合宿選考の主な内容は?企業の意図と評価ポイントを解説!
2023年3月7日
就活生 Aさん
合同選考って何を行うのでしょうか?メリットやデメリット、企業の意図を知りたいです。
合同選考はまだ知名度が低く珍しいので、企業の意図や評価ポイントもわからないですよね。しかし、この採用方法は今後増えると予想されています。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
そうなのですね、合同選考について興味が湧いてきました。
今回は企業側が合宿選考を行う理由3点や、合宿選考に参加するメリットと評価ポイントを紹介します。
キャリアプランナー 岡田
目次
合宿選考とは
合宿選考とは、合宿を通じて採用の選考を行う事を指します。期間は一泊二日が多く、会社とは別の研修宿泊施設で行われることが多いです。
また、企業の最終選考として行われることもあります。
どのような企業が合宿選考を行っているのか
会社の規模は関係なく、大手企業、中小企業、ベンチャー企業それぞれが合宿選考を行った事例があります。各企業、学生の皆さんの良いところはもちろん、改善点も知った上で一緒に働く仲間を決めたいと考えています。
合宿選考をやる企業の特徴として「社員や社風に自信がある」という事が挙げられます。自社に自信を持っているからこそ、合宿選考という長時間の選考を行えるのです。
また、この合宿選考さえも、ポジティブに捉えられる学生と一緒に働きたいと企業側は考えています。
企業側が合宿選考を行う理由3点
企業側は合宿選考を行う理由は何なのでしょう?企業側が何を考えているのかを一緒に確認していきましょう。
理由1:学生の人間性や本質を見る
通常の面接ではなかなか見えない、学生のありのままの部分を見ています。通常の面接では、10~20分程度の短い時間の中で行われます。その際、忍耐力や人間性、個々の成長度合いなどを瞬時に見極めることは難しいのです。
合宿選考を実施する企業の中には、2泊3日も費やすところもあります。企業側は、就活生の素の部分を確かめることができるのという利点があります。
食事の様子、他の参加者との人間関係等、素の部分を総合的に見て合否の材料としています。
理由2:入社後のミスマッチを防ぐ
採用担当は、「この学生は本当に自社に合っているのか」という視点で学生のことを見ています。近年、新卒入社後に早期離職をする学生が増えています。その理由として多いのが「入社してみたらイメージと違った」というものです。
また反対に、企業側も「この就活生を採用してみたらイメージが違った・自社に合わないかも」という不一致を防ぐためでもあります。
企業側からしたら、せっかく採用してもすぐ辞めてしまったり、就活生のミスマッチが起きてしまうのでは大きなリスクとなってしまいます。
企業と学生、互いのミスマッチを避ける為にも、面接合宿を行って、学生が自社に合うのかを見極めています。
理由3:内定辞退を防ぐ
企業側には合宿選考を行うことで、学生の企業に対する志望度を上げて内定辞退を防ぐという意図もあります。近年は売り手市場の影響で、内定を複数所持する学生が多く、どの企業も内定辞退率が上がっています。
そのため、内定辞退を防ぐ対策のひとつとして合宿選考があるといえます。合宿選考から企業と学生のコミュニケーションや信頼度を深めていくことも、内定辞退の減少につながっていきます。
合宿選考の内容
合宿選考ではどういったことが行われるのでしょうか?内容の例をご紹介していきます。
- グループワーク
- 自分自身の夢や目標の発表
- 過去、未来の自分への手紙
- 疑似営業体験
- 個人面談
- 理念や社風の浸透
- バーベキュー
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合宿選考に参加する就活生側のメリット
合宿選考に参加することで、入社後同期になる周囲の学生の雰囲気や、先輩社員との関係性を確認することができます。
会社説明会や通常の面接では企業側は学生に対し、企業の良い面ばかり見せようとする傾向があるため、本来の企業の姿を合宿で確認することができるといえます。
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合宿選考で見られる評価ポイント3点
合宿選考を通して学生を評価するポイントは3つあります。ポイントを抑えることで、企業側に良い印象を与えることができるかもしれません。それでは、合宿選考評価ポイントをご紹介していきます。
評価ポイント1:人間性
合宿といった共同生活における、他の参加者や先輩社員との接し方や人間性を見ています。慣れない厳しい状況におかれてこそ、初めて見える人間性があると考えています。
企業に入って働く中で、「そこでくじけてしまうのか」「先が見えない中でもひたむきに一生懸命取り組めるのか」「逆境に立たされた後にどうするのか」といった時にどのような行動がとれるかが問われます。
合宿選考という慣れない環境で、いかにして乗り越えるかといった人間力なども見ているのです。
評価ポイント2:コミュニケーション能力
食事や移動中、それ以外の時間も評価の対象となります。自分から積極的にコミュニケーションを取ること、先輩社員から企業の事を聞き、実際に働いている社員が何を考えて仕事をしているかを理解することが大切です。
入社後のイメージをふくらます為のコミュニケーションは双方にとって必要な事となります。
評価ポイント3:一般常識
入社後、お付き合いのある企業との会食がある場合を想定して、一般常識や振る舞いの基本的なマナーなどを判断します。
良好な関係性を保つためにも社会人としてのマナーや礼儀の備わった人かどうかを見られます。また先輩への接し方、礼儀礼節は入社後に周囲と良好な関係性を築くためにも必ず必要な部分となります。
おわりに
合宿選考は、企業側が学生のことを見極める機会という捉え方をされることが多いですが、学生が企業側を見極める機会でもあります。
面接の時にしか分からなかった企業の雰囲気を、もっと深いところまで知ることができます。
長い間、働いていくかもしれない企業のことを見極めるチャンスでもあるので、自分が新卒入社をするべき企業なのかをじっくりと判断しながら、合宿選考に励んでいきましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。