就活におけるスーツの着こなし方はボタンのマナーに要注意!

 2025年7月28日

就活生 Aさん

あのぅ…スーツのボタンって、どう留めるのが正解なんですか?ネットで調べると三番目のボタンを外すとか外さないとかいろんな説があって、どうすればいいのかわかりません。

スーツによってもボタンの数が違うから、迷っちゃいますよね。よくわかります。みんな気にはなってるけど、誰にも聞けずに困ってるのかもしれませんね。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Aさん

そんな細かいこと、面接官は気にしないような気もするんですけど、でも見られてたらどうしようって不安になるんです。たかがボタンだけど、されどボタンっていうか…。

細部まで気を配るのはいいことですよ。マナーは相手への敬意や自分を律する気持ちを表すものなので、きっと好印象を得られるでしょう。今回はそんなあなたのために、就活に使うスーツのボタンに関する正しいマナーについて解説します。参考にしてください。

キャリアアドバイザー 平崎

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就活で着用するスーツのボタンで心がけるべきこと

就活で着用するスーツのボタンで心がけるべきこと

ボタンの留め方は、良くも悪くも第一印象に影響を与えるため注意が必要です。具体的には、以下の2点について注意しておきましょう。

ここでは、就活でスーツを着用する際のボタンの正しい留め方について細かくまとめます。これを参考に細部まで気を配り、面接官に好印象を与えましょう。

男女で違うボタンのマナー

就活で着用するリクルートスーツのボタンに関しては、男女でマナーが異なります。なぜなら男性用のスーツと女性用のスーツでは、デザインが大きく異なるからです。

その中でも、特に違う点はボタンの数です。男性は2〜3つ程度あるのに対し、女性は一般的に1〜2つで作られています。つまり、ボタンの役割が男性用と女性用で異なるのです。

男女ごとの着こなしの違いを以下でそれぞれ説明します。

■ 男性用のスーツは一番下のボタンを留めない

男性のスーツの着こなし方で注意しなければならないポイントは、一番下のボタンの取り扱いです。学校の制服では、全てのボタンを留めるよう指示された人もいるかもしれません。しかし、社会人の常識は全くもって異なります。

男性用のスーツを着る場合は、一番下のボタンを留めないのがマナーです。ボタンの数が製品ごとで異なるため、下記の内容を参考にしてください。

  • ボタンが3つのスーツ→上2つのボタンもしくは真ん中のボタンのみを留める
  • ボタンが2つのスーツ→上のボタンのみを留める

一番下のボタンを留めない理由については、さまざまな説があるので後述します。スーツを着るうえで常識とされている部分です。学校の制服のように全て留めないよう注意しましょう。

■ 女性用のスーツはボタンを全部留める

女性用のスーツでは、男性用と違って全てのボタンを留めるのが基本です。女性用のスーツは男性用と違い、一番下のボタンを外す必要がないようにデザインされています。

女性の場合は男性に比べて体の凹凸が大きいため、砂時計のようにウエストラインを絞るようなデザインです。そのため、裾が広がりすぎないよう着丈が短めにできていたり、長い場合はボタンを少なくすることで自然に裾が体に沿うようになっていたりなど、いずれにしても腰より下の位置にはもともとボタンがついていないのです。

逆にいうと、ついているボタンを全て留めないと裾が広がりすぎ、ブカブカに見えるということなので、着こなし方には注意しましょう。デザインによってボタンの数が1〜2個と違いはあるものの、ついているボタンは「全て留めるもの」と覚えておいてください。

面接で着席するときのボタンの扱い

就活の面接では、着席する際もスーツのボタンを外す必要はないでしょう。

一般的なマナーでは、席に座るときはスーツのボタンを全て外すものと考えられています。しかし、就活の面接においては、座る時も立っていたときと同様の状態(男性用のスーツは一番下のボタンを留めない、女性用のスーツはすべてのボタンを留める)のままで問題ないです。

その理由は、就活の面接の場合、わざわざボタンを外さなくても動きに支障が出ず、着崩れすることもないからです。

一般的なマナーの前提となるシーンは、食事をする場面や仕事をする場面です。つまり椅子の前に机やテーブルがあるため腕が高い位置に来ますし、動かす腕に引っ張られてボタンを留めたままだと動きにくい&着崩れします。

