コンサルに向いていない人の特徴や目指すうえでの心構えを解説
2024年11月6日
就活生 Aさん
コンサルを志望していますが、自分がコンサルに向いているかどうか不安です。
確かにコンサルには向いている人、向いていない人といるので、あらかじめ確認しておくことが大切です。
キャリアアドバイザー 岡田
就活生 Aさん
そうなんですね。具体的にコンサルに向いている人、向いていない人の特徴とはどんなものでしょうか?
また、もし自分が向いていない人に当てはまる場合、どのように就活対策をしていけばいいのでしょうか?
わかりました。今回のコラムではコンサルに向いている人・向いていない人の特徴や、向いていない人のための就活対策法も紹介します!
キャリアアドバイザー 岡田
そもそもコンサルとは?
自分がコンサルに向いているかどうかを判断する上で、まずはコンサルの仕事について理解を深めていきましょう。
ここではコンサルの詳しい仕事内容などについて、以下の内容を解説していきます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コンサルとはクライアントの課題を解決する仕事
コンサルとは、クライアントの課題をヒアリングし、解決するための提案を行う仕事です。クライアントの経営状態や今後の事業戦略に対して重大な役割を果たします。
コンサルの年収は、全体的に日本の平均年収よりも高い傾向にあります。基本的に土日休みですが、クライアントに合わせたスケジュールが求められるため、販売やサービス系企業のコンサルをする場合は土日にも仕事を行うことも多いです。
コンサルの分類
コンサルには以下の7種類に分けられます。
戦略系コンサルタント | 企業の経営層が抱えている課題に対し、中長期的な視点から経営戦略の策定や実現をサポート |
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ITコンサルタント | 業務課題のヒアリング、IT技術に特化した課題改善を行う |
総合系コンサルタント | 各分野に精通したコンサルタントが連携して様々な業界に関する幅広いアドバイス |
会計系コンサルタント | 会計法規の改正・監視、会計処理の改善、コスト削減のアドバイスを行い、会社や事業の会計を改善をサポート |
財務系コンサルタント | 財務戦略を検討し、業務プロセスを改善をサポート |
人事系コンサルタント | クライアントの理想とする組織体制や人事体制にするために、課題の把握や解決策を提案する人事の専門家 |
事業再生コンサルタント | 経営難に陥ったクライアントの資金調達や事業再生をサポート |
自分に向いているのはどれかを判断するためにも、それぞれの仕事内容について理解を深めておきましょう。
コンサルの仕事内容
コンサルの仕事内容は、コンサルティングそのものを商品として、企業の課題を解決することです。経営系、IT系、建設系など、多種多様な分野のコンサル職があるため、業務内容はそれぞれに応じて変わってきます。
たとえば「新事業の立ち上げ」に関わる場合は、その事業についての知識を得ることや知恵を伝えることが業務内容になります。また、クライアントとの打ち合わせ前までに、その業界に詳しくないと信頼を勝ち取れないため、常に新しい情報を得ることも仕事の1つです。
コンサルに向いていない人の特徴
コンサルの仕事内容や分類を理解したうえで、次はコンサルに向いていない人の特徴を見ていきましょう。以下のような特徴のある人は、コンサルに向いていないかもしれません。
以下よりそれぞれ詳しく解説していきます。
クライアントの要望に柔軟に対応できない人
クライアントの要望に柔軟に対応できない人は、コンサルに向いていないかもしれません。
コンサルは、クライアントのニーズを最優先に考えなければいけません。ただ自分の考えを伝えても、クライアントの考えと違いが生じれば信頼関係は崩れるでしょう。
クライアントの要望に対して柔軟に対応することで成果を出すことができるため、クライアントに寄り添えない人はコンサルに向いていません。
論理的思考力の低い人
論理的思考力の低い人も、コンサルに向いていないかもしれません。論理的思考力とは、物事を整理し、相手がわかりやすいように伝える能力です。
コンサルでは、対応する分野によっては難しい内容もクライアントに伝えなくてはなりません。そこで、上手く伝えることができないと双方で話がまとまらず、仕事が上手くいかないのです。
話がうまく伝わらず、双方の考えにすれ違いが生まれると成果も遠ざけることになるため、相手にわかりやすく伝える力はコンサルにとって欠かせない能力です。そのため、人に物事をわかりやすく伝えることが苦手な人は、コンサルに向かないでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションを取るのが苦手な人も、コンサルに向いていないかもしれません。コンサルは常にクライアントと関わるため、コミュニケーションが苦手な人にとっては難しい仕事です。
また、コミュニケーション能力がある程度ないとクライアントを納得させる提案をすることができず、仕事にも支障が出ます。また、苦手意識から仕事にも支障が出てるだけでなく、成果にも結び付かないため、コミュニケーションが苦手な人はコンサルには向かないでしょう。
