集団面接のマナーはこれさえ読めばOK!手順ごとにわかりやすく解説します

 2023年3月17日

自己紹介や志望動機など個人面接の対策はしているけれど、集団面接の対策は何をしたらいいのか分からない!そんなふうに悩んでいませんか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

そうそう!一次試験は集団面接が多くて。なかなか突破できず、選考を進められないんですよ。

そうなんですね。集団面接では個人面接で重視される身だしなみ、言葉遣い、立ち居振る舞いのほかにも、”守るべきマナー”があります。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

なるほど!集団面接になると自分の順番によっても、入室退室の対応なども個人面接とは変わりますか?

そうですね。入退室はもちろんほかの応募者への配慮も大切なポイントです。社会人になってからも役立つビジネスマナーをまとめているので、しっかり確認していきましょう。

キャリアプランナー 岡田

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集団面接におけるマナー:入室編

集団面接におけるマナー:入室編

第一印象を決定付ける大切な「入室」。ここでミスをしてしまえば第一印象は最悪ですし、集団面接は個人に割り振られる時間が少ないことから挽回も難しいです。

ですから、はじめから躓いてしまわないよう、事前に守るべきマナーを把握しておきましょう。

先頭が3回ノックし、入室する

    [ポイント]

  • 先頭が「3回」ノックする
  • 「どうぞ」と言われたら入室する
  • 「失礼いたします」と挨拶後に一礼し、入室
  • 二番目以降に入室する人は先頭に続き、同じ動作を行う
  • 最後の人がなるべくお尻を向けないようにしてドアを閉める
    (後ろの手で閉めるのはNG)

まずは先頭の人が「3回」ノックをします。ノックの回数は2回、4回という意見もありますが、就活でのノックの回数は「3回」と認識されていますので、覚えておきましょう。また、たとえドアが開いている状態でもノックするのがマナーです。

ノック後、室内から「どうぞ」や「お入りください」などと入室の許可が出たらドアを開け、入室する前に「失礼致します」とあいさつをします。挨拶をしたら一歩入り、面接官に向かってお辞儀をしてから席へと向かいましょう。

挨拶とお辞儀を同時に行うのはマナー違反となりますので、挨拶をし終わってからお辞儀するようにしてください。

二番目以降に入る人も先頭と同じく、挨拶、お辞儀をしてから入室し、席へと向かいます。最後の人は、できるだけ面接官にお尻を向けないようにして、両手でドアを閉めます。後ろの手でドアを閉めるのはNGなので注意しましょう。ドアを閉め終わったら一礼し、席へと移動します。

全員そろい、声をかけられたら着席

    [ポイント]

  • 入室後すぐに着席しない
  • 全員が揃い、面接官から指示が出たら着席する
  • 深く腰掛けず、姿勢を伸ばして座る

入室後はすぐに座らず、全員が椅子に移動するまで立ったまま待機します。そして、面接官から「お座りください」と声がかかったら、「失礼します」といい、15度程度の軽い会釈をしてから着席します。

ゆっくりと着席し、メンズスーツ着用時は軽く作った握りこぶしを太ももの上、レディーススーツ着用時は手を重ねるようにして太ももに置き、足を揃えます。

椅子には深く腰掛けず、背もたれと背中は少しスペースを開けます。背筋は伸ばし、姿勢よく座りましょう。

カバンとコートを置く位置

    [ポイント]

  • カバンは立っている方と反対側(右側)
  • コートはカバンの上
  • 傘や大きな荷物は邪魔にならないように

カバンは席へと移動したら、自分が立つ方と反対側に置きます。基本的に左側に立つこととなりますので、カバンは右側へと置きましょう。

また、コートは入室前に脱いで起き、綺麗に三つ折りしたものをカバンの上に置きます。間違ってもハンガーにかけたり、着たまま入室しないようにしてください。

コートのたたみ方と持ち方を下記にまとめておきます。

  1. コートの両肩部分に裏から手を入れる
  2. 入れた手を内側に折り込むように裏返す
  3. 前身頃(前の部分)と後ろ身頃(後ろの部分)を重ねるように折る
  4. かばんを持っていない上下二つ折りにして腕に掛ける

また、傘や大きな荷物を持っている場合は、邪魔にならないようにバッグの隣に置くようにしてください。この際、傘の先が面接官側に向かないよう、注意してください。

ただし、大きな荷物やジャンプ傘などは面接会場へと持ち込まないことがベストですので、ロッカールームに預けたり、折り畳み傘を使用するようにしましょう。

言葉遣いや立ち居振る舞いなどさまざまなマナーが面接にはありますよね。集団面接ではほかの応募者の話をきちんと聞く、リアクションできるなど周囲への配慮が求められます。これらのマナーを守ると集団面接での評価につながるのです。

