【就活】誰でも自己PRは見つかる!探し方と書き方ポイント4
2022年3月24日
「自己PRとは何か」「自己PRの見つけ方」「自己PRを書く時のポイントと注意点」について、3000人以上の就活生支援をしてきたキャリアカウンセラーとして解説します。
自己PRを書くにあたり、「部活動で特別強かったわけではない」「自分には自己PRとして書けるようなエピソードがない」といった悩みを抱えている方はいませんか?また書くポイントなどが事前に分かっていれば、高評価も狙えるかもしれません。
キャリチャンでは、3000人以上の就活支援の実績をもとにして、自己PRとは何か、自己PRの見つけ方、書き方、注意点について紹介しています。自分のオリジナルの自己PRを見つけて自信をもってアピールしましょう!
目次
自己PRとは
自己PRとは、あなたの「いいところ」を企業にアピール(売り込み)することです。
「部活動での成績」や「学歴」などを自己PRとして面接などで話す人がいますが、このような成績ではなくあなた自身が頑張ってきたことや、誇れる行動をアピールするものです。 そのため、部活動でいい成績を残していない人も、高学歴でない人でも必ず自分をアピールできるものはあり、面接で自己PRを問われれば必ず答えることができるものなのです。 いくら部活動や学歴などをアピールしても面接官に響くことはありません。自分をうまくアピールする方法をわかっている人ほど、内定に近づけると言っても過言ではないのです。
企業が自己PRを求める理由
企業が、必ず自己PRを学生に尋ねる理由は、これまでの行動から「入社後に活躍できる人物かどうか」を判断するためです。
自己PRを聞いて、これまでの物事に対する取り組み方・考え方を入社後の仕事への取り組みに置き換え、活躍してくれるであろう人物を採用したいと思っています。
そのため、企業から見て部活動やアルバイトの実績などの情報は重要視されていないので、細かく伝える必要はありません。
【就活】自己PRの見つけ方
「自己PRが見つからない」「PRできるような実績がない」と思っている人はいませんか。自己PRすることが全くないという人は自己PRの見つけ方を知らない人がほとんどで、実際にPRすることがない人はいません。
見つけ方をマスターして自分オリジナルの自己PRを見つけて、自信をもって企業に自分をアピールしましょう!
見つけ方1:経験を20個以上書き出す
今までの経験を「すごいかどうか」ということは関係なく全て書き出してみましょう。
経験とは、大学生活での出来事を中心に「頑張ったこと」や「やり切ったこと」全てで、出来事の大きさなどは関係ありません。
どんな小さなことでも構わないので、最低でも20個は書き出してみましょう。
見つけ方2:書き出した経験を選ぶ
書き出した経験の中からより大変だったことや、主体的に頑張ったことを選びだしましょう。
企業は「物事に対する取り組み方」を見て、「入社後に活躍できる人物」を探しています。そのため、何か問題が発生したときに、あなたがどのように考え行動し、問題解決に向けて貢献したかなど自ら行動したエピソードが良いです。
選び出すときは、企業は実績にほとんど興味がなく、物事に対してどのように取り組んできたのかが大切なので、出来事の大きさや実績で選ばないように注意しましょう。
見つけ方3:選んだ経験を深堀りする
選び出した経験を深堀りしましょう。深堀りするときに押さえておきたいポイントは以下の通りです。
・経験、出来事の大まかな概要 ・物事に取り組んだ動機 ・物事に対する目標 ・目標達成の過程でぶつかった壁、課題 ・課題に対する工夫 ・なぜ頑張ることができたのか ・取り組みに対する結果 ・経験から得られたこと
上記の内容を挙げることができればESや履歴書に書く際はうまく要約するだけで、面接でどのような質問をされても答えることができます。また、深堀りする経験は1つだけではなく、2、3個は用意しておきましょう。
企業の求める人物像と照らし合わせ、経験から得られたことが入社したい企業でどのように役立つかまで考え、より有効に働く経験をアピールしましょう。
見つけ方4:共通したエピソードを探す
深堀した経験で活かすことのできた能力、強みを同じように発揮した経験を探しましょう。最初に挙げた20個の経験の中でも、その他に思い出した経験でも構いません。
あなたの強みを活かすことができた経験であれば、同じように強みを発揮した経験があるはずです。逆に同じ強みを活かすことのできた経験が見つからなければ説得力に欠けるので、も面接で聞かれたときにも企業に信じてもらえません。
繰り返し発揮できる能力は今後も役立つ可能性が高く、入社後の活躍をアピールできるので、他の経験も振り返ってみましょう。
【自己PR】よくある勘違い
自己PRを考えていく中で「よく似ているが聞く目的や内容の本質が違うもの」と勘違いしてしまうことがよくあります。ESや履歴書でみられる就活生によくある勘違いを紹介します。
1:自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRは本質的に違います。
自己紹介は自分のことを簡単に相手にわかるように紹介するもので、所属と氏名、専門分野や趣味、特技を簡単に伝えます。
自己PRは自分のことを紹介することには変わりないですが、強みをアピールするもので、さらに、あなたの強みが企業にとってどのように貢献できるのかを伝えるものです。
自己PRは企業にアピールするチャンスですが、ESや履歴書に書くことが多いので面接では聞かれないこともあります。そのため、自己紹介をするときは自己PRのエピソードに関連することを話すと面接官が質問しやすく、自分をアピールするチャンスに繋がります。
2:長所と自己PRの違い
自己PRは一見長所にも見えますが、面接官が尋ねる目的が違います。
長所は、あなたの人柄を聞かれており、自己PRは、あなたの強みを仕事でどのように活かせるか、企業にどれほど貢献してくれるのかを尋ねています。そのため、自己PRを伝える際はあなたの長所を伝えるだけではなく、長所を活かして、どのように貢献できるのかまでを伝えられるようにしましょう。
また長所を考えるときには良いところを見るのではなく、短所も合わせて考えましょう。短所を探すことで、長所を並べるだけでは見えなかった自分を見つけられるかもしれません。更には、短所は見方によって長所にもなります。
3:結果は凄くなくても良い!
