面接で得意科目・苦手科目を上手に答えるテクニックを徹底解説!

 2024年4月23日

面接では、得意科目や不得意科目(苦手科目)について聞かれることが多いですよね。あなたは、適切な回答ができていますか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

正直、自信ないです。そもそも、人に自慢できるほど得意と言える科目がないので…。

確かに、そういう学生は多いかもしれません。でも、学生の本文は学業ですから、自分なりに努力したことをアピールできるようにする必要があるんです。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

どんな風に伝えればいいですか?

任せてください!このコラムでは、面接で得意科目を伝えるときの回答方法を徹底解説します。得意科目別の例文も紹介するので、一緒にポイントを確認していきましょう。

キャリアアドバイザー 岡田

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面接で企業が得意科目や苦手科目を聞きたがる理由とは?

得意・苦手科目を聞く面接官の意図

これから一緒に仕事をしていくために、企業側が就活生の人柄や仕事のスキル面を気にするのは理解できます。ところが得意科目や苦手科目は、それが何であれ、仕事には直接的に関係なさそうです。「そんなことを、なぜわざわざ面接で聞かれるのだろう」と疑問に思う就活生もいますよね。

しかしこの質問、ただ学生の緊張をほぐそうとしているわけではありません。実は企業にとって、自社に見合った人物か否かを測るための重要な質問なのです。

「得意科目」「苦手科目」の回答で、具体的に見られているポイントは、以下の3つです。

面接官の意図を知ることで、どう答えればよいのか見えてきます。面接で「得意科目」「苦手科目」を聞かれる理由をもう少し掘り下げて説明しましょう。

業務とマッチするか否かを確認するため

面接官が得意科目や苦手科目を聞く目的は、学生の得意・不得意を知ることで業務とマッチするか確認し、自社に取ってメリットとなる人材かどうかを見極めることにあります。入社したら会社に貢献できるのか、貢献するためのスキルを兼ね備えているかなどをチェックしているわけです。

企業が最も求める人材は、自社が日々行っている業務とマッチする人です。その判断材料の1つとして、得意科目や苦手科目のチェックが行われます。

もちろん、業務に直接的に活かせる科目が得意か否かも重要な判断材料です。とはいえ、必ずしもそれだけを確認しているわけではありません。

例えば、数学が得意な人であれば、論理的思考力を兼ね備えている可能性が高いです。業務にトラブルが発生した場合、筋道立てながら改善策を導き出せることが期待できます。逆に国語が得意な人は、難しい文書を読むような業務に向いているはずです。

企業は、総合的に戦力となりそうな人材をこのような質問から判断しています。苦手科目に関しても、克服するための工夫力や適応力を確かめることが目的の1つです。

入社後の早期離職を防止するため

面接で企業が得意・苦手科目を聞く理由の1つは、入社後のミスマッチを防止するためです。企業は中長期的に働いてもらえる人材を求めて採用活動を行っています。得意・苦手科目と自社事業の相性が悪いと、早期離職につながるかもしれないと考えているわけです。

たとえば、理系でITに関する知識を学んでいた学生は、プログラミング技術に対して耐性があり、働くイメージを持って就職します。

一方、得意科目が文系でプログラマーを目指す場合、プログラミングの工程に携わった経験がないため、相性が未知数です。もしかしたら入社後にイメージとのギャップが生まれ、早期離職してしまうかもしれません。

また、数学などの理系科目が苦手なのに、数字を扱う仕事を目指してしまうと、途中で挫折する可能性があります。企業としては少しでもミスマッチになる確率を低くし、早期離職を予防するために、面接で得意科目・苦手科目を質問しているようです。

つまり就活生は、企業が展開している事業に適した回答を準備する必要があります。そのためには企業研究を行い、どのような科目と相性がよいのかを見極めることが大切です。

逆に言えば、企業研究の結果わかった「企業との相性がよい科目」が自分の苦手科目だった場合、その企業と自分の相性はあまりよくない可能性があります。入社後の早期離職を防ぐためにも、必ず確認しておきましょう。

