SPIを適当に埋めると落ちる!合格する3つの対策や問題を紹介

 2024年6月25日

就活の試験であるSPIを適当に埋める回答をしていますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

分からない問題があると適当に埋めています。ダメですか?

SPIは企業が就活生の知識やスキルを判断しているため、少し考えれば解けそうな問題を適当に埋める回答をしていたら不合格になるかもしれませんよ。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

じゃあしっかり答えないといけないですよね?でも、どんな対策をしたらいいかわからないです。

それなら大丈夫。このコラムでは、SPIに落ちる人の特徴や合格する人の特徴を解説するだけでなく、SPIの対策方法や例題も紹介します。SPIを適当に埋めるとどうなるかも解説するので、ポイントを押さえて効率よく取り組んでいきましょう。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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【結論】SPIを適当に埋めると高学歴でも落ちる

【結論】SPIを適当に埋めると高学歴でも落ちる

結論、SPIを適当に埋めると、早慶やMarchの学歴を持つ優秀な学生であっても、不合格になる可能性が高いです。

SPIのテスト方式は、主に「選択式(マークシート形式も含む)」か「記述式」の2つに分かれます。もちろん、記述式のSPIを適当に埋めると受かる可能性は低いですが、選択式の場合、運が強く合格点になれば受かる可能性はあるでしょう。

しかし、運だけでSPIに合格したとしても、その後の選考で実力を判断されるため、結果として不合格になる場合が多くなります。

企業がSPIを設けるのは、基礎的な能力が会社の基準に満たしているか確認するためです。SPIの問題は企業によって異なり、場合によっては独自のテストが設けられています。

そのため、同じ問題が出題される可能性は低いので、SPIを適当に埋める回答は不合格になるだけでなく、今後の選考に活かせません。

また、高学歴の学生は学力に自信があるため、SPI対策を怠って不合格になってしまうケースが多いです。逆に学力に不安がある人でも、SPIの対策をしっかり行えば周囲に差をつけて合格を勝ち取れる可能性はあります。

それでも、SPIの能力検査に不安を感じる就活生には、性格検査で高得点をあげられる企業を受けるのがオススメです。性格検査はその企業との性格的な相性を表す指標なので、学力は関係ありません。

キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、SPIの能力検査より性格検査の結果を重視する企業の中から、あなたと相性のよい求人を紹介できます。SPIが不安だと思う就活生は、ぜひ相談してみてください。

SPIで合格する人に当てはまる3つの特徴

SPIで合格する人に当てはまる3つの特徴

SPIで合格する人に当てはまる特徴は以下のとおりです。

  • 企業との相性がよい人
  • ボロボロだと思っていても高得点だった人
  • アピールできる資格やスキルがある人

SPIで合格する人全員に共通する点は事前の対策をしている大学生です。その他に合格する大学生は、上記に当てはまる場合があります。

SPIが苦手な大学生でも上記に当てはまれば、受かる可能性はあるので、ぜひ参考にしてください。

企業との相性がよい人

SPIは、自社の基準値を満たしているか確認するためのテストですが、企業との相性がよい人は合格点に達していなくても通過する可能性があります。企業としては、SPIの評価が低くても合格させる理由は、入社後のミスマッチを避けたいためです。

SPIは、学力を調査するテストと性格を調査する適性検査があります。適性検査は、ストレス耐性や性格、能力などを測定する試験です。

企業が求める人物像が適性検査によってマッチするか判断ができれば、SPIを適当に埋める回答をしても合格する可能性があります。離職率が少なくなれば、就活生からの印象もよくなり、選考を受けたいと思う大学生が増えます。

離職率が高いと「人間関係」や「業務内容」のような、企業内で何かしらの問題があるのではないかと予測するでしょう。そのため、離職率が低いと入社後も安心して働けると判断します。

企業は離職率を高くしないために、SPIの結果が悪くても、自社との相性がよい就活生には合格を与える可能性があると言えます。

ボロボロだと思っていても高得点だった人

SPIの結果が悪いと思っても、実は高得点だったという場合があります。もちろん、SPIの結果が高ければ基本的に合格になります。

SPIは「マークシート形式」と「記述式」があると解説しました。記述式SPIの場合、適当に埋める回答をすると、正解する可能性は低いですが、マークシート形式は正解する場合があるでしょう。

