新卒のボーナスってどれくらい?支給額や査定方法をご紹介

 2023年3月9日

新卒入社後のボーナスの支給額を知っていますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

いえ、まったく知りません……。でも正直、どのくらいの額をもらえるのかは気になっています。

そうですよね。ボーナスの額によっては入社後の仕事はもちろん、就活をがんばるモチベーションにもなりますからね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

あと、ボーナスが多い業界がどこなのかも、気になっています。

わかりました。ここではボーナスの仕組みや具体的な金額、ボーナスが多い業界ランキングを紹介していきます。就活の企業選びの参考にしてください。

キャリアプランナー 平崎

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ボーナスとは

ボーナスとは

ボーナスとは、企業から月々の給与とは別に支給される特別報酬で、「賞与」という言い方をします。

ボーナスがいくら支給されるかはあらかじめ決まっておらず、その時の企業の業績や個人の功績などによって左右されます。

また、必ず支給しなければならないというものでもなく、どのような条件で支給されるかは、雇用契約や労働組合との協議によって決められています。

ボーナスは年に2回支給が基本

ボーナスは年に2回支給が基本

ボーナスは、夏と冬の年に2回支給する企業が一般的です。しかしボーナスをいつ、何回支給するかは企業ごとに定めているので、年に1回の企業もあれば、年に3回の企業、ボーナスがない企業もあります。

また、年に何回と決まっていても、企業の業績が悪ければ前年よりも大幅に金額が減額されたり、最悪の場合、支給されない時もあります。

こればかりは”企業の事情”によるもののため、必ずしも2回支給されるとは言い切れないのです。

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新卒のボーナス事情

新卒のボーナス事情

新卒のボーナス事情についてご紹介します。

新卒の夏はほとんど出ない

新卒の夏のボーナスは、全くでないか、寸志程度の少額しかもらえない企業がほとんどです。なぜなら、ボーナスの金額は通常、支給月より前の決算成績に基づいて算出されるものだからです。

3月決算の企業の場合、4~9月が上半期、10~3月が下半期となります。夏のボーナスは7月に支給する企業が多く、その金額は前年の下半期(10~3月)の業績に基づいて算出されます。

そのため、4月に入社したばかりの新卒は、夏のボーナスの査定期間の業務成績に貢献していないので、ほとんどボーナスがもらえないのです。

ただし決算月は企業によって異なるので、ボーナス査定期間に勤務していれば、その割合に応じて新卒にもボーナスは支給されます。

新卒は冬ボーナスから満額

冬のボーナスは12月に支給される企業が多く、3月決算の企業の場合は新卒もボーナス査定期間の上半期(4~9月)を満了していることになり、満額に近いボーナスを支給されます。

ただし、ボーナスの金額はその企業の業績だけでなく個人成績を反映するもので、その評価方法は企業により異なります。

前年の成績に対する成長率を評価に取り入れている場合、新卒には比較する前年成績がないので、他の社員より低く見積もられてしまうこともあります。

また、ボーナスの支給に関して「勤務1年以上」などの条件を付けている企業は、その期間が経過するまでボーナスはもらえません。

公務員・民間企業別ボーナス額

公務員・民間企業別ボーナス額

ボーナスはいくらもらえるのか、公務員と民間企業に分けて解説します。新卒でもらえる額ではなく、平均ボーナス額を記載しています。

公務員のボーナス

内閣人事局の発表によると、国家公務員の2018年夏のボーナスは平均65万2,600円でした。

また、地方公務員を含む公務員全体の2018年夏のボーナスは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングによれば平均65万5,735円、みずほ総合研究所のデータでは平均71万1,243円です。

ただしこれらの数字は管理職を除く一般職員の平均値なので、民間と比較できるよう管理職や非常勤を含めて推計すると、公務員全体の2018年夏のボーナスはおよそ80万円前後になります。

前年夏より2%以上増加し、基本給の2.1ヶ月分程度となっています。

民間企業のボーナス

民間企業の2018年夏のボーナスは、三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは平均37万1,010円、みずほ総合研究所のデータでは平均37万3,725円となっています。この数字だけを見ると、公務員の方がはるかに高いボーナスをもらっているように感じます。

しかし民間のボーナス平均は、ボーナスが支給された従業員5人以上の全事業所の平均値です。経団連の調査によると、東証一部上場している従業員数500人以上の大手企業146社のボーナス平均額は95万3,905円でした。

また、中小企業ではボーナスの支給がない企業も多いことから、民間企業では大手企業と中小企業でボーナスの支給に大きな格差があることが分かります。

業界により景気が異なるので一概には言えませんが、大手企業の夏のボーナスは給与の約2.5カ月分、中小企業は給与の約1カ月分が平均です。

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公務員・民間企業別ボーナス額の決まり方

公務員・民間企業別ボーナス額の決まり方

ボーナス額の査定方法について、公務員と民間企業別に解説します。新卒の夏ボーナスでは満額もらうことができませんが、金額の決まり方は頭に入れておくことで、今後の楽しみが増えると思います。

