就職できる気がしない大学生へ|理由と就職先の見つけ方を解説
2023年5月15日
助けてくださいー!たくさん選考を受けているんですが、不合格ばかりで就職できる気がしないです……。
就活生 Bさん
キャリアアドバイザー 岡田
それはつらいですね。ただし、不合格が続いてしまうのには理由があるかもしれません。理由が分かりしっかりと対策することができれば、改善できる可能性もありますよ!
そうなんですか!でも、何をすべきかが全然わからなくて……。
就活生 Bさん
キャリアアドバイザー 岡田
それでは、就職できる気がしないと感じている大学生の特徴や今すぐすべきことをお伝えしましょう!具体的な就職先の見つけ方も紹介します。
就職できない大学生の割合はどのくらい?
「就職できる気がしない」と感じている人の中には、実際に就職ができない大学生がどのくらいいるのか気になる人も多いのではないでしょうか。そこでここからは、就職できない大学生の割合について資料を使って解説していきます。
令和4年(22卒)の「就職者」の割合は約75%
こちらのデータでは、令和4年つまり22卒大学生の大学卒業後の進路について調査した結果が発表されています。具体的なデータは以下の通りです。
区分 | 人数(人) | 割合(%) |
---|---|---|
卒業者 | 590,137 | 100 |
進学者 | 73,106 | 12.4 |
就職者 | 439,683 | 74.5 |
有期雇用労働者 (雇用契約期間が1ヵ月以上から1年未満) |
6,914 | 1.2 |
臨時労働者 | 4,058 | 0.7 |
臨床研修医 | 10,048 | 1.7 |
上記以外の者 | 55,286 | 9.5 |
不詳・死亡の者 | 1,261 | 0.2 |
就職=正社員と考えるのであれば、このデータで就職した大学生に当てはまるのは「就職者」です。就職者は、自営業主や無期雇用労働者、雇用契約期間が1年以上かつフルタイム勤務相当の有期雇用労働者のことを指します。つまり、22卒大学生の74.5%、全体の4分の3が大学卒業後に就職していることがわかります。
就職できない・しない大学生もいる
一方で、4分の1の割合の学生は就職以外の進路を選んでいるということがわかります。主な進路については以下の通りです。
- 進学者:12.4%
- 臨床研修医:1.7%
- 有期雇用労働者:1.2%
- 臨時労働者:0.7%
また、ここまで紹介してきた区分に当てはまらない人と進路が不明となっている人もいます。就職する以外の進路は様々ですが、これらの進路を自ら選んでいる人もいれば、選ばざるを得なかったという大学生もいるでしょう。つまり、正確な割合は分かりませんが、就職できなかった大学生は一定数いるのではないかと考えられます。
就職できなかった場合の3つの選択肢
就職できる気がしないと感じている大学生は、「就職できなかったらどうなってしまうのか」と不安になってしまっているかもしれません。しかし、就職以外に選べる進路はたくさんあります。
ここからは、就職できなかった場合の選択肢を紹介します。万が一、就職できなかった時のことを考えておきたいという人は、参考にしてみてください。
1.次の年に向けて就活に取り組む
どうしても就職を諦めたくないという人の選択肢が、次の年に向けて就活に取り組むことです。今年就職できなかったからといって就職をあきらめる必要はなく、次の年に向けて就活に取り組むことができます。
具体的な方法は主に2つあり、1つ目は大学を留年することです。留年すれば、学生生活が必然的に伸びるので、今年就職できなかったとしても、来年もう一度就活をすることができます。もう1つは、就活のために1年間費やして就職を目指す就活浪人という選択肢です。
どちらも、今まで以上に就活に割ける時間が増えるため、自己分析や企業選び、選考対策などを一から行うことができます。そのため、「時間が足りない」「もう少し早く就活を始めていればよかったのに」と考えている人に向いている選択肢といえるでしょう。
ただし、その一方で「なぜ留年・就職浪人をしたのか」は、翌年の就活で必ず聞かれるので、しっかりとした理由を答えられるようにしておくことが必須です。
また、留年するのであれば学費、就職浪人をするのであればその期間の生活費などとお金が絡んでくる問題でもあります。そのため、留年中、就職浪人中の生活についても事前に考えておくことが必要です。
2.自分自身を高める
「今の自分のままでは就職は難しい」「もっと成長したい」と考えている人は、進学や留学、資格取得を通して自分自身を高めるという方法があります。
進学であれば、大学院や専門学校、別の大学に進学することで、専門的な知識を身につけられたり、自分が興味のあることを学べたりすることができます。また、留学をすれば、語学力を身につけられるのはもちろん、自分の視野や価値観が広がる経験ができるでしょう。
資格取得では、ビジネスに役立つ簿記やMOS、ファイナンシャルプランナーの資格はもちろん、志望している業界で役立てられる資格を取得するのもオススメです。ほかにも、取得すれば自分の希少価値を高められる難易度の高い資格の取得を目指すのもよいでしょう。
