【趣味を仕事にする方法】好きなことで仕事するための方法と覚悟すべきこと
2023年3月16日
服やゲーム、絵など趣味を仕事にしたいと考えている就活生は多いですね。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
これからの長い人生、仕事は多くの時間を占めるので、どうせなら自分の趣味を仕事にしたいと思っています!
就活生にとって定職に就く経験は初めてですよね。趣味を仕事にするにはリスクもあり、時に勇気も必要ですよ。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
困難な道かもしれませんが、頑張りたいです。やりたいことを優先すると、就活の進め方も変わってきますか?
少し変わってきますよ。では、趣味を仕事にするためにはどうすればいいのかを解説します!
キャリアプランナー 平崎
趣味を仕事にすることは可能?
「どうせ働くなら自分の好きなことを仕事にしたい」という人は多いと思います。では実際に「趣味を仕事に」することは可能なのでしょうか。
ここではそんな「趣味を仕事に」することは可能なのか、また趣味を仕事にすることでのメリットについて解説していきます。
趣味を仕事にすることは可能
結論から申し上げると、趣味を仕事にすることは可能です。実際に自分の趣味をそのまま仕事にしている人は世の中にたくさんいます。
その形は、事業を起こして趣味をそのまま仕事にした人、自分の趣味に関連する企業へ入社した人など、さまざまです。
近年ではSNSも発達していますので、簡単に情報を発信できることから、「趣味を仕事に」している人も増えてきています。最近では「趣味を売る」ための専用サイトなどもあるそうです。(ココナラ)
このように、どのような形であれ趣味を仕事にすることは可能ですし、やはり好きなことを仕事にできるということで、得られるメリットも多いです。次項より、どのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
趣味を仕事にすると“やりがい”を感じやすい
趣味を仕事にすることで、仕事に対してやりがいを感じやすくなります。それも当然です。だって“好きなこと”を仕事にできているのですから、仕事に対するモチベーションは嫌なことをしているよりもずっと高く維持されるはずだからです。
また、仕事に対して意欲的に取り組むことができますし、意欲的な姿勢は成果を上げやすくなるため、自己成長にもつながります。自己成長へとつながれば、スキルアップを図れるだけでなく、給料のアップや信頼度の向上など、たくさんのメリットにつながります。
さらに、好きなことを仕事にしているということで、何かしらの壁にぶつかったとしても、簡単にあきらめることなく、仕事に取り組むことができます。
趣味を仕事にするリスクと心得
趣味を仕事にすることは可能ですし、趣味を仕事にすることによって様々なメリットを得ることができます。しかし、残念ながら趣味を仕事にすることでデメリットも発生してしまいますし、これらを「リスク」として覚悟しなければいけません。
では、具体的にどのようなリスクを覚悟しなくてはならないのか。解説します。
趣味が“嫌いなもの”に変わる可能性がある
趣味を仕事にすることで、趣味が“嫌いなもの”へと変わってしまう可能性があります。好きだと思っていた趣味も、「仕事」として取り組むことで、だんだんと嫌気が刺してしまい、2度とやりたくないものへと変わる可能性があるのです。そうなれば、仕事だけでなく「趣味」も失うこととなってしまいます。
趣味は自分の思うままに楽しむことができたとしても、仕事はそうはいきません。いくら好きで、趣味を仕事にしたとしても「仕事」には変わりないのです。
これらの「趣味と仕事の区別」を前もって理解していないと、趣味と仕事の両方を失う可能性があるので、注意しておきましょう。
「自分の趣味や好きなことを仕事にしたいけれど、どう就活していいかわからない。」と悩んでいませんか?キャリチャンの「就活相談サポート」では、就活のプロであるキャリアプランナーが面談を通してアドバイスをします。自分の趣味や好きなことでお金を稼ぎたい人はぜひ相談してください!
