SPI対策が間に合わない!適性検査でボロボロにならない方法

 2023年7月13日

SPI対策がまだ進んでないようですね。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

そうなんです。やらなきゃとは思ってたんですが、気づいたらこんな時期になっちゃって焦ってます。一夜漬けでどうにかならないですかね?

残念ながら、一夜漬けでは全く解けない可能性もありますよ。SPI対策は早い人だと大学3年生の12月くらいからスタートしているくらい時間がかかるものです。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

そんなに早くから!?

それじゃ、今からSPI対策を始めても間に合わないでしょうか?もし対策が間に合わなくてSPIがボロボロだったら、もう内定は無理なのかな…。

そこまで心配しなくても大丈夫。このコラムでは、今からでもSPI試験に間に合う対策のコツや、分野別の対策方法について解説します。本当に間に合わない場合の内定獲得法も紹介するので、安心してください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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SPI対策はいつからやるべき?間に合わない場合は?

SPI対策はいつからやるべき?間に合わない場合は

就活生がSPI対策を始める理想的な時期は、卒業前年度(大学3年生)の12月と言われてます。なぜなら、翌3月には企業の採用情報が解禁されるからです。

採用情報解禁時期に慌てて勉強を始める人もいますが、SPI対策はかなり綿密に時間をかけて進めないとクリアできません。そのため、余裕を持って早めに始めるのが理想です。

まずは、就活の全体の流れをふまえつつ、SPI対策に必要な勉強量に関して説明します。今後SPI対策をスケジュールする上での参考にしてください。

SPI対策に費やすべき時間

SPI対策の勉強時間は、最低でも30時間(理想は60時間)はとっておくことをオススメします。

なぜこれだけ多くの時間を費やす必要があるのかというと、SPIで対策を打つべき分野・科目の種類が多いことと、複雑な形式の試験問題に慣れるための練習をする必要があるからです。

SPIの試験では性格検査以外に言語分野・非言語分野の能力検査がありますが、企業によってはそれに加えて、英語能力検査や構造的把握力検査の受験も求められます。各分野の問題の形式は、学生が今まで受けてきたテストの形式と違うため、時間をかけて慣れる必要があるのです。

対策の進め方としては1ヶ月〜2ヶ月くらいかけて、1日1時間程度のSPI対策をルーティーンにして積み重ねていくのが理想です。勉強時間が30時間だと仮定すると、1ヶ月かけて毎日1時間勉強を繰り返した場合と一度に30時間勉強した場合とでは、圧倒的に前者の方が覚えられるからです。

人間が短時間で覚えられる量は少ないので、余裕を持って毎日コツコツ勉強することが大切です。

就活における全体スケジュール

就活は、おおよそ大学3年生の6月からスタートする人が多く、早い人だと大学4年生の秋ごろから内定をもらっている状態です。

就活生の一般的なスケジュールをお伝えするので、これからSPI対策を予定するための参考にしてみてください。

  • 3年生6月…インターン、自己分析、業界分析を開始
  • 3年生3月…企業のエントリー受付開始
  • 4年生5月…ESを終える
  • 4年生6月〜9月…SPI試験、面接
  • 4年生10月…内定式

なお、上記のルール上SPI試験は6月に開始することになっていますが、年々就活が早期化しているため6月以前に実施する企業も多数あります。そのため、1ヶ月以上(30時間以上)の勉強時間が必要であることを加味すると、5月ギリギリにSPI対策を終わらせるのでは間に合わないです。

SPIは試験の内容が難しいと言われているので、スタートが遅くなって「間に合わない」と感じている人は、1日数分でも勉強時間を設けて徐々に進めることをオススメします。

就活スケジュールの悩みは「就活相談会」でもアドバイスをしているので、心配な人はぜひ参加してください。

SPI対策で一夜漬けはOK?