学生の性格や強み・弱みをチェックするため

面接で得意科目や苦手科目を聞くのは、学生の性格や強み・弱みをチェックするためでもあります。得意科目や苦手科目も、学生の性格や強みを推し量れる要素です。

例えば、忍耐力がある人は長文読解を必要とする国語を得意とする傾向があります。もちろん、少なからず例外もあるため、全員が該当するとは限りません。企業はなるべく正確に判断できるよう、さまざまな質問を重ねて学生の特徴をチェックします。

加えて、人柄は苦手科目にも表れるものです。面接では、学生自身が苦手を克服するために、どう向き合ったかを確認します。人柄は業務を円滑に進める支えとなるため、採用する際に重視されているポイントです。

もし、得意科目や苦手科目をうまく答えられるか自信がない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を利用してください。面接が厳しくない企業を紹介し、具体的な面接対策もマンツーマンで手伝います!

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得意科目と苦手科目は面接でどう答える?

得意・苦手科目を答える5つのポイント

あらかじめ面接で質問されると予測していたとしても、得意科目または苦手科目をどのように伝えればわからない人もいるでしょう。答え方によっては、面接で悪印象を抱かせる場合もあります。

ここでは、企業が質問する意図を参考に回答する際の考え方をまとめます。回答の具体的なポイントは以下の5つです。

これらの内容を参考に、どう答えるか自分のなかで用意しておきましょう。

企業が求める人物像を思い浮かべて話す

面接で「得意科目」「苦手科目」を答える際は、その企業が求める人物像を思い浮かべながら話すことが大切です。企業は漠然と優秀な人材を探しているのではなく、特定の人物像に近い人材を採用しようとしています。

そのため、採用選考で高評価を得るには、自分がその企業の求める人物像に合致するということを示すのがコツです。そして、企業が求める人物像を正確に把握するためには、その企業の特性をしっかりと押さえる必要があります。

例えば、薬剤を取り扱っている企業の面接を受けたとしましょう。そこで、「苦手科目は何ですか?」と聞かれたと仮定します。

この場合、化学が苦手と答えたら企業に対して悪印象を与える可能性が高いです。あくまで極端な例ですが、似たような事例には気をつける必要があります。

ちなみに、得意とまではいえなくとも興味を持っている科目は、面接での「得意科目は何ですか?」に対する回答として使えます。

ただしその際、下手に「得意だった」と嘘をつくのはNGです。深掘りされて、実績を具体的に質問される恐れがあります。得意とまではいえないなら、その旨を正直に伝え、興味を持った部分などを説明しましょう。

得意科目と自分自身の長所を結びつける

面接で「得意科目」「苦手科目」を答える際は、その科目と自分自身の長所を結び付けて話すようにしてください。

得意科目および苦手科目を聞かれるときは、ほとんどの場合が「そう思う理由」などもあわせて質問されます。このときに、自分自身の長所と結びつけることが重要です。

例えば、数学が得意科目だった場合、計算スピードの速さや統計資料を正確に読めるなどとアピールできます。また、英語が得意な人であれば、英語圏の人とのグローバルな交流経験を題材に、コミュニケーション能力などもアピールできるかもしれません。

就活では、単純にどの科目が得意なのかを答えるだけでなく、これまでの功績や人柄などで他の就活生の回答と差別化を図る必要があります。得意科目と自分の長所を結び付けて話せば、他の就活生と差別化でき、面接官の印象にも有利に働くはずです。

得意科目は、自らをアピールする上で欠かせない要素になります。学生時代を振り返りながら、得意と思う理由も具体的に考えておきましょう。自分の長所が明確になっていない人は、まず自己分析を徹底して行ってください。

苦手科目に関しては対策案を力説する

面接で苦手科目を聞かれた場合は、どのように克服したかを上手く説明することで好印象を与えられます。まずは、自分なりに工夫した対策案をまとめておきましょう。

例えば、苦手科目の得点を改善するために「練習問題を毎朝2〜3問やるようにした」「ワークの解説を徹底的に読み込んだ」といったことです。

これからの仕事においても、苦手なものに直面することは必ずあります。人付き合いが苦手でも顧客と接する機会はありますし、忍耐力に自信がなくとも事務作業に協力しないといけないこともあるでしょう。