そのため、ある程度の問題が解けて、分からない部分を適当に埋める回答をしても、高得点だったという場合があります。

また、SPIの難易度は企業によって異なるため、取り組んでみないと結果はわかりません。しかし、結果がわからないからと言って、何も対策をしないと今後の選考でも不合格になる可能性が高くなります。

SPIを適当に埋める回答をして合格する可能性があったとしても、通過率を上げるために選考対策は必ず行うようにしましょう。

アピールできる資格やスキルがある人

SPI試験の結果が悪くても、アピールできる資格やスキルがある人は合格する可能性があります。SPI試験を行うと同時に書類審査を行う企業は少なくありません。

書類審査で企業側が魅力に感じる資格やスキルがあると、SPIの結果が悪くても合格できます。アピールできる資格やスキルは以下が挙げられます。

  • TOEIC
  • 日商簿記検定
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
  • ITパスポート
  • FP(ファイナンシャルプランナー)
  • 学生時代にビジネスを行った経験

など

上記のような資格やスキルは、新卒採用において武器になります。SPIの成績が悪くても、アピールができる資格やスキルを持った大学生は、合格する可能性があるので、書類に必ず記載するようにしましょう。

SPIで落ちる人に多い5つの特徴

SPIで落ちる人に多い5つの特徴

SPIで落ちる人に多い5つの特徴は以下のとおりです。

  • 対策をしてない
  • 回答スピードが遅い
  • 正解率が低い
  • ESの内容が薄い
  • SPIに慣れていない

就活生の中には、SPIの試験でつまずく人は少なくありません。そのため、グループワークやグループディスカッション、面接の対策をしていても次の選考に繋げられないでしょう。

そこで、SPIの試験で落ちる人の特徴をまとめてみました。SPIの試験を通過し、次の選考に進むためにも、ぜひ参考にしてください。

対策をしていない

SPIの対策をしていない就活生は、問題を解くスピードが遅く、正解率も低い可能性があります。企業としては、優秀な人材を求めているため、試験結果が悪い就活生は不合格になるでしょう。

近年、SPIの試験はどこの企業も取り入れている採用手法です。SPIの対策を行わず就活を進めると、希望した企業に就職するのは難しく、長期的に苦戦する場合が考えられます。そのため、希望した企業に入社するには、SPIの対策は必須だと言えます。

SPI対策の方法は主に以下が挙げられます。

  • 過去問題集を解く
  • 新聞や最近のニュースを見る
  • 模擬試験を受ける
  • 苦手な問題を中心に勉強する

SPI試験に合格して希望する企業から内定を獲得したい就活生は、上記の対策が必須です。SPIの対策には、およそ30~60時間の対策が必要だといわれています。

もしもそんなに対策の時間を取れない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのがオススメです。性格検査で高得点をあげられる相性のよい企業を紹介するので、ぜひ活用してください。

回答スピードが遅い

SPIの試験において回答スピードが遅い人は、落ちる人の特徴です。回答スピードが遅い人は、最後の問題まで進めない可能性があります。回答が最後まで終わっていないということは、取れる点数も逃しているので、不合格になる可能性が高くなるでしょう。

SPIの試験は一般的に時間が設けられているため、選考対策ができていないと、制限時間内にすべて回答するのは困難です。SPIの制限時間と問題数は以下のケースが多くなります。

能力検査:制限時間70分、出題数70問

言語問題:制限時間30分、出題数40問

非言語問題:制限時間40分、出題数30問

上記のように、非言語問題以外は1問1分以上のペースで答える必要があります。そのため、回答スピードが遅いと最後まで問題を解けないため、落ちる可能性が高くなると言えるでしょう。

正解率が低い

SPIは、基本的な学力テストを実施しているため、正解率が低ければ当然落ちる可能性は高くなります。

正解率が低くても、性格診断を注視している企業の場合は、合格する場合があります。しかし、適性診断だけに頼ることはオススメしません。大手企業や急成長中の企業は、基本的に適性診断だけでなく、SPIの結果を注視している傾向があります。

