教員採用試験と就活は両立すべき?両立の方法や進め方・注意点まとめ
2023年3月8日
就活生 Aさん
教員志望の学生も、民間企業の面接を受けておくべきと聞きました。これは本当なのでしょうか?
教員志望の学生さんは、民間企業の就活をした方がよいのは本当です。実は教員志望学生が就活をするのには、多くのメリットがあるんですよ。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
本当ですか?今後に生かすために、ぜひメリットや注意点を知りたいです。
おまかせください!今回のコラムでは教員志望の学生が一般(民間)企業の就活をする4つのメリットや、実際に就活をする際の注意点を一緒に見ていきましょう。
キャリアプランナー 岡田
教員志望学生が就活を行う4つのメリット
まずはじめに、教員志望の学生が就職活動を行うメリットをご紹介していきます。
教員試験の練習になる
教員試験においても履歴書を書いたり、面接を行ったりと就活と共通する部分は大いにあります。
教員試験は就活よりも始まるのが遅いため、教員試験前の練習として就活を行うと緊張せずに教員試験に挑めるのではないでしょうか。
社会の仕組みが分かる
社会の仕組みについて、知る機会、教えてもらえる機会は学生のうちではなかなかありません。
就活を行うと社会がどのように動いているかを知ることができ、学校の立ち位置も広い視野で見ることができます。教員試験においては、時事問題等で役に立つこともあるでしょう。
「公務員がいいから」や「安定しているから」という理由で初めから教員を志望している学生と比べ、社会性や柔軟な考え方を身につけられます。
一般企業の方が向いているという気づきもある
ずっと教員志望でいた学生の中には、就活を行ったことにより、一般企業の方が自分には向いていると気づくということもあります。
就活では自己分析を行う機会が多くあるため自分を見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか。
自己分析を行い自身が向いている企業を知りたいと考える就活生は、ぜひキャリチャンの「就活相談サポート」を利用してください。累計25,000人以上の就活生を導いてきたプロのキャリアアドバイザーが、あなたの進路相談に乗ってくれます。
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将来子供たちに還元できる
教員になるということは子供たちを指導する立場になるということです。
中学校や高校になると進学はせず就職する生徒も出てくるので、その際に就活のアドバイスや社会の仕組みを教えることができます。子供たちからすると、就活を経験した先生に指導してもらえることで、より安心して就活に挑むことができるのではないでしょうか。
また、就活で得た幅広い知識は教員になった際も生かすことができるはずです。
教員志望学生の就活の進め方
教員志望の学生が就活を行うメリットはご理解いただけましたか?次に、教員志望学生の就活の進め方をご紹介していきます。
教員採用試験のスケジュール
教員採用試験のスケジュールは、公立学校と私立学校で変わってきます。
一般的に公立学校のスケジュールは、4月上旬に願書の提出が始まり、7月に一次試験、8~9月二次試験があります。
合格発表は長いもので11月まで待つことになり、合格しても教員候補者となるだけで、需要によっては不採用になってしまうというリスクがあります。
不採用になっても、臨時教員希望を出すことはできますが、人によっては卒業ギリギリまでかかってしまうので、本当に教員になりたい人でないとくじけてしまうかもしれません。
就職活動を行うタイミング
まずは早期に就活を始めてみることをおすすめします。
4月頃から教員採用試験の準備等で忙しくなってくるので、早期インターンや2、3月の時期に選考を経験しておくといいかもしれません。また、6月頃には多くの学校で教育実習が行われるため、自分の就活ができない時期を把握する必要があります。
選考期間と実習期間が被ってしまっては意味がないので、事前に企業の選考スケジュールは知っておかなければ受けられなくなってしまうかもしれません。
二次選考が終わるころには受けられる企業も少なくなってしまってはいますが、通年採用や追加募集が行われるケースもあるので、しっかり調査をして、人材紹介会社を使ってみるなど工夫してみましょう。
教員志望学生が就活を行う際の注意点
教員採用試験を受ける学生が就活も行うということは様々な懸念点も生まれます。次に注意点を解説していきます。
試験対策と就活のバランスに気をつける
教員試験も就活もどちらも時間と体力を使います。
両立できれば一番いいですが、やるべきことがおろそかになってしまっては意味がないので、ちゃんと優先順位をつけておくようにしましょう。
事前にスケジュールを組み立てておくことも大切です。
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目標をはっきりさせる
教員志望の学生が何のために就活をするのか、目的を持っていなければその後に活かすことはできません。
ただ説明会に行っても頭に入ってきませんし、相手の企業にも失礼になってしまいます。
何のために就活をするのか考えて行動してみるといいですね。
企業側には教員試験を進めていることを伝えておく
相手企業に対して隠し事をするのは、良いことではありません。
せっかく選考が進んでも、後で教員試験があると分かれば落ちてしまう可能性もあるため、最初に伝えておく必要があります。そのうえでなぜその企業を受けているのか話すことができれば、内定後も待ってもらえることがあります。
企業側は学生とのマッチングを大切にしているので正直に話しましょう。
まとめ
教員志望学生が就活をすると、メリットがたくさんあると知れたのではないでしょうか。
就活での知識や経験は、教員試験で活かせるだけでなく、将来的に子供たちに還元することもできます。
もちろん両立するとやることは増えてしまうので、体調に気を付けて、無理はしないように取り組めるといいですね。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。