自分にとって苦手なものが壁として立ちはだかったとき、どう乗り越えるかが仕事においても大切です。自ら考え、ときに周りの手を借りながら対処しなければなりません。

就活生がこうした基本的な力を持っているか確かめるため、あえて面接官は学生の苦手科目を面接で確認しています。

ダラダラと冗長な回答は面接の禁止事項!PREP法を心がける

面接官からの質問に回答する時は、PREP法を意識して結論から話しましょう。PREP法は、最初に結論を述べ、その後で理由を説明していくという形式の文章構成方法です。

順番 PREP法 伝えること
1 Point(結論) どの科目が得意/苦手なのか
2 Reason(理由) なぜ得意/苦手なのか
3 Example(具体例) 得意科目の成果やエピソードなど
苦手科目にどう対処し、克服したのか
4 Point(結論) 得意科目やそれと結びつく長所は、入社後どう活かせるのか
苦手なものと、これからどう向き合っていくのか

遠回しにダラダラ話されると、聞いている面接官からすれば非常に苦痛です。ですから面接では、「私は数学が得意です。」などと結論から先に述べることが重要になります。

冒頭に結論を話すことで、面接官は伝えたい内容を正しくイメージできます。PREP法に当てはめて、回答例を作ってみましょう。

「苦手科目はない」はダメ!人間味を大切に

面接で苦手科目を聞かれた際に、「苦手科目はない」と答えるのはオススメできません。一見、苦手なものがない人は完璧に見える気がしますが、プロの人事からすれば自己分析が足りていないとみなされてしまいます。

なぜなら苦手科目がないと答えてしまうと、「あるはずの苦手が見えていない」=「自己理解が浅い」と判断されてしまうからです。

苦手なものがない人間なんていません。その苦手を自分で認識してこそ、改善があり、自己成長につながります。本当に優れている人は、自分の苦手な分野を理解して向き合える人物です。

そのため、自分の苦手を理解できていない、あるいは見つける気がないかのような回答は、入社後の成長を感じさせず印象がよくないのです。

また、ある程度できないことがあるからこそ人間味があります。もちろん、企業は優秀な人物を必要としています。しかし一方で、一緒に働きたいと思える人柄の人物も探しているといえるでしょう。

自信過剰に振る舞っても、就活では苦戦してしまいます。自分の中で苦手科目を探し、どのように対処したかを答えたほうが賢明です。

もし、得意科目や苦手科目の答え方がわからない場合は、就活エージェントなどのプロと一緒に回答を作ってみることをオススメします。

キャリチャンでも、プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応する就活支援サービス「就活相談会」を開催しています。自分の「得意」を活かせる企業も紹介してもらえるので、一石二鳥です。利用は無料なので、気軽に相談してみてください!

利用者の声

【科目別】面接で得意科目・苦手科目を伝えるときの例文9選

【科目別】面接で得意科目・苦手科目を伝えるときの例文9選

ここでは、実際の面接で得意科目を伝えるときの例文を解説します。以下のパターン別に分けて見ていきましょう。

国語

面接で得意科目を質問された際に、国語について答えるときの例文は以下のとおりです。

私の得意科目は国語です。

文章を読み解くことや言葉の表現に強い興味と理解を持っています。

特に文学作品には著者の意図や時代背景が織り込まれており、それらを読み取ることで物語の奥深さを感じられます。これまでの学習や読書を通じて、作品の要点やメッセージを抽出し、その背景にあるテーマや構造を分析する能力を養ってきました。また、自身の感情や考えを的確に言葉にすることで、表現力を高める努力をしています。

これらの経験から、複雑なテキストを読み解く力や感情豊かな文章を書く力を持っていると自負しており、その能力をさらに活かせる仕事に挑戦したいと考えています。

国語力は仕事において重要な武器となります。なぜなら、顧客に商品やサービスを提供するには、正しい日本語・興味をひく伝え方が必要だからです。

上の文章では、物事の背景までを考えていると伝えることで、相手の気持ちを読み取るスキルがあるとアピールしています。また、表現力・文章力があると伝えることで、入社後に即戦力で活動できるとアピールしているのもよいポイントです。