また、有名大手企業になるほど難易度は高くなり、基準も上がります。そのため、大手企業や急成長中の企業を目指している就活生は、SPIの試験対策が必要です。SPIの試験においても「適当に埋める」というのは避けるべきだと言えます。

SPIの試験に合格するためにも、まずは慣れることから始めましょう。SPIに慣れるためには、過去の問題集を解いたり、模擬試験を受けるといいでしょう。

ESの内容が薄い

SPIの試験結果がよくても、ESの内容が薄いと落ちる可能性があります。SPIの試験を行う際は、基本的にESや履歴書を同時に提出します。ESが丁寧に作られていないと企業は「入社してから取引先で伝える能力が低そう」など、印象が悪くなりかねません。

伝える力は組織で活動をするにあたって大切な能力です。たとえば、クライアントとの打ち合わせのときやチームで連携を取って仕事をするときなど、伝える力はさまざまな場面で活用されます。

ESは、わかりやすく簡潔に記載する必要があるため、ある程度の伝える能力が判断できます。そのため、SPIの試験結果がいくらよくても、組織で活動するためのスキルが無いと判断されてしまうと、合格するのは難しいでしょう。

そこで、ESや履歴書の対策ができてない就活生は、キャリチャンの「履歴書・ES作成マニュアル」がオススメです。この資料では「倍率の高いインターンシップ」や「初めての方でもわかる履歴書・ESの書き方」を解説しています。

「ESがなかなか通過しない」「ESの書き方がわからない」といった悩みを抱える人は、ぜひ下記から資料をダウンロードしてください。

SPIに慣れていない

SPIに慣れていない人も、落ちる可能性が高い特徴の1つです。SPIは「言語」「非言語」の2種類に分かれて問題が出題されます。「言語」「非言語」の問題がどのように出題されるか分からないと対策の考えようがありません。

SPIの試験に合格するにはまず、問題に慣れることから始めるのがオススメです。SPIの試験内容は基本的に、翌年に問題集となって発売されるケースがほとんどです。2024年就職予定であれば、2023年度版SPI問題集が販売されています。

SPIに慣れていない就活生は、問題集を購入して対策を進めるのが方法の1つです。また、SPIの試験にも慣れる必要があります。SPIの問題対策ができても、試験に慣れていなければ意味がありません。

SPIの試験は、基本的に制限時間が設けられています。指定された制限時間内に出題された問題数を解かなければいけないため、試験にも慣れるのが重要です。

SPIの試験は、自分で制限時間内を設けて実施したり、模擬試験を行っている会場で実際に取り組みます。こうした対策の積み重ねが、希望する企業から内定を獲得するための方法です。

しかし、「どんなSPI問題集を使用すればいいのかわからない」といった悩みを抱える就活生も多いのではないでしょうか。キャリチャンのSPI問題集は、無料で活用できます。すぐにSPI対策に取り組みたい人は、ぜひ下記からダウンロードしてください。

SPIに合格するための3つの対策方法

SPIに合格するための3つの対策方法

SPIに合格するための対策は以下のとおりです。

  • 過去問題を勉強する
  • 模擬試験を受ける
  • 苦手分野を繰り返し練習する

SPIの重要性が理解できても、合格するための対策方法を知らないと、どのように取り組めばいいのかわかりません。そこで、SPIに合格するための対策方法を解説します。

「これからSPIを受ける」「SPIの合格率が悪い」といった悩みを抱える就活生は、ぜひ参考にしてください。

過去問題を勉強する

SPIに合格する対策で特に効果的な方法は、過去問題を勉強することです。過去問題は、前年度で実施されたSPIをもとに問題集にして販売しています。前年度で出題された問題は、翌年でも使用される可能性が高いため、SPIの対策方法にはオススメです。

2024年4月に就職する大学生であれば、2023年に出題された過去問題をまとめてSPI問題集を解きましょう。ただし、適性検査にはSPIの他に「玉手箱」「CAB」「GAB」といった問題集があります。

