土日に就活もあり得る!土日に活動する企業の特徴やバイトとの両立法
2023年6月22日
就活について、何かわからないことはありますか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
就活って土日にもあるんですか?バイト先の先輩には、就活を前にアルバイトをやめたりシフトを減らしたりしていた人が結構いました。私も土日はアルバイトをしているのですが…。
企業の説明会や面接は平日に行われることが多いですが、中には、土日に行う企業もあります。ですから、これまでのように「平日は大学、土日は確実に休み」とは言い切れなくなるでしょう。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
そうなんですね。私の受ける企業でも、土日に就活があるのかな…。
このコラムでは、土日に面接などを行う企業の特徴、土日に就活する際の注意点、企業への土日の電話マナーなど、土日の就活について解説しています。バイトと就活を両立する方法ついても合わせて解説しますので、参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
目次
土日に就活はある!説明会や面接を行う企業の特徴と理由とは
「企業は土日休みだから、就活は平日」そんなふうに、思い込んでいませんか?ところが実は、あえて土日に説明会や面接を行う企業も結構あるんです。
突然、土日の就活を指定されて慌てることがないように、土日の就活について理解しておきましょう。まずは企業が、どのような理由で土日に説明会や面接を行っているのか、解説します。
「平日休み」の企業は土日にも就活はある
世の中の企業すべてが、土日休みというわけではありません。B to C(Business to Consumer )の事業では平日休みになることが多く、そうした企業・業種の場合、採用活動を土日に行う傾向があります。
たとえば、飲食、美容、ホテル、旅行、小売りなど、個人消費者を対象とするサービス業は、土日に採用活動を行う傾向が強い業界です。こうした業界では定休日を設けず、平日に交代で休みを取るシフト制の企業が少なくありません。
平日は出勤人数が少なく人手を割けないので、比較的出勤人数の多い土日に、採用活動を行う企業が多いのです。
もし上記のようなB to Cの企業を多く志望する場合は、就活の中心が土日になる可能性もあるので、そのつもりで日程の調整をしましょう。
学生に配慮して行うケースも
土日の説明会や面接は、企業側の事情でなく、学生への配慮で行われる場合もあります。
理系や体育会系の学生の場合、平日は授業や研究、部活動などで忙しく、なかなか就活の時間を取ることができません。そうした学生の中には、「土日に就活を行いたい」と思っている人も多くいます。
このような事情を踏まえ、最近は平日の就活が難しい学生に配慮して、あえて土日や平日の夕方に採用活動を行う企業が増えてきています。
また企業側も、学業や部活動を頑張っている優秀な学生に出会うことを目的にしている場合もあるそうです。
学生への配慮で土日に採用活動をしている企業の場合は、企業の休日とは関係なく説明会や面接が行われます。「志望する企業が土日休みの業界でも、土日に就活が入る可能性はある」ということを覚えておきましょう。
土日に面接を行う=ブラック企業は嘘?
土日に説明会や面接と聞くと、「休日に呼び出すなんて、ブラック企業なのでは?」と、疑いたくなる学生もいるでしょう。しかし、土日に採用活動を行うからといって、必ずしもブラック企業であるとは限らないので、安心してください。
その理由は、前述のように土日が休みではない企業も多くあること、また、忙しい学生への配慮からあえて休日に説明会や面接を行っている企業もあることです。
加えて、採用活動には大きなコストがかかるので、多くの学生にまとめて説明会や面接を行うために、学生が集まりやすい土日を選んでいる場合もあります。
そのような企業では、人事担当者は一時的に土日出勤するかわりに、平日に代休を取っていることがほとんどです。ですから、土日に面接する企業が、必ずしもブラック企業というわけではありません。
ただし、あまりにも遅い時間に面接を指定されたり、土日休みの企業なのに毎回土日を指定されたりする企業は、土日出勤や残業が頻繁に行われている可能性があります。ブラック企業かもしれないという視点に立って、その企業の労働環境を慎重に見極める必要があるでしょう。
ブラック企業かどうかに限らず土日の就活のことで悩んだら、ぜひキャリチャンを頼ってください。キャリチャンでは、就活に関することなら何でも相談できる「就活相談サポート」を開催しています。利用は完全無料。就活に関する疑問や不安は、プロのキャリアアドバイザーに相談してスッキリしましょう!
バイトと両立も可能!土日に就活を行う際に意識すべきこと
「土日に就活があると、バイトと両立できるか不安」という学生さん安心してください。就活とバイトは両立可能です!