ただし、どの選択肢も生活費はもちろん学費や渡航費などのお金がかかることになります。そのため、保護者からの援助などを受けられない場合は、就職しなかったとしてもアルバイトなどをしないといけない可能性があるので、そういった部分も含めて検討しましょう。
3.就職以外の方法で働く
就職することにこだわりはなく、とにかく働きたいと考えている人は、就職以外の方法で働くという選択肢を選ぶとよいでしょう。働くとなると就職することが一番思い浮かびやすいかもしれませんが、就職をしなくても働く方法はたくさんあります。
1つ目の方法が起業です。自分でビジネスをおこして自分で会社を経営し、事業が上手くいけば収入を得ることができます。ただし、起業して成功するには就職する以上の努力が必要になる可能性が高いということは知っておきましょう。
2つ目は、フリーランスとして働く方法です。フリーランスとは、仕事内容ごとに企業と契約をして収入を得る働き方で、自分のペースで働くことができます。しかし、会社員とは違い、仕事を自分で獲得する必要があるため、確実に収入を得られるという訳ではありません。
3つ目はアルバイトで収入を得るフリーターという選択肢です。自分が働けば働くだけ収入が得られるため、働き方によっては新社会人と同じくらいの収入を得られることもあります。
ただし、ここまで紹介した3つの選択肢は、収入が非常に不安定な働き方です。また、事務仕事も自分で行わなければならなかったり、福利厚生がなかったりするなどのデメリットがあります。
大学生が「就職できる気がしない」と感じる理由
ここからは、大学生が「就職できる気がしない」と感じてしまう理由について解説します。理由を明確にできれば適切な対処法が見えてくるので、「就職できる気がしない」という気持ちを解消できる第一歩になるかもしれません。
「就職できる気がしない」という気持ちを、何とか吹っ切りたい、軽減したいと感じている人は、自分に当てはまるものを探しながら読んでみてください。
漠然と就活に対する不安がある
就活を始める前に「就職できる気がしない」と感じてしまう人の多くは、就職すること以前に就活に対する不安を感じていることが多いです。
ネットで就活に関するネガティブな情報ばかりを目にしてしまっていると、「自分に就活ができるのかな」と不安になってしまう人も多いでしょう。また、就活を経験した先輩から大変だった経験ばかりを聞いていると、「就活を上手くやれる自信がない」と思ってしまうのも仕方ありません。
実際就活は、やらなければならないことが多かったり、思うように進まなかったりすることがあるため、簡単なものではありません。また、学業やアルバイトも重なればより大変に感じるでしょう。
しかし、就活のやり方を工夫すれば効率良く進められたり、大変さを軽減できたりします。そのため、就活を始める前から就職できる気がしないと角に不安を感じる必要はありません。
就活を始める時期が遅すぎた
何らかの理由で就活を始める時期が遅くなってしまったという人は、就職することが難しいと感じやすくなってしまいます。
就活を始めるのが遅いと、時間が足りず自己分析や業界研究、企業研究が十分にできません。また、ESの作成や面接の経験値なども少ないため、選考に通りづらくなってしまうこともあります。
厳しいことをいうと、就活の大変さを見越して早い段階から就活を始めていなかったことがよくなかったのでしょう。しかし、だからといって就職を諦めなければならないという訳ではありません。ほかの就活生よりも効率のよい進め方を知っていれば、タイムロスを取り返すことができます。
キャリチャンでは、「就活に出遅れた」「就活をやり直したい」という大学生に特化した「出直れ&やり直し就活」というサービスを行っています。
ガクチカや自己PRがない
コロナ禍で大学生をしていた人にとっては、ガクチカや自己PRが難しいと感じる人はとても多いでしょう。
留学やサークル活動、アルバイトなど、通常の学生生活で当たり前にできていたことができなかったことで、話せるエピソードがない。コロナで生活を制限される中で、誰かに胸を張っていえるようなことがないと感じる学生も多いと思います。
しかし、この状況は周りの学生も同じであって、自分だけではありません。そのため、諦めずに自分自身の学生生活やこれまでの人生を振り返ってみましょう。そうすることで、自分の強みや得た学びなどが見えてくることがあります。
また、ガクチカや自己PRに繋がらなさそうな、日常の些細な経験に目を向けてみることがヒントになるかもしれません。まずはしっかりと自分と向き合う時間をとってみてください。
ES作成や面接などの選考が苦手
ESの作成や面接が苦手だということが「就職できる気がしない」と感じる理由になっている人もいるでしょう。
ESを書きたいのに何を書けばいいか、どう書けばいいか分からない。面接で知らない人と話すのが苦手、面接官を前にすると緊張して上手く話せない。このような、苦手意識を抱えていると、選考を通過するイメージすら持てなくなってしまっているかもしれません。