一方で、面接の際はずっと腕は下げた状態にあり、ほとんど動かすこともないはずです。そのため、ボタンを留めたままの状態でも動きにくさを感じたり着崩れたりすることはありません。

むしろ、就活生の多くはスーツに慣れていないため、無理に外そうとしてモタモタすると悪印象を与える可能性もあります。もちろん細かな評価ポイントは会社によって異なりますが、特別な必要性がないのなら、就活での面接時はボタンを留めたままにした方が無難でしょう。

就活におけるスーツの着用方法に自信のない就活生には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。あなたに合った企業を探してくれるだけでなく、プロのキャリアアドバイザーから就活に関するさまざまなアドバイスをうけられるので、ぜひ活用してください。

就活においてスーツのボタンを外すことが無難とされた背景

就活においてスーツのボタンを外すことが無難とされた背景

特に男性の中には、せっかくスーツにボタンがあるにもかかわらず、なぜ1番下だけを留めないのかを疑問に感じた人もいるでしょう。実は、さまざまな説が唱えられています。

ここでは、スーツのボタンマナーに関する歴史的な背景を紹介します。就活で必ず覚えるべき内容ではありませんが、知っておくとマナーを理解するのに役立つでしょう。

下のボタンは装飾品の名残

本来、スーツはヨーロッパの文化として日本に持ち込まれた製品でした。スーツは着物が当たり前であった日本に、洋風文化が根付くきっかけのひとつです。

スーツの下のボタンに関するマナーが生まれた理由も、かつてのヨーロッパの風習にあるといわれています。中世ヨーロッパの時代では、スーツのボタンは実用的に使われていたものではありませんでした。

今では、スーツのボタンは寒さをしのぐためやスタイリッシュに見せるためなどの目的があります。しかし、本来のスーツのボタンは単なる装飾品として扱われていたそうです。

このようなヨーロッパ文化の名残で、現在も男性用スーツの1番下のボタンは外すのではないかとも考察されています。要するに、現代でも1番下のボタンは装飾品のひとつだといえるでしょう。

スーツに付けられたボタンが低位置になった

1番下のボタンを外すようになった背景には、スーツのデザインの変化も挙げられます。戦前の日本では、全体的にボタンの位置を高くして作られていたそうです。そのため、全部を留めても見た目に違和感はありませんでした。

時が流れるにつれて、よりデザインを格好良く見せるためスーツのボタンの位置が下げられるようになります。そのため、1番下のボタンを留めてしまうと、見た目のバランスが悪くなる人も少なくありません。

そのため、せっかくのスーツが不格好にならないためにも、あえて1番下は留めないことを前提として作られるようになりました。こうした背景が、ボタンの留め方のマナーとして広まったと考えられてます。

とある国王の体型の悩みが概念を変えた

一説によると、とある国王の体型の悩みがスーツの常識を覆したともいわれています。こちらは、20世紀初頭のイギリスの話です。当時は、エドワード7世と呼ばれる人物が国王として国を治めていました(1901年〜1910年)。

画像検索してみると、お腹が出ているエドワード7世の写真がたくさん出てきますが、少しふっくらした体型の人物です。スーツのボタンを全部留めてしまうと、体型的に非常に苦しかったので、1番下は外すようになったという考察もあります。

無論、あくまで噂の1つです。明確な証拠があるわけではないものの、現代のボタンのルールは1920年頃に生まれたとされています。

馬に乗る文化がスーツの着こなし方を定着させた

日本と同様に、車がなかった時代のヨーロッパでは馬に乗って移動する文化がありました。馬に乗る人を「騎手」といいますが、騎手はスーツを着用するのが当たり前でした。このような歴史的背景も、現代のスーツの着こなし方を定着させた要因といわれています。

皆さんも、自身がスーツで馬に乗っている姿を想像してみてください。もし、全てのボタンを留めてしまうと、居心地が悪く感じるはずです。加えて、特に走って移動するときは、スーツの形を崩さないように工夫する必要があります。

この説が正しいと仮定すれば、現代のマナーは「動きやすさ」と「見た目」の双方を重視した結果です。かつてのヨーロッパ人の考え方が、今の日本にも深く根付いているのかもしれません。

スーツの綺麗な状態を長持ちさせるため

これまではヨーロッパを中心とした歴史から、スーツのマナーの起源について解説しました。一方で、実用的な面でマナーが定着したと考える説もあります。特に最も正しいとされている考え方が、「スーツの綺麗な状態を長持ちさせるため」です。

