです。今コロナが落ち着いているからと言って大勢雇い入れてしまえば、今後の状況次第で大量の社員を抱えきれなくなり、にっちもさっちも行かなくなる恐れがあります。

そのため企業の経営状態が多少上向いても、企業は自社の経営と経済が安定し、先々の見通しが立てられる状況でないと、なかなか正社員の採用枠を増やしたがらないわけです。ですから23卒においても、しばらくは非正規雇用による労働力の調整が続いて、新卒の採用枠は前年とさほど変わらない低水準で推移すると思われます。突然のパンデミックによって大混乱となった21卒の時よりはマシになりつつあるものの、それでも新卒の採用枠が大幅に回復するのはまだ先の話で、23卒においてもコロナ以前より採用枠が減らされた状態が続くことに変わりないのです。

業界によっては増加する企業もある

全体としては23卒の採用枠に大幅な増加は見られないものの、業界によっては多少採用枠を増やす企業も、ちらほら出てくると思われます。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、日本経済が回復傾向にあるのは確かです。前述のリクルートワークス研究所の調査によると、日本企業の大卒採用枠はパンデミック前の20卒が80.5万人でした。それがパンデミック後の21卒では68.3万人と一気に約15%も減少し、その後22卒でも67.6万人とほぼ横ばいだったのです。

しかし現状はコロナの流行が落ち着いているというだけでなく、ワクチン接種や治療薬の開発が始まったことなどで人々が安心し、売り上げが回復してきた業界もあります。またこの1年9カ月の間に、それぞれの企業がコロナへの対応策として新たな需要・新たな働き方を模索したことで、コロナ禍でも生き残れる道を見つけた企業もあるでしょう。たとえば巣ごもり需要によって運送業界の一部が活気を見せていたり、小売も対人販売は厳しいけれど代わりにネット販売が伸びていたりという風に、業界やサービス形態によっては経営状態が大きく回復している企業もあるわけです。

そういう業界・企業の中には、コロナの流行以来一時的に採用活動を見合わせていたけれど、23卒から新卒採用を再開しようとしているところもあります。加えてコロナの流行以来、自社へのダメージはそれほど深刻でないにもかかわらず、先行きの不透明感から一時的に採用枠を減らして活動を続けていた企業もありました。

そうした企業の中にも、日本経済が落ち着きを取り戻しつつあることで安心感を得られ、23卒から採用枠を増やすところが出てくると予想されます。そのような動きは全体から見ればまだまだ小さく、大幅な採用枠の回復とは言えません。とはいえ部分的でも回復基調ではありますから、就活が本格化するまでにしっかり準備を整え、募集の実情に沿った上手な企業探しをすれば、納得のいく就活ができる可能性は大いにあります。

23卒の就活事情とコロナによる影響

23卒の就活事情とコロナによる影響

前述のように、23卒の採用枠の総数はコロナの流行前とさほど変わらないけれど、業界やサービス形態によっては23卒から採用枠を増やす企業もチラホラ出始める予想です。一言で言えば23卒の採用枠は、回復の兆しが見え始めてきたばかりだと言えるでしょう。パンデミック直後の21卒や22卒よりはマシな状況なので決して落ち込む必要はないですが、こんなとき大事なのは、しっかりと実情を踏まえ、それに応じた戦略を練ることです。

それができていないと、気付いたときには出遅れていたり、知らぬ間に内定を取れる可能性の低い企業ばかり受けてしまったりといった失敗を招きかねません。そこで、ここからは23卒の就活が具体的にどのような状況になるのか、23卒の就活事情とコロナの影響について説明していきます。実際に自分がどのような環境の中で就活していくことになるのか、イメージを掴むための参考にしてください。

