就活を諦めるのは早い!夏採用から内定獲得を目指す秘訣をプロが解説

 2023年3月22日

就職活動にはオススメの時期があります。基本的にはどこの企業も春にスタート。夏採用といったものもありますけどちょっと出遅れた感がありますよね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

そうですね。少し就活を始めるのが遅かったかもしれません。春採用の企業とは、面接などのタイミングが合わなかったんです。

でも大丈夫ですよ。春と比べると企業の数は減りますが夏採用も充分内定が取れます。やり方次第で、かなり有利かもしれません。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

本当ですか。今からでも頑張れば大丈夫ですかね?今までエントリーしたところでは自分が働く姿が想像できなかったんです。

就活はいつから始めても遅いことはありません。ただし夏採用は、春採用に比べて求人数が少なめで倍率も高め。内定を取るためには時間を無駄にできません。今回は夏採用で内定を勝ち取るためのコツを教えますね。

キャリアプランナー 平崎

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夏採用とは?具体的な時期や他の就活との違い

夏採用とは?具体的な時期や他の就活との違い

「部活や留学で今まで就活ができなかった」「やってはいたけど内定がもらえなかった」など、この時期から就活に取り組む学生の事情はそれぞれです。しかし就活に出遅れた理由がなんにせよ、夏採用を目指すのにあたり、それがどのようなものなのか知らないと適切な対策ができませんよね。

そこでまずは、夏採用の特徴と時期、春や秋との違いについて解説します。春や秋の就活とは異なる点がありますので、これまで就活していた人もしていなかった人も、きちんと把握して夏採用のスタートラインに立ちましょう。

夏採用の特徴と時期

一般的に内「夏採用」と呼ばれる時期は、経団連所属企業を含め多くの企業が選考を一段落した後の、6月末~8月末までです。

これまで就活をしていなかった人のために簡単におさらいしておくと、経団連では3月に採用情報を公開し、6月から面接を解禁するという「就活ルール」を定めています。定出しは10月と決まっていますが、6月初旬に面接をスタートすると下旬ごろには採用予定者が決定し、実質的に経団連に所属する企業の多くが採用活動を終了するのです。夏採用は、そのあと行われる採用活動ということになります。

すでに採用予定者のほとんどが決まっているため、夏採用を行う企業は多くないですし、また採用活動を継続していても、夏採用での募集人数は少数です。もちろん、すべての企業が経団連と同じ日程で選考しているわけではありませんが、それ以外の企業ではよい人材を確保しようと経団連より早く選考を始める傾向があります。ですから、夏採用では募集している企業数も人数も格段に少なくなるのです。

それに対して、夏になっても就活生の数はあまり少なくなりません。なぜなら夏採用では、春から就活を続ける学生に加え、それまで部活や留学で就活できなかった人が就活を始めますし、公務員志望から民間に切り替える人も出てくるからです。就活生はあまり減らないのに募集人数が少なくなることによって倍率が上がってしまい、受かりにくくなるというのが、夏採用の特徴になります。

ただし、近年は少子化の影響で売り手市場です。春より受かりにくくなるのは確かですが、学生が集まりにくく、夏まで採用を継続する企業は年々増えています。

就職活動では理想のタイミングがあります。タイミングを逃すと、望んでいた企業の内定を勝ち取れないかも。しかし出遅れたなと感じるような場合でも、きちんとやることを見定めておくとよい企業から内定がもらえるかもしれません。「出直れ&やり直し就活」は就活が出遅れたと感じている人に向けたイベントです。心当たりがあったらぜひ参加してくださいね。

春・秋就活との違い

前述のように夏採用は春に比べ受かりにくくなるのですが、秋と比べても厳しい戦いになるということを覚えておいてください。

くり返しになりますが、夏採用は春よりも募集企業や募集人数が減ります。経団連に所属する大手企業だけでなく、外資やベンチャーなど業界によってはそれより先に採用を終了しているところもあるので、夏は春より選択肢が少なくなるのです。

秋になると、夏よりさらに募集人数が少なくなります。しかし秋は、春にいったん採用を終了した大手企業やその子会社が、内定辞退の補充や公務員からの転向組みなどを狙って一斉に二次募集を行う時期です。募集の数の上では夏より少なくても、秋には少数ながら好条件の企業があります。

つまり夏採用は、春よりも選択肢が少なく、秋のように大手の二次募集もない時期なのです。加えて就活中の学生は大して減っていないため、少ない優良企業に多くの学生が集中し、非常に厳しい戦いになるということを覚悟しておきましょう。

夏採用をしている企業の特徴

夏採用をしている企業の特徴

夏採用からの就職を目指す人は少なからず就活に出遅れていますから、卒業までのタイムリミットを考えても、早く内定を取り付けて安心したいと思います。とはいえ、内定を取れればどこでもよいわけではないですよね。