SPI対策において、一夜漬けで勉強する方法はオススメできません。なぜなら、一夜漬けで臨むとケアレスミスが増えるからです。

SPIは出題数が多いにもかかわらず、試験時間がかなりタイトです。素早く理解する読解力が必要なため、睡眠不足で頭が冴えていない状態で臨むと本来のパワーを発揮できずに、ミスを連発してしまう可能性が高まります。

また、人間が短時間で覚えられる量には限界があります。一夜漬けで詰め込みすぎると、せっかく勉強した内容も蓄積されず、勉強していない人と同じ知識量になってしまいます。毎日1時間でも勉強したり模試を行ったりすることで慣れていくものなので、同じ時間と量だとしても毎日繰り返して進める方がオススメです。

SPI対策における理想の勉強スケジュールとしては、まずは毎日1時間対策本で少しずつ進めていき、SPI試験が近くなったら苦手分野を中心に対策をしていくやり方です。SPI試験前日に勉強する分野は苦手分野だけにするなどして、効率よく知識を入れていきましょう。

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SPI対策が間に合わないと落ちる確率が高い理由

SPI対策が間に合わないと落ちる確率が高い理由

SPI対策が間に合わないと落ちる人が多い理由は、出題パターンに慣れていないと解けない問題が多いからです。SPI試験で出題される問題の多くは、中学生・高校生レベルの問題なのですが、いくら学力が高くても慣れていないとミスが起こりやすい形式で作られています。

そのため、対策本や問題集を活用して出題パターンや傾向を掴んだり、苦手分野を何度も復習して慣れていくことが必要なのです。

また、企業が合格ラインとする正答率に満たない人は、簡単に足切りされます。合格ラインはSPI受験者の平均よりも高く、目指したい企業の合格ラインを目標に勉強しないとほとんどの人が落とされてしまうのです。

このように、「出題パターンへの慣れ」と「企業が合格ラインとする正答率に近づけること」を目標に対策を打つべきですが、なぜこれをクリアしないと落ちる確率が上がるのか、詳細な理由を説明します。

なお、SPIで落ちる人の特徴は過去のコラムでも紹介しているので、こちらも参考にしてください。

対策には出題パターンに慣れることが必要だから

先ほど説明したように、SPI試験で出題される問題は、基本的に中学生・高校生レベルの問題です。しかし、過去にやってきたテストのようにはいきません。出題数が多いにもかかわらず試験時間が短いため、単純に知識を持っているだけでは時間内に回答を終えることすらできないのです。

下記は、テストセンターで出題される分野の科目と時間配分の目安です。

分野 出題される分野 制限時間
言語
  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 文の並び替え
  • 空欄補充
  • 長文読解
  • 同義語・反義語
  • …その他
言語・非言語合わせて35分
非言語
  • 推論
  • 場合の数
  • 確率
  • 集合
  • 損益算
  • 速度算
  • 表の読み取り
  • …その他
英語能力
  • 同義語
20分

これだけ多くの出題内容に対して短い試験時間であることを加味すると、1つの設問に対して即座に解答できる力を身につける必要があります。頭で覚える対策と同時に、体で慣れる対策も必要なため、日々コツコツ練習をしていく必要があるのです。

大手・有名企業はSPIの合格ラインが高いから

ほとんどの企業のSPI合格ラインは正答率70%以上です。大手企業・有名企業は正答率80%以上でないと合格基準に達しません。

大手企業狙いの就活生は非常に多く、ただでさえ狭き門です。さらに大手企業は能力の高い人を採用したいため、まずSPIの結果で判断してふるいにかけるのです。

なお、SPIの平均正答率は50%〜60%の間と言われていますが、大手以外でもほとんどの企業の合格ラインは正答率70%以上です。勉強量が不足していると平均すら取れず、ほとんどの企業のSPI試験に落ちてしまうことになるので、早めの段階で対策を打っておく必要があります。

特に大手に入りたい人は、模試などを繰り返して自分の平均正答率を徐々に上げていき、合格ラインまで目指していく必要があります。

なお、大手企業から内定をもらうためにはSPI対策以上に面接対策などを綿密に行う必要があります。キャリチャンで開催している「納得の内定就活」では専任のアドバイザーがマンツーマンで就活のサポートをしているので、SPIの対策と同時に相談してみてください。

利用者の声

間に合わないと困る!企業がSPI試験を実施する理由

間に合わないと困る!企業がSPI試験を実施する理由

企業がSPIを実施する理由は様々ですが、簡単にいうと「採用活動の効率化」が目的にあります。特に大手企業や人気企業は応募者が多いため、一人ひとりとじっくり面接する時間はありません。

また、面接ではない机上での判断材料があることで、公平な評価ができます。

多くの企業がどんな理由でSPIを実施しているのか、主な理由を5つ紹介します。

社員の質を保つため

大手企業は特に、能力の高い人材が多く活躍している環境です。そのため、新しく採用する人材も一定基準以上の能力を持っていることが条件となります。

超大手と言われる外資系コンサル会社などはハイパフォーマーだけをピックアップして採用したいため、SPI正答率90%以上を合格ラインとしている企業もあります。就活生の能力を測るには、SPIのようなテストを実施するのが最も効率のよい方法なのです。

