【完全版】自己分析のやり方12選と深掘り質問100問を大公開!
2023年6月21日
就活生Aさん、そろそろ就活に取り掛かると聞きましたが、今のところ調子はどうですか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
最近就活始めたばっかりで、自己分析をやっていきたいと思ってるんですよね。
友達にいろいろ聞いてみたけど、自己分析をしたほうがいいっていうのはわかっても、実際に何を、どうすればいいのかわからないです。
自己分析って言われても、漠然としててわからないですよね。
自己分析は本当にいろんなやり方があって、とっても複雑な部分もあります。
このコラムでは、自己分析の基本から、自己分析のやり方と深掘り質問100選を一挙公開しますので、一緒に自己分析を進めていきましょう!
キャリアプランナー 平崎
目次
自己分析とは?
就活を始めたての人も、就活が進んでいる人も、内定をもらった人も、すべての就活生において、自己分析は大切だと言われています。では、そもそも自己分析とは何なのか、徹底的に解説していきます。
就活で必要な対策3つ
就職活動には、「自己分析・企業研究・選考対策」の3つの要素が重要となります。就職活動の最終的なゴールは、納得できる企業の内定を獲得して、入社することですよね。内定を取るために、就活生は様々な対策を行い、選考に合格することを目指します。その中で、自己分析・企業研究・選考対策の3つの要素が重要となってくるのです。
就活の大まかな流れとして、まず自己分析で自分の特徴や強みを知り、企業研究を通して自分の特徴に合った企業を選び、その企業に内定をするための選考対策を行うことになります。その中でも自己分析は、「就活の原点にして頂点」と呼ばれるほど、3つの要素の中でも最も重要なものです。
実際に、23卒就活生の「やっておけばよかったことランキング」というアンケートで57.9%を獲得し、1位となるなど、過去の先輩方も苦労し後悔している点であります。(マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査12月)今回は、就活でも非常に重要なポイントとなる自己分析について、基本的な部分から解説していきます。
自己分析の基本
自己分析を一言で表すと、自分のことを分析し、より深く正しく理解するための作業です。具体的には、自分のこれまでを様々な手法を用いて、多角的に振り返ります。そこから浮かんできた自分の特徴や、長所・短所・価値観を把握することが自己分析の一連の流れとなります。さらに、その特徴を分析して、整理することで就活での自分の強みを見出すことが必要です。
自己分析をやるべき時期
自己分析は就活のスタートから、終盤まで繰り返し行うものです。自己分析は本人の状況が変わるごとに、その結果も少しずつ変わります。そのため、自己分析は就活を通して何度も繰り返し行う必要があるのです。
特に、就活スタート時には何よりも優先して取り組んでいく必要があります。自己分析の結果が、企業研究や選考対策にも深く関連し、就活におけるすべての土台となるからです。自己分析は、就活スタートをスムーズに進めていく上で、非常に重要になるため、積極的に行っていきましょう。また、その後も一カ月に1回は自己分析を見直して、修正をしていくことが重要です。
自己分析のメリット
ここまでで、自己分析の基本と自己分析が就活において非常に重要だということは理解できました。では、自己分析をすることでどんなメリットがあるのかについてみていきます。
企業選びのため
自己分析をすることによるメリットは、企業選びに活かせることです。現在の就活において問題視されているのが、新卒入社3年目までに約3割の新卒者が退職しているという現状です。このような事態になっている理由は様々あると言われていますが、最も大きな要因とされているのが、自己分析の甘さです。
具体的には、自己分析を十分にできておらず、本当の自分の特徴や適性を見つけ出せていないことが原因となっています。そのまま企業選びを進めてしまうことで、内定後や入社後のミスマッチにつながっていると考えられます。
