就活状況を面接で質問された場合の答え方や5つのコツを紹介
2023年7月13日
就活していて面接で困った事はありますか?
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
面接で就活状況を聞かれたときに、何と答えればいいのか悩んでいます。
たしかに、就活状況は答えづらい質問ですよね。
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活生 Aさん
はい。就活状況の答え方を知りたいです。
わかりました!本コラムでは、就活状況の答え方について詳しく解説します!対策を考えて、内定を獲得できるように頑張りましょう!
キャリアアドバイザー 廣瀬
就活状況は面接で聞かれやすい質問
面接において「現在の就活状況はいかがですか?」といった質問は、1次面接から最終面接を通して聞かれやすい内容です。そのため、就活状況を聞かれた際、スムーズに答えられる回答を準備する必要があります。
就活状況について質問をされたとき、正しい回答をするには、なぜ聞く必要があるのか考えることが重要です。質問の意図を考えると、面接官が求める回答に近い内容で答えられる可能性が高くなります。
このように、就活状況について聞かれたときは、相手が求めている質問の意図を考えられると、好印象を与える返答ができます。しかし、就活状況について質問する理由がわからない、といった就活生は少なくありません。
そこで本コラムでは、就活状況について質問する理由だけでなく、その後の答え方についても解説します。
また、就活状況だけでなく他の面接対策に不安がある就活生も多いのではないでしょうか。キャリチャンでは、面接に不安を感じる人や自信がない人などをサポートする「面接サポート」を実施しています。面接対策をしっかりしたい就活生は、ぜひ利用してください。
就活状況について質問する3つの理由
就活状況を質問する理由は以下のとおりです。
こうした理由を知らずに就活状況に対して答えると、的外れな回答をしてしまい内定を逃してしまう可能性があります。就活状況についての質問は、一次面接から最終面接まで聞かれる内容です。
希望する企業から就活状況について質問されたとき、スムーズに回答をして内定に繋げられるようにしましょう。それでは、就活状況について質問する理由を詳しく解説します。
志望度を確かめたい
就活状況について質問をする理由の中で、特に注視しているのが志望度です。就活状況の質問で志望度を確かめる場合は下記のような質問になります。
- 「弊社への志望度は他社と比べてどれくらいありますか?」
- 「弊社以外に選考が進んでいる企業はありますか?ある場合は何次選考まで進んでいますか?」
上記のように、直接聞く場合と遠回しに聞く場合があります。
就活状況を聞くのは、企業にとって重要な選考ポイントです。もし内定を出した人が辞退してしまうと、企業はあらためて採用活動を行う必要があります。こうした作業工数を削減するためにも、志望度が高い就活生に内定を出すのです。
そのため、就活状況について質問された場合は、志望度が高いアピールをする必要があります。キャリチャンでは、すぐ実践に使える就活対策資料を用意しているので、志望動機が明確に決まっていない就活生はぜひ参考にしてください。
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志望動機作成マニュアル
他社の情報を聞きたい
就活状況に関する質問は、他社の情報を聞くためでもあります。なぜなら、採用したい学生を他社に取られたくないからです。
面接官は内定を出したい学生に対して、就活状況に関する下記のような質問を行います。
- 「弊社以外に選考を進めている企業はありますか?ある場合、何次選考まで進んでいますか?」
- 「もし弊社が内定を出した場合、入社意欲は他社と比べてどれほど高いですか?」
上記のように、就活状況に関する質問を活用して他社の選考情報を知りたいという意図があります。他社の選考情報を確認すれば、自分たちの会社への志望度の判断が可能です。他社から内定がでていなければ積極的にアプローチできますが、内定がでている場合は、他社との状況を確認しながら慎重に行う必要があります。
また、他社が内定をだしているとわかれば、人材を取られないように採用スピードを早めなくてはいけません。このように、就活状況を聞くことで他社の選考情報を把握しています。
選考企業に一貫性があるか知りたい
就活状況について聞くことで、選考企業に一貫性があるか確認している場合もあります。就活生の中には志望動機があいまいな人もいるので、軸がぶれていないか確認しているわけです。
面接官は、こうした状況を確認するために、下記のような質問を行います。
- 「弊社以外には、どのような業界・企業を受けていますか?」
- 「弊社の他に選考を受けている企業を教えてください。」
上記のような質問によって、選考企業に一貫性があるか確認します。受けている企業から内定を獲得したいのであれば、似た業界や企業の選考を受けているはずです。
仮に受けている選考業界・企業に一貫性がなければ、内定を取るために話しているとも判断できます。このように、就活状況の質問によって、選考企業に一貫性があるか見極め、内定を出すか検討しているのです。
就活状況を質問された場合の3つの答え方