また、SPIの試験結果は、配属先を決めるときの参考資料としても活用されます。本人の傾向をみて、適切な環境の部署に配置することで会社全体のバランスを保つことができるのです。

質の高い人材を採用し、さらに適材適所の配置をすることで強い組織を保ち続けるには、SPIの結果は非常に参考になる材料と言えます。

多すぎる候補者の足切りをするため

人気企業は応募者数が多すぎるので、一人ひとりの応募者をじっくり見極めるためには、まずSPIの結果で足きりを行い、面接を受ける候補者を絞り込む必要があります。

もちろん、企業は自社の社風に合った人材を採用したいので、SPIの結果だけを足切りの判断基準にするわけではないです。しかし、それでもSPIの結果は求める能力を持っているか否か判断する材料として、どの企業もある程度は重要視しています。

人柄は社風に合っていたとしても、SPIの結果がボロボロだったゆえに落とされてしまうのはもったいないので、足切りに合わないためにも対策が必要です。

自社への適性を客観的に診断するため

中小企業や成長中のベンチャーなどは大手に比べると採用基準が厳しくなく、その分面接官個人の判断に委ねるようになります。しかし、それだけでは応募者の善し悪しを主観的に判断する形となってしまい、採用のミスマッチが起こる可能性が高いです。

欲しい能力に対して長けている人材なのか、客観的に判断するにはSPIの結果が重要です。

社風に合っているか人柄を判断することは個人の感覚頼みのため、「能力的に問題ないか」という人の判断では補いきれない部分をSPIに頼るといったイメージです。

面接時の参考にするため

SPIの結果がわかると、面接官がその人のタイプや傾向を把握できます。

特に、構造的把握力の分野では問題に直面したときの対処力が図れるので、自社が求めている人材かどうかを判断する際に有力な判断方法といえます。

そして面接官はSPIの結果で把握した傾向に基づき、質問の仕方を変えたり突っ込んだ質問をしたりすることで、より具体的に応募者自身の本質を捉えることができるのです。

面接ではわからない部分を見極めるため

SPIは人の本質が如実に現れるものです。SPIの結果は、先ほど説明した面接時の参考にすることと同時に、本質を見極めるための重要な判断材料となります。

特に性格検査ではその人の思考を分析することができるので、将来的にどう活躍してくれるか・社風に合った人材なのかを判断できます。

面接では見えてこないその人の本質が分析できるので、面接時のファーストインプレッションや面接官の主観に頼らずに就活生を見極められるのです。

SPI対策が間に合わないときに意識すべきコツ

SPI対策が間に合わないときに意識すべきコツ

周りよりも少し遅くSPI対策を始める人は、いかに効率的に知識を取り入れるかが重要です。勉強する分野ごとに優先順位をつけたり苦手分野と得意分野を取捨選択したりして効率よく進めていくことをオススメします。

SPI対策が間に合わないという事実は変えられませんが、遅れを取り戻すことはいくらでもできます。短期間で効率よく勉強を進めるための近道を4つ紹介するので、これから勉強を進めていく上での参考にしてください。

【1】時間の使い方に気を付ける

SPI対策は非常に多くの知識を取り入れなければならないと同時に、制限時間に左右されずにサクサク解答できるように問題への慣れが必要です。そのためには、毎日対策本や問題集をコツコツと進めていけるように時間の使い方に配慮しましょう。

理想の勉強時間は30〜60時間なので、1日1時間〜2時間の勉強を1〜2ヶ月かけてこなしていくことをオススメします。

しかし、たいていの大学生は、アルバイトやサークルでも忙しく毎日を過ごしています。毎日ルーティーンで同じ時間を作ることが難しい人も多いでしょう。それでもしっかり時間を作るためには、「スキマ時間」を見つけて有効活用するとよいです。

例えば、電車で通学している人なら「〇〇駅〜〇〇駅まではSPI対策本の時間」など、1日のうち手があく時間を見つけてSPI対策の時間と決めます。スキマ時間はほんの数分だったとしても、毎日複数のスキマ時間を合わせれば、1日1時間の時間を作ることはさほど難しくないはずです。