得意科目を伝えて終わるのではなく、どのように活かせるかを伝えることで、他の就活生との差別化ができます。

英語

続いては、英語が得意科目であると伝えるときの例文です。

私の得意科目は英語です。

大学で専門的な英文学と言語学を学んできました。リーディングやライティングにおいて、文法や構文の理解を深めることで、自己表現能力を向上させられたと思います。

また、大学での国際交流イベントの企画や英会話サークルの運営を通じて、異文化間コミュニケーションの重要性を学びました。さらに、オンライン英会話プラットフォームでの講師経験を通じて、英語教育にも興味を持つようになりました。

これらの経験を通じて、英語のスキルだけでなく、異文化理解や教育への情熱も育んできました。入社後は、チームワークを重視する環境で英語力を存分に発揮し、貢献していきたいと考えています。

英語はグローバルビジネスを展開する企業において、重要なスキルです。ただし、英語力があるだけでは、採用されるとは限りません。

例文のように、得意科目である英語を軸に、いままでの体験からどのように貢献できるかを伝えるのがポイントです。

上の例文では、国際交流や講師経験を通じて、チームワーク・コミュニケーション能力をアピールしています。グローバルビジネスは、異文化交流を行うケースが多くなるため、このようなスキルが必要です。

企業が展開している事業に対して、的確なアピールができれば、評価が高くなるでしょう。

数学

続いては、数学が得意科目であると伝えるときの例文です。

私の得意科目は数学です。

数学は私の論理的思考と問題解決能力を養う上で、大きな役割を果たしています。

大学時代は応用数学や統計学の授業を履修し、データ解析やモデリング技術を学んでいます。そうした経験を通じて、単に計算をするだけでなく、複雑な問題にも冷静に取り組み、論理的かつ体系的なアプローチで解決策を見つける能力を身につけてきました。

社会人になってもそれらを活かし、経済動向の分析やビジネス戦略の立案に貢献したいです。

数学が得意な就活生は、比較的IT業界に挑戦する傾向があります。IT業界はシステムトラブルを起こさないように、さまざまなシチュエーションを想定して取り組むことが重要です。そのためには、物事を逆算して考える論理的思考力が欠かせません。

上の例文では、数学力を活かし問題に対して多角的なアプローチを行い、論理的かつ体系的な解決策を見つけるスキルがあるとアピールしています。また、数学力をもとに経済動向の分析やビジネス戦略の立案ができると伝えることで、主体的行動力があるとアピールできているのもよいポイントです。

このように、数学が得意科目だからこそアピールできる内容を伝えられれば、面接でも高評価を得られるでしょう。

体育

続いては、体育が得意科目であると伝えるときの例文です。

私の得意科目は体育です。

高校時代にはバスケットボールチームのキャプテンを務め、チームの指導やメンバーとの連携を通じてリーダーシップ能力を磨きました。また、仲間と協力して目標を達成する喜びを体験することで、チームワークや健全な競争意識を養うことができたと思います。

私は体育を通じて健康的な生活習慣の大切さを理解し、ストレス解消や心身のバランスを保つために日々の運動を継続しています。体育を通じて身体的な健康だけでなく、メンタル面でもポジティブな影響を受けたことを強く感じています。

職場でもこのような経験で学んだチームワークやリーダーシップのスキルを活用し、周りと協力して目標達成に貢献したいと考えています。

体育を得意科目と言ってよいのか不安になる就活生も多いですが、実は大きな武器としてアピールできます。なぜなら、体力があり仕事に対して主体的に行動してくれると思われるからです。

上の例文は、体育を通じてリーダーシップ・チームワーク・仕事への耐久性をアピールしています。また、メンタル面がポジティブであると伝えることで、仕事へのストレス耐性があるとアピールできているのもよいポイントです。

このように体育会系の学生にしかないスキルを伝えられれば、他者との差別化ができ、面接でも高評価につながるでしょう。

社会

続いては、社会が得意科目であると伝えるときの例文です。

私の得意科目は社会科です。

歴史的な出来事や政治的な動向に関心を持っています。

高校時代には歴史研究部で活動し、日本や世界の歴史について研究しました。特に日本の近代史に興味を持ち、明治維新や第二次世界大戦などの重要な出来事について深く学びました。大学では政治にも関心を持ち、国内外の政治情勢や国際関係についての知識を深めるために努力しています。