向上心がない人
向上心がない人もコンサルに向いていないかもしれません。コンサルの業務は、常に業界の知識をブラッシュアップする必要があるため、向上心が欠かせません。
ITコンサルならIT技術の向上や業界の知識を日々更新すること、戦略コンサルなら中長期的な視点から経営戦略を策定できる力が求められるでしょう。
そのため、「新しい情報を取り入れるのが苦手」「新しいことを始めるのが苦手」という人はコンサルには向いていないかもしれません。
体力に自信がない人
体力に自信がない人も、コンサルに向いていないかもしれません。コンサルの業務は資料作成や情報を得るための勉強、ミーティングやクライアントとの密なやり取りなど、やるべきことがたくさんあります。
また、長期労働や休日出勤が求められる場合も多いため、体力に自信がないと耐えられません。さらにクライアントは結果にこだわり続ける業務になるため、体力と合わせて精神力や管理能力なども求められます。
このことから、体力に自信がない人はコンサルとして仕事をしていくのは難しいでしょう。
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コンサルに向いている人の特徴
コンサルには向いていない人の特徴があるように、向いている人にも特徴が存在します。具体的な特徴は以下の通りです。
自己分析などで過去の経験や特徴を振り返り、自分の特徴とマッチしているかチェックしてみましょう。
クライアントの要望に柔軟に対応できる人
クライアントの要望に柔軟に対応できる人は、コンサルに向いています。
コンサルは、クライアントからの様々な要望をヒアリングし、実現に向けて対応することが仕事です。そのため、常にクライアントの求める要望に対して耳を傾け、最善の策を考えながら対応しなくてはなりません。
そのため、人の話に耳を傾け、意見を尊重ができたり、どんな問題に対しても向き合える人はコンサルに向いているでしょう。
主体性をもって取り組める人
主体性をもって取り組める人もコンサルに向いています。主体性とは、自分の意志に基づき判断をし、責任を持って行動することを指します。
コンサルは課題をヒアリングし、提案を行う仕事のため、自ら考え、動くための行動力が求められることから、主体性がある人は結果に結びつきやすいとされています。
このことから、自分で考える力に優れている人、行動力がある人は主体性が評価され、コンサルにも向いているといえるでしょう。
コミュニケーションが得意な人
コミュニケーションを取るのが得意な人も、コンサルに向いています。コンサルは常にクライアントと関わりますし、業績向上のために必要に応じて様々な人たちと仕事をしていきます。
そこでコミュニケーションが得意な人は、様々な人と良好な関係を築くことができ、良好な関係が成果にもつながります。
常に人と関わりながら仕事をするコンサルにとってある程度のコミュニケーション能力は求められるものであり、能力値が高いとその分結果にも結び付くことから、コミュニケーションが得意な人はコンサルで重宝されるでしょう。
向いていない人がコンサルを目指すうえでの心構え
コンサルに向いていない人の特徴に多くあてはまると「やっぱりコンサルにはなれないんだ」と不安を感じる人も多くいると思いますが、諦める必要はありません。なぜなら、向いていない人に当てはまっても、正しいやり方から就活を行えば十分コンサルを目指せるからです。
ここでは、コンサルを目指すうえで知っておいてほしい心構えについて解説していきます。コンサルを目指す際は以下のことを意識しましょう。
それぞれ詳しく紹介していきます。
コンサルの仕事について理解する
コンサルを目指すうえで意識してほしいのが、コンサルの仕事について理解を深めることです。どの仕事にも言えることですが、なりたい職業に対して仕事内容や求められる人物像を把握できていないと、自分に適した企業選びをすることができません。そのため、まずはしっかりとコンサルの仕事内容などについて調べていきましょう。
「コンサルの分類」でもお話ししたように、コンサルには様々な種類があり、それぞれの分野に特化した内容の仕事が求められます。そして求められる人物像や活かされる強みもそれぞれで異なるため、気になる内容をチェックするようにしましょう。
もちろんコンサル全体における理解も欠かせません。就活イベントや説明会、インターンシップなどへ参加し、理解を深めるための情報収集をしましょう。
自分に合ったコンサルの分類を見極める
コンサルを目指すうえで、自分に合ったコンサルの分類を見極めることも大切です。前項でもお話ししたように、コンサルには様々な分類があり、それぞれの仕事内容や求められる人物像が異なるため、自分に合うものを見つける必要があります。
たとえば、戦略系コンサルならスピード感や柔軟性が求められ、IT系コンサルなら対応力が求められ、人事・HR系コンサルなら自己成長意欲が高い人が向いています。
このように、同じコンサルでも求められるスキルや活かされる強みは異なるため、それらをよく理解したうえで、自分に合うコンサルの分野を見極めていきましょう。
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コンサルに必要とされるスキルを把握する