玉手箱:SPIの問題と似ており、問題数が多く、Webテストに対応しているのが特徴

CAB:システムエンジニアやプログラマー等のIT企業志望向け適性診断テスト

GAB:玉手箱の問題と似ており「言語」「非言語」「性格適性検査」「英語」といった、総合適性診断テスト

それぞれに特徴があるため、自分が希望する業界によって扱う問題集を変える必要があります。たとえば、IT志望であれば「CAB」がオススメです。外資系企業などグローバル展開している企業が志望であれば「GAB」がいいでしょう。

CABとGABどちらにも該当していない場合は「SPI」または「玉手箱」がオススメです。近年では、WEBテストが主流になっているため、玉手箱で試験対策を行う人は少なくありません。

SPIで合格するには、まず自分がどんな企業に行きたいのか明確にした上で問題集を選ぶと、効果的に対策ができます。

模擬試験を受ける

SPIの試験に合格するには、模擬試験を受けるのが効果的です。SPIの問題集で過去に出題された問題を解くのも重要ですが、同時に模擬試験を受けるのも重要になります。

SPIの試験は、制限時間が設けられているため、問題を解くスピードに慣れる必要があります。問題を解くスピードに慣れていないと、どのペースで回答すれば最後まで答えられるのかわかりません。

また、場に慣れるのも大切です。自分で制限時間を設けて模擬試験を行う方法も効果的ですが、実際のテストでは周りに就活生がいます。本番では、無意識に他の就活生がSPIを解く速さだったり、先にテストを終わらせている人がいると、「早く回答しないと」と焦りが出てしまう可能性があるでしょう。

そのため、本番でも焦らないように、模擬試験を受ける必要があります。模擬試験を続ければ、いつも通りのペースでSPIが受けられるため、合格に近づけるのです。

しかし、就活生の中には、SPIの問題集の用意がまだできていない人も多いのではないでしょうか。そんな人のために、キャリチャンでは無料のSPI問題集を用意しています。まだSPIの対策ができていなくて不安を抱える就活生は、ぜひ下記よりダウンロードしてください。

苦手分野を繰り返し練習する

SPIの試験で合格するためには、苦手分野を繰り返し練習するのが重要です。SPIは基本的に「言語」「非言語」に分かれます。場合によっては、「英語」や「IT知識」に関しての対策を行わなければいけません。

就活生の中には「文系」と「理系」の学生が多いため、それぞれ得意分野が異なります。文系だから言語が得意だからといって、非言語の問題を適当に埋める回答をしてしまうと、合格する可能性は落ちるでしょう。

たとえば、野球チームの中にバッティングは得意だが、守備は苦手という選手がいます。しかし、他のチームメイトに、バッティングも守備も得意とする選手がいる場合、監督はどちらを活用するでしょうか。

ほとんどの監督は、バッティングも守備も得意な選手を活用します。採用活動も同じように、企業は全体的に能力値が高い学生を求める傾向が強いです。もちろん、何かに特化したスキルがあれば採用される可能性はありますが、よほどの能力がない限り採用はされません。

そのため、苦手な分野だからと放置するのではなく、繰り返し練習をして対策をすることが重要です。

SPIテストセンターは受験方法の1つ

SPIテストセンターは受験方法の1つ

就活を行うと「SPI」の他に「SPIテストセンター」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。就活生の中には、2つの違いが分からず就活を進めている人もいます。

SPIテストセンターとは、SPIを受ける受験方法の1つです。つまり、実際の試験内容ではなく、SPIを受けるための場所を指します。

他にも、以下のような受験方法が挙げられます。

  • WEBテスティング:所持しているパソコンで受験する方法
  • テストセンター:会場に設置されたパソコンで受験する方法
  • ペーパーテスティング:マークシート方式で受験する方法
  • インハウスCBT:企業の指定会場に行き用意されたパソコンで受験する方式

上記のように、SPIを受験する場合は、さまざまな方法が利用されます。受験方法に関しては、基本的に企業から送られる案内メールまたは、採用情報が載っているWebサイトに記載されているケースが一般的です。