しかし、ESの作成や面接は、学生生活では全く行わないことなので、苦手意識や抵抗があるのは当然のことです。そのため、苦手意識があることをコンプレックスに思う必要はありません。
また、ESの作成や面接対策は、慣れることで苦手意識が薄れていくことがあります。そのため、慣れるまで気長に取り組むことが大切です。また、はじめから完璧にしようと思わないことが継続するためのコツになります。
こちらのコラムでは、面接に対して苦手意識を抱いてしまう原因と克服方法を解説しています。面接が苦手で合格できる気がしないという人は、ぜひ参考にしてみてください。
関連コラム
【面接がとにかく苦手…。】苦手意識を持つ要因と克服方法を就活のプロが解説
選考に通過できない
選考に通過できないということが、「就職できる気がしない」と感じる最も大きな理由かもしれません。
ESを一生懸命書いても通過できない、SPIなどの学力検査で通過できたことがない、面接はいつも一次選考で不合格。こういった状態だと、内定獲得はもちろん就職後の自分の姿をイメージすることが難しくなってしまいますよね。
また、周りの就活生は内定を取り始めてるのに、自分には1つもないという状況になればよりつらさは増してきます。「自分はどこの企業にも必要とされていない」「社会人になれる素質がないのかも」と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、自分自身を見直し改善を重ねることで、徐々に選考に通過できるようになっていくということがあります。また、選考の結果は、企業選びや対策次第で変わることが多いです。具体的な方法はこれから解説していくので、今の自分を変えたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね。
「就職できる気がしない」と感じる大学生の7つの特徴
「就職できる気がしない」と感じている大学生には、いくつかの特徴があることがあります。そこで続いては、「就職できる気がしない」と感じる大学生の7つの特徴を解説します。
全ての人に当てはまるわけではありませんが、自分が改善すべきポイントに気づけるきっかけになるかもしれないので、ぜひ一度目を通してみてください。
1.行動できていない
「就職できる気がしない」と感じている人は、頭の中で就活について考えるばかりで、実際に行動ができていないということがあります。特に、就活をしていないのに不安を感じているという人は、行動していないからこそ不安が強くなってしまっている可能性があるのです。
就活をするにあたって行動することは何よりも大切なことです。行動しないと業界や企業に関する情報を得られないのはもちろん、自己分析も進みません。また、企業との繋がりができないので、選考にエントリーの機会を得られなかったり、インターン参加のチャンスを逃してしまっていたりするということもあるでしょう。
つまり、行動ができていないということは、自ら就職する機会を遠ざけてしまっているといっても過言ではないのです。そのため、「就職できる気がしない」と感じている人は、まずは自分の行動量が足りているかどうかを見直してみましょう。
2.マナーやルールを守れていない
社会人として必要なルールやマナーは、就職先が決まり入社した後に身につければよいという考えは非常に危険です。
ルールやマナーを守れていない人は、企業からネガティブなイメージを持たれやすくなってしまいます。「社会人になる気がないのでは」「いつまでも学生気分のまま」など、就活生にとっては致命的なイメージです。
こういったイメージを持たれてしまうと、選考に通りづらくない合格や内定が取れなくなってしまい、「就職できる気がしない」という気持ちに繋がります。
そのため、まずは今の自分がどれだけマナーやルールを知っているのかを考えてみましょう。また、知っているかどうかだけではなく、これまでの就活中でマナーやルールを守れていたかどうかについても振り返ってみましょう。
3.自分のアピールポイントを分かっていない
自分のアピールポイントが分かっていない状態だと、選考が上手くいかず就職できる気がしないという気持ちを抱いてしまうかもしれません。
就活は、自分を商品として売り込む営業だと考えることができます。そんな中で、自分が自分自身のアピールポイントを把握していなければ、相手つまり企業が「あなたを採用したい!」となるはずがないのです。
また、自分のアピールポイントがわかっていないと、自己分析ができていないという印象を与えてしまう可能性もあります。そのため、自分のアピールポイントが分かっていないという状態は就活においては非常に致命的なのです。
ほかにも、自分のアピールポイントをわかっているつもりになっているのも要注意です。自分が感じている自分の強みと客観的に見た時の強みとのズレがあると、違和感や不信感を与えてしまうことに繋がってしまいます。
4.企業目線に立てていない
なかなか選考を通過できず、「就職できる気がしない」と感じている大学生は、企業目線に立ったアピールができていない可能性があります。ESやガクチカで話す内容はどのように選んでいるでしょうか。自分が押し出したい部分ばかりを押し出していませんか?
