面接に慣れない…。そんな就活生のための克服法をプロがわかりやすく解説!
2022年5月9日
こんにちは。何度も面接を受けてきているのに、毎回アピール出来ずに終わってしまったり、面接官とうまくコミュニケーションがとれなかったり、「慣れないなぁ」と感じたことはありませんか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
準備はしっかりしているつもりですが、緊張などもあり自分の100%を出せません。
話していることも上手く伝わっていない気がして正直、面接となるだけで気分が落ちてしまいます。
いくつも内定を貰っている人は一切緊張していないのか?というと、そうではありません。
「どうやったら面接に慣れるのか」と悩んでいる人は実はかなり多いんです。
そんな悩みを抱えている人のために、面接に慣れない状況から抜け出して、今後の選考を有利に進めるために重要なことをまとめました。
キャリアプランナー 平崎
目次
面接に慣れないと感じる原因
アルバイトや大学の受験の際に面接を経験したことのある人も多くいると思いますが、就活における面接はこれまでのとは全く異なるものとなります。そのため、「なかなか慣れない」と頭を抱えている人も多くいることでしょう。
そんな面接、「慣れない」と感じる根本的な原因とは何なのでしょうか。ここではそんな面接に慣れないと感じる原因について解説していきます。原因を知ることでどう対処していくかを考えていきましょう。
面接に慣れない主な原因は「緊張」
面接に慣れない主な原因は「緊張」によるものです。就活における面接はアルバイトや大学受験の際に受けるものと全く異なるものとなりますし、面接の結果が今後の将来を左右することから、大きなプレッシャーもあるため緊張しやすいのです。
これまでに経験がなかったり、全く異なるものを行ううえで緊張するのは当たり前ですし、その緊張から「慣れない」と感じるのも当然でしょう。はじめての経験に対してすんなり対応できる人の方が圧倒的に少ないですから、はじめのうちは仕方のないことだといえます。
また就活は今後の自分の人生を左右するほど重大な決断をする場で、直接的に内定への影響が多い面接に対して緊張感を抱いてしまうのも当然です。自分の将来がかかっているのに緊張しない方が珍しいですから、仕方のないことだといえますが、その大きな緊張やプレッシャーが面接への慣れを遠ざけるのです。
さらに就活における面接では、面接官が学生について深く知るために変わった質問や答えるのが難しい質問などをしてくるため、うまく答えられないことでより緊張感が増すものです。そのため面接における緊張は慣れを遠ざける大きな要因となります。
面接経験の少なさも要因の1つ
面接に慣れない原因として「経験の少なさ」も挙げられます。これまでに経験のない緊張感に溢れた面接、いざ就活を始めてもまだ数をこなしていない面接に対して慣れることができていない状態なのです。
これまでに経験していないことに挑戦したばかりの時はなかなか慣れないのは当然です。ましてや面接は緊張感のある雰囲気ですし、将来が左右されるほど重要なものであることから、結果がとても重要になるというプレッシャーが大きいため、そう簡単に慣れることはできません。
さらに就活を始めたばかりの時は数こなしていませんから、就活を始めて間もない時はより大きな緊張感があることでしょう。数をこなしてもなかなか慣れることの難しい面接に対して、経験が少ないうちに慣れることは困難です。
何回面接をこなせば慣れるといった数は人によって異なりますが、数が少ないことで慣れないということは誰にでもあり得ることですので、数や経験は重要なものとなるでしょう。また経験の少なさや慣れないことに挑むという環境がより緊張感を大きくし、その緊張感が面接への慣れを遠ざける形となります。
面接に慣れることのメリットと内定への影響
面接に慣れないという学生は多くいますが、そのままでは思うように面接に挑むことができず、良い結果を招くこともできないことから「どうにかしたい」と考える人は多くいるでしょう。そして実際に面接に慣れることには大きなメリットも発生します。
では実際、面接に慣れることでどのようなメリットが発生するのでしょうか。ここではそんな面接に慣れることのメリットと内定への影響について解説していきます。
リラックスした状態で面接を受けることができる