好きなことだけができるとは限らない
趣味を活かせる企業へ入社したとしても、自分の好きなことだけができるとは限りません。
「趣味を仕事に」と思って入社したとしても、会社の一員である以上、会社の利益のためとなる働きをしなくてはなりませんし、これはあくまで「仕事」ですので、趣味のように自分の思い通りに進めていくことはできません。
自分のやり方と会社とのやり方が違えば、「会社」に合わせなくてはならないのです。これが社会人として「働く」ということです。
せっかく趣味を仕事にしても、意にそぐわない仕事をしなければいけない場合もありますので、事前にしっかりと把握しておきましょう。
理想と現実は違うことを覚悟する
趣味の世界では成功していたとしても、現実ではそうはいきません。理想と現実は違うのです。
事業を起こし、フリーとして趣味を仕事にしたとしても、売上を出さなければ生活ができなくなってしまいますので、お金を稼ぐために多少の犠牲を払わなくてはなりません。
また、「服が好きだからアパレル業界」などとざっくりした理由から入社しても、自分が思うような仕事ができない場合もあります。
このように、いくら趣味を仕事にしたとしても、どんな形であれ「仕事」であることには間違いありませんので、多少の犠牲はつきものです。
また、間違った方法で趣味を仕事にしてしまえば、それこそミスマッチへとつながり、趣味と仕事の両方を失う原因となりかねません。
このように、「好きなことができる」という甘い考えでは仕事は成り立ちません。ですから、「趣味を仕事に」するうえでは、理想ばかりではなく、現実は違うということを認識し、覚悟を決めてください。
趣味を仕事にする方法と成功のためのコツ
趣味を仕事にすることでリスクや覚悟すべきことが多いですが、やはり自分の好きなことを仕事にするのはとっても魅力的ですよね。実際、趣味を仕事にすることでメリットも発生するわけですし、どのようなリスクがあったとしても趣味を仕事にしたいと思う人も多いと思います。
ここではそんな「趣味を仕事に」したいと考えている学生のために、「趣味を仕事にするための方法と成功のコツ」について解説していきます。
まずは「何が好き」なのかをハッキリさせておくこと
まずは、「何が好き」なのかをハッキリさせます。「なぜその趣味が好きなのか」「その趣味の何が好きなのか」「その趣味を好きになったきっかけは何か」など、様々な角度から「何が好き」なのかを追求していきます。
そこで大切なのが自己分析です。自己分析から「自分」についての理解を深めていき、趣味へとつなげていきます。“自分の性格からどのようなきっかけでその趣味へとたどり着いたのか“を考えていけば、「何が好き」なのかを追求しやすくなります。
趣味の「何が好き」なのかをハッキリさせないと、企業選びの軸にブレが生じてしまい、ミスマッチから趣味と仕事との両方を失う可能性がありますので、時間をかけてしっかりと追及していきましょう。
「好き」と「得意」が重なる職種を探す
「好き」をハッキリさせたら次に、自分の「好き」と「得意」が重なる職種を探していきます。
残念ながら仕事は「好き」だけでやっていくのは難しいです。どんなに好きでも、その仕事において成果や売り上げを出せないと、仕事として継続していくことはできないのです。
ですから、自分の「得意」が活かせる職種を探していきましょう。もちろん、自分の「好き」と合わせて探していきます。“こういう仕事がしたいけど、自分はそこで活躍できるだろうか”と考えながら仕事を探していけば、自分が一番輝ける職種と出会えるはずです。
ただ漠然と「服が好きだからアパレル業界で働きたい」と思っていても、アパレル業界には販売員やデザイナー、スタイリストやプレスなどの様々な職種があり、その中からどれが自分に合っているかは、「得意」と掛け合わせないと見つけ出せません。
何もわからないまま、ただただアパレル業界に飛び込んでも、自分の思った働き方ができなかったり、ミスマッチを起こしてしまう可能性がりますので、そうならないためにも自己分析から自分の得意や強みなどを見つけ、「好き」と重ねながら自分に合った職種を探していきましょう。
「好きを仕事にしたい!」と思っている人はキャリチャンの「就活相談サポート」をぜひ活用してください。趣味や好きなことにつながる仕事があるかキャリアプランナーに相談できます。自分では思いつかなかった道が見えてくるはずです。
3年生のうちから趣味と仕事を重ねていく