【オススメのスキマ時間の有効活用例】

  • 朝の通学時、電車に乗る15分間は問題集の解説を読む
  • バイト先に着いたらバックヤードで5分間だけ頻出問題を見る
  • 帰宅後、入浴中に10分間対策本を読む
  • お風呂から上がったら30分間練習問題を解く
  • …これだけで1時間になります。

【2】実戦に近い形式に慣れる

対策本を読み込む時間より、問題集や模試などなるべく実践に近い形式で勉強する時間を多くとる方が効率的です。人間は頭で覚えるよりも、体で慣れる方が身につきます。

対策本を読んで考えすぎるより、とにかくたくさんの問題を解いてミスを繰り返す方が短期間で多くの学びを得られます。早い段階で「なぜミスしたのか」という根本的な要因を解明することができますし、苦手分野に対しての課題解決が早くなるのです。

また、毎日のスキマ時間を使って進めるなら、問題集を活用しましょう。分野ごとの練習問題を空いた時間に埋めていくようにするとストレスなく進められます。例えば、「この10分間のスキマ時間は、言語分野の長文読解の問題を5問解く」など目標を設定して進めるのがオススメです。

SPIは限られた時間で多くの問題を解答しなければなりません。「この時間に対して何問解く」というように、小さくても目標設定をして進めていくと徐々に慣れていきます。

そして、40分以上時間が取れそうな時は定期的に模試をやってみることをオススメします。毎日コツコツ練習してきたことが実際の試験ではどのくらいサクサク進められているかの確認ができることと同時に、実際の試験と同じ制限時間で行ってみることで体が慣れていきます。

なお、SPIの問題集はキャリチャンでも提供しているので、ダウンロードして活用してください。

【3】分野別に優先順位をつける

SPI対策が間に合わない時期の勉強は、分野ごとに優先順位をつけて進めていくと効率的です。一度に全ての分野を網羅するように勉強すると、頭が混乱して入るべき知識が抜けていく可能性もあります。

よって、まずは言語と非言語で分野別に進めていき、そこから苦手分野を探っていく方法で進めることをオススメします。

SPIは苦手分野を潰していくことと、頻出問題に慣れることが正答率アップの鍵です。そのため、苦手分野から解決していき、あとは頻出問題に対する解答をいかに速く正確にできるかを目指して段階的に練習すると効率的に対策を進められます。

なお、苦手分野を避けたくなる人が多いのですが「苦手分野=もっとのびしろがある分野」であるととらえて欲しいです。ここがクリアできれば正答率が大きく変わることになるので、難しくても頑張って勉強してください。

また、毎回出てくる頻出問題は頭に入れておきたいので、対策本を活用しましょう。対策本には頻出問題が載っているので、得意不得意にかかわらず覚えておきたいところです。

【4】苦手分野は解説まで読む

先ほど説明した通り、苦手分野の克服こそが正答率アップの鍵になります。苦手分野の勉強には時間をかけて欲しいです。

問題集を用いる時、得意分野はスピード重視で時間配分に慣れることにフォーカスしてサクサクと解答してOKですが、苦手分野は解説までじっくり読むことが大事です。解説を読み込んでいくと、「なぜ間違えたのか」の根本が理解できるので、他の同様の問題が出題されたときにもその考え方を応用して解答できます。

このように「なぜその答えになるのか」を突き詰めて考えられるようになれれば、いつの間にか苦手分野が得意分野になりますよ。

また、何度も間違えてしまう問題には、対策本や問題集に付箋やマーカーでチェックしておくことをオススメします。ミスした問題に対する解説はスキマ時間を利用して読む癖をつけましょう。

まだ間に合う分野別のSPI対策<言語>

まだ間に合う分野別のSPI対策<言語>

言語の試験では、下記の分野が出題されますが、優先して勉強しておきたい分野が「二語の関係」「語句の意味」「長文読解」の3つです。

言語分野で出題される問題は下記の7つですが、この3つがもっとも難しいと言われている理由は、設問の意図を理解するまでに時間がかかるためです。

  • 二語の関係
  • 語句の意味
  • 語句の用法
  • 文の並び替え
  • 空欄補充
  • 長文読解
  • 同義語・反義語
  • …その他

この3つを制することが早い段階で正答率アップに近づけられる鍵なので、今回はこの3つに絞って対策方法を説明します。

二語の関係

「二語の関係」は、与えられた二つの語句に関してそれぞれがどういった関係になるのかを答える設問です。

  • 【例題】
  • 次に示された二つの語句の関係を考えて、同じ関係のものを選びなさい。
  • 「車:運転」
  • ア iPhone:スマホ
  • イ テレビ:視聴
  • ウ 日食:月食