そのようなことを防ぐために、自己分析を徹底して行うことで、本当に自分に合った企業を見つけることが大切です。それができれば、ミスマッチを減らすことで、早期離職のリスクをできるだけ減らせるというメリットがあります。
また、自己分析を徹底することで、自分の適性に合った企業をスムーズに探せるため、企業選びの時間を削ることができます。さらに、自分にマッチしていない企業を受ける時間をなくせるため、就活を効率的に進めることができるというメリットも挙げられます。
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面接対策のため
自己分析のメリットとして、面接対策につながる点も挙げられます。就活では、自分の過去の体験談や努力したことなどをESや面接で話す必要があります。その際に、自己分析をきちんと行っておくことで、自分の特徴や長所などを裏付ける具体的なエピソードを伝えることができるのです。
その結果、自分の話の説得力が増し、面接官を納得させることができるでしょう。さらに自分ならではのエピソードを伝えることから、他の人との差別化もでき、好印象を与えられると考えられます。
人生のため
新卒入社をする企業を決めることは人生でも大きな決断の一つとなります。企業を決めるための就職活動においては、その決断が自分にとって納得できるかどうかが非常に重要です。自己分析に時間をかけることで、掛けた時間の分だけ自分自身の決断にも自信が生まれ、納得できます。自分自身の決断に自信を持つためにも、自己分析をしっかり行っていきましょう。
さらに、自己分析は就活だけでなく、自分の人生にも有効なものです。今後の人生において大きな決断をするときや、日常の小さな決断においても、自己分析で「自分」というものがわかっていることで、正しく納得感のある決断ができるはずです。
自己分析を行わないことによるデメリット
ここまでで、自己分析をやることで色々なメリットがあることがわかりました。そこで、自己分析をやらなかったらどうなるのか、やらなくても何とかなるのかという疑問から、自己分析を行わないことによるデメリットについて解説していきます。
応募先企業を見つけるのに時間がかかる
自己分析を行わないことのデメリットとして、応募すべき企業を見つける時間がかかるという点が挙げられます。自己分析を行わなければ、自分の性格や特徴がなんとなくしかわからず、どのような企業に応募すればいいのか、どんな職種が自分に向いているのかがあいまいになります。それにより、実際にエントリーする企業を選ぶことが難しく、必要以上に時間をかけてしまうかもしれません。
最悪の場合、すべての企業が自分に合っているように見え、実際にエントリーすべき企業の絞り込みができなくなるということも考えられます。自分に合った企業をスムーズに探し、効率的に就活を進めるためにも、自己分析はしっかりと行いましょう。
選考に通過しづらくなる
自己分析を行わないことで、選考を通過しづらくなるかもしれません。なぜなら、自己分析を行っていなければ、自分の過去のエピソードが整理できないからです。その場合、面接の中で具体的なエピソードを話すことが難しくなり、抽象的な話ばかりしてしまいます。その結果、話の説得力が薄くなり、面接官を納得させることができず、選考に通過しづらくなるということが考えられます。自己分析は選考対策にもつながるため、実施する必要があると言えるでしょう。
早期離職につながる
自己分析を行わなければ、ミスマッチによる早期退職につながることも考えられます。自己分析を疎かにすれば、自分の性格や強みがわからなくなり、それに適していない企業に入社してしまうこともあります。その結果、入社した企業と合わず、早期離職をする「ミスマッチ」につながります。
先述した通り、近年は新卒の3人に1人が3年以内に離職するという現状から、ミスマッチが多々起きている現状です。早期離職した人のほとんどが、自己分析をもっとしておけばよかったと後悔しています。そのため、自己分析を行い、本当に自分に合った企業に入社することが重要です。
自己分析のやり方【初級編】
