性格検査に落ちる原因は?落ちないための対策法と合わせて解説
2024年12月3日
就活生 Bさん
適性検査について質問なんですが、学力検査じゃなく「性格検査」で落ちることってあるんですか?
ありますよ!理由は様々ですが、実は性格検査に落ちることで選考を通過できない就活生は少なくないんです。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Bさん
そうなんですね。自分も落ちてしまわないか不安です…。
大丈夫!このコラムでは、性格検査に落ちる原因と、落ちないための対策法を紹介します!ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 廣瀬
そもそも性格検査とは
性格検査に落ちる原因を知るうえで、まずは性格検査とはどのような検査なのかを理解しましょう。ここでは以下の内容について解説していきます。
性格検査の概要や試験内容を知ることで、落ちる原因を紐解いていきましょう。
性格検査とは人となりを判断するテスト
性格検査とは、受検者の人となりや性格を判断するためのテストです。適性検査と同時に行われることが多く、企業との相性を判断するのに役立てられています。
出題内容は、日ごろの考え方や行動についてが多いです。企業側はこれらの質問から人間関係の構築の仕方や性格などを見極めています。
性格検査の種類により異なりますが、試験時間は10分〜30分程度で、問題数は約100〜300問と多いです。
SPI・玉手箱それぞれの性格検査
性格検査はSPIと玉手箱で、出題形式や問題数などが異なります。SPIの性格検査は、制限時間が30分で問題数は約300問です。例文で出題形式を紹介します。
1つ目のパターンは、AとBのどちらに近いか、4つの選択肢から選ぶ問題です。
A:1人ででかけるのが好きだ
B:グループで出かけるのが好きだ
【選択肢】
- Aに近い
- どちらかといえばAに近い
- どちらかといえばBに近い
- Bに近い
2つ目のパターンは、1つの質問に対して4つの選択肢から選ぶ問題です。
行動するときは入念に計画を立てる
【選択肢】
- あてはまる
- どちらかといえばあてはまる
- どちらかといえばあてはまらない
- あてはまらない
一方、玉手箱の性格検査は、「性格」「意欲」の2種類に分かれています。また、正式版と簡易版により出題数が異なります。
出題内容 | 出題数 | |
---|---|---|
性格 | 日ごろの考え方や行動 |
|
意欲 | 働き方、希望の仕事 |
|
玉手箱の出題方式は4つの選択肢の中から「最も自分に合うもの」「最も自分に合わないもの」を選ぶ方法です。
出題内容 | 最も近い | 最も遠い | |
---|---|---|---|
A | 1人で出かけるのが好きだ | 〇 | |
B | コツコツ努力することが得意だ | ||
C | チームを引っ張る存在だ | 〇 | |
D | あまり緊張しない性格だ |
SPI、玉手箱の他に、TALでも性格検査が出題されます。TALの性格検査ではストレス耐性やメンタル面を中心にチェックされます。
性格検査と合わせて、適性検査の試験内容についても把握しておくと安心して試験に挑めます。以下のコラムも合わせてチェックしておきましょう。
性格検査で落ちることもある?採用における重要性
性格検査の概要や種類を理解したうえで、採用における性格検査の重要性を見ていきましょう。以下の項目から性格検査の重要性を解説していきます。
性格検査の重要性を理解し、しっかりとした対策ができるようにしてください。
企業の目的から紐解く採用への影響
企業が性格検査を実施する目的は以下の通りです。
- 企業とマッチする人か見極めるため
- 面接での判断材料にするため
- 配属先の参考にするため
性格検査を実施する目的は、企業とマッチする人かどうかを見極めるためです。どれだけポテンシャルが高い人でも、企業との相性が悪ければ活躍ができないため、性格検査を通して社風に合う人材かどうかを見極めています。
また、面接では知りえない人となりを知るために、性格検査の結果を判断材料としている場合もあります。面接で自分の特徴や人となりを100%伝えられる人は少ないため、性格検査を通じて、人となりを理解しようとしているのです。
さらに、入社後の配属先を決める際の参考として、性格検査を受検させるケースもあります。企業内でも部署に応じて業務内容は変わるため、その人に合った配属先に配置するために性格検査が活用されます。
適性検査よりも性格検査の結果を重視する企業も少なくない
セットで行われる適性検査よりも、性格検査の結果を重視する企業も少なくありません。「就職白書2024」からも、新卒採用の採用基準で重視するポイントは性格検査が39.7%、能力検査が30.4%と結果に違いがあることがわかります。
性格検査の結果を重視する企業が多い要因として考えられるのが、新卒採用における考え方です。新卒採用では仕事での経験がない応募者が集まることから、スキルや経験よりもポテンシャルを重視する企業が多くあるため、性格が重宝されるのです。
そのため、「性格検査だから」と侮るのではなく、選考結果に十分影響することを理解したうえで、万全な対策が取れるようにしておきましょう。
もし、性格検査に受かる自信がないと不安を感じている場合は、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」を利用してください。適性検査のない企業や選考の進みが早い企業を紹介します。
性格検査に落ちる原因
性格検査は選考において重要な役割があることを理解したうえで、次は性格検査に落ちる原因を知りましょう。性格検査に落ちる主な原因は以下の通りです。
落ちる原因を知ることで正しい対処ができるため、しっかりと確認していきましょう。
企業の求める性格と極端に離れている
性格検査での結果と、企業の求める人物像とが極端にかけ離れている場合、落ちることがあります。性格検査は受検者の人となりや性格を知ることができるため、その性格が企業に不向きだと判断されると、不合格になってしまいます。
また、あまりにも企業の求める人物像と離れていると「業界・企業研究が足りない」「入社意欲が低い」と思われる可能性もあります。新卒採用はポテンシャルが重視されているので、性格が合わない人を採用するのはリスクが高く、仕事への貢献が期待できません。