前述のように、夏は大手の二次募集などがない時期ですが、いったいどのような企業が採用活動を行っているのでしょうか。夏採用に向け適切な対策を立てるためにも、就活を行う相手の特徴を知っておくべきです。

そこでここからは、夏採用をしている企業の特徴について解説します。

特徴1:採用人数に満たなかった企業

夏採用を行う企業は、春から採用活動をしているものの、まだ採用予定人数に達していないため、夏も引き続き募集しているという企業が多いです。

しかし春の募集で予定人数を満たせなかったからといって、必ずしも条件の悪いブラック企業とは限りません。

学生の皆さんもご存知のように、少子化で若い人材が減少していく傾向であるため、近年は学生に有利な売り手市場なのです。これまでと同じように募集しても思うように学生が集まらず、夏も採用活動を継続する企業が増えています。

特徴2:認知度の低い企業

夏採用を行う企業の中には、学生への認知度が低いために、志願者が集まりにくい企業も多いです。

たとえば、個人消費者向けではない製品を製造するメーカーや、ニッチな製品を扱う商社などがそれに当たります。そうした企業は取引先が限定されているので、大規模な広告をしていません。

そのため社名が広く世間に知られることはありませんが、実は高い技術を持っていたり、健全な経営を続けていたりといった、隠れた優良企業が多くあります。

雇用条件なども決して悪くないのですが、学生に知られていないためになかなか新卒では応募者が集まらず、夏まで採用を続けているのです。

特徴3:人気の低い業界

学生にあまり人気のない業界では、人が集まりにくいことから、夏まで採用を続ける企業が多くあります。周りの友達が受けていないような業界は、学生にあまり人気がないといえるでしょう。

学生に人気の低い業界としては、以下のような業界があります。

    【業界例】

  • 介護
  • 看護師
  • 飲食店

  • タクシー
  • ホテル
  • 小売 etc…

これらの業界は、休日が不規則、体力的にきついといったイメージから学生に敬遠され、人が集まりにくいので、夏まで募集を行うことが多いです。

特徴4:正直「大手企業」はあまりない

正直なところ、夏採用を行う企業には、誰でも名前を聞いたことのあるような大手企業はほとんどありません。そういう企業には全国から多数の学生が集まるので、採用枠が夏まで残らないのです。

大手企業が夏採用をするケースとしては、内定者の中から承諾辞退者が出たときなどに、追加で募集されることがあります。しかしそのときの採用状況にもよりますし、あったとしても採用人数はごく少数で、期待は薄いといえるでしょう。

夏採用を勝ち取るための必勝法と企業の探し方

夏採用を勝ち取るための必勝法と企業の探し方

これまでも述べてきたように、夏採用での就活は、少ない選択肢に多くの学生が集中する厳しい戦いとなります。その中でより良い内定を勝ち取るためには相応の戦略と対策が必要です。

ここから、厳しい夏採用で内定を勝ち取るための必勝法と優良企業の探し方について解説します。

常に情報に対してアンテナを張っておくこと

夏採用での就活を成功させるためには、採用情報に対して常にアンテナを張っておくというのが必須です。

夏採用では「まだ採用予定人数に達していない」という理由で募集を続けている企業が多いため、枠が埋まり次第、随時募集が打ち切られます。時間が経てば経つほど、募集人数も企業数もどんどん減っていくのです。

また夏採用の募集は、内定辞退者が出たために急遽行われることがあります。自分の希望に合う企業がいつ募集を始めるとも限りませんので、企業の採用情報には常に目を光らせておいてください。

就活の遅れは取り返せます。まわりの人が就職決まっているのに自分はまだだなあと思う人も焦らなくて大丈夫です。夏採用もちゃんと用意されていますよ。ただしこの夏採用は、求人数が少ないのでポイントを絞る必要があります。心当たりがある人、気になる人は「出直れ&やり直し就活」を活用してください!

夏採用までに就活が終わらなかった原因を明確にする

夏採用での就活を成功させるためには、夏までに就活を終えられなかった原因を明確にすることが大切です。

これまでの就活がうまくいかなかったのはなぜか、納得がいっていない点はなんなのか、自分の就活を振り返って、反省・改善する必要があります。そしてこれまでの反省を活かし、夏採用の企業を受けるための「軸」を新たに決め直しましょう。

部活や留学などの理由でこれまで就活していなかった人は、夏採用の就活を始める前にまず自己分析や業界・企業分析を行って、自分の就活の「軸」を考えてください。

どちらにしても、やみくもに受けるのではなく、夏の就活や企業選びに対する方向性をきちんと定めることが重要なのです。

企業が求める人物像を理解し、ピンポイントにアピールする

夏採用での内定を勝ち取るには、企業が求める人物像を理解し、その企業にピンポイントでアピールします。

夏採用では日を追うごとに受けられる企業が減っていきますから、ESに時間をかけたり、手当たり次第に選考を受けたりしている暇はありません。面接の質を上げ、受けた企業は確実に合格を狙いたいのです。