ここまでで、自己分析をやった方がいいことはわかりました。しかし、自己分析は実際にいろんなやり方があって、何をやればいいのかわからない人がほとんどだと思います。また、どのやり方が自分に合っているのかわからないということもあるでしょう。ここからは、自己分析のやり方を紹介しますので、いろいろと試してみて、自分に合ったやり方を見つけていきましょう。
まずは準備をしよう
自己分析を始めるにあたって、まずは必要なものを準備します。基本的には、筆記用具・ノートもしくはルーズリーフがあれば問題ありません。一つ重要なものとして、落ち着いて考えられる時間・空間を用意しましょう。これが、自己分析をするうえで、非常に重要となります。これまでの自分自身を冷静に振り返るために、落ち着いて集中できる空間が大切です。
また、自己分析用のノートを作ることもおすすめです。自己分析専用のノートを作れば、そのノートが就活だけでなく、将来にかけて大切なノートになると思います。
長所・短所を書き出そう
自分が思う自分自身の長所と短所を書き出してみましょう。まずは自分の直感でかまわないので、しっかり自分と向き合って書き出していきます。その際、些細なことでもとにかく書き出すことをオススメします。小さなことから自分の特徴がわかったり、小さなことが積み重なって自分の性格を形成していることも大いに考えられるからです。
また、短所も正直に書きだしていきます。短所は自分の弱みの部分であることから、書き出すことをためらったり、恥ずかしい気持ちになったりするものです。しかし、ここは自己分析と割り切って、自分にうそをつかずに書いてみることが大切です。短所の裏側は長所という言葉からもわかるように、長所と短所は表裏一体です。自分自身が短所と思っていることでも、他人から見れば長所ということも往々にしてあります。短所も包み隠さず書き出していきましょう。
マインドマップ
マインドマップは、自分自身を深掘りすることができる自己分析方法です。 具体的なやり方として、まず大きな紙を用意します。その中心に自分を書き、そこから枝葉のように、得意なことや苦手なこと、性格などを広げていきます。さらにそこから関連付けられる事柄を、思いつくままに挙げていきましょう。これを繰り返し進めることで、同じような要素が出てきたり、同じ事柄につながることがあります。その要素は、自分にとって大切なことや重要な価値観であることが多く、自分の特徴・性格と言えるでしょう。
適性検査
自己分析を行う上で、適性検査を利用することもおすすめです。適性検査とは、 簡単な質問に答えるだけで、自分の性格を導き出すツールのことです。10問程度の簡単なものから、100問以上の設問となるものまで、幅広い種類の適性検査があり、その特徴はそれぞれです。以下にオススメの適性検査ツールを紹介しますので、その特徴をもとに、ぜひ利用してみてください。
【ディスコ キャリタスクエスト】
20問、3択式、約5分。
会員登録なしで20問の質問が受けられ、性格タイプが診断できる。会員登録をすると、強みや適職、同じタイプの先輩の声などが見られる。
【Dodaキャンパス 就活伸びしろ診断】
18問、2択式、5分。
会員登録なしで18問の質問が受けられ、強み・弱みや特徴が診断できる。
【みん就 業界タイプ別就活診断】
4問、2択式、約1分。
会員登録要。たった4つの質問に答えるだけで、適性のある業界を提案してくれる。
【ポケモン自己分析】
16問、4択式、約3分。
会員登録なしで、性格と適職のタイプ、相性の良い人物タイプが診断できる。
【OfferBox AnalyzeU+】
251問。
会員登録要。経済産業省の定めた「社会人基礎力」のうち、秀でている面・劣っている面を偏差値形式で教えてくれる。診断結果をもとに企業からオファーが届くこともある。。
【リクナビ診断】
100問。
会員登録要。適性のある3つの仕事タイプが診断できる。強みや特徴が分かる。
【マイナビ 適性診断MATCHplus】
162問。
会員登録要。パーソナリティの特徴、社会人基礎力、向いている業界・職種などが診断できる。キャリアプランニングへのアドバイスなどももらえる。
【キミスカ 適性検査】
150問。
会員登録要。ストレス耐性、価値観の傾向、性格の傾向、思考力の傾向などを含む9つの視点から分析。適性に合った企業からスカウトメールがくることも。