就活状況を質問された場合の3つの答え方は以下のとおりです。
就活状況についての質問内容はさまざまです。その中でも本コラムでは、上記の答え方について解説します。就活状況を聞かれた場合に、答え方がわからない就活生は、ぜひ参考にしてください。
1社だけ受けている場合の答え方
就活状況についての質問があった場合、選考企業が受けている1社だけであれば、素直に第一志望だと伝えましょう。1社しか受けていないのに、他の企業を受けていると噓をつく必要はありません。
仮に他の企業を受けていると話した場合、自社と比較した質問をされる可能性があります。当然、本当に受けているわけではないので答えられないでしょう。こうした嘘の内容は、面接官の深堀によって明らかになるため、事実を素直に回答するのがオススメです。
もし、他社を受けていないことでやる気や行動がないと判断されることを不安に思う就活生は、これから同じ業界や職種にエントリーすると伝えるとよいです。このように伝えれば話にも一貫性があり、志望が固まっているという印象を与えられます。
複数社の選考を受けている場合の答え方
複数社の選考を受けている場合は「御社が第一志望です」と伝えるのがオススメです。企業側は、内定をだしたら入社をしてくれる可能性が高い就活生を選びます。仮に「第一志望群」と答えてしまうと、他に希望している企業があると判断されるでしょう。
面接官は「第一志望群」より「第一志望」とはっきり伝えられた方が、内定を出しやすくなります。そのため、複数社の選考をうけている状態で、就活状況を質問されたときは、第一志望だと話すのがオススメです。
また、第一志望だと答えた場合「他の企業と比較して何がよかったのか」などの質問をされます。このような質問に対しても答えられるように、面接対策は入念に行いましょう。
内定がもらえている場合の答え方
就活状況を聞かれ内定をもらえている場合でも「第一志望」だと伝えましょう。面接官は、就活生に内定が出ていたとしても、第一志望だと伝えられれば内定をだす可能性があります。
ただし、内定がある状態で「御社が第一志望です」と伝えると、何を判断基準に選んでいるか質問されます。なので、内定がでている企業と比較して何がいいのか、伝えられると好印象を与えられるでしょう。
また、明確な理由で答えられた場合、志望度が高いと判断できるため、内定がより獲得できる可能性があります。そのため、内定がでているから嘘をつく発言をするのではなく、正直に答えた上で、第一志望だと伝えるのがオススメです。
就活状況を聞かれたときのNG回答
ここでは、就活状況を聞かれたときのNG回答を紹介します。「現在の就活状況を教えてください。」と質問されたときに、避けるべき回答は下記のとおりです。
- 一貫性がない
- 不合格が続いている
- 選考を受けていない(就活始めたばかり)
就活状況の質問に対して、一貫性がない回答だと嘘をついている可能性があると判断されます。面接官は気になったことに対して深堀を進めるため、嘘をついても見破られるでしょう。そのため、就活状況を聞かれたときは、一貫性がある回答を用意するのがコツです。
他社の選考状況などの質問があった場合、不合格が続いていることは伝える必要はありません。不合格が続くと、何かしらの問題があると判断される可能性があるからです。こうした印象は、内定を遠ざける原因になるので、同じような企業や業界をこれから受けるなど、他の言い方をオススメします。
また、就活状況に関する質問を聞かれたとき「選考を受けていない」と伝えた場合、やる気がないと判断されやすくなります。就活において印象は重要です。悪い印象がついてしまうと、好印象に変えるのは簡単ではありません。なので、就活状況を質問されたとき、選考を受けていないと答えるのはNGです。
キャリチャンでは、面接で悩む学生に対して「面接サポ―ト」という就活イベントを実施しています。面接が苦手だと感じる就活生にも、内定を獲得するまでサポートするので、安心して就活が進められるでしょう。面接で不合格になる人や不安がある就活生は、ぜひ利用してください。
就活状況を答える際の内定を狙える5つのコツ
就活状況を質問された時に答える5つのコツは下記のとおりです。
就活状況の質問は、答え方次第によって内定が獲得できる場合があります。そのため、答え方のコツを知っているか否かでは、結果に大きな差が生まれるでしょう。
就活状況に関する質問の答え方で悩んでいる学生は、ぜひ参考にしてください。
第一志望だと答える
就活状況に関する質問があった場合「御社が第一志望です」と答えるのが内定を狙うコツです。就活状況について質問をされたとき、下記のどちらを採用したいと思うでしょうか。
- 「御社が第一志望です。」
- 「御社への入社を希望します。」
上記の場合、言い方が少し違いますが、はっきり第一志望だということを伝えてる就活生の方が、印象は良くなります。面接官は、志望度が高い就活生の方が入社してくれる可能性が高いので、内定をだす可能性が高いです。
また、入社意欲が強いほど、働き始めてから会社のために努力ができる、と判断します。そのため、就活状況で「弊社への志望度はどれくらいですか?」と質問をされたときは「第一志望です。」と答えるようにしましょう。
一貫性のある企業を伝える
就活状況で「他にどんな企業を受けていますか?」と質問をされたときは、一貫性のある企業を伝えるのがコツです。たとえば、IT関係の仕事に就職したい学生が下記のような答え方をした場合、どちらを採用したいと思うでしょうか。