23卒は早期化が進み、スケジュールも独自なものになる

23卒の就活スケジュールは、22卒と同様に早期化・自由化が進み、企業それぞれに独自色の強いスケジュールとなりそうです。その理由はもちろん、昨年度の21卒から経団連の就活ルールが廃止され、そのかじ取り役が経団連から政府主導へと変わったことにあります。昨年の政府発表によれば、急激なルール変更は学生にも企業にも混乱を招く恐れがあるため、就活スケジュールの抜本的な見直しは25卒以降になる見通しです。

そのため23卒においても原則的には、従来通りの「3年次3月に採用情報開示→6月に面接開始→10月に内定式」というスケジュールを引き継ぎ、ルール上の変更は特にありません。ところが日本政府はもともと、採用活動はそれぞれの企業の自由であり、むしろ雇用を促進するためにもいずれはもっと採用機会を多様化すべきだという方針を持っています。

つまり「3年次3月に採用情報開示→6月に面接開始→10月に内定式」というスケジュールは単なる目安に過ぎず、そもそも企業の採用活動を制限するつもりなどないわけです。その結果、21卒以降は従来通りのスケジュールを目安とはしながらも、それより前のインターンを通して採用活動を行ったり、情報開示や面接をフライング気味に始めたりする企業が増えました。なぜなら、そのスケジュールはもともと経団連が定めたもので、経団連に所属していない企業には関係なかったため、他の企業はそれより早く採用活動を始めるのが慣例だからです。

どの企業だって優秀な人材が欲しいですから、そういう人が他の企業に囲い込まれてしまう前に、いち早く学生に接触したいのは当然と言えます。しかし、ちょうど21卒の採用活動が本格化した矢先にコロナの大流行がやってきて、これまで通りの選考方法・選考スケジュールが通用しなくなり、企業はそれぞれ独自の対応を迫られたのです。グループワークやグループ面接が難しくなった分、選考スケジュールを短縮する企業があったり、コロナ対応の遅れで21卒の採用に失敗した企業などは、その反省から22卒ではさらに前出しで採用活動を始めたりする企業もありました。

そして、そうした一連の流れは23卒においてもより強くなるはずです。一応は「3年次3月に採用情報開示→6月に面接開始→10月に内定式」を目安にしながらも、実際には多くの企業がもっと早めに採用活動をスタートし、その中身となるスケジュールも企業ごとに異なるものになるでしょう。ですから23卒の就活生は、それを見越して早め早めに準備を始めるとともに、企業ごとに発信される情報を見逃さないよう、アンテナを張っておかなければならないのです。

業界によってはまだまだコロナの影響を受けている

23卒の採用枠には回復の兆しが見えつつありますが、それでも業界によっては、まだまだコロナ禍の真っ最中というところも少なからずあります。前述のように、パンデミック発生前後で新卒の採用枠は全体で約15%ほど減少しました。しかし、それはどの業界も一律に15%減ったわけではなく、甚大な影響を受け大幅に採用枠が減少したところと、そうでもないところがあったのです。

たとえば電気・ガス・水道などのエネルギーインフラ、金融・保険、医療・福祉といった業界ではコロナの影響が少なく、パンデミック前後でほとんど採用枠に変化がありませんでした。それに引き換え、コロナによる採用枠への影響が最も甚大だったのは航空業界です。航空業界ではコロナの拡散防止の観点から旅客機の運行の目途が立たず、21卒・22卒では業界全体として、パイロット以外の新卒採用がほぼ全面的に中止となりました。

そうした状況は今もあまり改善されていませんから、23卒においても航空業界の企業は、ほとんど新卒採用を行わない可能性が高いです。仮に採用活動を再開したとしても、実際の採用枠は他の業界よりずっと少ないものになるでしょう。他にもパンデミックの前後では、飲食店・宿泊業では6割弱、観光や旅行会社を含むサービス業では3割強の企業が、コロナの影響により何らかの形で新卒採用枠を減らしたことが分かっています。

これらの業界も残念ながら、今年に入って目覚ましい業績改善が期待できるような状態にはなっていませんから、23卒においても採用枠の増加は見込めません。むしろこの1年9カ月の間に企業体力が落ちていることを考えると、23卒ではいっそう採用枠が減り、競争率が高くなる恐れもあります。

