就活でタバコはNG?選考への影響と喫煙者を採用しない企業一覧を紹介
2024年8月2日
「タバコは就活で不利になる」喫煙者にとっては耳の痛い言葉ですよね。実際、世間では禁煙の風潮が高まっていますし、禁煙を推奨する企業も増えています。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
本当にタバコ吸っているかで、就活で有利・不利が生まれるのですか?
残念ながら、タバコを吸っていると就活において不利になる場合があります。禁煙に越したことはありませんが、簡単に禁煙ってできないですよね。
キャリアプランナー 岡田
就活生 Aさん
禁煙でストレスを感じてしまうし、就活の息抜きにもなっているので正直困ります。
それでは喫煙家就活生のために、就活のタバコ事情を解説しますね!タバコの就活への影響・喫煙マナーをまとめています。
キャリアプランナー 岡田
タバコの喫煙は就活で不利になるのか?
愛煙家にとって就活におけるタバコ問題には目が離せませんよね。ましてや「就活でタバコは不利になる」という噂も飛び交っていますし、真相が気になるところだと思います。
ここではそんな喫煙者のために、「就活でタバコは本当に不利になるのか」について解説していきます。
基本的に「不利」になる場面が多い
残念ながら、就活において喫煙・タバコは「不利」になる場面が多いです。なぜなら喫煙に対するイメージの悪さが自己評価に影響してしまうからです。
喫煙者に対し、「自己管理ができない」「仕事の生産性が悪い」などといった印象を持っている人が多く、面接においてこのような印象を抱かれてしまっては選考に影響が出てしまうことは仕方ないのです。
中には面接官が喫煙者ということから、このような印象を抱かれない場合もあるかもしれません。しかし近年では喫煙者が少なくなってきていますので、ほとんどの面接でこのような印象を抱かれてしまう可能性が高いと思っておいた方がよいでしょう。
喫煙による企業側の働き
近年では企業側も喫煙に対して様々な働きかけをしています。たとえば「健康面」です。タバコと言えばガンなどをはじめ、心筋梗塞や脳梗塞などといった命に係わる大きな病気のリスクを高めます。
また、喫煙者だけに限らず禁煙者も、周りに喫煙者がいれば受動喫煙の被害にあうわけですので、健康被害のリスクがあるというわけになります。このように、喫煙者がいることによって企業内での健康被害のリスクが高まってしまいますので、多くの企業ではそのような環境を避けるべく、禁煙を働きかけているのです。
次に「仕事への生産性」です。喫煙者は勤務中に「一服」をするために席を離れます。一回の喫煙時間が5分だとして、1日に4回一服をすれば、20分休憩していることになります。一週間なら100分(1.4時間)、一か月なら400分(約6.5時間)もタバコに時間を充てていることとなり、その間は給料が発生しているのに“仕事をしていない”状態となります。
給与が発生している時間にも関わらず、仕事をしていないということは企業にとってマイナスとなりますし、その時間働いている禁煙者は腑に落ちません。
そのため、近年多くの企業ではそんな「全面禁煙」を呼びかけるようになり、ウェブマーケティング企業の株式会社ピアラなどでは、非喫煙者社員に年間最大6日間有給休暇が特別に付与される、スモーク休暇という制度を設けているそうです。
このように、企業側も喫煙に対して様々な働きかけをしていることから、あらかじめ面接の段階で学生の喫煙状況を把握し、企業によっては採用を判断しているのです。
特に「喫煙NG」な業種とは?
喫煙者に対する印象の悪さから、タバコが就活に影響するとされていますが、その中でも特にタバコの影響が出る業種があります。具体的な業種は下記のとおりです。
- 医療系
- 製薬会社
- 健康食品を取り扱う会社
- 保険会社
- スポーツジム
- 飲食店
- ホテル etc…
医療やスポーツジムなどといった、健康に関係する業種ではタバコNGである場合が多いです。他にも、飲食店やホテルなどといった人との関りが濃い業界でも喫煙NGとしている企業が多く、選考においての影響が出やすいです。
さらに最近では「喫煙者は採用しない」と宣言している企業も増えています。具体的な企業は下記のとおりです。
たいていは応募段階、または入社までの禁煙を推奨されていますので、上記企業からの内定獲得を目指すのであれば、就活から禁煙を心がけた方がよいでしょう。
就活で注意したい喫煙マナー
できることなら禁煙するに越したことがありませんが、愛煙家にとっていきなりタバコをやめるのは難しいでしょう。「できればタバコを吸ったまま就活したい」というのが本音だと思います。
ここではそんな喫煙者のために、就活において意識してほしい喫煙のマナーについて解説していきます。
やめるのが難しければ、せめて本数を減らす
基本的にはタバコをやめることが最善の策となります。そうすればタバコに関するマナーをいちいち気にしなくて済みますし、健康もよくなり、お金も浮きます。
しかし、だからといって簡単にタバコをやめることは難しいと思います。禁煙を試みて、かえってストレスとなってしまえば元も子もありません。
ですので、完全に辞めろとまでは言いません。せめて本数を減らしてみましょう。そうすれば多少はタバコによる影響や、面接中に「早くタバコが吸いたい」などと考える機会も減らすことができます。
「におい」に細心の注意を払う
タバコに関することで最も気を付けたいのが「におい」です。タバコのにおいを不快に感じる人は多いですし、ビジネスの場においてそのようなにおいがするのはよくありません。質問をする前からタバコを吸っているとバレてしまえば、「自己管理能力がない」と判断されることは間違いないでしょう。
ですから、面接や説明会前はタバコを吸わないようにしてください。また、自分が吸っていなくてもタバコのにおいがついてしまいますので、喫煙所にいったり、喫煙席に座るなどといったことも避けましょう。
もし、においがついてしまうようなことがあれば、消臭スプレーなどでにおいを消してください。どうしても我慢できずにタバコを吸ってしまった場合は、口臭ケアもしっかりと行いましょう。
