知らないと就活でつまずく?営業職の種類と仕組みをプロが解説

 2023年2月24日

営業職を目指しているんですね。就活を成功させるためには志望する仕事への理解が不可欠ですが、営業職とはどんな職業なのか、仕組みは理解できていますか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

それくらい知っているつもりですが……。お客さんに商品を勧めて、契約をもらう仕事……ですよね?

50点!営業職といっても業界や企業によって営業スタイルが異なります。それらの違いを理解することで、自分に合った営業スタイルや企業の見極めが可能です。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね。勉強不足でした。どんな営業スタイルがありますか?

営業スタイルでいうと「既存顧客営業」と「ルート営業」に分かれますし、アピールする相手や物によって種類も異なります。このコラムでは営業職とは何かや仕組みを詳しく解説するので、一緒に確認していきましょう。

キャリアプランナー 岡田

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営業職とは?役割と“販売”との違いを解説

営業職とは?役割と“販売”との違いを解説

営業職とは、見込み客に自社の物品・サービスまたは情報といった商品の購入を促して、売買契約を結ぶ職業である。(引用:Wikipedia)

簡単に言えば「お客さんに自社の商品やサービスをアピールする(売り込む)人」ということです。

営業職は顧客と自社との双方で利益を求められることから“企業の顔”といわれ、ほぼ全ての業界、業種において存在する職種です。

そしてほとんどの企業では“ノルマ”や“目標数値”などが定められ、その数字を追いかけながら仕事をするのが営業職の主な仕事内容です。さらに、その数字次第ではインセンティブ(報奨金)がある場合もあります。

また営業職は「商品を売る」という最終目的から、“販売”との違いに困惑しがちですが、

営業は「自らお客様に商品をアピール(売り)する」
販売は「お客様の方から自発的に買いに来た商品を売る」

という、「購入意欲」の有無の違いがあります。営業は顧客自身に購入意欲がないケースがほとんどで、販売は購入意欲のある顧客に対して接客を行うのが仕事です。

「商品を売る」という最終目的は同じですが、過程は違うためしっかりと違いを把握しておきましょう。

ほぼすべての業界・業種に存在する営業職。職種の基礎から調べたい就活生には、キャリチャンの「24卒就活サポート」がオススメです。就活をはじめたばかりで不安な人も、基本から何でも教えてくれます。完全無料ですので、気軽に参加してください!

実はいろんな種類がある営業職

実はいろんな種類がある営業職

営業職には、誰に、何を、どうやって商品を売るのかという3つから様々な種類に分解されます。具体的にどのような種類があるのか、解説していきます。

対象顧客(誰に)

誰を対象に商品やサービスをアピールするのかによって種類分けされます。

  • 法人営業(BtoB営業)
    企業などの法人を対象に営業を行う。企業と企業との取引のため、個人で判断を下すことができない。また、自社の利益よりも取引相手企業を優先したりなど、大きな決断を強いられる場面がある。

  • 個人営業(BtoC営業)
    一般消費者などの個人を対象に営業を行う。対象が個人のため、対人の人間関係になることから、気に入られれば成果を上げやすいが、その分トラブルも生まれやすい。

それぞれ対象とする顧客が異なるため、求められる営業スキルや、やり方なども多少異なります。しかし、営業スタイルには人それぞれ合う、合わないがあるため、一概にどっちの方が働きやすいかは断言できません。

販売商材(何を)

営業は「商品を売る」ことが最終目的ではありますが、ただ物を売るだけではありません。具体的にどのような違いがあるのか、解説します。

  • 有形商材
    「カタチのあるもの、手で触れることができるもの」業界でいうとメーカーや商社、製薬、不動産などが挙げられ、商材だと自動車や住宅、金属、メディカル、食品などがあります。

  • 無形商材
    「カタチのないものやサービス」業界でいうと人材や広告、コンサル、保険、金融などが挙げられ、それぞれ扱う商材は、人材やシステム、サービス、広告などです。

“何を”売るのかでも営業スタイルは変わってきます。志望する業界や企業で何を売り込むのか、しっかりと調べておきましょう。

営業スタイル(どうやって)

対象顧客に商品を売り込む際にも様々な種類が存在します。営業スタイルは大きく分けて「新規開拓営業」と「ルート営業(既存顧客営業)」の2つに分かれます。

それぞれ、どのような種類の営業スタイルがあるのか、解説していきます。

  • 新規開拓営業
    新規開拓営業とは、全く取引のない企業に対して取引をしてもらうために営業活動を行うことです。新規開拓営業には下記のように様々なやり方があります。

  • 飛び込み営業
    飛び込み営業とは、アポイント(約束)を取らずに訪問し、営業を行うことです。直接話をしに行くため、契約までが早く、競合も起きづらいというというメリットがある反面、「直接断れられる」「話を聞いてもらえない」ということが日常的にあります。
    「断れられるのが当たり前」と割り切れるのならいいですが、気にするようでは精神的にも体力的にもダメージは大きくなります。

  • アポイント営業
    電話やメールなどで事前にアポイント(約束)を取り、後日訪問するという営業方法です。飛び込み営業とは違い、事前に連絡を取るため、話を聞いてもらいやすいですが、アポイントの時点でつまずくことがあります。また、一から約束を取るため、契約までに時間もかかります。