社会は私にとって単に過去の出来事を理解するだけでなく、現在の社会情勢を理解し、未来を予測するための重要な鍵です。私は社会を通じて社会的な問題意識を高め、社会の中で貢献するための方法を模索しています。職場でもこのような社会的な問題意識を活かし、組織や社会全体の発展に貢献したいです。

上の例文では、いままでの経験を通じて、どのように貢献できるかをアピールしています。また、具体的な施策を伝えることで、就職後の仕事にどのように結びつくかをアピールできているのもよいポイントです。

企業としては組織や業界全体の問題を解決できる人材を求めるため、過去の分析から改善点を提案できる就活生は高評価につながります。過去の経験をどのように活かせるか具体的にアピールすることで、採用へと近づくでしょう。

大学での授業科目

私の得意科目は環境分析学です。

興味を持ったきっかけは「沈黙の春」という本を読んだことでした。目には見えない物質が知らぬ間に大気を汚染し、鳥が死んで、春になっても鳴き声がしなくなったという実話です。私はそれを読んで、大気や水の中に含まれている物質をどうしたら知ることができるのか興味を持ち、大学では分析化学を専攻しました。

卒業研究では大気汚染物質が環境に与える影響について、分析学的アプローチから研究しました。毎週フィールドワークを行ってサンプル収集と分析を繰り返し、データを蓄積する地道な作業でしたが、一定の成果を得て、学会発表も行いました。本職の研究者たちを前に自分の研究を発表するのはとても緊張しましたが、誰でもできるわけではない貴重な経験だったと思っています。

私はこの経験から、まじめにコツコツと努力を積み重ねることの大切さを学びました。社会人になっても、御社の実績に貢献できるよう、地道に努力し続けていきたいと考えております。

私の得意科目はミクロ経済学です。

ミクロ経済学を学びたいと思った理由は、お金の使い方について学べると思ったからでした。そのため、もっと経済について見識を深められるよう、〇〇大学の経済学部に入学しました。

実際にミクロ経済学を勉強してみると、単純なお金の話だけではなく人の幸せや行動にも大きな影響を与える学問であることがわかりました。より一層興味を持ち、卒業論文では「フード店の立地」についてフィールドワークによる調査をもとに研究しました。

この経験から企業戦略の分析の重要性を学びました。御社のお仕事に貢献できるよう精進します。

得意科目の方は、上の例のように具体的な勉強内容や成果を上げられると、得意であるという信ぴょう性が増してよいでしょう。会話の流れを止めないよう、臨機応変に回答するのがコツです。

苦手科目

私の苦手(不得意)科目は物理学です。

熱力学や電磁誘導など、複雑で難解な理論をどうしても現実的な現象としてとらえることができず、なかなか理解できなかったからです。

そこで、物理の授業がない日も毎日、物理学の本を持ち歩き、通学の電車の中で何度も読み返しました。試験の際は、計算問題などは公式を暗記してなんとか赤点を免れましたが、最後まで得意にはなれませんでした。

しかし、その努力は無駄ではなかったと思っています。努力してもすぐに結果がでないこともあるということを学びましたし、簡単には諦めない人間になれたと思います。そういう経験は、社会に出てからも必ず役に立つと考えています。

私の苦手科目は化学です。

苦手意識を感じた理由は、たくさんの記号を覚えなければならないからです。どうしても機械的な暗記に頼ってしまい、頭の中で上手く整理できませんでした。

そこで、私は日常生活に使われている製品が何からできているかを勉強し始めました。苦手意識は拭えなかったものの、勉強方法を変えてからは楽しさを覚えることができました。

化学のおかげで、私は自分で工夫する力を身につけました。柔軟な発想を生かして物事に取り組めるようになったと考えています。

苦手科目を答える際は、苦手を克服すべく努力したことを、具体的なエピソードを入れて語りましょう。

努力の結果が、大した成果を生んでいなくても構いません。誇張すると嘘っぽくなるので、正直に苦手であると述べた方が潔いです。

ただし最後には、なるべくポジティブな印象を与えるように工夫してください。どのような点で人生に役立ったかを説明するとよいでしょう。

NG例

最後に、得意科目を伝えるNG例について解説します。面接では以下のような伝え方をしないように注意しましょう。

面接での得意科目は、社会科です。

歴史や地理についての知識を深めることが好きで、これまでの学習で日本や世界の歴史について多くの知識を習得してきました。特に、日本の近代史に関しては明治維新から第二次世界大戦までの時代の流れや主要な出来事について深く理解しています。