【ジェイック FutureFinder】
151問。
会員登録要。心理統計学を用いた本格的な診断でき、自分に合った企業風土が分かる。企業とのマッチ度を数値化し、マッチ度の高い企業をサジェストしてくれる。
【CIY トーテム診断】
145問。
会員登録要。自分をキャラクターに見立てて、ゲーム感覚で楽しめる性格診断。12のトーテムと10のカラーに分類され、約27万通りの結果が存在する。診断結果から自動的に自己PRが作成できる。
これらの適性検査から、興味のあるものをやってみましょう。
ただし、適性検査はその日その時の状況により、結果が大きく変わることもあります。そのため、何回も行うことやいろいろなツールの結果を比較していくことをオススメします。
就活エージェントを活用する
自己分析を一人で行うのが難しい場合は、就活エージェントを活用しましょう。就活エージェントとは、就活生一人ひとりに専任のキャリアカウンセラーが付き、プロの知識と経験をもとに、就活を支援してくれるサービスです。具体的には、個別カウンセリングや面接対策だけでなく、ES添削、求人紹介を行うサービスもあります。この就活エージェントを活用して、自己分析を深掘りするのがオススメです。
キャリチャンでも、就活エージェントによる「就活相談サポート」を開催しています。プロのキャリアカウンセラーがマンツーマンでサポートする点が魅力です。就活生は完全無料で利用できますので、一度応募してみましょう!
自己分析のやり方【中級編】
初級編では、自己分析を始めて行う人に向けて、簡単なものや取り組みやすいものを紹介してきました。ここからは中級編として、自己分析の中でも少し手順が多くなりますが、より深掘りできる手法を紹介していきます。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフとは、過去の自分自身の出来事・体験を振り返り、時系列でのモチベーションの揺れ動きをグラフで表したものです。モチベーショングラフを作成することで、自分がどういったことでモチベーションが上がったり、下がったりするのかを可視化できます。さらに、自分という人間はどのような出来事をもとに形成され、どのような特性を持っているのか、理解するためにも活用できるでしょう。
これにより、自分がどのような場面で気持ちが昂るのか、どのようなことが楽しいと感じるのかを視覚的にとらえることができます。そこから、自分に適した職業が見つかるでしょう。逆に、グラフが下に触れている場面では、自分の気持ちが乗らないことや、自分が嫌だということが考えられます。そこから、自分に合わない職業もわかってくるでしょう。
自分史
これまでの出来事を整理するために、自分史シートを作ってみましょう。 小学校から大学、現在までの出来事を整理することで、自己分析をする上での土台とします。些細なことでも構わないので、記憶にある出来事をすべて書き出してみましょう。思わぬところから新たな自分が見えてくるかもしれません。
これを行うことで、自分自身のこれまでを整理することができるため、自分自身を形成する出来事を整理することにおいて、非常に有効です。また、面接等で話すエピソードを整理することができます。とっさに話を振られた際にも、自分史で頭の整理ができていれば、素早くこたえることができるでしょう。
小学校 | 中学校 | 高校 | 大学 | |
---|---|---|---|---|
勉強 | ||||
部活・習い事 | ||||
人間関係 | ||||
趣味 | ||||
夢 |
WHY深掘り
モチベーショングラフと自分史で出てきた事柄を、より詳しく深堀していきましょう。 就活の面接においては、出来事に対して何度も深く突っ込まれるケースが非常に多くあります。その対策のために、すべての出来事に対して「なぜ?」と自問自答していくことです。例えば、飲食店でアルバイトをしているのなら、「なぜ、その飲食店でアルバイトをしたのか?」「なぜ、そのポジションを選んだのか」などを自分自身に問いかけてみることで、自分に対して、自然に深掘りをすることができます。