SPIの受験方法を間違えてしまうと、不合格になる可能性が考えられるので注意する必要があるでしょう。

SPIテストセンターで合格するための3つの対策

SPIテストセンターで合格するための3つの対策

SPIテストセンターで合格するための対策は以下のとおりです。

  • 絶対にわからない問題は飛ばすようにする
  • 1問にかける時間を決める
  • 性格診断は素直に回答する

SPIテストセンターは、自宅で受験するのと雰囲気が変わるため、本来の実力が出せずに落ちるケースは少なくありません。そのため、SPIの選考対策の他に上記のポイントを意識する必要があります。

SPIテストセンターでこれから受験する就活生や、SPIテストセンターで不合格になりやすい就活生は、ぜひ参考にしてください。

絶対にわからない問題は飛ばすようにする

SPIテストセンターで受験する場合は、絶対にわからない問題を飛ばすのがオススメです。SPIを受験する就活生の中には、全問題すべてに回答しようとする人がいます。

決して悪いわけではありませんが、絶対にわからない問題に回答しようとすると、時間を使うだけでなく、問題の最後までたどり着けない可能性があります。最後まで回答ができず、中途半端に終わってしまうと不合格になる可能性は高まるでしょう。

こうした状況を事前に回避するためにも、絶対にわからない問題は飛ばすことも戦略の1つです。また、SPIテストセンターで受験をすると、企業独自の問題が出題されるケースは少なくありません。

そのため、解き慣れている問題とは違った形式で行う可能性もあります。1問でも多く回答し、合格するためにも、自分が決めたペースで問題を解くのが大切です。

ただし、1問でも早く回答しようと焦ると、ケアレスミスが発生するので、凡ミスを避けるためにも、自分が決めたペースで回答するのが重要です。

1問にかける時間を決める

1問にかける時間は事前に決めておくのが大切です。SPIは時間制限が設けられているため、1問にかける時間を決めていないと問題を解ききることができず、最後は適当に埋めることになってしまいます。

SPIの試験において、適当に埋める回答は避けるべきです。適当に埋める回答をしてしまうと、少し考えればわかった問題をミスにしてしまっている可能性があります。

こうしたケアレスミスを防ぐためには、日頃からSPIの試験対策を行い、1問にかける時間を決めておく必要があります。1問にかける時間をあらかじめ決めておけば、焦ることなく最後まで回答できるでしょう。

また、最後まで回答した後に、振り返る時間を設けていれば、わからなかった問題にも着手できます。こうした事前の準備をし、SPIテストセンターで合格を獲得するためにも、SPI問題集で対策をしなくてはいけません。

しかし、問題集を買いに行くのにも時間がかかるため、「面倒くさいからまた明日」となる人も少なくないです。そこで、キャリチャンでは、無料のSPI問題集を用意しました。まだSPIの対策ができていない人やもっと問題を解きたい人は、下記よりダウンロードしてください。

性格診断は素直に回答する

SPIの試験で行われる性格診断は、必ず素直に回答しましょう。SPIの適性検査で適当に埋める回答をするのは、避けるべき方法です。「性格は関係ない」と思い回答してしまうと、入社したときにミスマッチを感じやすくなります。

企業は、SPIの試験だけでなく、就活生の性格や特徴が自社にマッチするか検討した上で合格を出します。そのため、適当に埋める回答をした適性検査が会社とミスマッチになる可能性があるのです。

SPIの結果がよくても、自社と相性が悪いと判断されれば、企業は入社後の離職を避けるために不合格にします。一方で、希望した企業と相性がマッチする可能性があるのも事実です。

しかし、企業との相性がマッチし入社したが、実際の実務内容に不満を抱えるケースは少なくありません。仮に、適性検査でストレス耐性が強いと判断された場合、企業は多少のストレスであれば耐えられると考えます。

一方、実際にはストレス耐性がなく、すぐに落ち込んだり悩みを抱える場合があります。こうした企業と就活生の情報を間違って判断していると、お互い入社後に不安や不満を抱えるのです。

情報の不一致によって、入社後のミスマッチを避けるためにも、SPIの適性検査は適当に埋める回答をするのではなく、直感的に「これだ」と思ったところを選択しましょう。

もし、自分の性格がわからず客観的な意見を聞いてみたい就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。あなたがもともと持っている性格が活かせる、ぴったりの企業を紹介します。