自分のアピールポイントを分かっていたとしても、企業目線に立っていなければ、合格や内定には近づくことが難しくなってしまいます。なぜなら、どんなに自分が自信を持っている強みだったとしても企業が求めていなければ意味がないからです。
真夏日で冷たい飲み物を飲みたい時に、「国産茶葉を使った香り高い温かいお茶はいりませんか?」と言われて買おうと思う人はまずいません。つまり、自分の押し出すポイントを考えるときには、企業目線に立つことが必要になります。具体的にいうと、企業が求める人物像を把握することです。
書類選考がなかなか通らなかったり、面接で面接官の反応がよくないと感じていたりする人は、自分が押し出しているポイントが独りよがりになっていないかを考えてみてください。
5.選考対策が足りない
就活生の中には、「とりあえず就活をしておけばどこかの企業から内定をもらえるだろう」と思っている人がいます。しかし、就活はそんなに甘いものではありません。
対策をしていない状態で選考に通過することは非常に難しいのです。ESや履歴書も単に書けばよいというものではなく、企業に響く内容になるよう工夫する必要があります。
面接も話し方の練習はもちろん、表情や振る舞い方など練習しておくべき部分はたくさんあるのです。WEBテストやペーパーテストも、対策をしておかないと合格することはできないと考えておいたほうがよいでしょう。
また、自分なりに選考対策をしていたとしても、対策が的外れになってしまっていたり、質が悪かったりすることで選考に通れなくなってしまっていることもあります。
キャリチャンでは、面接が苦手な就活生に向けて「面接サポート」というサービスを行っているので、気軽に活用してみてくださいね。
6.大手・人気企業ばかりを選んでいる
就職先を見つけるためには、企業選びが非常に重要になります。特に、大手企業や人気企業ばかりを選んでいると選考を通過できず内定獲得も難しいため、「就職できる気がしない」と感じるきっかけになってしまうのです。
この特徴に当てはまりやすいのが、有名大学出身の大学生です。「自分の学歴であれば大手企業に入って当然」「名前が知れている企業に就職したい」などの考えで企業を選んでしまっていると、非常に危険です。また、出身大学に関係なく、しっかりと就活に取り組んでいて、対策にも力を入れているのに内定を取れないという人は、企業の選び方がよくない場合があります。
そもそも、日本は、99.7%が中小企業と言われているため、大手企業や有名企業だけを受けて内定を獲得しようとするのには無理があります(参照元:2021年版中小企業白書小規模企業白書)。
また、大手・有名企業には優秀な人材が集まってくるため、選考の難易度や競争率も上がりやすくなっているのです。そのため、理由もなく大手企業や有名企業ばかりを選んでいるのであれば、中小企業や小規模企業などに視野を広げてみましょう。
こちらのコラムでは、企業の選び方について詳しく解説しています。企業選びができない、よくわからないという人はぜひ参考にしてみてください。
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内定が決まらない就活生必見!企業の選び方と活動の注意点を解説
7.1人で就活に取り組んでいる
「就職できる気がしない」と感じる大学生は、1人で就活に取り組んでいることが多いです。
1人で就活に取り組んでいると「就職できる気がしない」という気分になりやすくなります。客観的な意見を聞けないため、自分の考えや自分の判断でしか行動ができなくなり視野が狭くなってしまうのです。さらに、選考対策を1人で行っていると、本番に近い形式での対策ができないため対策の質が落ちてしまいます。
ほかにも、就活について話せる相手がいない状況だと、就活に関する愚痴やつらかったことを吐き出すことができません。その結果、ネガティブな気持ちやストレスを溜め込みやすくなってしまうでしょう。
つまり、選考対策の観点から考えても、就活中のメンタル面から考えても、1人で就活に取り組むことはあまりよいこととはいえないのです。1人で就活に取り組んでいる状態から抜け出す方法については、この後詳しく解説しているので、最後まで読んでみてください。
就職できる気がしない大学生が今すぐやるべきこと
ここからは「就職できる気がしない」大学生が今すぐやるべきことを解説します。これから解説する方法を実践することが、今の状況をよりよい状態にするきっかけになるかもしれません。