具体的な回数として、5回「なぜ?」と問いかけることが有効です。これは、トヨタの元副社長の大野耐一さんが、著書「トヨタ生産方式」の中で書いた内容がきっかけになっています。5回「なぜ?」と自問自答することで、事象の因果関係や、真の原因を追究できるといわれています。ぜひ、自分自身に5回「なぜ?」と問いかけてみましょう。
8ブロッククエスチョン
8ブロッククエスチョンもオススメです。これは、先ほどのモチベーショングラフや自分史等で、自分にとって影響の大きかった出来事に対して、8つの質問をすることで、深掘りをするというものです。
例えば、真ん中に高校時代のサッカー部活動とした場合を紹介します。
- 「なぜこのサッカー部を選んだのか」
- 「具体的な活動内容は何か」
- 「その中でどんな苦労や困難があったか」
- 「それに対してどんな不空や努力をしたのか」
- 「どんな時に達成感を感じたか」
- 「その結果、自分の中で変化したことは何か」
- 「その活動を通して、何を学んだのか」
- 「その学んだことは、ほかの経験に生きているか」
このように8つの質問をしていきます。これにより、自分に大きな影響を与える出来事を多角的に分析することができます。さらに、そこから「WHY深掘り」などを行っていくことで、非常に中身の濃い自己分析を行うことができます。この8ブロッククエスチョンを活用して、自分自身の特徴に合った企業を絞り込んでいきましょう。
面接から学ぶ
ここまでの自己分析ができたら、実際に企業の面接を受けてみることもオススメです。面接をしていく中で、自分がうまく答えられなかったところや、面接官の反応が良くなかった部分を修正していくことが大切です。そのようにして、面接を重ねるごとにどんどん改善していくことで、面接の通過率も上がっていくでしょう。
面接を通して改善していくために、面接反省シートを作成することもよいです。毎回面接が終わるごとに、反省点とそれに対する改善策を書き入れることで、今自分に足りない部分が見えてくるでしょう。その部分を一つずつ改善することで、選考通過率もどんどん高まります。
自己分析のやり方【上級編】
ここまで、自己分析のやり方を紹介してきました。基本的には、ここまでの中級編までやっておけば、自己分析はおおむねできたと言えるレベルにあるでしょう。
ここからは上級編として、やっておくとどのような質問にも対応でき、かつ自己分析が非常に深まるやり方を4つ紹介します。時間に余裕がある方や、自己分析を突き詰めてやっていきたいという就活生は、ぜひ試してみてください。
他己分析
自分の身近な人に対して、自分に対する印象などを質問をする他己分析もオススメです。これは、自分の身近にいる家族や友人、部活やサークルの友達に、自分の性格や第一印象などを聞いてみるというものです。具体的な質問内容としては、その人に対する長所・短所や第一印象、自分が楽しそうにしている瞬間や楽しくなさそうなときなどを質問してみましょう。
これにより、自分がどのような人間に見えているのかという客観的な意見が得られます。それは、面接官も同じように感じていることが多いため、良い印象はそのままに、悪い印象は改善するということが必要となります。第三者の意見に耳を傾けることも、就活において重要となります。
ジョハリの窓
他己分析の一種として、ジョハリの窓もオススメです。ジョハリの窓とは、自分の友人などと共同して、自分自身の情報を4つの窓に分類することです。具体的には、まず自分自身に関する情報(性格や特徴、よくやることなど)をできるだけ多く書き出し、書き出した情報を4つの窓に分類していきます。
- 開放の窓:自分も他人も知っている自己
- 盲点の窓:自分は気づいていないが、他人は知っている自己
- 秘密の窓:自分は知っているが、他人は気づいていない自己
- 未知の窓:自分も他人も知らない自己
これにより、自分と他人の認識のズレを発見し理解することができます。それをもとに、就活におけるコミュニケーションの円滑な進め方を模索することにつなげていくことができます。
Will・Can・Must分析
Will-Can-Must分析とは、自己分析で出てきた事柄を整理することで、企業分析の土台となり、進むべき道が見えてくるというものです。具体的には、自己分析を通して出てきた自分自身の特徴や性格を踏まえたうえで、下記の項目を埋めていきます。3つの要素をすべて満たせる職業が、あなたに向いていると言えるでしょう。
