面接時のノックは何回が正解?就活での正しい入室マナーをわかりやすく解説
2023年3月20日
就活で面接室に入室するとき、ノックの回数は意識していますか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
いえ、まったく意識せずノックしていました……。トイレと同じでコンコンと2回のノックではダメですか?
2回のノックだと失礼にあたり、面接官にマナーがないと思われてしまいます。正解は3回です。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
え!そうなんですか。ずっと間違えてました。就活で使える入室マナーを教えてほしいです。
わかりました。ここでは「ノックの回数の意味」や「就活で使える入室時のマナー」を紹介していきます。面接対策の参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
ノックの回数は3回!就活での正しいノックマナー
面接室への入室は、最も緊張する瞬間ですよね。前回の面接で、自分が何回ノックしたか覚えていますか?
何かとルールやマナーが多い就活ですが、実はノックにだってマナーがあるんです。ここからはまず、ノックに関する正しいマナーについて解説します。
日本でノックは3回と認識されている
日本のビジネスマナーにおいて、入室の際のノックは3回と認識されています。
「ノックなんて、何回だっていいじゃないか」と思うかもしれませんが、実はノックの回数には、ちゃんと意味があるんです。1回目、2回目のノックは空室確認でトイレなどで行う「入ってますか?」の意味、3回目のノックが入室確認で「中に入ってもよいですか?」の意味を示しています。
ですから就活面接の入室の際には、3回のノックが適切です。回数を間違えてしまうと、「ビジネスマナーを知らないのかな?」と思われますので、注意してください。
「コココン」と素早く連打するのではなく、「コン、コン、コン」とゆっくり3回たたきましょう。もし、中から応答がなかったら少し待って、もう一度、ゆっくり3回たたきます。
海外では4回が主流?外資を受ける際はどうすればいい?
海外では入室確認のノックは4回が主流で、3回よりも4回の方が「丁寧なノック」という意味合いにもなります。そうなると、外資系の日本支社の面接を受ける場合は、どうすればよいのか迷いますよね。
4回ノックしなくては!と、思うかもしれませんが最近では欧米でも、面接のようなビジネスシーンではノックを3回に省略する流れになっています。ですから外資系企業の面接でも、入室時のノックは3回で問題ありません。
もし不安があるようなら、面接官が日本人ならノック3回、海外の人ならノック4回と、面接官によってノック回数を変えるとよいでしょう。
ドアが開いている場合もノックは必要?
入室前から面接室のドアが開いている場合、ノックをすべきかどうか迷う人もいると思いますが、すでにドアが開いているなら基本的にノックは不要です。
ノックとは本来、こちらの姿が見えないドアの向こうの相手に、ドアを開けて入室することを知らせる合図であり、「ドアを開けますよ。入ってもいいですか?」という意味になります。ですから、ドアが開いているなら相手はこちらの姿が見えるので、入室の合図は不要なのです。
しかし、いくらドアが開いているからといって、何の前置きもなくいきなり入室してはいけません。名前を呼ばれたら、聞こえるように大きな声で「はい」と答えましょう。
それから入り口手前で一度立ち止まり、「失礼いたします」と声をかけてからドアを開け、入室してください。
ノックの回数以外に注意すべきこととは?
就活の面接でノックをする際は、ドアをたたく音の大きさにも注意が必要です。
大きな声のあいさつは元気な印象を与えるのでよいのですが、ノックの音は、それとは違います。ガンガンガン!と、あまり勢いよく大きな音でドアをたたくと、「攻撃的」「荒っぽい」といったマイナスの印象を与えてしまいかねません。
大きな音を出すのはあいさつの声だけにして、面接官に失礼のないようにしましょう。
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回数を間違えると合否に影響する?
「面接官に呼ばれて舞い上がってしまい、ノックの回数を間違えた!」緊張すると誰しも、普段はしないようなイージーミスをすることがあります。
そこでここからは、就活面接でノックの回数を間違えたら合否に影響するのか、間違えたときはどのように対処すればよいのか、解説します。
2回以下だと悪影響を及ぼす可能性がある!