企業内にある喫煙所の利用NG
企業や施設内にある喫煙所の利用はNGです。それらの喫煙所は企業で働いている人、もしくはそのビルで働いている人、利用する人(お客さん)専用のものとなります。
ですから、面接を受けに来た就活生が使うのは好ましくありません。面接を受けている身ですので、印象が下がるようなことは避けましょう。
また、喫煙所で一服している姿を面接官や企業の人に見られてしまう可能性もありますし、見られてしまうと評価が下がる対象となる場合もありますので、注意が必要です。
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企業近くでの喫煙もNG
企業や施設内だけでなく、企業近くでの喫煙も避けるべきです。面接が終わり緊張から解放されることで、つい一服したくなる気持ちもわかりますが、会社近辺ではいつ、どこで、誰に遭遇するか(見られている)わかりませんので、吸わないようにしてください。
また、会社最寄りの駅でも吸わないようにしてください。営業の人はその駅を利用することになりますので、姿を見られてしまう確率が十分にあります。
ですから、吸いたい気持ちをグッとこらえて、会社から十分に離れてからタバコに火をつけましょう。
マナーに反した吸い方も当然NG
歩きタバコや所定の場所以外での喫煙、ポイ捨てなどといった、一般的なマナーに反する吸い方をするのも当然NGです。
タバコを吸っている姿を見られるだけでも悪印象なのに、さらにマナー違反をしていれば評価はダダ下がりです。そうなれば当然、内定は遠のくこととなるので、タバコを吸う上でのマナーは必ず守ってください。
アイコスなどの電子タバコも同様にマナーを守ろう
アイコスやグローなどといった臭いや煙の少ない電子タバコでもマナーをしっかりと守ってください。
確かに紙タバコよりもにおいは少ないですが、電子タバコ独特のにおいがありますし、タバコを吸っていない人には一発でバレます。
ですから、面接前などでの喫煙の際にも電子タバコは避けることはもちろん、企業周辺での喫煙も控えましょう。リクルートスーツに袖を通したらタバコは吸わない、と心がけることが大切です。
就活の面接で喫煙について質問された際の対処法
面接では喫煙やタバコに関する質問をされる場合があります。禁煙者であれば「吸っていません」で済みますが、喫煙者はどう答えればいいのか悩むところだと思います。
ここではそんな面接における正しい回答方法についてご紹介していきます。まずはなぜ面接でタバコについて聞くのか、面接官の意図から確認していきましょう。
面接でタバコに関する質問をする意図
面接で喫煙やタバコについて質問する意図は主に2つです。
1つ目は「学生の自己管理能力の確認」です。冒頭でも述べたように、面接官の多くは喫煙者に対して「自己管理ができない」といった印象を抱きます。仕事をするうえでこの「自己管理」ができるかどうかは仕事への成果に影響が出てきますので、必ずチェックするのです。
2つ目は「業種的にタバコNG」という理由からです。医療関係やスポーツジムなどといった業界ではタバコ自体が好まれませんので、喫煙してる、していないは採用基準の1つとなるのです。また、先ほど紹介したように、喫煙者を採用しないと宣言している企業などもありますので、確認事項として質問をします。
他にも、経営者がタバコ嫌い、タバコ休憩によって仕事の生産性が落ちるのが嫌という考えから、採用基準として質問から喫煙の有無を確認する場合もあります。
タバコに関する質問での正しい回答方法
タバコに関する質問では基本的に“正直に答える”ことが正解となります。たとえ嘘で「吸っていない」としてもタバコは入社した際にのちのちバレることですので、吸っている吸っていないということよりも、「面接でウソをついた」ことが自分の評価を下げることになります。
ですから、「タバコを吸っていますか?」と聞かれたら正直に答えましょう。合わせて「勤務中は喫煙を控える」「喫煙する際も周りに迷惑をかけないように心がける」などを述べると良いでしょう。「ヘビースモーカーです」「1日何本吸います」などといった具体的なことをいう必要はありません。
また、「弊社では禁煙を推奨しているのですが、やめることは可能ですか?」と聞かれた場合は、本当に内定をもらいたいと思っているのであれば、禁煙を宣言してください。タバコよりも仕事の方が大事だということをアピールします。
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NG業種の場合は“面接前に禁煙”が原則
医療関係や飲食店などといったタバコNG業界、さらに喫煙者を採用しないと宣言している企業への面接の場合には、面接前に禁煙していることが原則です。
必ず面接でタバコに関して聞かれますし、吸っていると答えれば当然、内定はもらえません。また、「吸っていない」とウソをつくのもよくありませんので、「吸っていません」と正直に答えられるようにするためにも、面接前の禁煙が原則です。
「入社してから辞めます」などといっても、受け入れてくれる企業はそうありませんので、自分がその業種、企業で働きたいと思っているのであれば、これを機に禁煙をしましょう。
就活における喫煙の位置づけを理解しよう
タバコを吸っている人にとって、就活における喫煙事情はしっかりと理解を深めておく必要があります。なぜなら、「タバコは就活で不利になる」という噂は本当だからです。
ですから、就活中はどうタバコと向き合うべきなのかを考えるためにも、喫煙に関するタバコマナーをしっかりと理解しておきましょう。
いきなり禁煙!というのも難しいとは思いますが、志望する業種や企業によっては「絶対にタバコNG」という場合もありますので、その場合にはきっぱりと禁煙をしましょう。
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この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。