SPIで評価されるのは能力検査だけではありません。むしろ性格検査の結果の方を重視する企業もあるので、自分に合った企業を受けることが大切です。

SPI問題集

SPI問題集

ここからは、SPIの重要性がわかったところで、実際の例文を解いてみましょう。例題では「非言語」と「言語」について問題を出します。

しかし、言語と非言語でどのような問題が出るのか、理解していない人もいるかもしれません。そのため、まずは言語と非言語について解説します。

SPIで出題される言語と非言語について解説した後、実際の例題を紹介するので、まだ理解していない就活生は、ぜひ参考にしてください。

SPIの問題は「言語」と「非言語」に分かれる

SPIの例文を解く前にまずは、言語問題と非言語問題の違いについて理解する必要があります。言語問題と非言語問題の違いを簡単に説明すると以下のとおりです。

言語問題:日本語の文章問題や言葉の意味を理解できるか

非言語問題:数字を使用した問題や論理的思考力があるか

言語は主に「国語」で活用される問題形式に対して、非言語は主に「数学」で活用される問題形式が一般的です。そのため、文系や理系によって得意分野は変わります。

まずは、どちらが苦手なのか把握し、不得意な方を特に練習する必要があります。言語と非言語の違いについて理解したところで、実際の例文に取り掛かってみましょう。

SPI 非言語 問題集

SPIの非言語例題は以下のとおりです。回答は最後にまとめて紹介します。

例題1.(回答時間2分)

  1. 【問題】
  2. あるカラオケでは2時間以上利用すると利用料金が始めの金額から1時間5%、2・3時間目は10%、4時間目以降は20%引きとなる。
  3. 1時間1,000円の部屋を6時間利用する場合、利用料金の合計金額はいくらか。
  1. 【選択肢】
  2. A:3,850円
  3. B:4,100円
  4. C:4,350円
  5. D:4,850円

例題2.(回答時間2分)

  1. 【問題】
  2. ある水族館ではチケット料金を30%値上げした。すると販売枚数が20%減少したが、全体として売上は向上した。売上高は何%増加したか求めよ。ただし、必要に応じて小数点第二位以下を四捨五入せよ。
  1. 【選択肢】
  2. A:2.0%
  3. B:4.0%
  4. C:6.0%
  5. D:8.0%

例題3.(制限時間3分)

  1. 【問題】
  2. 村人A、村人B、村人Cが同じ絵画を見て、次のように発言した。
  1. 村人A.この絵画にはブドウが描かれている
  2. 村人B.この絵画には少なくともブドウかりんごが描かれている
  3. 村人C.この絵画にはりんごが描かれている
  1. 【選択肢】
  2. A:村人Bが正しければ村人Aは必ず正しい
  3. B:村人Cが正しければ村人Bは必ず正しい
  4. C:村人Aが正しければ村人Cは必ず正しい

例題1から順番に解説します。

例題1.

  1. 【解答】
  2. 答え:C
  3. 6時間利用する場合は割引が適用される。
  4. 最初の1時間は1,000円×0.95=950円
  5. 2・3時間目は1,000円×0.9=900円
  6. 4時間目以降は1,000円×0.8=800円
  7. よって合計金額は
  8. 950円+1,800円+1,600円=4,350円

例題2.

  1. 【解答】
  2. 答え:B
  3. 以前の料金を1、入場者数を100と仮定した場合、以前の売上は以下のようになる。
  4. 1×100=100
  5. 30%値上げした料金は1.3、20%減った入場者数は80になる。
  6. 1.3×80=104
  7. よって4.0%増加した。

例題3.

  1. 【解答】
  2. 答え:B
  3. 村人Bが正しいとしても、ブドウが描かれているとは分からないため、村人Aは必ず正しくもない
  4. 村人Cが正しいとき、少なくともりんごは描かれているため、村人Bは正しい
  5. 村人Aが正しいとしても、りんごが描かれていることは分からないため、村人Cは必ずしも正しくない。

非言語の例文は以上です。他のSPI問題集を練習したい人は、下記の資料をダウンロードしてください。

SPI 言語 問題集

SPIの言語例題は以下のとおりです。回答は最後にまとめて紹介します。

例題.1.