また、これまで解説してきた「就職できる気がしない」と感じる理由や「就職できる気がしない」大学生の特徴を解決する方法にもなっているので、気になる人はチェックしてくださいね。
行動量を増やす
「就職できる気がしない」と感じている大学生全員に実践してほしいことが、行動量を増やすということです。
さきほども言った通り、就活は自分から行動しないと何も起こりません。当たり前のことですが、何も用がないのに企業から連絡が来ることはありませんし、スマホで情報収集をしているうちに選考に合格していたなんてことはないのです。
つまり、自分が企業説明会やOBOG訪問をしなければ企業との繋がりは作れず、選考にエントリーしなければ面接も受けられません。また、選考対策をしていなければ、簡単には就職先は見つからないということなのです。
少し厳しいかもしれませんが「行動したいけど何から始めればよいかわからない」と悩んでいる時間があれば動きましょう。企業説明会や座談会、インターンへの参加、OBOG訪問、就活セミナーへの参加などやれることはたくさんあります。
また、周りと比べて自分は行動している方だと思っていても、今行き詰っているのであれば今まで以上に行動量を増やしたほうがよいかもしれません。
社会人として必要なマナーやルールを身につける
社会人として必要なルールやマナーが身についていないと感じている人は、今すぐに勉強し始めましょう。
企業は就活生も社会人と同じように見ているため、ルールやマナーが身についていないと印象が悪くなってしまいます。また、企業目線に立って、ルールやマナーが身についている学生と身についていない学生どちらの方が印象がよいかを考えてみるとよいでしょう。
就活生が身につけておくべきマナーやルールは以下の通りです。
マナー | 言葉遣い、敬語、話し方、身だしなみ |
---|---|
ルール | メールの書き方、電話のかけ方、ESの書き方、面接での動き方 |
現状、身につけられていないと感じるものがあれば、まずはネットで調べて少しずつ学んでいきましょう。また、知識として知るだけでなく、就活の中でしっかりと実践できるように、日常生活に取り入れることがオススメです。
さまざまな角度から自己分析をする
自分の強みがわからないという人は、これまで行ってきた自己分析だけでは足りていない可能性があります。そのため、今までしてきた自己分析に加えて、色々な方法を使って様々な角度から自己分析をしてみましょう。
たとえば、自己分析ツールや適職診断を使ってみると今まで以上に自己分析が深まり、これまで見えてこなかった自分が見えるかもしれません。
また、他己分析もオススメです。他己分析は、身近な家族や友人に協力してもらう方法で、客観的に見た自分自身を知ることができるので、自分では気づけなかった強みが見つかることがあります。
しかし、実際に自己分析を行うとなると、何から手を付ければよいのか、どのように進めればよいのか等、分からないことが多いと感じる人もいるでしょう。そんな人は、自己分析の第一歩としてこちらの資料をダウンロードしてみてください。ワークシート形式で自己分析を進められるツールです。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
行動して企業研究を深める
企業目線に立てていなかったり、企業のニーズがわからなかったりすることで選考が上手くいかないと感じている人は、自ら行動して情報を集めて企業研究を深めましょう。
企業目線に立てていない人は、ネットでの情報収集で満足していることが多いです。ネットで情報収集することも必要ではありますが、ネットで知れる情報は限られており、本当の企業の姿は見えてきません。
そのため、ネットばかりで調べるのではなく、自分から積極的に情報を取りに行きましょう。企業説明会や座談会、個別相談会、OBOG訪問、インターンなどに参加することで、リアルな情報を知ることができます。
また、イベントごとに得られる情報は異なるので、自分が得たい情報によって参加するイベントを選びましょう。例えば、社員の具体的な業務内容を知りたい場合は座談会、本音ベースで話を聞きたい場合はOBOG訪問などです。
さらに、こういったイベントへの参加は、企業との繋がりを作るきっかけにすることもできます。そのため、イベントに参加して満足するのではなく、社員に対して積極的に質問したりコミュニケーションを取ったりするようにしましょう。
選考対策の質を高める