では具体的にどのように就活をバイトを両立させるのか、また、土日の就活のやり方や注意点と、説明会・面接以外に土日にできることなど、就活に土日を有効活用する方法についても解説しますので、参考にしてください。
バイトと就活は時間調整が大切
バイトと就活の両立は可能ですが、きちんと両立するためには、バイトと就活の時間調整が重要です。説明会や面接には準備も必要ですから、準備にかかる時間も含めて、バイトとの調整が必要になります。
説明会や面接の日程は、できるだけ早く調べて、把握しておきましょう。企業の説明会や面接は、丸一日かかるような長さではありませんので、前もって日程を把握できていれば、空いている時間にバイトできます。
そして自由シフトなど、空いた時間に働けて、休みの取りやすいバイトがオススメです。またバイトをする際には、就活生であることを必ず勤務先に伝えておきましょう。
就活生は説明会や面接が急に入ることもあるので、バイトする予定だった日に行けなくなったり、遅刻・早退が必要になったりする可能性があります。
そうした就活生の事情を理解し、就活を最優先することを認めてくれるバイト先でなければ、両立は難しいです。
今のバイト先が「週5以上勤務」というような厳しい条件があったり、少人数制でシフトの変更が難しかったり、就活を優先できないような職場の場合は、思い切ってバイトをやめた方がいいでしょう。
バイトに責任感は必要ですが、就活は今後の人生がかかった一大事です。後になって「バイトのせいで就活に失敗した」などと思っても、どうすることもできません。
そんな残念な思いをしたくなければ、いっそ辞めてしまうか、就活に理解のあるバイト先に変えた方が無難です。
土日就活は交通機関をしっかりチェックする
土日に説明会や面接に行く際は、交通機関をしっかり調べておきましょう。土日は交通機関のダイヤが平日とは異なるので、電車やバスの時刻表、乗り継ぎ場所などをきちんと確認しておく必要があります。
路線によっては、土日になると極端に運行が少なくなったり、乗り継ぎルートが変わったりすることもあるので、注意してください。就活に遅刻は厳禁!「間違えました」は許されません。
また、説明会や面接の会場が、平日と異なる場合があります。企業の担当者も交代で休日出勤していたりして、平日とは異なる人が担当することもあるので、当日の会場や担当者の名前を、きちんと確認しておきましょう。
平日に備えた準備をする
土日に説明会や面接がないときは、平日の就活に向けての準備に、土日を活用しましょう。
- 業界研究
- 企業研究
- 自己分析
- ES作成
- 面接対策など
【やることリスト】
時間のある土日には、インターネットで就職情報サイトや企業サイトを検索したり、業界地図や企業情報を掲載している書籍を読んだりして、志望する業界・企業に関する理解を深めましょう。
それまでに参加した説明会やセミナーなどの情報も合わせてノートにまとめ、志望する業界・企業で求められる人物像や、自分との共通点を探します。
また、自己分析シートなどは時間がかかるものが多いので、空いている土日に、落ち着いて行うのがオススメです。過去の行動を振り返り、自分自身に「なぜ?」と問いかけながら、自分がどのような人間なのか、仕事に活かせる強みは何か、じっくり分析しましょう。
十分な業界・企業研究と自己分析が行えたら、ESを作成します。人事担当者に「会ってみたい」と思わせるためには、マニュアルや例文のコピーのようなありふれた内容ではなく、自分の考えや経験談を盛り込んだオリジナルのESを書くことが重要です。
ビジネスシーンでは、結論→理由→事例→結論という順番で述べる、PREP法という論法を使います。しっかりした業界・企業研究と自己分析に基づいて、自分にしか書けないオリジナルの内容を、論理的に記述しましょう。
面接では変わった質問も出ますが、ある程度予想できる質問が多くされます。聞かれる可能性の高い質問には、回答を考えておきましょう。
ただし、あまり根を詰めてしまって、煮詰まるのはよくありません。頑張りすぎると視野が狭くなりますし、マイナス思考に陥りやすくなります。
心と身体の休息をとることも、平日の就活に向けた大切な準備ですから、時にはのんびりしたり気晴らししたりするのも、忘れないでください。
土日に企業へ折り返し電話をする時のマナー
「志望企業から平日に来ていた電話を折り返し忘れて、気付いたら土日だった!」というとき、あなたならどうしますか?