スーツのボタンを全て留めると、無理やりスーツのラインを引き締めてしまい、スーツにシワができやすくなります。企業では、男性は仕事でスーツを着用している場合が多いです。そのため、普段の着こなし方からスーツのシワには注意する必要があります。

スーツの扱い方も面接では細かく見られるでしょう。なぜ、男性は1番下のボタンを留めないのかについて、素材の特徴を押さえつつ理解しておいたほうが賢明です。

理由はどうあれ、スーツの着こなしには、社会人しかわからない暗黙のルールがあります。自分の着こなしに自信がない人は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加してください。

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スーツのボタン以外に就活において注意が必要な着用品

スーツのほかにも就活において注意が必要な着用品

就活では、スーツ以外の着用品にも注意を向ける必要があります。なぜなら会社の人事は、就活生が想像している以上に身だしなみなどを細かくチェックしているからです。

ここではシャツや靴下、小道具といった就活の必需品のマナーについて紹介します。具体的な注意点は、以下の4つです。

頭から足まで、失礼のないものを身につけているか確認しましょう。

シャツのボタンは全部留めるのが普通

スーツの下に着用するシャツは、ボタンを全て留めるのが基本的なマナーです。人によっては、1番上のボタンを留めるのが、苦しいと感じるかもしれません。しかし、採用試験や面接に参加している間は我慢するようにしましょう。

我慢できないほど苦しいとしたら、シャツのサイズが合っていない可能性があります。男性の場合、スーツの下に着用するためのシャツには首周りのサイズがあるので、自分の体型に合ったシャツを選んでください。

女性の場合は、首周りにボタンのないシャツを着るという選択肢もあります。その際には、普通に着用して問題ありません。なお、シャツの色は清潔感を感じられる白色がベストです。汚れやシワがないかを確認し、綺麗に見える格好で臨みましょう。

ネクタイの長さには気を配ろう

ネクタイを結ぶときは、必ず長さに気を配りましょう。ネクタイには、「大剣」と呼ばれる幅広の先端と、「小剣」と呼ばれる幅の狭い先端があります。双方の長さを上手く整えて、不格好にならないよう注意しなければなりません。

一般的には、大剣が小剣よりも数cm長い状態が望ましいとされています。間違えて、小剣のほうが長くならないようにしてください。また、ネクタイ全体の長さはベルトのバックルを隠すくらいが適切です。

靴や靴下の色はシンプルなものを選ぶ

就活では、靴や靴下の選び方および履き方にも注意が必要です。とくに靴下の色は、なるべく目立たない色をオススメします。

パンツスーツの場合は、スーツの色に合わせて黒や紺などの濃い色を選ぶとよいでしょう。スカートの場合は見える範囲が広く、濃い色だとかえって目立つので、肌と同じベージュ系のストッキングを着用するのが一般的です。

椅子に座ると裾が上がるので、その場合でも素肌が見えないよう、少し長めの靴下orストッキングを着用しましょう。

靴も明るい色は避け、黒などの落ち着いた色にするのが無難です。

バッグや腕時計も目立ちすぎるものは避ける

就活で使用するバッグや腕時計も、どれでもよいわけではありません。まれに高級なものを身に着ける就活生がいますが、かえって人事に悪い印象を与える可能性があるため、避けた方が賢明です。

また、就活で会社にいる間は、ピアスやイヤリングなどの宝飾品を外しておいた方がよいでしょう。下手に目立たないよう、無難な格好で挑む必要があります。小道具を購入するときは、慎重に製品を選びましょう。

その他の就活グッズや持ち物について知りたい人は、下記の対策資料を活用してください。

スーツのボタンマナーを押さえて就活に挑もう!

就活では身だしなみが与える第一印象がとても大切です。スーツのボタンに関しては、男性は1番下のボタンを外し、女性は全て留める点を押さえてください。ほかにも、多くのマナーがあるため、全て網羅して好印象を与えられるよう取り組みましょう。

もし、服装なども含めて就活のことでつまずいたときは、就活エージェントに頼ってみてください。就活エージェントは、就活に関する知識が豊富な頼れる他人です。身近な人ではないからこそ悩みを打ち明けやすいとともに、プロの知識を活かして確実に解決してくれます。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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