  • (A)アだけ
  • (B)イだけ
  • (C)ウだけ
  • (D)アとイ
  • (E)アとウ
  • (F)イとウ

上記の例文の答えは「(B)イだけ」です。これを解説すると、「車:運転」という語句は目的語と動詞の関係にあたるので、「車を運転する」と文章にできます。

これと同様の関係にある語句を選択肢から選ぶとすると「イ テレビ:視聴」が該当することが分かりますね。(テレビを視聴するという文にできる)

SPIの場合、このような二語の関係性がどこに分類されるかを問われる問題の種類は、下記8つが頻出とされています。

  • 含む
  • 対立
  • 役目
  • 原材料
  • 同じ意味
  • 仲間
  • 一組
  • 目的語と動詞

これらはSPIの頻出問題なので、提示された2つの単語がどの関係性に分類されるのかを瞬時に読み解けるように力をつける必要があります。

そのためのコツは、まずは上記8つの分類を丸暗記し、そのあと頻出する語句をマスターすることです。これをまず覚えたら、二語を文章に置き換えて考え、問題を解いてみましょう。例えば「たんぽぽ:花」だとしたら、「たんぽぽは花の一部である」と文章にすることで「含む」の分類に該当することが分かります。

こうして段階的に慣れていくことで、徐々に解答スピードが増していくので、毎日のスキマ時間のトレーニングに取り入れることをオススメします。

語句の意味

「語句の意味」は、与えられた問題文に対して意味が合致する語句を選ぶ設問です。

  • 【例題】
  • 次の文の言葉と合致した意味の語句を一つ選びなさい。
  • 「見せかけだけの勢い」

  • (A)威厳
  • (B)趨勢
  • (C)虚勢
  • (D)威風
  • (E)威圧

上記の例文の回答は「(C)虚勢」となります。(虚勢とは、見せかけだけの勢いのこと)

見てわかるように、同じような漢字を使った熟語がたくさん出てくるので、ケアレスミスが起こりやすい問題です。

さらに、日常生活では馴染みのない熟語も入ってくるので、語彙力を増やすことが最初の対策と言えます。とはいっても、語彙力を急に増やすことはできないので、短期間で対策をするためにはSPI対策本を利用しましょう。

特に言語分野の頻出問題が多い対策本であれば、出題パターンがつかめてきますし、自然と語句の知識をつけられます。また、余裕があれば新聞などの活字に触れる機会を作っておくと良いでしょう。

長文読解

「長文読解」は、文字通り長文で記載された文章の内容に対して、設問に答えていく問題です。1,000文字以上の長文を読んで内容を理解した上で解答しないといけないので、時間切れになることがリスクとして挙げられます。

時間切れで後の設問が解答できなくなるともったいないので、これを防ぐためにはいかに効率的に内容を把握できるかがポイントです。そのためのコツとして、文章よりも設問を先に読む方法があります。設問を先に読めば何について聞かれているのかを理解した上で文章を読み込んでいけるので、長文に慣れていない人でもサクサクと読み進めることが可能です。

普段から読書をする人ならば、速読をするイメージで進めるとよいです。ポイントをかいつまみながら読むことで全体の内容が理解でき、制限時間に間に合わない事態を防げます。

まだ間に合う分野別のSPI対策<非言語>

まだ間に合う分野別のSPI対策<非言語>

非言語の試験では下記の問題が出題されますが、中でももっとも難しいと言われている分野が「推論」と「図表の読み取り」の2つです。

  • 推論
  • 図表の読み取り
  • 集合
  • 順列・組合せ
  • 確率
  • 割合と比
  • 料金割引
  • 損益算
  • 仕事算
  • 代金精算
  • 速度算

この2つは設問に対して考える時間が多く、ケアレスミスも起こりやすい分野です。ですから今回は、この2つにフォーカスした対策方法を紹介します。

推論

「推論」は、与えられた情報から正しい事柄を読み取る問題です。

  • 【例題】
  • モール、スーパー、薬局、雑貨屋に、E、F、G、Hの4人が2店ずつ買い物に行った。P〜Sが次のように語ったとき、正しいものは次のうちどれか。ただし、E、F、G、Hの4人が、3人以上同じ店に揃うことはない。