  1. 【問題】
  2. 「」内に示された二語の関係と同じ関係の対を作りたい。〇〇に当てはまる適切な語句を選びなさい
  3. 国語:教科
  4. サッカー:〇〇
  1. 【選択肢】
  2. A:フットサル
  3. B:選手
  4. C:コーチ
  5. D:スポーツ
  6. E:ボール

例題.2.

  1. 【問題】
  2. 次の四字熟語のうち、正しい漢字が使用されていれば〇、誤った漢字を使用していれば×で答えさない
  1. 【選択肢】
  2. 1:短刀直入
  3. 2:危機一発
  4. 3:五里夢中
  5. 4:興味本位
  6. 5:以心伝心

例題.3.

  1. 【問題】
  2. 下線部のことばの意味を考え、意味が合致するものを1つ選びなさい
  1. その場しのぎ、一時的な間に合わせの対応
  1. 【選択肢】
  2. A:卑怯
  3. B:卑劣
  4. C:姑息
  5. D:休息

例題1から順番に解説します。

例題1.

  1. 【解答】
  2. 答え:D
  3. 正解はDの「スポーツ」です。始めの2語である英語:教科の関係を考えます。「英語」は「教科に含まれる」ということが言えます。したがって、この関係は「包含関係」であることがわかります。
  4. 結果、意味が満足に通じるのはDとなります。

例題2.

  1. 【解答】
  2. ×:短刀直入⇒単刀直入
  3. ×:危機一発⇒危機一髪
  4. ×:五里夢中⇒五里霧中
  5. 〇:興味本位
  6. 〇:以心伝心

例題3.

  1. 【解答】
  2. 答え:C
  3. 「姑」には「しばらく」、「息」には「休む」という意味があります。これらを合わせ「しばらく休む」ということから、根本的に解決するのではなく「一時の間に合わせ」「その場しのぎ」といった意味になったそうです。

SPIの言語問題は、言葉の意味に引っ掛かるため、間違いやすくなります。合格率を上げるには、SPIの問題に慣れなくてはいけません。SPIの対策がさらに必要な人は、キャリチャンのSPI問題集も利用してみてください。

SPIは7割正解していれば上出来

SPIは7割正解していれば上出来

SPIの試験は、7割正解できていれば、ほとんどの企業から合格をもらえます。もちろん、すべて正解した方が評価は高くなるでしょうが、そこまでする必要はありません。

なぜなら企業がSPIを実施するのは、全問正解できるような学力の高い就活生を見つけるためでなく、一定の基準に満たしているか判断するためだからです。

むしろSPIの試験で毎回100点を獲得しようとすると、他の選考対策に手が回らなくなる場合があります。また、理想を高く持ちすぎると就活がつらくなってしまうため、ある程度の基準を満たすための対策を行うのがオススメです。

企業は、SPIだけで判断せず、性格や特徴も含めた上で合格を決定するため、問題が分からないからと適当に埋める解答をするのは避けるべきです。

SPIの対策ができていない人やSPIの通過率が低い人は、下記の対策資料も利用してみてください。

SPIは適当に埋めるより「そこそこの対策」を!

SPIは、適当に埋めても合格できるほど甘くはありません。基礎学力が高い学生でも、ある程度の対策は必要です。

しかし全問正解するような完璧な対策は必要ないので、適当に埋めるくらいなら、足きりラインを超えられる程度の「そこそこ」の対策を目指すとよいでしょう。

能力検査の足切りラインさえ超えられれば、あとは性格検査で示す相性のよさと、ES・面接での回答で内定獲得を目指せます。

ただし、そのためには自分に合った相性のよい企業を受け、ES・面接への対策をしっかり行っていることが前提です。

キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、就活生一人ひとりにピッタリの企業を紹介し、内定がもらえるように対策をサポートしています。利用は無料なので、就活に対して不安や悩みを抱える学生は、ぜひ活用してください。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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