面接に慣れることで、リラックスした状態で面接を受けることができます。そしてリラックスした状態で面接を受けることができると力を発揮しやすくなるため、より自分をアピールしやすくなりますし内定にも結びつきやすくなります。
またリラックスした状態だと精神的にも安定した状態となるため、自分自身も気分が楽になるでしょう。リラックスした状態で面接に挑めれば「面接が嫌なもの」というイメージも払しょくされ、前向きに挑めるようになります。
アルバイトや大学など、初めは慣れない環境から緊張も大きくなり、居心地の悪いものでしょう。しかし時間が経つにつれ環境に慣れることができ、居心地の良いものとなっているはずです。そして居心地が良くなれば仕事にも身が入りますし、友人との関係もより良くなります。
このように環境に慣れ、リラックスした状態でいれることによって状況はより良い方向へと進み、面接においても“内定獲得”といった良い結果を招くことへとつながります。これは就活において大きなメリットだといえるでしょう。
堂々とした姿は良い印象を与えることができる
面接に慣れているとリラックスした状態で面接に挑むことができ、その状態は自信に満ち溢れた堂々とした姿に見えます。そしてそんな堂々とした姿は面接官に対して良い印象を与えることができます。
新卒採用ではこれまでに社会人としての経験がない学生を見極めることとなります。そのためこの段階では仕事における成績がありませんから、この段階での評価ポイントは“今後の可能性”や“ポテンシャル”となります。
その中で自信に満ち溢れ、堂々とした姿の人がいるとそれだけで「期待が持てそう」「やる気がある」と判断され、良い結果へと結びつきやすいのです。反対に面接に不慣れなことからオドオドしていたり、自信のなさそうにしていると印象は悪いですし、そのような人をわざわざ採用する企業もいないでしょう。
どんな場面においても自信がなさそうな人よりも自信に満ち溢れている人の方が印象がよいです。たとえ根拠がなくても人は堂々としている人に魅力を感じるものですので、面接においても慣れから堂々とした姿を見せることで内定へとグッと近づけます。
対面式・Web式共通して意識したいこと
新型コロナウイルスの影響から面接選考は対面式に合わせ「Web式」も取り入れられています。そのことから、もともと対面式に苦手意識があった人もいれば、「不慣れなWeb式が苦手」という人も出てきています。
しかし、どちらも形や対策法は異なってきますが克服するためには共通して意識すべきこともあります。ここではそんな対面式・Web式共通して意識したいことについて解説していきますので、しっかりとチェックしていきましょう。
数をこなし、本番の雰囲気を知る
面接に慣れるために重要なことは、数をこなし、本番の雰囲気をことです。これまでにもお話ししていることからわかるように、慣れないものに対して慣れるためにはその出来事に対して積極的に関わっていくことが大切なのです。
どんな場面においても積極的に慣れない出来事に関りを持ったり、時間が経つにつれて自然と慣れていくものです。そのため、面接においても数をこなすことで経験を積み、自然と面接に慣らしていくのです。
さらに就活における面接は、アルバイトや大学受験の際に受ける面接とは全く異なる雰囲気のものになります。また結果が自分の将来に関わるという大きなプラッシャーもあることから、その大きな緊張感が余計に慣れを遠ざける形となります。
ですので反対に慣れるためにはそんな本番の雰囲気へと積極的に関わることがポイントとなるのです。確かに面接練習も大切ですが、やはり本番とは緊張感や雰囲気は異なるものとなりますので、本選考の数をこなすことで効率的に面接に慣れてくことでポイントとなります。
就活エージェントと練習をする
場数を踏むことで本番特有の空気感に慣れることができますが、やはりいきなり本番に挑むというのは厳しいという人もいるでしょうし、忙しさから「そんなに面接を受けられない」という人もいるでしょう。また、場数を踏む前にすぐ本命企業の面接日が来てしまうという場合にも困りますよね。
そんな時は“就活エージェント”を頼ってください。就活エージェントは面接におけるプロですし、学生にとって「他人」となることから本番に近い空気感を作り出してくれます。そのため、本番特有の雰囲気のもと練習をすることができるためしっかりと力をつけることができるのです。
