新卒で就職できなかったら人生終了?卒業後の選択肢7つを解説
2023年5月9日
就職活動において何か不安はありますか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
内定がもらえないまま、新卒で就職できなかったらどうなりますか?
気になる質問ですね。ちなみに、今は内定がない状態なんでしょうか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
はい。実はまだ内定がなくて。もし就職できなかったときの選択肢を知っておきたいんです。
わかりました!本コラムでは、新卒で就職できなかったときの選択肢について詳しく解説します。でも就活はまだまだこれからなので、対策を考えて活動しましょう。
キャリアアドバイザー 廣瀬
新卒で就職できなかった割合は1割
「就職できなかったらどうしよう」「新卒で就職できない学生はどのくらいいるのか」といった不安や悩みを抱える就活生も多いのではないでしょうか。
結論、新卒で就職できない就活生は全体の1割です。文部科学省が令和4年度学校基本調査にて下記のデータを発表しました。
卒業後の進路 | 割合 |
---|---|
就職 | 74.5% |
進学 | 12.4% |
有期雇用労働 | 1.2% |
臨時労働 | 0.7% |
臨時研修医 | 1.7% |
上記以外 | 9.4% |
上記をみると、令和4年3月卒業の学生のうち90.6%が就職・進学・臨時労働者です。一方、該当しない学生は9.4%となります。
これは決して低い数字ではありません。10人中1人は新卒で就職できていない可能性があります。また、就職できないから悪いと考える必要はないでしょう。
たとえば、希望する企業から内定がもらえず、条件とは違った会社に入社した場合と、希望する企業から内定がもらえず、就職浪人をしてその会社に入社できた場合、どちらが良いでしょうか。
一人ひとりによって考え方は異なりますが、希望する企業に就職できた方が良いと答える学生が多いはずです。就職浪人をしても、希望条件に合う企業に入社できれば満足度は高くなります。
そのため、新卒で就職できなかった1割になったとしても、他の選択肢を考えて行動すれば、良い結果に繋がる可能性があります。本コラムでは、新卒で就職できなかった学生が取る選択肢について詳しく解説するので、就活に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。
新卒で就職できなかった学生が取れる7つの選択肢
新卒で就職できなかった学生が取れる選択肢は下記のとおりです。
新卒で就職できなかった学生でも、上記のような選択肢を取れます。仮に新卒で就職できなかったとしても、焦るのではなく、まだ選択肢が残っていると思えると余裕が生まれるでしょう。
たしかに、就職ができないと不安や焦りを感じます。しかし、一人ひとりによって合う生活スタイルや選択肢があるため、就職が正しいとは限りません。
そのため、新卒で就職できなかったときの選択肢を持っておけば、就活後の活動も明確に決められます。新卒で就職できなかった学生が取れる選択肢を知っておきたい就活生は、ぜひ参考にしてください。
休学をして1年間在学する
新卒で就活できなかった学生の選択肢には、休学して1年間在学する手段があります。休学をして1年間在学をすると、新卒として扱ってくれるのが大きなメリットです。仮に2024年卒で就活をして休学をした場合、2025年卒として活動できます。
しかし、新卒にこだわる理由がわからない人も多いのではないでしょうか。新卒として就活するメリットは下記のとおりです。
- ポテンシャル採用
- 人柄重視
- スキル・経験不要
上記のように、新卒はスキルや経験ではなく、ポテンシャルや人柄重視で採用されるケースがほとんどです。そのため、自分を最大限にアピールできれば、学歴がない就活生でも有名大手企業から内定が獲得できます。
ただし、休学をした場合「なぜ休学をしたのか」について質問されます。こうした質問に対して対策を整えていないと、休学をして新卒扱いになった意味がありません。 そのため、新卒で就活できなった学生で休学をする場合は、いままでよりも入念に選考対策をして挑戦しましょう。