大学の授業やレポート、説明会や面接…忙しさに追われて、ついつい後回しにしたことを忘れてしまうのは、よくあることですよね。
ここからは、そんなときの対処法「土日の折り返し電話マナー」について解説します。
折り返し電話は気が付いたらすぐにするのがマナー
電話が来たのが平日で、それに気付いたのがたとえ土日だったとしても、折り返しの電話は気付いた時にすぐにかけましょう。
土日に説明会や面接を行っている企業でも、B to Cの職種以外は基本的に土日休みがほとんどのため、土日に電話をかけても繋がる可能性は低いですが、それでもすぐに折り返します。
なぜなら、折り返し電話はすぐにかけるのがマナーですし、もしかしたら誰かが出勤していて、電話に出てくれるかもしれないからです。
しかし、もし電話がつながっても、人事担当者は休みということも考えられます。その場合は電話に出てくれた人に、人事担当者が次にいつ出勤するかを聞き、出勤日に電話をかけ直すようにしましょう。
またもし、電話は繋がらず留守電になった場合は、そのまま電話を切ってはいけません。自分の大学名と名前を告げ、週明けにかけ直す旨のメッセージを、留守電に残しましょう。
どちらの場合も、予定表に書き込むなどして、休み明けにかけ直すことを忘れないようにしてください。
週明けに必ず折り返しの電話をする
土日の電話がつながらなかった場合は、必ず週明けの営業時間内に電話しましょう。一般的な企業の営業時間は9~18時が多いですが、休み明けの始業直後は慌ただしいこともあるので、10~18時の間で、昼の休憩時間を避けた方が無難です。
たとえ、土日に電話に出た社員に伝言を残したり、留守電メッセージを残したりしていても、人事担当者からの折り返しを待ってはいけません。
なぜなら、一度人事からもらった電話に、こちらが折り返しているからです。何度も相手からかけさせるのは担当者に失礼ですし、受け身の姿勢は印象が良くありませんので、必ず自分から電話するようにしましょう。
その他にも、土日の就活について悩んだらキャリチャンの「就活相談サポート」で相談してください。就活の上でわからないことがあると、それが気になってしまい、集中して就活に取り組めません。就活で感じた疑問はどんどんプロに聞いて、心置きなく就活を進めていきましょう!
適度な休息は絶対に必要!無理のない土日就活を心がけよう
平日だけでも忙しい就活。そこで土日も就活となると肉体的にも精神的にも厳しいものとなるでしょう。ただ、限られた時間の中で就活を行うためには土日の就活ともうまく付き合っていかなくてはなりません。
ではそんな忙しい就活、どのように乗り越えていけばよいのでしょうか。ここではそんな土日に就活を行ううえで大切にしたいことを解説していきます。アルバイトなどとの両立を図り、就活を成功へと導きましょう。
必ず「休息日」を作るようにしよう
忙しい就活を乗り越えるためには“休息”を適度に取ることが非常に大切です。就活では自分に合った企業から内定をもらうことが大切で、そのためには冷静に判断できる環境を作ることが重要です。そしてそんな環境こそ、適度な休息が生み出すのです。
近年の就活は早期化されていることもあり、早め早めの行動や、行動量を意識した就活が求められています。そのことから、多くの学生は土日も惜しんで就活に挑んでいますが、すべての時間を就活に充ててしまっては肉体的にも精神的にも大きな負担となってしまいます。そしてこの負担が判断力を鈍らせてしまうことから、正しい判断ができない恐れがあるのです。
選択肢を増やし、少しでも内定に近づくために土日も積極的に就活に挑むことは良いことです。しかしそれらが負担となる場合には就活失敗を招く恐れがありますので、それらを回避するためにも事前に休息日を設けておくことが就活を成功させるための秘訣となります。
また就活を行うためにはお金が必要となり、それらを確保するためにアルバイトとの両立を目指す人もたくさんいると思います。時間の調節などを行いながら上手に両立していくと思いますが、そこで少しでも負担を感じてしまうと就活にもアルバイトにも悪影響を及ぼしますので、しっかりと休息を取りながら就活に挑みましょう。
就活エージェントを頼ると効率的に就活ができる
土日もある忙しい就活を乗り越えるためには休息を取ることが大切ですが、人によっては休息を取る暇もないほど忙しかったり、就活とアルバイトとの両立がうまくいかないと悩む人も多くいることでしょう。
忙しいとわかりつつも「休息を取る方が怖い」「休息を取ることで周りからおいて行かれてしまうのではないかと不安」という思いから、無理に就活を行う人がたくさんいますが、それではかえって内定は遠のいてしまいます。
そのため、少しでも就活に対して不安を感じている場合には「就活エージェント」を頼るようにしてください。就活エージェントは学生の就活をサポートしてくれる存在で、学生の負担を減らしてくれる心強い存在です。
大学では土日がお休みだとキャリアセンターなどでの支援を受けることができませんが、就活エージェントはいつでも学生のサポートを行ってくれるため、忙しい土日の就活も負担を減らすことができます。また就活エージェントに企業探しなどをお願いすれば、その間にアルバイトをすることもできるでしょう。
おわりに
土日にも、説明会や面接を行っている企業はあります。土日に説明会や面接を行う企業は、B to Cなど、もともと土日休みでない企業が多いです。
しかし土日休みの企業でも、学生への配慮から、説明会や面接をあえて土日に行う場合があります。
そして土日の就活では、電車やバスのダイヤが平日とは異なるので、注意が必要です。説明会・面接の会場や担当者が、平日とは異なることもあるので、よく確認しましょう。もし、企業からの電話を土日に気づいたら、週明けまで待つことなく、すぐに折り返すのがマナーです。
休みが取りやすいバイトを選べば、バイトと就活は両立可能ですが、頑張り過ぎはよくありません。就活生も身体が資本ですから、休息は絶対に必要です。
適度に休みを入れるとともに、エージェントなど利用できるものはうまく利用して、無理のない就活をしましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。