またパンデミック以降、コロナ禍による経営状態の悪化を心配しているのは就活生の方も同じです。コロナ倒産などを警戒するあまり、同じ業界内でも比較的安定したイメージのある大手企業に就活生が集中し、それでなくても高い競争率が著しく上がってしまっています。23卒の就活生はそうした現状を踏まえ、現実的な視点で早い段階から実現可能な志望業界・志望企業を考えていくことが大切です。

選考のオンライン化は続くことが予想される

23卒の就活においても、選考のオンライン化は引き続き継続されると予想されます。かなり対応策が固まってきたとはいえコロナはまだ完全には終息していませんし、選考のオンライン化にはコロナの感染予防以外のメリットも多いためです。確かに日本国内ではワクチン接種が広がり、ここのところコロナの感染者数が低く抑えられていることもあって、少しずつ対人による説明会や面接が増えてきてはいます。直接会って話した方が、就活生の方も企業への理解を深めやすく、企業の方も就活生の本質を見極めやすいはずです。

しかし海外ではさらなる変異株の流行が始まっていることを考えると、その余波がいつ日本にも及んで、再流行を始める可能性も大いにあります。今の段階で23卒からいきなり全面的に対人による選考に踏み切るほど、企業は状況を楽観視していないのです。しかも選考のオンライン化には、説明会や面接の会場を用意する経費を削減できる、効率的にたくさんの就活生に出会えるといったコロナ対策以外のメリットがあります。

そのため、もし早い段階でコロナが終息したとしても、選考が完全に対人に戻り、オンライン選考が全てなくなるということはないでしょう。たとえば「説明会だけオンライン化を続けて広く就活生を募集する」「ある程度の選考ステップまではオンラインで候補者を絞り、最終的に対人面接で内定者を決める」という風に、部分的には選考のオンライン化が続いていくと思われます。

ですから23卒の就活生は、オンラインによる選考と対人による選考の、どちらにも対応できるよう対策しておかなければなりません。そういう意味においても、23卒の就活生は備えることが多いので、できるだけ早く就活準備に取り掛かるべきです。

23卒が就活を成功させるためにすべき準備

23卒が就活を成功させるためにすべき準備

ここまでは、予想される23卒の採用枠の傾向と、就活事情について説明してきました。ここのところはコロナが落ち着き、経済も回復基調には見えますが、まだまだパンデミック以前のような採用枠が期待できるほど甘い状況ではないです。規制が弱くなっているため企業は例年以上に前倒しで採用活動を始めるでしょうし、新卒採用を行う企業には偏りがあり、競争率も高くなっています。

その中で自分の納得のいくような内定を獲得するためには、いつ就活が始まっても対応できるよう早め早めに準備を始め、出遅れないようにしておくことが大切です。ここからは、23卒の就活生が早期内定を獲得するために、具体的にどう準備していけばいいのかについて説明しますので、しっかり読んで今後の行動の参考にしてください。

就活対策は“年末年始”から始めよう

23卒の就活生が早期に内定を獲得するためには、年末年始の休みあたりから就活対策を始めることをオススメします。一般的な動き出しの時期よりも一足先に就活対策を進めておくことで、実際23卒の選考が始まった時に少ない採用枠を取り合うライバルたちに、実力の上でリードできるからです。選考となれば社会人と同等のビジネスマナーやしっかりした考え、話し方などを求められるので、今の”学生感丸出し”の状態のままでは高評価は得られません。

23卒の就活が本格化した時に出遅れないためには、他の人より早めに準備を始め、就活力を上げておくに越したことはないわけです。それに、前述のように23卒の就活は例年以上の早期化と企業ごと独自のスケジュールが予想されるため、早い段階から採用情報にアンテナを張っておく必要があります。しかし企業は星の数ほどあるので、何の当てもなくアンテナを張っても宇宙に向かって小さなザルを掲げるようなもので、ランダムな情報を漏らさず掴むなんて到底不可能です。