さらに、これから仲間として一緒に働くうえで社員との相性や企業の雰囲気に合う人材を選ぶ必要があるため、あまりにもかけ離れている場合には落ちる要因となるでしょう。
未回答が多い
性格検査で未回答が多い人も、性格検査に落ちてしまう可能性が高いです。
性格検査で未回答が多い人は、面接官に「試験を受ける気がない」「対策をしてないから志望度が低い」と思われます。
また、性格検査は多くの問題を出すことで応募者を総合的に判断しているため、未回答が多い場合は適切な評価がされないことがあるでしょう。
性格検査は限られた時間の中で多くの問題を解く必要があるため、未回答が出てしまいがちですが、未回答の多さは不合格へと繋がるので注意が必要です。
回答に一貫性がない
性格検査の回答に一貫性がない場合も、落ちてしまうことがあります。性格検査では受検者の性格を知ることができますが、回答に一貫性がないと正しい性格を判断することができないため、悪い印象を与えかねません。
また、「適当に答えている」「自分を偽っている」と思われる可能性もあり、入社意欲も疑われることがあります。そうなれば、企業との相性以前に、合格は難しくなるでしょう。
もし、「自分の性格がよくわからない」「自分に合う企業がわからない」となった際は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を利用してください。あなたに合う企業を見極め、求人を紹介します。
曖昧な回答が多い
性格検査で曖昧な回答ばかりをしていると、落ちてしまうことがあります。曖昧な回答は性格を判断しにくく、受検者を見極めにくいです。性格が見極めにくいと相性を図ることができないため、不合格へと繋がりやすいでしょう。
また曖昧な回答では、「自己分析ができていない」「判断能力が低い」と判断されることがあります。就活で自分を売り込むためには自分のことをよく理解しておくことが大切ですし、判断能力は社会人にとって必要な能力です。
これらが欠落していると判断されれば、選考通過が難しくなり、落ちる要因となるでしょう。
性格検査に落ちる人のための対処法
性格検査に落ちる原因は様々ですが、落ちたままではいつまで経っても選考を進めることができないため、早急に対処する必要があります。ここではそんな、性格検査に落ちる人のための対処法について解説していきます。
性格検査に落ちないための具体的な対策法は以下の通りです。
対策法をしっかりと把握し、性格検査に落ちないための準備をしていきましょう。
自己分析から自分の性格を把握する
性格検査に落ちないために、まずは自己分析をしっかりと行ってください。自己分析は自分の性格や強みなどを把握するのに必要な重要な作業です。
性格検査は自分の性格を伝えるための試験であるため、一貫性を持たせた回答をするためにも、自分についての理解を深める必要があります。
そんな自己分析では、自分の強みやスキル、弱みや苦手な部分など、様々な観点から自分について掘り下げていきましょう。モチベーショングラフやワークシートなどを活用すると、自分を掘り下げやすいです。
キャリチャンにも、自己分析に役立つ対策資料があるので、ぜひ活用してください。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
考えすぎず、素直に回答する
性格検査では考えすぎず、素直に回答することがポイントです。
性格検査では受検者の正直な性格を知ることが目的なため、素直に答えないと意味がありません。考えすぎたり、企業を意識しすぎた回答はかえって悪印象となるため注意しましょう。
素直に答えれば回答に矛盾が生じることもなく、一貫性を主張できます。そのため、自己分析より自分についての理解をしっかりと深め、直感で答えていくようにしましょう。
未回答にならないよう時間配分を考える
未回答ができないように、時間配分を考えながら回答してください。未回答が多いと落ちる要因となるため、なるべく多くの質問に答える必要があります。
性格検査は時間に対して問題数が多いのが特徴です。そのため、じっくり考えて答えていくと時間内に全てを回答することはできません。全て答えるためには、テンポよく答えることが求められ、テンポよく答えるためには素直に答えることがポイントになります。
回答スピードや時間配分を意識し、素直に答えていきましょう。
回答に矛盾がないように意識する
性格検査では、自分の正しい性格を伝えるためにも、矛盾のない回答をすることが求められます。
回答に矛盾がないようにするためには、自分の性格をよく理解し、素直にテンポよく答えることがポイントです。自分のことをよくわかっていないと一貫性がなく、迷いのある回答となってしまうため、回答に矛盾が生まれます。
また、企業のことを意識しすぎて回答をすると自分の性格とは異なった内容となり、のちに違いを指摘される恐れがあります。ある程度企業の求める人物像を意識することは大切ですが、あまり意識しすぎても良くないので、注意しましょう。
診断ツールを活用し、問題に慣れておく
診断ツールを活用し、問題に慣れておくことも対策法の1つです。性格検査は短い時間で多くの問題を解く必要があるため、素早く答えるためにもある程度問題を把握しておくとよいです。
また、診断ツールを活用することで、問題傾向や自分の回答スピードなどを把握でき、時間配分を意識しながら答えることができるでしょう。
診断ツールを活用しても思うように対策ができない、出来れば性格検査のない企業を受けたいという人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を利用してください。性格検査や適性検査のない企業をご紹介します。
性格検査は落ちる可能性がある!軽視しないで対策しよう
性格検査は軽視されがちですが、落ちる可能性が十分にあるため侮れません。また、結果が選考に大きな影響を与えることもあるため、手を抜かずに、十分に対策をしてから受検するようにしましょう。
性格検査は、矛盾のない一貫性のある回答をすると良いため、自己分析から自分の性格をよく理解しておくようにしてください。また、短い時間で多くの問題に答える必要もあるため、素直にテンポよく答えるようにしましょう。
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この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している