これまでも選考対策には取り組んできたものの、なぜか選考通過や内定獲得ができないという人は、選考対策の質がよくないのかもしれません。
今まで1人で選考対策をしてきたのであれば、第三者からのフィードバックをもらってみると、自分の改善点が見えてくる場合があります。たとえば、大学のキャリアセンターや就活セミナーを活用して、他の就活生と一緒に就活対策に取り組んでみてください。
WEBテストやペーパーテストなどの学力検査では、きちんと参考書を買って勉強し、事前に模擬テストを受けておくことが鉄則です。
また、書類選考や面接、学力検査どれにも当てはまることですが、不合格になった場合は必ず振り返りを行いましょう。そうすることで、自分の足りない部分や改善すべき点が見えてきます。
とはいえ、SPIなどの学力検査は、ハードルが高いと感じる人も多いと思います。こちらのコラムでは、学力検査に合格するための対策方法を詳しく解説しているので、気になる人は目を通してみてください。
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SPIを適当に埋めると落ちる!合格する3つの対策や問題を紹介
業界や企業などの選択肢を広げる
受けている企業が少ない、偏った企業選びをしている人は、業界や企業などの選択肢を広げてみましょう
受ける企業が少ないと、どうしても選考に通過できる企業の数も少なくなります。また、特定の業界に固執していると、自分に向いていない場合は、選考に通過できません。さらに、大手・有名企業ばかりにこだわっていたりすると、どれだけ選考を受けても合格できないということもあるのです。
そのため、今受けている企業や業界に縛られず、選択肢を広げることを考えてみてください。たとえば、大手・有名企業ばかりを受けているのであれば中小企業を視野に入れる、1つの業界に絞っているなら他の業界も見てみるとよいでしょう。
また、業界や企業の選択肢を広げる以外にも、職種の選択肢を広げることも1つの方法です。「どうしてもこの業界・企業に就職したい」という思いが強い人は、今受けている以外の職種で選考を受けられないか調べてみてください。
自分以外の誰かを頼ってみる
これまで1人で就活をしてきたという人は、誰かを頼ってみてください。そうすることで、今まで見えてこなかった選択肢が見えてきたり、就活に取り組む気持ちが楽になったりすることがあります。就活で自分以外の誰かを頼る具体的な方法は以下の通りです。
- 就活仲間を作る
- 就活を経験した先輩に相談してみる
- 大学のキャリアセンターを活用する
- 就活エージェントを活用する
どれも今日から始められることなので、1人で進める就活に限界を感じているという人は、ぜひ試してみてください。
また、就活仲間の作り方としては、大学の友人に声をかけることはもちろん、企業説明会やインターンで出会った就活生に声をかけてみることがオススメです。就活生の中には、就活仲間を作りたいけど作れないと悩んでいる人もいるので、声をかけることで喜んでもらえるということもあるでしょう。
就職できる気がしない大学生が就職先を見つける方法
最後に紹介するのは、「就職できる気がしない」大学生が就職先を見つける方法です。「就職できる気がしない」と感じている人は、一般的な就活の方法で進めるだけでなく少し工夫した方が、効率良く就活が進む可能性があるからです。
これから紹介する方法は、誰でも参加できるイベントや今日から利用できるサービスなので、すぐにでも今の状況を変えたいという人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
選考直結型イベントに参加する
1つ目の方法は、選考直結型イベントに参加することです。
選考直結型イベントでは、1回のイベントに複数の企業が参加し、説明会と選考を行われます。そのため、一度に多くの企業と接点を持てることはもちろん、その場で選考も受けられるため内定獲得のチャンスが広がります。
また、1社1社企業の説明会や選考に参加するよりも効率良く就活を進めることができるのも嬉しいポイントです。内定獲得のチャンスを少しでも増やしたい人や就活に出遅れてしまった人はぜひ参加してみてください。
ただし、選考対策がきちんとできていない状態で参加してしまうと、貴重な機会を無駄にしてしまう可能性があります。そのため、参加する前には、内容を吟味して作成したESを用意し、面接対策をしっかりと行っておくようにしましょう。