入室時にノックの回数が2回以下だと、面接の評価に悪影響を及ばす可能性があります。
キャリチャンでサポートした就活生の中には、正しく3回ノックして入室したら、人事からマナーを褒められたという学生がいました。全ての面接官が、必ずしもノックの回数を気にしているとは限りませんが、実際にノックの回数も含め、学生の入室マナーを厳しくチェックしている人事もいます。
「たかがノック」と侮らず、きちんと3回行うように気を付けましょう。
ノックの回数を間違えた時の対処法
緊張のあまりノックの回数を間違えたり、ノックすること自体忘れてしまったりした場合は、素直に謝罪して入室しましょう。
ノックは「ドアを開けます」というお知らせですから、すでに開けてしまったドアを閉め直してノックをやり直しても意味がありません。また、ドアを開ける前に間違いに気づいたとしても、すでにノックして「どうぞ」と言われたのに、もう一度ノックするのはおかしいです。間違えたノックはやり直さずに、謝罪して入室します。
その際、ノックを間違えたからといって慌ててしまうと「アクシデントへの対応力がない」と思われ、かえって印象が悪いです。間違いは間違いとして、冷静に対処してください。
ノックの回数をチェックしている人事がいるのも確かですが、それより大切なのは、身だしなみや、質疑応答など面接の中身です!間違いにクヨクヨしていると質疑応答もうまくいきませんので、謝罪した後はあまり気にせず、気を楽にして面接に臨みましょう。
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おさらい!入室時マナーを確認しよう
就活生ならみんな知っているとは思いますが、ノックを含め、面接の入室マナーをもう一度おさらいしておきます。
- 呼ばれたら「はい」と返事をする
- ノックは3回
- 「どうぞ」と言われたら入室する
- ドアを閉める際はドアの方を振り返る (後ろの手で閉めるのはNG)
- あいさつをする
- あいさつをした後にお辞儀30度( 同時に行うのはNG)
- あいさつ後に席へと向かう
【入室の流れ】
まず、自分の名前を呼ばれたら「はい」と返事をしましょう。返答やあいさつは大きな声で、元気よく行ってください。
ノックは力を入れ過ぎないように、「コン、コン、コン」とゆっくり3回たたきます。中から「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします」と言ってからドアを開き、入室してください。
ドアを閉める際は、必ずドアの方を振り返って閉めます。後ろ手にドアを閉めるのはNGです。
ドアを閉めたら面接官の方へ向き直って、「よろしくお願いいたします」などのあいさつをしてから、30度のお辞儀をします。この際あいさつとお辞儀はを同時に行わないように注意してください。あいさつの言葉をちゃんと最後まで言い終わってから、お辞儀です。
また、ビジネスにおけるお辞儀には、会釈(15度)、敬礼(30度)、最敬礼(45度)の3種類があります。会釈(15度)は廊下ですれ違うときなどに行う軽いお辞儀、敬礼(30度)は初対面の人などに対して行うビジネスでは一般的なお辞儀、最敬礼(45度)は感謝やお詫びなど改まったときに行うお辞儀です。
面接の場合、入室時は敬礼(30度)、自己紹介・席に座るとき・面接終了時は最敬礼(45度)になります。
あいさつとお辞儀が終わったら、歩いて席に向かいましょう。
おわりに
就活で面接室に入室する際は、ノック3回です。ノックも含め、入室時、面接時のマナーは事前に知っておきましょう。ビジネスマナーに自信がない人は、プロの就活エージェントに頼るのがオススメです。
就活エージェントは就活のプロなので、正しく、人事に好感を持たれるビジネスマナーを心得ています。また、就活エージェントは学生の身近にいない社会人なので、本番を想定した緊張感のある面接練習の相手としても最適です。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。