- 「Will」…やりたいこと 例:自分の将来像、仕事を通じて実現したいこと、ロールモデル、理想の働き方・生き方
- 「Can」…できること 例:今の自分ができること、スキルやこれまでの経験
- 「Must」…やらなければいけないこと 例:社会や会社からの要望、ミッション/売上目標、将来的に身につけなければならないスキル・経験
SWOT分析
SWOT分析を行うことで、自分自身の状況と、社会全体の状況を掛け合わせて自己分析を行うことができます。具体的には、自分の長所や特徴などの内部要因と、就活市場や業界動向などの外部要因をかけ合わせて考えるため、様々な角度から自分に合う仕事や就活の軸を探すことができます。
- Strength(強み):自分の持つ強み
- Weakness(弱み):自分が克服できていない弱み
- Opportunity(機会):就活市場において自分にメリットがあること
- Threat(脅威):就活市場において自分にデメリットがあること
SWOT分析を活用することで、現在の社会状況に適した就活を進めていくことができます。SWOT分析を有効に活用して、就活を効率的にしていきましょう。
自己分析の深堀質問100選
ここまで、自己分析のいろいろな手法を紹介してきました。しかし、やり方がたくさんあって、どれがいいのかわからない部分もありますよね。
ここからは、自己分析をとにかく簡単に終わらせたい人に向けて、100の質問に答えることで、自己分析と面接対策を兼ねる方法を紹介します。ぜひ100問に回答することで、自己分析と選考対策を両立していきましょう。
幼少期に関する質問(14問)
- どのような家族で育ったか?
- 幼少期で最も楽しかった出来事は何か?
- 幼少期で最も嫌だった出来事は何か?
- 親からよく褒められたことはどのようなことか?
- 親からよくしかられていたことはどのようなことか?
- 幼少期に一緒に遊んでいた友達はどのような子が多かったか?
- 幼少期に苦手だったタイプの子はいたか?
- 幼少期はどのような性格だったか?
- 幼少期に親からどのような教育を受けていたか?
- 幼少期にはどのような遊びが好きだったか?
- 幼少期に苦手・嫌いだったものは何があるか?
- 周りの大人からはどのような子だと言われることが多かったか?
- 幼少期は人の言うことを聞くほうだったか?
- 幼少期の癖にどのようなものがあったか?
小学生時代に対する質問(15問)
- 小学生時代で最も楽しかった出来事は何か?
- 小学生時代で最も嫌だった出来事は何か?
- 休み時間や放課後は何をしていたか?
- 小学生時代に好き・得意だった科目は何か?
- 小学生時代に嫌い・苦手だった科目は何か?
- 小学生時代に一緒に遊んでいた友達はどのような人が多かったか?
- 小学生時代に苦手だったタイプの人はいたか?
- 小学校で好きだった・嫌いだった先生はどのような人だったか?
- 小学生時代にはどのような遊びが好きだったか?
- 小学生時代にどのような教育を受けていたか?
- 何かリーダーとして取り組んだことはあったか?
- 小学生時代に何か賞を取った経験はあるか?
- 小学生時代は人の言うことを聞くほうだったか?
- 宿題は早めに済ませていたか?ギリギリまで手を付けなかったか?
- 小学生時代に仲間の中ではどのような役割をすることが多かったか?
中学生時代に対する質問(16問)
- 中学生時代で最も楽しかった出来事は何か?
- 中学生時代で最も嫌だった出来事は何か?
- 人とのコミュニケーションは得意だったか?苦手だったか?
- 中学生時代に所属していた部活は何だったか?なぜそれを選んだのか?
- 中学生時代に好き・得意だった科目は何か?
- 中学生時代に嫌い・苦手だった科目は何か?
- 中学生時代にどのようなことで悩んでいたか?悩みを相談していた相手はいたか?
- 中学生時代に一緒に遊んでいた友達はどのような人が多かったか?
- 中学生時代に苦手だったタイプの人はいたか?
- 中学校で好きだった・嫌いだった先生はどのような人だったか?