必要な情報を確実にキャッチするには、それ以前にある程度の就活方針を定め、どんな企業の情報が自分に必要なのか目星をつけておくことが重要になります。授業のない年末年始の休み中なら単位取得に忙しい3年生も多少余裕があるはずですから、就活力を養い、将来のことをじっくり考えるのにちょうどよいタイミングなのです。具体的には年末年始の休みが始まったらまず、取り組みに時間のかかる「Webテスト対策」から始めましょう。

Webテストには様々な種類があり、どれに当たるかは企業によりますが、まだ志望先を決めていない年末年始の段階では、一番普及率の高いSPIの対策をしておくのがベストです。同時に、自分がどんな強みや価値観を持っているのか知るための「自己分析」と、世の中にどんな業界・職種があるのかといった大まかな「業界研究」も始めます。動き出しの早い企業の中には12月から説明会を始めるところもあるので、業界研究をするうちにもし見つけたら、とりあえずどんなものか覗いてみるのも良い経験です。

それらを基にして年末年始の休みの間に、大体どのあたりの業界が志望の候補になりそうか、いくつか大雑把な目星を付けておいてください。また、ESや面接などの選考が実際どのように行われるのか、どんな対策が必要なのかといった、選考の下調べも年末年始の間にしておくべきです。それを基に「1月からの行動プラン」を練り、休み明けからスムーズに動き出せるようにおきます。

志望業界と就活軸を明確にする

年末年始の休みが明けたら、さっそく自分の志望する業界と就活軸を明確にしましょう。本格的に就活が動き出すのはまだ先ですが、早い段階で志望業界と就活軸を定めておくと、今後の企業選びや参加する説明会を選んでいく上で迷いがなくなり、動きやすくなります。そのために必要となるのは、業界に対する理解と自分に対する理解です。年末年始の間に目星をつけておいた業界に対し、具体的にどんな仕事や働き方があり、どんな強みが必要となるのかなど、もっと掘り下げて研究していきます。

同時に自己分析の方も単に自分を知るだけでなく、それらの業界で必要となる強みが自分にあるのか、どんな働き方や環境が合うのかといった観点から掘り下げなければいけません。年明けになると動き出しの早い企業が続々と説明会や就活イベントを始めていきますので、見つけたら積極的に参加し、実際に企業と接触を図る経験をしておくと良いです。そうすれば就活がどんなものなのか早い段階でイメージを掴めますし、その業界が自分の感性に合うかどうか見ることができて、志望業界を絞り込むのにも役立ちます。

そうした研究・分析を基にそこで働く自分の姿を思い描いてみて、将来的にどんな方向で働いていくのが自分にとって良いのか考え、目指すべき将来像を明確化してください。ただし仕事の上で活躍できなければ自分が辛くなるだけなので、単に「自分が何をしたいか」だけでなく、「自分に何ができるか(向いているか)」考慮することが重要です。そして、どんな業界・企業なら自分の目指す将来像を実現できるか考え、そうした企業を選べるような志望業界と就活軸をしっかりと定めます。

ここで注意しなければならないことは、23卒の採用枠はまだ、どん底となったコロナ発生直後の状態から、回復を始めたばかりだということです。「こういう職業に就きたい」という夢があった就活生もいると思いますが、実際には採用枠がなかったり極端に少なかったりして、思い通りにはならない可能性もあります。しかし卒業して既卒になってしまうと、ますます内定獲得は厳しくなりますので、新卒のうちに実現できる現実的な採用枠を見極めて志望業界と就活軸を定めることが大切です。