  • 反響営業
    反響営業とは、広告やHP、電話などを介して問い合わせがあった顧客にアプローチする営業方法です。予め商品に対して興味がある顧客に営業を行うため、契約を獲得しやすいですが、広告を出すための広告費が莫大にかかることから、ある程度予算を組める経営状態であることが前提となります。
  • ルート営業(既存顧客営業)
    ルート営業(既存顧客営業)とは、既に取引をしている顧客を回る営業方法です。既存顧客の現状やニーズなどを確認し、自社の商品やサービスに不具合や要望がないかをヒアリングします。
    すでに決まった顧客に対しての営業となるため、未経験でもやりやすく、営業スキルも学べるという利点があります。

営業の種類まとめ

営業職は、「誰に、何を、どうやって」の組み合わせから成り立ちます。たとえば、「個人に対して車を売る」場合は、「個人営業+有形商材(車)+飛び込みorアポイント」になるということです。

この組み合わせは業界や企業によって異なります。自分がどの種類の営業に合っているかを考え、自分に合ったものを選択しましょう。

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営業職の魅力・やりがいとは

営業職の魅力・やりがいとは

営業職はきつい、大変そうというイメージがあり、実際に決して楽な仕事だとはいえないのが現状です。しかし、その分、魅力ややりがいがある仕事だといえます。

実際に営業職として働く人たちにインタビューし、営業職の魅力ややりがいについてまとめました。

  • 頑張った分だけ評価される
    仕事柄、ノルマなどを設定して働く仕事ですが、それが反対にモチベーションへと繋がるケースがあります。ノルマを達成すれば満足感を得ることができますし、インセンティブ(報奨金)が付く場合は、わかりやすく給与などで成果が評価されるため、やりがいを感じます。

  • 自己能力が上がる
    仕事を通して「コミュニケーション能力」や「交渉力」などが身につくことで、自己能力をアップすることができます。これらは仕事を通して実感できるため、仕事のやりがいへと繋がります。
    また、自己能力が上がればその分仕事での成果も残せますし、給与アップなどにも繋がります。会社のためだけでなく、自分のために働けるということはとても魅力的でしょう。

  • 仕事に対して飽きを感じない
    様々な人と接する職業のため、仕事に対して飽きを感じない人が多くいます。流れ作業や毎日決まった作業を繰り返していれば、刺激がありませんし、自己成長へも繋がりません。
    しかし、多くの人と接する営業職では常に様々な刺激を受けることができ、飽きを感じることは少なくなります。仕事に対して飽きを感じないことはとても魅力的です。

上記の他にも「新しい顧客を獲得した時にやりがいを感じる」「お客様から感謝される」「人見知りが治った」など、営業職には多くの魅力ややりがいがあります。

もちろん全ての営業職や業界、企業でこのような魅力ややりがいを感じるわけではありませんし、感じ方は人それぞれ異なります。

しかし、これらを読んで魅力的に感じたのであれば、ぜひ営業職を目指しましょう。

向いている人・向かない人の特徴

向いている人・向かない人の特徴

営業職には向き不向きが存在します。もちろん企業や営業の種類にもよりますが、大きく一括りにしたい際、営業職に向いていない人はある程度統一されます。

ただ「なりたい」だけではどの仕事も長く勤めることはできません。事前に自分は営業職に向いているのか、また、就職するまでに改善できるのかを考え見ましょう。

営業職に向いている人

営業職に向いている人の性格や特徴は下記のとおりです。

  • コミュニケーション能力が高い
  • 第一印象が良い
  • フットワークが軽い
  • 相手が考えていることを読み取れる

  • 好奇心が旺盛
  • 目標を達成するために努力できる
  • チャレンジ精神がある
  • 体力がある

営業職に向いている人の共通点は「明るくて、人と接するのが好き」ということです。人と接するのが好きな人は人と話すことに慣れており、相手がどんなことを考えているのかを意識しながら会話することができます。

また、明るい人は第一印象がよいため、人当たりもよく、直接人と接する営業職にとっては大きな強みとなります。

これらは実際に営業職をすることでさらに能力アップできますし、今ないスキルも必ず身につきます。今ある自分の強みを存分に活かし、営業職でさらなる強みを手に入れましょう。

営業職の種類については、理解できましたか?あなたが進みたい業界や営業の種類が見えてきたのであれば、次は企業を探しましょう。キャリチャン.の「求人フェア」では、700社以上の求人を取り扱っています。あなたに合った業種や企業が、きっと見つかるはずです。

営業職に向かない人

営業職に向かない人、いざ就職しても続けることが難しい人の特徴は下記のとおりです。

  • 打たれ弱い
  • コミュニケーション能力が低い
  • 短気
  • プライドが高い

  • 人と話すのが苦手
  • 相手に思いやりを持てない
  • 売上しか考えていない

営業職に向いていない人の共通点は「人と接することに慣れていない」ことです。人と接していないことから、相手の気持ちを考えることに慣れておらず、結果としてコミュニケーション能力の低さなどに繋がります。

しかし、コミュニケーション能力の低さや、相手に思いやりが持てない人は、人と接することで改善できます。上記に当てはまるけど、営業職に就きたいという人は今のうちに改善しておきましょう。

利用者の声

おわりに

「きつい」「厳しい」といったイメージがある営業職ですが、実際にこのように感じるか感じないかは人によって異なります。

なぜなら営業職には様々な種類があり、合う、合わないがあるからです。また、企業の雰囲気ややり方、ノルマの設定などによっても異なるでしょう。

こればかりは実際に入社してみないとわからないことではありますが、事前に企業研究やインターンシップ参加などからある程度読み取ることが可能です。

また、就職エージェントに頼ることでより深く企業について知ることができますし、自分に合った営業スタイル、企業も知ることができます。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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