また就活エージェントによるプロの指導を受けることができますし、自分の都合から空いた時間に練習を行うことができるため、効率的かつ確実に力をつけることができるのは大きなメリットだといえるでしょう。
さらに就活エージェントは面接練習だけでなく、企業の紹介から自己分析や企業研究といった就活対策などのサポートを行ってくれるため、就活期間を通して非常に心強い存在となります。キャリチャンでも面接に慣れるためのサポートから内定獲得までのフォローを行うイベント「面接サポート」を開催していますので、ぜひ気楽にご参加ください。
【対面式】面接に慣れるための対策法
対面式・Web式どちらの面接に対しても数をこなすことや、本番の雰囲気に慣れることは大切ですが、対面式とWeb式、それぞれに適した対策法もありますので、それらもしっかりと把握しておく必要があります。
ここではまず「対面式」の面接に慣れるための対策法について解説していきます。コロナによってオンライン化が進みますが、「最後は必ず対面で」とする企業も多くありますので、しっかりと対策しておきましょう。
面接の流れを把握し、動きをマスターする
対面式の面接に慣れるためにまずすべきことは、面接の流れの把握と動きをマスターすることです。面接には入室から退出までの流れが決まっており、面接官も学生がしっかりとマナーを守って動けているかや所作などを評価の対象としてチェックしていますので、しっかりと対応できないといけません。
また、この面接の流れがきちんと把握できていないことでどう動けばいいのかわからず、不慣れな行動を取ってしまうことも面接に慣れない要因の1つとなります。ですので、まずは動きを完璧にするために流れや所作をしっかりと把握しましょう。
■個人面接
- 3回ノック
- 中から応答があってから「失礼します」と言ってドアを開ける
- 部屋に入り、ドアの方を向いて静かに閉める
- 面接官の方を向いて、挨拶をしてから一礼
- 椅子の横に立って、着席の許可が出てから席に座る
- 面接が終わったら立ち上がってお礼を述べ、お辞儀
- ドアの前で面接官に一礼してからドアを開ける
- 退出して静かにドアを閉める
【入室】
【退室】
■集団面接
- 先頭が3回ノックし、入室
- 全員そろい、声をかけられたら着席
- カバンとコートを置く場所を確認
- 自分が回答するときは「端的」に話す
- 他の人の回答に対してリアクションする
- 逆質問は積極的に
- 起立後に挨拶する
- ドアに近い人から退出
【入室】
【面接】
【退出】
対面式の面接では一人で受ける「個人面接」と何人かの就活生と面接を受ける「集団面接」とがあります。かつては面接の効率化を図るため、一次面接は集団面接としていた企業がほとんどでしたが、コロナの流行によって感染予防対策から集団面接を行う企業は減りましたが、まれにありますので集団面接の流れも合わせて覚えておきましょう。
年上や面識の少ない人と話すようにする
対面式の面接に慣れるために次に行いたいのが、年上や面識の少ない人と話す様にすることです。面接には本番特有の緊張感があり、これらは目上の人、面識の少ない人と話すことによる緊張感が引き起こす要因の1つとされています。ですので、普段から話慣れていない相手と話すことで面接でもスムーズに話せるようにしておきましょう。
年上の人や面識が少ない人と話す際、基本的には敬語で話すことになりますし、正しい言葉遣いを求められることから、自然と面接官と話す時のシチュエーションを作り上げることができます。
そして普段から目上の方と話すように意識すれば、面接においても面接官を過剰に意識することなく話せるため、自然と話すことができ、印象も良くなります。話す相手は部活動やアルバイトの先輩よりもさらに面識の少ない人の方が良いでしょう。
就活イベントや説明会などに参加し、イベントを運営している社会人や会社で働く社員などと積極的に話すと目上の人と話すことに慣れることができますし、さらに就活に役立つ情報などもたくさん得ることができるため効率的です。また、就活エージェントなども効果的です。就活エージェントは親身になってサポートをしてくれますが、面接練習となれば必ず力になるためのサポートをしてくれるため心強いでしょう。
自己分析や企業研究から完璧な回答を用意しておく
対面式の面接で最も難関ともいえるのが「質疑応答」でしょう。慣れない空間に慣れない相手との会話の中で、自分を思うようにアピールできないことで面接に対して苦手意識を持ってしまうのです。