- 中学生時代は人の言うことを聞くほうだったか?
- 中学生時代に最も頑張ったことは何だったか?
- 中学生時代にはどのような遊びが好きだったか?
- 中学生時代に仲間の中ではどのような役割をすることが多かったか?
- 中学生時代に大勢で団結して乗り越えた出来事はあったか?
- 中学生時代に失敗・挫折したことは何か?
高校生時代に関する質問(18問)
- 進学した高校を選んだ理由は何か?
- 高校生時代で最も楽しかった出来事は何か?
- 高校生時代で最も嫌だった出来事は何か?
- 高校生時代の趣味は何か?
- 高校生時代に所属していた部活は何だったか?なぜそれを選んだのか?
- アルバイトでしていたか?何をしていたか?
- 高校生時代に好き・得意だった科目は何か?
- 高校生時代に嫌い・苦手だった科目は何か?
- 高校生時代にどのようなことで悩んでいたか?悩みを相談していた相手はいたか?
- 休みの日は何をして過ごしていたか?
- 高校生時代に一緒に遊んでいた友達はどのような人が多かったか?
- 高校生時代に苦手だったタイプの人はいたか?
- 高校生時代は人の言うことを聞くほうだったか?
- 高校生時代に最も頑張ったことは何だったか?
- 高校生時代の仲間の中ではどのような役割をすることが多かったか?
- 高校生時代に大勢で団結して乗り越えた出来事はあったか?
- 人とケンカをしたことはあったか?
- 高校生時代に失敗・挫折したことは何か?
大学生時代に関する質問(18問)
- 進学した大学を選んだ理由は何か?
- 大学時代で最も楽しかった出来事は何か?
- 大学時代で最も嫌だった出来事は何か?
- 大学時代の趣味・ハマっていたものは何か?
- 所属していた部活・サークルは何だったか?どの程度活動していたか?
- アルバイトは何をしていたか?
- 好き・得意だった講義はどのようなものか?
- 嫌い・苦手だった講義はどのようなものか?
- 所属していたゼミ・研究室はどのようなものか?なぜそこを選択したのか?
- 大学時代にどのようなことで悩んでいたか?悩みを相談していた相手はいたか?
- 大学時代に一緒に遊んでいた友達はどのような人が多かったか?
- 大学時代に苦手だったタイプの人はいたか?
- 大学時代の仲間の中ではどのような役割をすることが多かったか?
- 大学時代に最も頑張ったことは何だったか?
- 一人で過ごすことが多かったか?複数人と一緒にいることが多かったか?
- 一人で過ごすときは何をすることが多かったか?
- 複数人と過ごすときは何をすることが多かったか?
- 大学時代に失敗・挫折したことは何か?
現在に関する質問(19問)
- 自分の長所・短所はどんなところか?
- 自分の好きなところ・嫌いなところはどんなところか?
- 自分の性格を言い表すとどのようになるか?
- なりたい職業は何か?
- 理想とする年収はいくらか?
- 住みたい場所・国はどこか?
- 影響を受けた・尊敬している人間はいるか?
- 本や映画・ゲームなどで最も印象深い作品は何か?
- 座右の銘はあるか?
- 決断する時にはどのような基準で判断を行うことが多いか?
- 熱中できる作業はどのようなものか?
- すぐに飽きてしまう作業はどのようなものか?
- どのようなときにテンションが上がるか・下がるか?
- なにかコンプレックスはあるか?
- 自分が最も大事にしているものは何か?
- 自分が最もどうでもいいと思っているものは何か?
- 何か資格はあるか?取りたいと思っているものはあるか?
- 何をしているときに幸せを感じるか?
- 死ぬまでに実現したいと思っていることはあるか?