  • P:「私は薬局でEとHに会った」
  • Q:「私とGとFが雑貨屋にに行った」
  • R:「私はEとGにスーパーで会った」
  • S:「私はFとHにモールで会った」

  • (回答群)
  • A:Eはモールに行った
  • B:Hは雑貨屋にに行った
  • C:Eはスーパーに行かなかった
  • D:Fは薬局に行かなった

この解答は「D」になります。

例題を見て感じるように、推論は他の問題よりも時間をかけて考えないと解答を導き出せません。そのため、推論以外の設問に回答する時間を短くして、推論に時間をかけられるように配分しましょう。文章を読み込まないとミスしやすいので、内容をかいつまんで速読するのではなく、しっかり読むことが重要です。

また、選択肢の文章表現はばらついていることが多く、慣れていないと理解するのに時間がかかります。その際は、表現の仕方を自分で直して統一させるとわかりやすいです。

また、問われている内容を紙に書き出してみる方法もオススメです。紙に書くことで視覚的に理解できるので、設問との関連性が見えて解答が早くなります。図にできそうなら図にしてみたり、わかりにくい文章は重要な語句をかいつまんで情報を整理したりするとよいでしょう。

対策本や問題集で練習をする際は、必ず解説まで読むことをオススメします。推論で問われている内容や設問の仕方が幅広いので、問題のパターンがつかみにくいです。しかし解説を読めば、同様の問題に対しても耐性ができてきてパターンをつかむことができます。

この後紹介するオススメ対策本も参考に、推論の対策に適した対策本で練習をしましょう。

図表の読み取り

「図表の読み取り」は、提示されたデータ(図表)から問われる設問に答える問題です。

  • 【例題】
  • A社では宅配便の大きさによって配送料が異なります。大きさと配送料は下記の表です。
大きさ 10cm未満 10-30cm未満 30-100cm未満 100cm以上
配送料 300 500 600 800
  • 大きさが50cmの荷物と1m20cmの荷物を二つ送るとした場合、料金はいくらになるか。

  • (A)1400円
  • (B)1700円
  • (C)880円
  • (D)1200円

この例題の答えは「(A)1400円」となります。単純に表の通り「600+800」の答えです。

通常は設問から読んで表→選択肢の順番に読むことが多いと思いますが、これを時間を短く効率よく回答するには設問から読むことがコツです。

図表はこれ以外にももっと複雑で読みにくいものも多く、読み込んでしまうと時間がとられてしまいます。時間を短縮できるよう、言語の長文読解でも出てきた「設問から読む」ことをクセづけして練習しましょう。

SPI対策が間に合わない人向け|オススメの対策本

SPI対策が間に合わない人向け|オススメの対策本

周りの就活生よりも時間がなく「SPIまで間に合わない!」と感じている学生は、短期間で上手に知識を詰め込めるような対策本を選ぶことが大事です。といっても、書店や通販サイトには色々な種類の対策本がありすぎて迷うと思うと思うので、選び方のコツと、オススメの対策本を5つ紹介します。

SPI対策本の選び方

SPI対策における対策本の選び方としては、「種類」「発行年」「問題数」の3つをチェックすることがオススメです。

まずは「種類」についてですが、SPIには高卒向けなど様々な種類が存在します。大学生の皆さんが受けるSPIは「SPI-U」という種類なので間違えないようにしましょう。加えて、受験方法(テストセンター、Webなど)に応じて対策本が違うので、受けるテストの形式も確認する必要があります。

また、発行年も要チェックすべき部分です。書店には最新の発行年の書籍を中心に置いていますが、ネット通販だと2〜3年前の対策本を間違って買ってしまうこともあります。最新版の方が今の傾向に似ているので、必ず発行年を確認した上で購入してください。

そして、短期間でSPI対策をしなければならない人は「問題数」も確認しましょう。短期間でのSPI対策は、苦手分野を反復して練習しながら慣れることを意識していただきたいので、例題が多ければ多いほどオススメです。

書店で購入する際は、ぜひ問題数と苦手分野がどれだけ豊富に記載されているかも確認してください。

SPI対策本のオススメ5選

ここでは、毎年評価が高く通販サイトでも口コミが高い対策本を紹介します。いずれも短期間でSPI対策をする人にオススメな本なので、「対策が間に合わない!」と焦っている就活生はぜひ参考にしてみてください。