しかしどんな空間においても完璧な回答を用意しておけば、たとえ緊張していてもその回答を述べることでその場を乗り切ることができますし、企業側に緊張が伝わっても「それでもきちんと意見を述べられている」と評価されるため印象が良いです。
また、しっかちと回答を用意しておけばそれが自信となり、面接にも自然と慣れてきますので、自己分析や企業研究をしっかり行うことで完璧な回答を用意していきましょう。自己分析からは自分の強みやスキルなどを明確にし、企業研究から企業が求める人物像を把握したうえで「どんなことを答えれば印象がいいのか」を考えながら自分の強みと共にアピールできるようにしていきます。
企業研究がしっかりと行えていれば、どんな強みを述べることで印象が良いのかが見えてきますので、回答から何をアピールすべきか、企業はどんな回答を求めているのかを意識しながら回答を用意していきましょう。
【Web式】面接に慣れるための対策法
コロナの影響からWebを用いたオンライン選考が主流化されており、コロナが落ち着いても経費・時間削減や学生側の負担が減るといったメリットがあることから、コロナが落ち着いている時期でもWeb面接が続いてます。
ですので必ず一度はWeb面接を経験する可能性が高いため対策は必須ですし、慣れないと感じている場合には早急に対処していかないといけませんので、次項よりWeb式面接に慣れるための対策法を見ていきましょう。
画面越しの自分の姿を確認しておく
Web面接に慣れるための対策としてまずしておきたいのが、画面越しの自分の姿を確認しておくことです。Web面接に慣れないと感じる主な原因は、画面越しにうまくコミュニケーションが取れないことにあります。
実際Web越しでは対面時と違って自分の見え方が異なります。実際に会わないわけですからお互いの雰囲気がわかりにくいということはもちろん、目が合わなかったり、画面移りが異なったりします。
そんな意思疎通が難しい環境では自分の力を存分に発揮することが難しく、良い結果を招くことができないことで「Web面接に慣れない」と思ってしまいますので、企業側の目線に立って対策していくようにしましょう。
Web越しでは目線や顔の表情なども異なってきますので、まずはそれらを理解し、「どこに目を合わせればいいのか」「表情は少しオーバーな方がいいのか」などを研究していきます。このように、自分の見え方を理解することができれば、自信をもって面接にも挑めるようになるはずです。
ゆっくり、ハッキリ話す様に心がける
苦手なWeb面接を克服するためには、Web面接を突破するための対策を行いましょう。対面式同様、流れの把握や回答の質を上げることはもちろん、Web面接ではWeb面接ならではの“意識したいこと”があります。それは、ゆっくり、ハッキリと話す様に心がけることです。
なぜWeb面接ではゆっくり、ハッキリと話すことを心がけるのかというと、Web越しでは声が通りづらく、声がハッキリと伝わらない恐れがあるからです。せっかく完璧な回答を用意していても、その内容が面接官に伝わらなければ意味がありませんし、非常にもったいないです。
しかしゆっくりとハッキリと話すことを心がけることで言葉や内容がしっかりと伝わるようになりますので、Web面接ではゆっくり、ハッキリ話しましょう。またゆっくりと話すことで話したいことをしっかりと伝えられます。緊張しているとつい早口になってしまいますが、少し話し方を意識するだけで印象がグッと良くなるのです。
おわりに
就活における面接はアルバイトや大学受験時のものとは全く異なるものとなります。企業側は今後の会社の成長のためになる人材を求め、学生にとっても自分の将来に影響がでることから、お互い真剣に挑むからこそ計り知れない緊張感が生まれ、その雰囲気に対して「慣れない」と感じてしまうのです。
しかし面接に慣れない状態で挑んでも内定は遠のくなるばかりですので、克服のための対策をしていかなくてはなりません。そのためにもまずは数をこなすこと、本番特有の雰囲気に慣れることを意識し、対面式・Web式それぞれに沿った対策をしていきましょう。
キャリチャンでも面接に慣れないと悩む学生をサポートするイベントを開催していますので、ぜひ気楽にご参加ください。キャリチャンはどんな些細な悩みも必ず解決します!
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。