- 「他に受けている職種はIT関係です。」
- 「不動産やメーカーを受けています。」
上記のような回答をした場合、IT関係と答えた就活生を採用する人がほとんどです。IT企業に入社をしたいと伝えているのに、他に受けている企業が違う職種では矛盾が起こります。
こうした矛盾は、面接官に不安を与えます。不安を感じる就活生と安心できる就活生の場合、安心できる就活生の方が内定が取りやすいです。そのため、他に選考中の企業に対して質問された場合は、一貫性のある企業を伝えましょう。
もし、志望動機が決められないという就活生は下記のコラムがオススメです。
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選考中の企業は絞る
就活状況で「他に受けている企業があれば教えてください。」といった質問に対しては、すべて答えるのではなく、伝える企業を絞るのがオススメです。
面接官からの質問にはすべて答えないといけないように思いがちですが、そんなことはありません。たとえば、IT企業志望でメーカーや不動産企業を受けていたいた場合、下記のように答えても問題ないです。
「IT業界の〇〇企業を受けています。」
上記のように「他に選考中の企業はありますか?」の質問に対しては、志望先と同じ業界の企業だけ答えればOKです。ただし、なぜIT業界を志望するのか、その企業と弊社どちらを志望するのかなど、違った質問をされる可能性もあるので、回答を用意しておきましょう。
このように、受けている企業に一貫性があると「本当に就職したい職業なんだ」という印象を与え、面接官が内定を前向きに検討する材料になります。就活状況の質問で他の選考中企業を聞かれた場合は、伝える企業を絞って答えましょう。
他社の選考状況は話さない
就活状況で「他社の選考状況は何次選考ですか?」といった質問をされた場合、無理に話さないのもコツです。一見、面接官からの質問はすべて答える、という認識になりがちですが、そんなことはありません。
他社の選考状況を話したくない場合は「守秘義務がある」と伝えればOKです。また、不合格になった場合は、無理に伝えなくても選考への影響はありません。仮に不合格であると伝えると「内定を出しても大丈夫なのか」と不安にさせてしまいます。
そのため、他社の選考状況を話すときは、話せる範囲で選考が進んでいる企業だけに絞って伝えるのがオススメです。
嘘はつかない
就活状況について質問されたとき、嘘をついて回答するのは避けるべきです。面接官は、年間で何100人もの就活生を見ています。怪しいと思った回答には深堀される可能性があるので、嘘をついたことはすぐ発覚するでしょう。
また、嘘をついた回答をして、バレてしまうと印象は最悪になります。印象を下げてしまうと不合格になる可能性が高いため、答えるときは正しい情報を話すのがオススメです。就活状況についての質問で、好印象を与えるために嘘をついて伝えるのは避けるようにしましょう。
就活状況に関する質問例
就活状況に関する質問例は下記のとおりです。
質問例1.選考中の企業で第一志望はどの企業ですか?
質問例2.複数社から内定が出た場合、何を基準に選びますか?
質問例3.弊社の志望度は他社と比べてどれくらいですか?
質問例4.弊社の選考を受けてどのような印象を持っていますか?
質問例5.他社と弊社の違いはどこにありますか?
質問例6.弊社以外に選考を受けている企業があれば教えてください。
就活状況では、さまざまな切り口で質問されます。どの質問も想定される内容なので、対策ができてない就活生は、ぜひ参考にしてください。
就活状況で志望度をアピールしよう!
就活状況に関する質問では、志望度がアピールできます。伝え方によっては、内定に繋がる可能性も高くなるので、面接対策は怠らないようにしましょう。
面接が苦手だという就活生には、キャリチャンの「面接サポート」 がオススメです。面接に苦手意識がある学生や不安がある就活生に対して、内定が取れるまでサポートします。面接が通過せず、内定が獲得できない就活生は、ぜひ利用してください。
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就活状況に関するQ&A
他社の就活状況は何社くらい答えればいい?
1〜3社がオススメです。多すぎる回答は、深堀をされたときに悩むケースもあるので、スムーズに答えらえる範囲にしましょう。
他社の選考状況はなんて答える?
「選考中です。」と答えるのがいいでしょう。始めから具体的に答える必要はありません。深堀によって質問された場合に答えられれば大丈夫です。
受けてる業界がバラバラな場合はどう答える?
これから同じ業界を受けると伝えるのがオススメです。ただし、なぜその業界がいいのかなど他の深堀をされるので、事前に答える準備を進めましょう。
この記事の監修者
廣瀬 舞
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。
就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。
また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している