公務員のボーナス

公務員のボーナスは、期末手当と勤勉手当の合計です。

期末手当は基本給の〇ヶ月分という形で、役職や年齢、学歴、職種などを考慮して、民間企業の平均的なボーナス額と同等になるように人事院が勧告します。

勤勉手当は民間でいう個人成績のようなものですが、評価を数値化できない業務が多く、民間に比べて評価があいまいです。

民間企業のボーナス

民間企業のボーナスは、支給月より前の半期業績によって決まる定率(基本給の〇ヶ月分)と、所属部署の業績や個人評価を段階的に係数化して、掛け合わせる企業が一般的です。

「基本給×企業の業績による定率(〇ヶ月分)×個人評価の係数=ボーナス」

役職手当や、目立った功績があれば加算されることもあります。所属部署や個人評価の係数は企業ごとに異なりますが、たとえば評価をS~Dの5段階に分け、係数を1.2~0.8まで割り振るというようなやり方をします。

また個人評価の基準は、前年の成績に対する成長率や、半期目標に対する達成率などで評価するのが普通です。

ボーナスにかかる税金

ボーナスは月々の給与とは異なりますが、法律上は同じ給与所得となります。そのため、健康保険料、雇用保険、厚生年金などの社会保険料と所得税が、公務員、民間企業ともに必ず引かれます。

健康保険料はボーナス額の4.1%、雇用保険料は0.6%、厚生年金は7.144%です。所得税はボーナスの前の月の給与によって変動するので、前月にどのくらい残業したかによって金額が異なります。

しかし、ボーナス前に残業しすぎてしまったからといって、心配する必要はありません。ボーナスから引かれすぎた分は、年末調整で戻ってきます。

新卒はボーナスにも税金がかかることを知らないため、「ボーナスが予想よりも低い」と思っていることがあります。新卒はこのような税金事情も頭に入れておきましょう。

利用者の声

業界別ボーナスランキングTOP5

業界別ボーナスランキングTOP5

経団連の発表した「2018年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果」から、ボーナスの多い業界TOP5について解説します。

新卒でいきなりこの額がもらえるわけではありませんが、今後の楽しみに入社予定業界があれば是非参考にご覧ください。

第1位 建設業

2018年夏のボーナス第1位は建設業で,前年比32.34%増の平均1,617,761円です。 これは東京オリンピックの需要を反映したもので、他の業種に比べてダントツです。

このボーナス額は東京オリンピックまでの一時的な増加ですが、2017年も平均1,222,410円と100万円を超えていて、その増加分を差し引いてももともとボーナスの高い業界と考えられます。

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第2位 商業

2018年夏のボーナス第2位は商業で、前年比33.58%増の平均1,092,885円です。 商業は各種商品の卸し、小売り、不動産、賃貸などの産業で、建築資材の卸売業も含まれます。

小売業界全体が振るわない中、2018年の商業が好調なのは、東京オリンピックの需要で好調な建設業界の影響を強く受けているものと考えられます。

オリンピックの影響を除いて考えてみると、2017年の夏のボーナスは平均818,162円、2016年は平均725,620円なので、他の業種と比べて特別高いボーナスの業種とはいえません。

円高や他業種の業績に影響を受けやすい業種でもあり、ボーナス額の変動が大きい業界といえるでしょう。

第3位 自動車

2018年夏のボーナス第3位は自動車業界で、前年比6.64%増の平均1,061,566円です。 2017年は平均995,492 円、2016年は平均1,065,091円でした。

トヨタ、日産、ホンダなど、海外への輸出が多いメーカーは円高の影響も受けますが、毎年ボーナスランキングの上位に顔を連ねます。

大手企業に関しては、圧倒的な国内シェアを背景に安定した高いボーナスを維持しています。

第4位 化学

2018年夏のボーナス第4位は化学工業で、前年比9.53%増の平均935,522円です。

化学工業は、医薬品や石油化学製品、化学繊維、塗料、洗剤などの製造を行う産業です。 2017年は平均854,119円、2016年は平均852,757円でした。

石油の高騰などの影響を受けることはありますが、他の産業に比べ年ごとの増減は小さく、安定した高いボーナスが期待できる業界です。

第5位 食品

2018年夏のボーナス第5位は食品業界で、前年比13.31%減の平均882,779円でした。 食品業界は、食肉や加工食品、酒類、飲料などの製造を行う産業です。

過去のデータを見てみると前年の2017年は平均1,018,274円、2016年は平均971,682円でした。 法令の改定やヒット商品の有無により多少の浮き沈みはあるものの、他業種に比べボーナスの大幅な増減は少ない業界です。

おわりに

新卒のボーナス事情についてご紹介しました。新卒ははじめのボーナスをほぼ受け取ることができず、満額を受け取れるのが冬になることがほとんどです。

新卒ボーナス事情を知らずに、夏に予定を組んでしまい、キャンセルせざるを得ない状況などがないようにしっかりとボーナスについての理解を深めておきましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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