ここまで紹介した100の質問を、自分自身に投げかけて見てください。自己分析が更にブラッシュアップされ、抜け目のない自己分析ができるでしょう。
もし、この方法で自己分析の深堀ができなければ、一度就活のプロである就活エージェントに相談することをオススメします。キャリチャンでも「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ参加してください。
自己分析の注意点
ここまで自己分析のやり方や質問100選を紹介してきました。ここからは、自己分析をやるにあたっての注意点やポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
何度もやってみる
自己分析は、その日その時の感情や状況によって異なることも多々あります。そのため、一度だけでなく、何度も自己分析を行うことが非常に重要です。何度も行うことで、正確な結果に近づくだけでなく、新たな自分が見えてくるかもしれません。ぜひ、自己分析を繰り返し行っていきましょう。
正直に答える
自己分析を行う上で、正直に答えることも大切です。短所や弱点を分析しているときに、自分を盛りたい気持ちは私もよくわかります。ですが、正直に答えなければ、自己分析の意味がありません。恥ずかしかったり、悔しかったりすることもあるとは思いますが、自分の就活を成功させるためにも、正直に答えていきましょう。
時には、自分の過去の失敗談などを掘り下げることも必要となります。その際にも、失敗から目をそらさず、学んだことを正直に掘り下げていきましょう。
企業の求める人物像に寄せない
自己分析をしていく段階で、既に志望する企業がある人もいると思います。そのような人は、企業の求める人物像に寄せないように注意しましょう。求める人物像に寄せたくなる気持ちもわかりますが、それで内定を取って入社したとしても、ミスマッチにつながる可能性が高まるだけです。また、本当の自分と寄せた自分とのギャップを企業から見極められれば、自己分析が甘いとして、内定から遠ざかるかもしれません。ありのままの自分で就活に臨みましょう。
自己分析の活かし方
ここまで自己分析の方法や注意点を見てきました。これまで紹介した自己分析方法の中から自分に合ったものを選択して、ブラッシュアップしていきましょう。
ここからは、自己分析を実際どのように生かすのかについて、それぞれの分野に分けて、解説していきます。
自己PR
自己PRでは、自己分析の成果が存分に発揮できます。具体的には、自分の強みをアピールする際のエピソードに、自己分析で整理した話を合わせることで、より深掘りされた面接官の心に刺さる自己PRができるでしょう。
自己分析を深掘りすることで、自分の新たな強みに気づいたり、自己PRのバリエーションが広がります。自己分析を突き詰めたうえで、自己PRの作成にチャレンジしましょう。
【就活対策資料】
自己PR作成マニュアル
面接
面接においては、とくに志望動機を伝える場面で、自己分析が重要となります。志望動機において、自分と企業のマッチングをアピールする際に、自己分析で深掘りをしたエピソードを盛り込むことが大切です。自己分析でブラッシュアップしたエピソードに、自分のオリジナリティを加えて、面接で話せるようにしていきましょう。
就活の軸
就活の軸を決めるうえでも、自己分析は重要となります。自己分析で浮かび上がった自分の適性をもとに、就活の軸を3つほど定めることがオススメです。就活の軸は、どんな企業でも当てはまるような一般的なものではなく、自分の経験をもとに、自分だけの就活の軸を定めることが重要となります。そのため、自己分析を深掘りしたうえで、就活の軸を固めていきましょう。
おわりに
自己分析は、就活の企業選びや選考を受ける段階において、非常に重要となります。自己分析を行うことで、自分の特徴とマッチした企業を見つけることができます。また、選考対策では、これまでの自分のエピソードを話すことで説得力が上がり、選考の通過率が上がるでしょう。そこで今回のコラムでは、就活において最も大切にすべき自己分析の様々なやり方を紹介しました。
今回のコラムで紹介した自己分析の方法をより深掘りしたい人や、他の方法を試したい人は、就活エージェントに頼ることをオススメします。
「就活相談サポート」では、一人ひとりに専属のプロのキャリアプランナーが付き、内定獲得まで徹底的にサポートします。今回の自己分析をキャリアプランナーと一緒にやってみたい方や就活に関する悩みがある人は、気軽に相談してください。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。