そのためには、まず企業研究をしっかり行って、企業理解を深める必要があります。そして企業が求める人物像をきちんと把握するとともに、面接ではその人物像に近づくように自分の強みをアピールしましょう。

夏採用では企業研究に力を入れ、面接の質を上げるのが成功のカギです。

夏採用ならではの質問に備えておく

夏採用の面接では、必ずといっていいほど聞かれる質問が2つあります。以下に夏採用ならではの2つの質問と回答例を記載しますので、参考にしてください。面接でしっかり答えられるように、自分なりの回答を準備しておきましょう。

  • 質問:「なぜ春の選考を受けなかったの?」

  • ポイント:なぜ受けなかったのかの理由を述べ、これからどうしていきたいかの意気込みなどを語る

  • 例文:「春に大切な大会があり、それが終わるまで就職活動ができませんでした。自分が今までやってきた競技を疎かにしたくありませんでしたし、自分自身納得のいくまでやり切りたかったからです。自身の最後までやり切るという強みを貴社でも活かしたいと思っております。」
  • 質問:「今までの就活で内定はでた?」

  • ポイント:もらっている場合はなぜ納得していないのか、その企業の方がよいという気持ちを伝える。内定が出たことがない場合は、なぜでなかったのかの反省点を述べ、どのように改善したうえで御社を選んだのかを述べる。

  • 例文:「今まで内定を頂いたことはあるのですが、業界・業種関わらず幅広く見ていたため詰めが甘く、自分の納得のいく企業様に内定を頂くことができませんでした。なので、今回は自身の軸を明確にし、御社の○○なことなども調べたうえで○○なところに魅力を感じて、志望させて頂きました。」

【企業の探し方】優良企業を探したいなら「就活エージェント」を頼る

夏採用でも、大手企業であればリクナビなどのナビサイトから求人情報を探せます。下の表は、20年卒の夏採用を行っている企業の例です。状況によって募集企業は変わっていきますので、日々チェックしておきましょう。

    [大手企業]

  • ソフトバンク
  • リクルート
  • ソニー
  • ユニクロ
  • [外資]

  • ユニリーバ
  • ネスレ
  • エリクソンジャパン
  • [ベンチャー]

  • メルカリ
  • サイボウズ
  • チームラボ
  • ディーエヌエー

ただし、くり返しになりますが夏採用を行う大手企業は少ないうえ、募集人数も少数で非常に狭き門です。企業が就活サイトを利用するのにはコストがかかるため、少人数の追加募集などでは掲載しない場合もあります。限られた夏採用の情報を逃さず、なおかつその中から優良企業を探すのであれば、就活エージェントのようなプロの力を利用するのが、最も効率的なのです。

就活エージェントには、就活サイトに掲載されていないような、未公開の求人情報も集まってきます。日々変化していく追加募集などの情報にも、あなたに代わってエージェントが目を光らせていてくれますし、数少ない優良企業にピンポイントでアピールする対策など、夏採用の面接に向けたサポートもバッチリです。

キャリチャンでも、ちょっぴり出遅れている学生のためのイベント「出遅れ就活サポート」を開催しています。夏採用を行う優良企業のご紹介はもちろん、就活のことなら何でも相談できるイベントです。就活力を上げる夏の面接対策も、プロのキャリアカウンセラーが全面的にサポートします。夏採用での内定獲得を目指す就活生は、ぜひご参加ください。

夏採用をする際は「業界・企業選び」に注意しよう

夏採用をする際は「業界・企業選び」に注意しよう

夏採用を目指す際は、業界選び・企業選びに注意します。

夏採用では募集人数や企業数が限られているので、「数うちゃ当たる」とむやみに受け、時間を無駄にしている余裕はありません。

ある程度的を絞り、就活の数よりも質で勝負します。あらかじめ行きたいと思う企業、内定をもらえたら働きたいと思える企業を選んで受けていくことが大切です。

業界・企業研究を十分行い、自分に合う企業を厳選して受けていきましょう。

おわりに

夏採用では、少ない募集に多くの学生が集中しますから、狭き門であるという覚悟が必要になります。大手企業は少ないですが、上手に探せば優良企業の募集はありますので、情報を逃さないことが大切です。

就活エージェントなどのプロを頼ると、効率的に優良企業の夏採用を探せます。夏までに就活が終わらなかった原因を踏まえ、明確な軸を定めたうえで、夏採用に挑んでください。

企業研究を十分行い、企業の求める人物像に沿ってピンポイントにアピールするのが、厳しい夏採用を勝ち抜くカギです。そのためにも、やみくもに受けるのではなく、内定が取れたら入社したいと思える企業を厳選し、一社一社の面接にしっかり取り組みましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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