また、休学をして就活スケジュールがわからなくなってしまった学生は、キャリチャンが無料で提供している「就活まるわかりガイド」がオススメです。就活スケジュールに関する情報を網羅しているので、ぜひ利用ください。
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資格の勉強をする
新卒で就活できなかった学生は、卒業してから資格の勉強をして、再就職を目指すのも選択肢のひとつです。新卒で入社できなくても、資格を保有していれば有利に活動を進められます。
そこで、就職活動を有利に進められる資格をいくつか紹介します。
- TOEIC800点以上
- 宅地建物取引士
- 日商簿記3級以上
- MOS
- ITパスポート
- ファイナンシャルプランナー
- 日経TEST
- 社会保険労務士
- 秘書検定
- 公認会計士
上記のように、有利になる資格はいくつもあります。ただし、希望する業界や職種の資格を取るようにしましょう。
宅地建物取引士の資格を取得していても、IT業界の選考を受けると有利に進められるとは限りません。あなたが志望する業界や職種の資格を取得し、就職活動をすれば有利に活動できます。
また、資格を取得していると、高待遇で採用されるケースがほとんどです。新卒で就職できなかった学生でも、資格を取得すれば良い条件で採用されます。そのため、新卒で就職できなかったからと諦めるのではなく、新しい選択肢を考えて活動するのがオススメです。
就職浪人する
新卒で就職できなかった場合、就職浪人する選択肢もあります。就活生の中でも、大学を卒業して就職浪人をするケースは少なくありません。ただし、就職浪人の場合、新卒扱いにはならないので注意が必要です。
就職浪人で活動をすると面接時に「なぜ就職浪人をしたんですか?」といった質問をされます。こうした就職浪人に関する質問をされたとき、明確な理由で答えられないと、好印象は与えられません。
そのため、就職浪人になった理由や今後どんな将来像を描きたいのかなど、面接官も納得する理由を伝える必要があります。しかし、どんな対策をすればいいのかわからない就活生も多いのではないでしょうか。
そこでオススメなのが、キャリチャンが無料で提供している「就活相談サポート」です。就活相談サポートでは、普段聞けないような悩みや就活に関する不満を、プロの専門家が解決します。また、マンツーマンでサポートしているので、周囲を気にせず相談できるのもポイントです。
「新卒で就職できなかったらどうしよう」といった相談にも乗れるので、ぜひ利用してください。
フリーター・派遣社員になる
新卒で就職できなかった場合、フリーターや派遣社員になる選択肢もあげられます。フリーターや派遣社員は、あなたの好きな時間に働けたり、勤務地を選べるため、自由に働きたい人にはオススメです。
また、フリーターや派遣社員は、働いた分だけ収入を得られます。ただし、仕事をしなければ安定した生活は過ごせないので注意が必要です。
新卒で就職できなかった場合、フリーターや派遣社員の選択肢を考える人は、メリット・デメリットを考えた上で検討しましょう。
起業する
新卒で就職できなかった場合、起業も手段の1つです。ただし、知識や経験が不足していると失敗する可能性が高くなります。そのため、起業をしたい場合は、学生時代からビジネスに携わっているのがオススメです。
または、大学を卒業してビジネススクールなどに通い、知識を深めた上で起業するのがいいでしょう。起業は憧れのひとつでもありますが、メリット・デメリットを理解していないと、後悔する可能性があります。
起業を目指す人は、下記のメリット・デメリットを参考にしてください。
メリット | デメリット |
---|---|
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上記のように、起業にはメリットがあればデメリットも伴います。新卒で就職できなかった場合において起業する人は、スキルや経験を踏まえた上で検討しましょう。
大学院・専門学校に進学する
新卒で就職をしない学生は、大学院や専門学校に進学する場合もあります。
文部科学省の令和4年度学校基本調査によると、学生の12%が進学しています(参照元:文部科学省 令和4年度学校基本調査)。大学院または専門学校への進学率が100人中12人というのは、決して低い数字ではありません。