自己PRは、凄い結果を残していることが大切なのではなく、企業は物事に対する取り組み方、姿勢を見ています。
自己PRが見つからないといっている人のほとんどがインパクトや凄さを求めた結果を探している人です。自己PRのなかでインパクトのある結果があっても、その結果に対する取り組み方や姿勢を述べなければ無意味になってしまいます。
逆に、結果にインパクトがなくても物事に取り組む姿勢が仕事に繋がり、企業に貢献してくれる人物であると伝われ内定に近づきます。自己PRの書き方4ステップ
自己PRする内容が見つかったらESや履歴書に書くための手順を確認しましょう。4つのステップを意識して人事が読みやすい文章を作りましょう。
ステップ1:結論
自己PRだけでなく、どんな文章を書く時にも「結論」を最初に書きます。
今から何について語るのかを初めに述べることで、その後の文章が頭に入りやすくなります。自己PRを書くときの結論となる文章は、「どのような取り組みで、どのような成果を得たのか」を述べたものです。
冒頭の文章が一番印象に残る文なので、あなたが一番アピールしたいことをまとめた部分が結論となります。
ステップ2:具体的なエピソード
冒頭で述べた結論をより具体的に書きましょう。
取り組みへのきっかけ、課題、努力した過程であなたがどのように成長したのかをより詳しく述べます。
取り組んだこと努力した過程をより具体的に書くために、「売り上げを2倍に伸ばすことを目標に…」や「コツコツやってきた結果だな、と上司に言われた」というように数字を用いたり、会話を含めるとよいでしょう。
ステップ3:成果
努力の結果得られた成果や、あなた自身に身についたスキル、学んだことを書きましょう。
目標が達成できたのか、また達成できなかった場合、そこから得られた知見、その他にもその経験によって気づいたことや学んだことを述べます。
成果を述べることができるのは、それまでの過程で努力したポイントをしっかりと語ってからです。なぜなら、成果だけの羅列ではただの自慢話になってしまい、全く人柄をアピールできていないからです。
自慢できるような成果でなくてもその成果に至るまでの過程が大切なので、その過程で何が得られたかを述べましょう。
ステップ4:意気込み
自己PRをする上で重要なのが、入社後どのように活躍できるかという意気込みまで述べることです。
面接官は入社後に活躍してくれそうな人材を求めているので、あなたの経験やそこから得られた強みがどのように企業に貢献するのかを述べましょう。
意気込みや強みが面接している企業の職種や求める人物像とずれないように、いくつか自己PRを用意しておくのがオススメです。
【自己PR】選ぶ時と書く時の4つのポイント
経験をたくさん上げるとアピールしたい強みがいくつか出てくる人もいるかと思います。
いくつか用意した自己PRの中で、どれをアピールしたらよいかを選ぶコツと企業に合わせた書き方を4つ紹介します。
ポイント1:働く姿に照らし合わせる
自己PRでアピールした内容が働いていく中でどのように活かすことができるかを照らし合わせてみましょう。
働く姿に照らし合わせるメリットは2つあります。1つ目は本当にその企業で働いて活躍できるのか、自分の強みがその職種に合っているのかどうかを見極めるきっかけになることです。
エントリーする職種で全く強みが活かせなかったり、合わなかったらもっとあなたに合う職種を探すという選択肢もあります。2つ目は企業の求めている人材であるかどうかを確認できます。
働く姿と照らし合わせてあなたが働くメリットを示すことができれば企業が欲しい人材に近づけます。
ポイント2:企業とマッチするか吟味する
企業の求める人物像や企業理念とアピールしている内容がマッチしているかどうか吟味してみましょう。
上手に自己PRの文章が書けたとしても、企業に合わない内容では意味がありません。自己PRで入社後活躍できるかどうかを判断する以前に、企業に合う人物なのか、求めている人材なのかを判断しています。
また、あなた自身もその企業が自分に合っているのかどうかを考え、その企業に就職して本当にやりたいことができるのかどうか、企業選びの判断材料としましょう。
ポイント3:具体的かどうか
具体的なエピソードを書き、説得力のある文章にしましょう。活躍できる人物だといくらアピールしても、それを裏付けるエピソードが抽象的では説得力がありません。