■ SPI対策が間に合わない人向けの対策本【1】|情報が網羅されたタイプ

テストセンターとWebテスティングに対応した対策本です。情報が網羅されているので1冊持っておくとスキマ時間の勉強に使いやすくて便利です。

■ SPI対策が間に合わない人向けの対策本【2】|短期間集中型タイプ

こちらは短期間で詰め込めるような問題集で、まさに今焦りを感じている人にオススメです。

■ SPI対策が間に合わない人向けの対策本【3】|圧倒的問題数のタイプ

こちらは問題数がとにかく多く、数がこなせます。苦手分野はとにかく反復して練習した方が良いのでオススメです。

■ SPI対策が間に合わない人向けの対策本【4】|解説がわかりやすいタイプ

こちらも問題数が多い問題集です。解説の文章がわかりやすいのもポイント。

■ SPI対策が間に合わない人向けの対策本【5】|問題の再現度が高いタイプ

テストセンターに特化した対策本。テストセンター独自の問題を再現しているので、模試感覚で勉強できます。

SPI対策が本当に間に合わない場合の内定獲得法

SPI対策がどうしても間に合わない人や、対策を頑張っても「もうお手上げです…」という人が内定をもらえないかというとそうではありません。SPIなしで受けられる企業にエントリーするという選択肢もあります。

本来SPI試験は大手や人気企業を狙う学生だけでなく、中小企業やベンチャー企業からの内定をもらいたい学生にとっても欠かせない試験です。まさに就活の第一関門とも言えるので、就活生は必ず対策をしなければなりません。

しかし、どうしても間に合わない場合はSPIを受けずに内定を獲得できるようなルートを持っておくと良いでしょう。その流れと方法を次から説明します。

SPIを実施しない企業にエントリー

ほとんどの企業はSPIを実施していることは前提ですが、実はSPIなしで選考をする企業も意外とあるのです。

企業規模が小さく知名度が低い企業はその傾向にありますが、大手に近い規模でも「人柄で採用したい」と考え、SPIを実施しない企業もあります。

SPIを実施しない企業に出会うためには

SPIを実施しない企業を探すには、下記3つのパターンがオススメです。

  • スカウト型求人サイトに登録する
  • インターン経由で面接を受ける(インターン経験者のみ)
  • 就活エージェントからSPIを実施しない企業を紹介してもらう

もっとも多くの企業に効率よく出会うためには、就活エージェントから紹介をしてもらうことがオススメです。

キャリチャンで実施している就活イベント「楽スル就活」では、SPIなし・ESなしの企業を紹介しています。プロのアドバイザーから就活に関するあらゆるアドバイスを聞ける機会でもあるので、ぜひ参加してみてください。

「楽スル就活」に参加しよう!

楽スル就活の画像

キャリチャンでは、「就活が面倒、やりたくない」そんな学生でも就活をうまく進められるように「楽スル就活」というサポートイベントを連日開催しています。SPI、エントリーシート不要、面接は1回だけなどのできるだけ負担の少ない就活を実現します。

楽スル就活は就活生向けの支援サービスとして運営されているため、利用にあたって就活生のみなさんに費用が掛かることはございません。完全無料でご参加いただけます。また、申込み後にメールやお電話による執拗なご連絡もございませんのでご安心ください。

詳細ページで、具体的なサポートの流れや参加方法をご説明していますので、少しでも楽に進めたいという思いがある方はぜひお気軽にご参加ください。

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SPI対策が間に合うかどうかに関するQ&A

SPIの勉強をしないとどうなる?

SPIの勉強をしないと、高確率で落とされます。SPIで合格ラインとされるのは、中小企業なら正答率70%以上・大企業なら正答率80%以上です。平均正答率が50〜60%なので、勉強をすることがいかに重要かが分かります。

SPIの勉強には何か月必要?

理想の勉強時間は30~60時間ですが、毎日コツコツ続けることで覚えていくものなので、1〜2ヶ月くらいかけて勉強することをオススメします。

SPI対策はいつまでに仕上げるべき?

SPI試験が始まる1ヶ月前くらいが理想です。なお、SPI試験の開始時期は6月からが基本ルールですが、近年では早まっている傾向にあるので、3月ごろには仕上げておくと安心でしょう。

この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

~就活生へのメッセージ~

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