就活生の中には、大学院への進学を検討していなくても、就活の状況から切り替える学生もいます。また、大学卒業後に専門的な知識を学ぶために、専門学校に入学する人もいるようです。
ただし、進学には入学費などの学費も発生するので、収入と相談する必要があります。新卒で就職ができないと感じた学生は、進学するのもひとつの選択肢だと覚えておきましょう。
海外留学に挑戦する
新卒で就職をしない学生の中には、海外留学に挑戦する人もいます。また、就活中に就職が厳しいと感じ、海外留学に切り替える学生も少なくありません。
海外留学に挑戦をすればスキルや経験を積めるため、就活に活用できます。また、そのまま海外で就職することも可能です。
新卒で就職できなかった場合、海外留学もひとつの手段として考えましょう。ただし、海外留学にいくには留学費用などの事前準備が必要です。
新卒で就職できなかったら人生終わりではない3つの理由
新卒で就職できなかったら人生終わりではない理由は下記のとおりです。
新卒で就職できなかった学生の中には、内定がもらえず入社できないと「人生終わりだ」と思う人も多いのではないでしょうか。結論、新卒で就職できなくても決して人生の終わりではありません。新卒で就職してなくても、さまざまな選択肢があるだけでなく、上記の理由があるからです。
それぞれの理由について詳しく解説するので、就職できない可能性がある学生は、ぜひ参考にしてください。
既卒から就職できる
新卒で就職できなったら人生終わりではない理由は、既卒からでも就職できるからです。新卒で就職できず大学を卒業しても、既卒扱いで内定獲得はできます。
厚生労働省が調査した令和5年度一般職業紹介状況によると、有効求人数は1.34倍、新規求人倍率は2.32倍です(参照元:厚生労働省 令和5年 一般職業紹介状況)。前年比と比較して数値自体は減少していますが、新型コロナウイルスの影響から少しずつ伸びています。
また、求人数が増えているというのは、企業に人材が足りていない証拠です。特にIT業界では、2030年までに40〜80万人の人材が不足すると言われています(参照元:経済産業省 IT人材育成の状況等について)。
こうした背景から、既卒でも就職できると考えられるため、新卒で就職できなかったら人生終わりではないと言えるでしょう。
もし「新卒で就職できなかったらどうしよう」と不安を抱える就活生は、キャリチャンの「就活相談サポート」がオススメです。就活相談サポートでは、万が一、就職できなかったときや現在抱える悩みの相談を受けています。
マンツーマンでサポートしているので、周囲を気にせず相談できるのもポイントです。新卒で就職できないかも、などの不安を持つ就活生は、ぜひキャリチャンの就活相談サポートを利用ください。
入社3年以内に退職する割合は30%以上
新卒で就職できなかったら人生終わりではない理由には、入社後の離職率が関係しています。厚生労働省が調査した平成31年度新規学卒就職者の離職状況では、入社3年後の離職率は35.9%です(参照元:厚生労働省 新規学卒就職者の離職状況を公表します)。
新卒で就職をしても3人に1人は離職していることがわかります。3年以内に離職するということは、新卒で就職をしないのと同じ状況です。離職理由にもよりますが、退職をすると経歴に傷が付く可能性があります。
そのため、離職するのであれば「納得する企業から内定を獲得して働けば良かった」と思う人も少なくないでしょう。
こうした状況を抱える人もいるため、新卒で就職できなかったら人生の終わりではありません。また、離職率が高い企業の特徴として下記があげれるので、就職をするときは注意が必要です。
- 有給消化ができない
- 指定された時間外での労働を求められる
- 上司から極度のパワハラを受ける
- 離職率が高い
- 残業代・給与等の賃金が支払われない
専門性を高められる
新卒で就職できなかったら人生終わりでない理由には、専門性が高められることがあげられます。仮に新卒で就職をしなくても、翌年以降も挑戦は可能です。その際、すぐに就職活動をするのではなく、資格取得を取得するなどで専門性を高められます。
資格を取得して専門性が高められれば、新卒入社1年目よりも優秀な人材として採用される可能性が期待できます。また、専門性が高くなればなるほど、あなたの価値は高くなるため、高待遇で就職できるでしょう。