早め早めの行動と行動量を意識する

限られた23卒の採用枠を勝ち取るためには、早め早めの行動と、多くの行動量をこなす意識が必要となります。前述のように23卒に対する採用活動は早期化・独自化が予想されますから、「本格的な就活は3月から」などとのんびり構えていると、出遅れてしまうかもしれません。自分が気付かないうちに募集が始まり、早々に締め切られてしまって、エントリーが間に合わない可能性があるのです。

加えて、日本経済は回復基調になってきているとはいえ、コロナは完全には終息していませんから、まだまだ先が読み切れない部分もあります。状況次第では急に企業が方針転換し、締め切りを早めるといった事態も考えられるので、気になる企業の採用情報を常にチェックし、早め早めの行動を心がけましょう。しかし就職は自分の人生を左右するものですから、その選択を誤らないよう自分に合った企業を見極めるには、たくさんの企業を見比べ、十分な分析と研究を行う必要があります。

また就活力は一朝一夕には身に付きませんので、本命企業から内定をもらうにはそれ以前に実際たくさんの選考に参加し、実践経験を積んでおくことが不可欠です。特に23卒の場合は採用枠が限られているため、例年以上に採用枠1つあたりの競争率が高くなり、なかなか内定が獲得できない状況になることも考えられます。例年なら平均的なエントリー数は20~30程度ですが、23卒の就活生は意識してエントリー数を多めにし、場合によっては複数の業界をまたいで就活するなど、可能性を増やしておくべきです。

そのため23卒の就活を成功させるためには、定説より早く行動するというだけでなく、たくさんの行動量が求められます。23卒の就活はまだまだオンラインが主流ですから、その分移動時間などがなく、説明会や面接もたくさん参加できるはずです。就活軸に合う企業があればどんどんエントリーし、持ち駒が途切れないよう精力的に動いてください。

早くから就活エージェントと繋がる

限られた23卒の採用枠を勝ち取るには、早くから就活エージェントと繋がっておくこともオススメします。就活エージェントは、募集を行う企業と就活生を結びつけるプロです。ですから就活エージェントには、一般的な採用枠はもちろんですが就活生個人では探しきれないような希少な採用枠や、3月情報開示という原則のせいでナビサイトには掲載しにくい早期の採用枠の情報などもいち早く集まってきます。

就活生自身がアンテナを張り巡らせていなくても、就活エージェントに自分の就活方針を伝えておけば、必要な採用枠の情報を漏れなく収集してくれるわけです。それに就活エージェントには内定獲得に向けた就活ノウハウもたくさん蓄積されており、基礎から教えてくれるセミナーや個別の就活方針の相談、就活力を上げるアドバイスなども受けられます。そうしたものを利用すれば早い段階で就活の方針を定めて情報を集めておけて、就活力も上げておけますから、実際に就活が本格化した時スムーズに動きやすくなるのです。

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23卒の採用枠はまだまだ厳しい状況にありますから、就活が本格化する前にまずは私たちプロと一緒に1つ内定を取りましょう。その後も就活を続けるにしろ、さっさと終わらせるにしろ、早期に1つ内定を取れれば落ち着いて今後のことを考えられ、残りの学生生活を有意義なものにできます!

おわりに

コロナはだいぶ落ち着いてきているとはいえ、全体としては22卒に比べ、23卒の採用枠に大きな増減はありません。部分的には若干採用枠が回復しつつある業界もありますが、パンデミック以降採用枠が激減した業界は、23卒でも相変わらずの状態です。

全体的にパンデミック以前より競争率が高くて内定を獲得しにくく、業界や規模によっては極端に厳しいところもあります。また23卒では、22卒よりさらに就活の早期化・自由化が加速していることにも注意して下さい。

企業の動き出しは22卒以上に早まるとともに、企業ごとに独自のスケジュールを組んでくるので、それらを把握した上で早々に就活方針を定め、採用情報に目を光らせておく必要があります。まだまだ続くコロナ禍の就活を確実に成功させるためにも、まずは1つ内定を取って落ち着くためにも、23卒の就活生は早期に就活エージェントに相談するのがオススメです。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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