また、抽象的な自己PRはどこにでもあるような内容になってしまいがちですが、具体的なエピソードを書くことで、あなたにしか書けないオリジナルの自己PRになります。
具体的に書くことで他の学生との差をつけましょう。
ポイント4:いくつか用意しておく
企業に合わせた自己PRを提示できるように、いくつか深堀したものを用意しておきましょう。たくさんのことを経験をしてきた中で、企業に対してアピールできる強みは一つではないはずです。
あなたのエピソードを企業に合わせる必要はありませんが、あなたの持っている数ある引き出しの中からより良いものを選択してアピールできるように、自己PR文をいくつか用意しておくことがオススメです。
自己PRを作成する際の5つの注意点
自己PRを作成していく中で注意しなければならない点が5つあります。注意点を意識していない文章は、たくさんの自己PRを読んでいる面接官や人事にとって、低評価になってしまう恐れがあるので気をつけましょう。
注意点1:自慢話にならない
結果や実績にこだわりすぎて、ただの自慢話にはなっている自己PRはNGです。
実績を話すことは悪いことではありませんが、面接官は実績を残す過程がない話は興味ありません。
面接官が知りたいのは実績ではなく、物事に取り組む姿勢です。実績を残すために何をどのように頑張ったのかをアピールして、その経験が今後どのように活かすことができるのかということを述べましょう。
注意点2:長くなりすぎない
具体的に話そうとして長くなりすぎてしまう人もよくいますが、長すぎるのもNGです。
長く話し過ぎてしまうと、結局何が言いたいのかがわからなくなってしまいます。うまくまとめるコツとしては、結論を述べてからエピソードを述べるという順番を意識することです。
また具体的にエピソードを述べようとして長くなってしまう人は、エピソードの全ての概要を書き出してみた後、必要最低限のキーワードをピックアップして文章を作ってみしょう。
注意点3:見てわかることはポイントにならない
自己PRとして「笑顔」や「明るい」など、見てわかるような印象についてのアピールはうんざりしてしまいます。
せっかく今までの経験で自分をアピールできるチャンスなのに、面接中にわかるようなPRをしてももったいないとは思いませんか。
印象に関するアピールは直接面接官に会った時にアピールできるので、話さなければわからないあなたの良さをアピールできるようにしましょう。
注意点4:エピソードや結果が凄くなくても大丈夫
自己PRはエピソードや結果を評価するのではなく、あなたの人柄や物事に対する取り組み方を評価するため、インパクトのあるエピソードや結果がなくても大丈夫です。
インパクトのあるエピソードは面接官の印象に残るかもしれませんが、その結果があるから入社後活躍できるとは限りません。
企業は入社後に活躍してくれるであろう将来性のある人物を見つけるために自己PRを尋ねているので、結果よりも内容を深堀することにこだわりましょう。
注意点5:企業と自己PRが大きく違っていたら注意
エントリーした企業に関係のないことをPRしても、企業はこちらを向いてはくれません。
例えば、「臨機応変に物事を処理できる人物」を求めている企業に、「コツコツ真面目に仕事をこなす」というアピールをしても全く意味がなく、内定に繋がりません。
しかし、自分の強みと企業の社風が大きくズレていた場合、無理に企業に合わせて自己PRをするエピソードを作る必要はなく、あなたの強みを活かすことのできる企業を探すことが大切かもしれません。
おわりに
自己PRは部活での実績でも、学歴でもありません。あなたの「いいところ」を企業にアピール(売り込み)のが「自己PR」なのです。 「部活でいい成績残していないから」「部長じゃなかったから」「いい大学に出ていないから」と言って、自信なく自己PRを面接の場で話せば「自信がないこと」に対してマイナス評価がつきます。 また、「この人は何も自分の事をわかっていない」と思われてしまうのです。 自分のいいところを普段から意識している人は確かに少ないとは思いますが、就活を機に「自分のいいところ」を探す癖をつけるのも良いかもしれません。 自分のいいところがわかると、自信にも繋がり、ポジティブに就職活動をすることができるようになります。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。