こうした専門性を高くする取り組みを行えば、有名大手企業に就職できる可能性もあるので、新卒で就職できなかったら人生終わりではありません。
新卒での就活が不安に感じるときに必要な3つの対処法
新卒での就活が不安に感じる時に必要な対処法は下記のとおりです。
就活生の中には就活がうまく進まず「就職できなかったらどうしよう」と不安を抱える人も多いのではないでしょうか。こうした不安を持つ場合は、上記の対処法がオススメです。 それぞれの対処法について詳しく解説するので、不安を抱える就活生は、ぜひ参考にしてください。
新卒での就活が終わってから考える
就活が不安に感じるときは、新卒での活動が終わってから考えるのがオススメです。たしかに、内定がもらえないと就活中に不安を感じます。しかし、就活中に不安を感じても結果が変わるとは限りません。
そのため「もっと早く就職活動を始めればよかった」「就職できるか心配」などの後悔や不安は、就職活動が終わってから考えるようにしましょう。
いまの活動に向き合い専念すれば、納得する結果を得られます。就職できるか不安を抱える就活生は、下記のコラムがオススメです。
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卒業まで諦めずに活動する
就活が不安に感じるときは、最後まで諦めずに活動するのがオススメです。就活生の中には、間に合わないといった理由などで諦める人は少なくありません。就活において「もう間に合わないからいいや」といって諦めるのは、自らチャンスを手放す行動です。
仮に大学4年生の10月時点で内定が獲得できていなくても、卒業するまでに納得する企業から内定をもらえる可能性はあります。
万が一、内定がもらえなくても努力した結果は次に活かせます。そのため、就活に不安を感じ途中で諦めるのではなく、最後まで活動し続けることが大切です。
プロの専門家を頼る
就活が不安なときは、プロの専門家を頼るのがオススメです。就活のプロであるキャリアアドバイザーは、履歴書やES、面接対策のポイントを熟知しています。また、企業に関する情報を持っている可能性もあるので、採用活動に活用できるでしょう。
しかし「どのキャリアアドバイザーを利用すればいいのか分からない」といった学生も多いのではないでしょうか。
そこでオススメなのが、キャリチャンの「就活相談サポート」です。キャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートするため、周囲を気にせずに相談できます。
また、無料で利用できるだけでなく、内定を獲得するまでサポートを続けられるので、安心して進められます。就活を不安に感じる学生は、ぜひ参加してください。
新卒で就職できなくても大丈夫!
「新卒で就活できなかったらどうしよう」と悩む就活生は少なくありません。しかし、就活をしなくても、さまざまな選択肢があります。
無理に就職をしてしまうと、働きたくない企業で働くため、ストレスが溜まり離職に繋がります。こうした現状が起こると「働きたくない」という気持ちが強くなり、就職しない決断を取る可能性もあるでしょう。
そのため、無理に就職をするのではなく、納得する企業から内定を獲得するまで就職活動を続けるのがオススメです。就職活動に自信が持てない学生は、キャリチャンのキャリアアドバイザーを頼ってください。
「就活相談サポート」など、無料で参加できる相談サポートを実施しているので、気軽に申しこめます。就活対策を行い、納得する就職活動にしましょう。
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新卒で就職できなかった人に関するQ&A
就職できない大学生の特徴は?
就職できない大学生の特徴は「行動しない人」です。就職活動は、書類作成や企業・業界研究、面接対策など、やることが多くなります。こうした対策をするには行動を起こさなくてはいけません。
新卒扱いで就活できるのは何浪まで?
卒業してから3年以内であれば新卒扱いです。
就職留年のメリットは?
就職留年できるメリットは、昨年の情報をもとに活動できることです。初めて就活を行う学生よりかは、知識や情報が多いので、有利に進められるでしょう。
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している