コンサルを目指すうえで、コンサルで必要とされるスキルを把握することも大切です。コンサルに必要なスキルを把握しておけば、そのスキルを身につけるための対策を事前にすることができます。
コンサルで求められるスキルは以下の通りです。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 英語力
- 体力・精神力
- 洞察力
- プレゼンテーション能力
- スピード感
- 柔軟性
- 自己成長意欲
- 責任感
上記のスキルは、「コンサルに向いている人の特徴」にあてはまるものばかりです。これらのスキルを磨けば、コンサルに向いている人に近づけるため、力をつけていきましょう。
コンサルに向いていない人のための就活対策法
コンサルになるための心構えを理解したら、次は具体的な対策に取り掛かりましょう。ここではコンサルに向いていない人のための就活対策法をご紹介していきます。具体的な対策は以下の通りです。
以下より詳しく見ていきましょう。
なぜコンサルなのかを自分の中で明確にする
まずは、なぜコンサルを目指したいのかを自分の中で明確にしてください。そもそもコンサルに向いていない人に当てはまるにも関わらず、なぜそれでもコンサルを志望するのかを、自分の中で明確にしておかないと芯がブレてしまい、就活が難航します。
そのため、自分の中でのゴールを明確にするためにも、コンサルである理由をしっかりと考えてください。コンサルである理由を考える際は、コンサルを目指したいと思ったきっかけやエピソードを振り返ると良いでしょう。
また、他の職種との差別化をすることで、志望企業に対して熱意を示しやすくなります。そのため、業界研究や企業研究などを徹底して行い、志望度の高さが伝わる志望動機を作れるようにしましょう。
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自己分析や業界・企業研究を徹底する
コンサルを目指すうえで、自己分析や業界・企業研究も欠かせません。自己分析から自分のアピールすべき強みやスキルを明確にし、業界・企業研究から企業の求める人物像などを把握しましょう。
まずは、コンサルに向いている人に当てはまる強みがあるかどうかを調査します。もし兼ね備えている場合はそのスキルを磨き、兼ね備えていない場合には資格取得など他で補填できるようにしましょう。
業界・企業研究からは、業界や企業が求める人物像、求めるスキルなどを調査してください。業界・企業が求める人物像を把握することで理想像と近づけたアピールができれば、良い印象を与えることができるでしょう。
自己分析や業界・企業研究をする際は以下の資料を活用し、効率よく進めましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
【就活対策資料】
簡単!業界研究ガイド
論理的思考力を意識した話し方をする
コンサルを目指す際は、普段から論理的思考力を意識した話し方をするようにしましょう。論理的思考力はコンサルにおいて求められる重要な能力の1つです。
論理的思考力を身につけるためには、以下のことを意識してみてください。
- 常に疑問を持つ
- 疑問に対して自分なりの解決法を出す
- 仮説を立てて検証する
- 言語化を意識する
上記のことを常に意識することで、物事に対する考え方が変わり、視野が広がることで論理的思考力が身に付きます。
また、論理的思考力は読書することでも身に付きます。人との会話だけでなく、読書などからも多角的に視野を養いましょう。
必要に応じて英語力を身につける
コンサルでは分野や企業によって英語力が求められる場合があるため、必要に応じて対応できるようにしておきましょう。海外企業をクライアントにしている企業、企業のプロジェクトメンバーが多国籍の場合には、英語力が必須です。
英語が話せる友人とコミュニケーションを取ったり、TOEICを受験することで英語力向上を目指しましょう。特にTOEICは英語力を点数としてわかりやすく示すもののため、高得点が取れるように対策しておくと良いです。
インターンシップに参加する
コンサルへの就活対策として、インターン参加も効果的です。インターンに参加することで、実際の業務を経験できたり、志望動機で強くアピールすることができるでしょう。
インターン参加経験を、コンサルの就活で活かすには「どのような経験をし、どう改善することで、どんな貢献をしたのか」について具体的に説明すると良いです。
インターンに参加すると、実務経験から向き不向きを見極めることができるため、仕事選びの参考にも役立ちます。経験を就活で活かせるだけでなく、自分の将来を考えるうえでも役立つため、積極的に参加していきましょう。
コンサルに向いていない人は志望動機を明確にしよう
コンサルに向き不向きがあるのは事実です。しかし、向いていない人でもしっかり対策をすれば十分受かる可能性はあります。
具体的な対策として、志望動機を明確にするための自己分析や業界・企業研究が重要です。他にも英語力や話し方、インターンシップの経験などで魅力を伝えると、面接官に好印象を与えられます。
向いてないからといって諦めるのではなく、適切な対策をしていきましょう。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。