内定直結型インターンに参加する
内定直結型インターンは、書類選考や学力検査、面接などの選考が苦手な人にオススメです。
内定直結型インターンでは、インターンそのものが選考となっており、インターンでの評価が選考の合否の判断材料になります。そのため、学力検査や面接などの通常の選考に苦手意識がある人でも、インターンで成果を残すことができれば、内定を獲得できるのです。
ただし、参加したからといって、必ず内定を獲得できるということではありません。そのため、内定直結型インターンで内定獲得を目指す場合は、きちんと事前準備をしておきましょう。ビジネスマナーはもちろんビジネススキルを身につけておくことが必須です。
また、内定獲得ができなかったとしても、インターンを通して社会人として必要なマナーやスキルを身につけられる機会でもあります。そのため、社会人としてのマナーやルールに不安がある人にもオススメです。
逆求人サービスを利用する
どの企業からも自分は求められていない、自分が就職できる企業はないのではないかと思っている人は、逆求人サービスを使ってみてください。
逆求人サービスは、自分の情報を登録しておくことで企業からのスカウトが受け取れるというサービス。自分で気になる企業を探さなくてよいため、無駄な時間がかからず非常に効率的です。また、選択肢として考えていなかったような業界、企業からスカウトが来ることもあるので、自分の視野を広げるきっかけにもなるでしょう。
しかし、単に登録しておけばいいという訳ではありません。たくさんのスカウトをもらうためにはプロフィールを充実させておく必要があるのです。そのため、逆求人サービスを使う際は、登録して放置するのではなく、しっかりとプロフィール欄に自分自身の情報を記入しておくようにしましょう。
就活エージェントを活用する
1人でできることは全てした、誰かに就活のサポートしてもらいたいという人に利用してほしいのが、就活エージェントです。
就活エージェントは、就活の相談はもちろん、選考対策、求人の紹介なども行ってもらえるサービスです。「就職できる気がしない」と思っていても、就活エージェントを活用することで、内定獲得に繋がることもあります。
また、今回のコラムで紹介した「就職できる気がしない」といった不安や悩みを解決するためのサポートも受けられるのです。そのため、とにかく不安を解消したいと思っている人は、一度試しに使ってみてください。
また、「できるだけ早く内定を獲得したい」「ない内定の状態が不安」という人は、キャリチャンの「スピード内定サポート」がオススメです。選考スピードが速い企業を紹介してもらうことができます。
就職できる気がしない大学生は就職先の探し方を工夫しよう!
就活では様々な理由から「就職できる気がしない」「就職できなかったらどうしよう」と不安になってしまうものです。しかし、不合格になってしまうのには、しっかりと理由があるため、その理由を突き止めて改善できるように取り組んでみてください。
また、選考の中で毎回同じところで不合格になってしまったり、選考に対する苦手意識がぬぐえなかったりする人は、就職先の探し方を工夫しましょう。今までと違った方法を試すことで、スムーズに就活が進むようになるということもあるのです。
しかし、どうしても1人で就活を進めることに限界を感じてしまっているという人は、1人で抱え込まず就活のプロを頼ってみてください。就活エージェントでは、就活相談はもちろん選考対策や求人紹介をしてもらうことができますよ。
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就職できる気がしない大学生に関するQ&A
新卒で就職できなかった人はどうする?
新卒で就職できなかったとしても就職を諦めたくない場合は、大学を留年するか就活浪人になることで、次の年に改めて就活できます。
Fランの大学生はどこに就職できる?
Fランの大学生だからといって就職先が限られることはありません。大学在学中に、しっかりと勉強し様々な経験を積んでおけば、就活や公務員試験でも合格することは可能です。
書類選考では何割くらい落ちるもの?
書類選考は、50~70%が落ちるといわれています。合格が難しいと感じるかもしれませんが、2人に1人もしくは3人に1人が合格しているということなので、しっかりと対策をしていれば合格は可能です。
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。