また、地理に関しては地域ごとの特性や文化、気候などの要因が地域の発展に与える影響について学びました。これらの知識を活かし、学校の地域に関する調査プロジェクトに積極的に参加し、地域の特色を活かしたイベントやプログラムの企画に貢献しました。さらに、地域の歴史や文化に関する情報を生徒たちに広めるために、学校内でのプレゼンテーションや展示の準備を行いました。

上の例文は一見してよいように見えますが、自分を中心とした考えを持っている点が悪い評価につながります。

企業としては、いままでの経験を通じて、自社でどのように活かせるかを重視しています。上の例文では、一方的な説明をしているだけなので、企業に貢献できるかがわかりません。

面接で得意科目で回答するときは、何を学んで企業のどのような点に活用できるのかを伝えることです。NG例のように、一方通行の伝え方にならないように意識しましょう。

面接で得意科目・苦手科目を答える際の注意点

どちらも抽象的な表現にならないよう注意しよう!

ここまでの解説を読んで、面接で答える内容を大方整理できた人もいるでしょう。しかし、実際に得意科目や苦手科目を伝えるときは、避けるべき発言もあります。

伝え方を誤ると、大幅に評価が下がる可能性もゼロではありません。面接の本番を迎える前に、必ず確認するようにしてください。

面接で得意科目・苦手科目を答える際の注意点は、以下のとおりです。

嘘や作り話はすぐにバレる!本当の話をいかにまとめるか

面接で話してはいけない内容の筆頭が、嘘や作り話です。たとえば、センター試験の点数を実際よりも高く伝えるような真似は絶対に止めましょう。このような嘘は調べなくとも、相手の表情を見れば感じ取れるものです。最終的に嘘つきのレッテルを貼られることになります。

ここで重要なポイントは、本当の話をいかに見栄えよくするかです。先述したPREP法も活用しつつ、過去に頑張ったことを自分なりに整理しましょう。仮に、作り話で採用にたどり着いたとしても、社会人になってから苦労するだけです。

面接で話した内容とつじつまが合わなければ、働き出してから評価を著しく下げてしまいます。将来の働く姿も思い浮かべ、ありのままの自分を見せるよう心がけましょう。

具体性のない話は興味を持たれない!インパクトを大事に

嘘や作り話はよくありませんが、具体性のない抽象的な答え方も同様にNGです。全くもって味気のない話は、人間味が伝わりにくく、人事に興味を持たれません。面接官は得意・苦手科目から学生の人柄を見極めたいと思っていますので、学生を見極めにくい回答ではよくないのです。

たとえば、「中学校の英語の期末テストで90点を取りました。」と伝えたところで、面接官はありふれた話だと感じ、興味を持たないでしょう。面接で話す内容は、インパクトが必要不可欠です。

そのために心がけるポイントとして、話に具体性を持たせることが挙げられます。上記と同じ内容でも、「学年の平均が40点台だった」などの事実があれば、感じ方は変わるはずです。

また、具体的に答えないと面接の態度にふさわしくないと捉えられる恐れもあります。人事は忙しい時間を割いて準備しているため、学生側も最低限のマナーは守らなければなりません。

面接の前に得意科目・不得意科目の答え方を考えておくこと

今回は、面接において得意科目や苦手科目を聞かれたときの対処法を解説しました。どの科目が得意でどの科目が苦手なのか、結論から答えつつ、企業の求める人物像に合うような回答を用意しましょう。

ただし、面接での回答方法にはいくつもコツがあります。得意科目・苦手科目に限らず、コツを押さえて回答しないと、効果的なアピールにはなりません。

面接での回答方法に不安を感じる場合は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を利用してください。質疑応答がそれほど得意でなくても、受かりやすい企業を紹介します。

利用は完全無料なので、費用負担はありません。個別の質問対策も、プロのキャリアアドバイザーが指導するので安心です。就活のプロと二人三脚で対策すれば、面接に向け万全の準備を整えられるでしょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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