前述より、趣味を仕事にしていくうえで、自分に合っている職種を探していくことが大切だといいましたが、それらを直接確認するためにも、早期から就活に取り組み、趣味と仕事を重ねていくことが大切です。
多くの学生は就活を通して「やりたいこと」を見つけていくのに対し、「趣味を仕事に」したいと考えている人は、“就職のゴール”が既に決まっていることになります。
ですから就職のゴールが決まっている人は、その趣味を仕事としてやっていけるのかを確認するための作業が必要となるのです。
その作業としてオススメなのが「インターンシップ」です。インターンシップは直接業務へと携われますので、“自分が思い描く働き方ができるかどうか”を確認できるのです。
4年からその確認をするのは遅いので、3年から就活に取り掛かり、サマーインターンを通して確認をしましょう。早くから就活に取り掛かれば、その分考える時間も確保できるため、自分の趣味や好き、得意などを見つめ直せます。
仕事に実現しやすい趣味としにくい趣味
これまで、趣味を仕事にする方法をご紹介していきましたが、その中でも比較的「実現しやすい趣味」と「実現しにくい趣味」とがあります。残念ながら実現しにくい趣味はこれらの方法を試しても難しい場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
まずは「実現しにくい趣味」からご紹介します。
- 服・オシャレ
→アパレル業界はどの職種も毎年多くの募集を募っており、比較的内定がもらいやすい。 - 運動
→フィットネス業界は新卒募集を多く行っている傾向にあるため、趣味を実現しやすい。 - 料理
→飲食業界人手不足な傾向があり、毎年多くの募集を募ることから趣味を実現しやすい。ただしホテル専属などの明確なものの場合は難しいことも。
【実現しやすい趣味】
上記からわかるように、人手不足や多くの人を必要としている業界につながるような趣味は、比較的実現しやすいです。
- 資格が必要になるもの
【実現しにくい趣味】
基本的に資格が必要になるもの全般が、他の趣味に比べて趣味を仕事へと実現しにくいです。資格が必要となる仕事は、学校や専攻を通して早いうちから学んでおく必要があるため、時間的な問題から難しいとされています。
もちろん、モノによっては独自に勉強し、資格を取得することもできますが、大学3年でいきなり「医者になりたい!」などといったことは厳しいでしょう。
ですから、自分の趣味が“現実的に”叶えられるのかどうかを、資格を基準に考えてみてください。
「好きなことを仕事にしたい」という勘違いに注意
よく、「好きなことを仕事にしたい」と言っている人がいますが、正直それは厳しいです。そんなことができているのなら誰だってハッピーな気持ちで仕事をしているはずです。
でも現実はどうでしょう。好きなことを仕事にしている人ってどれだけいるでしょうか。おそらく、ものすごく仕事を楽しんでいるように見える人ってそう少ないですよね。
そりゃ誰だって好きなことをしていたいです。好きなことを仕事にしたいと思っています。しかしそれをしないのには理由があるんです。それは、“仕事は生活のためにするもの”だからです。
正直、好きなことだけをしようと思えばできたでしょう。ただ、それでお金はもらえますか?生活できますか?できないですよね。
このように、人は生きていくためには「仕事」をしなくてはなりません。みんなこれを知っているから、好きなことを我慢し、“自分にできる仕事をしている”のです。
もちろん、趣味を仕事にするのがダメというわけではありません。実際に趣味を仕事にして成功している人もいっぱいいます。しかしそれは、“趣味が自分にできる仕事”だったから成功したのです。
ですから、ただ「趣味を仕事にしたい!」と突き進むのではなく、「その趣味は仕事をする上で自分にできることなのか」ということをしっかりと考えてください。
そうすれば、あなたの趣味を仕事にしたいという考え方から、どう就活していけばいいのかがみえてくるはずですし、趣味も仕事もどちらも失わなくて済みます。
おわりに
趣味を仕事にすることでモチベーションを高めることができますし、成果も上げやすくなります。しかし、趣味を仕事にするリスクも多くありますし、相当な覚悟や準備も必要となります。
「好きなことしたいから趣味を仕事にする」という甘い考え方では、仕事も趣味を失います。そうならないためにも、しっかりと自分の中で考える時間を設けましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。