どのようなマナーがあり、どう対応したらいいのか、就活のプロと「面接サポート」で体験してみませんか。

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集団面接におけるマナー:面接編

集団面接におけるマナー:面接編

無事に入室を終えたら次は「面接における質疑応答」編です。集団面接では、“自分以外が話している時間”もありますので、個人面接とはまた違ったマナーがあります。

質疑応答は面接のメインとなりますので、しっかりとマナーを確認しておきましょう。

自分が回答するときは「端的」に話す

    [ポイント]

  • “みんなの時間“を意識する
  • “基本的な質問”しかされない
  • 端的に回答する

集団面接では、端的に答えていくことがマナーとなります。なぜなら集団面接は、あなただけの時間ではなく、”みんなの時間”だからです。

自分ばかりがダラダラと話してしまうと、他の人たちの時間を使っていることとなり、これはマナー違反となります。

もし、自分が10分話せる予定だったのに、他の人が15分話したことによって自分の持ち時間が5分に縮んだら嫌ですよね?

このように、集団面接では周りの人のことを気遣い、正しい時間の使い方をすることが、守るべきマナーとなります。

また、そもそも集団面接では、あえて他者と並べ、その学生の特徴を見極めるという“学生の比較”が目的で行われるので、他の学生との差別化がしやすいように、深堀などはせず基本的な質問をされるという特徴があります。

そのため、回答も「端的」である必要があり、ダラダラと話すのは減点の対象となります。ですから、みんなの時間を意識し、短い時間で印象を残せるようにしましょう。

他の人の回答に対してリアクションをする

    [ポイント]

  • 自分以外が発言している時間こそチェックされている
  • 耳を傾けている態度を示す
  • 大袈裟な態度はかえって悪評価

集団面接には、自分以外が発言している時間があり、その時間だからこそ守るべきマナーがあります。それは、“他者の発言に対して耳を傾けていること”です。

ただ聞いているだけでは、耳を傾けているという態度を示せませんので、相槌などのリアクションを起こしてください。話に対して共感をしたり、話しの内容によって表情を変えたりなどすれば、耳を傾けていることを示せますし、協調性も合わせてアピールできます。

しかし、大袈裟なリアクションはNGです。わざとらしい態度はかえって悪評価となりますので、自然なリアクションを心がけてください。

集団面接が怖い!そんな気持ちはありませんか。集団面接では、自分一人に与えられるアピール時間は短いものです。面接官はそれ以外の振る舞いもチェックしているものですよ。

集団面接を突破して選考を進めるためにも、「面接サポート」を活用して就活のプロと面接の練習をしてみませんか。

「逆質問」は積極的に!

    [ポイント]

  • 逆質問は自分をアピールする絶好のチャンス
  • 質問は端的に
  • 他の学生と質問や話を被せるのはNG

集団面接では終盤に「最後に質問はありますか?」と、面接官から逆質問を要求されることが多いです。ここは自分をアピールする絶好のチャンスですので、積極的に質問をしましょう。

逆質問は挙手制となっている場合がほとんどですので、積極的に挙手し、質問をします。逆質問をする時間も“みんなの時間”ですので、自分ばかりがダラダラと話すのではなく、端的にまとめて質問をするようにしてください。

また、他の学生と質問内容が被ったり、他の学生が質問しているのに話を被せたりするのもマナー違反です。注意しましょう。

ちなみに質問は業務内容や、入社を前提とした質問だと、仕事に取り組む姿勢や入社意欲をアピールできるのでオススメです。

利用者の声

集団面接におけるマナー:退出編

集団面接におけるマナー:退出編

全ての力を出し切り、面接を無事に終えたら退出です。面接では退出するまでの態度が評価の対象となりますので、気を抜かずにしっかりとマナーを守りましょう。

では、集団面接での退出で守るべきマナーについてご紹介していきます。

起立後に挨拶をする

    [ポイント]

  • 終わりの合図で起立する
  • 「ありがとうございました」とあいさつし、一礼

面接官から「本日の面接は終了です」などと終了の合図を出されたら、カバンなどは持たずに椅子の横に立ちます。起立後に「ありがとうございました」とあいさつをし、一礼をしましょう。

最後まで自分をアピールしている人がいますが、面接官からの合図後はきっぱりとアピールをやめないと、「往生際が悪い」と思われてしまい、印象が悪くなります。

「終わり良ければ総て良し」という言葉があるように、最後の印象はとても大切ですので、悪い印象を与えないように注意しましょう。

ドアに近い人から退出

    [ポイント]

  • 挨拶後にドアに近い人からドアへ向かう
  • ドアの前で「失礼します」と一礼
  • 最後の人が音を立てないように両手でドアを閉める

挨拶後、ドアに近い人(最後に入室した人)からドアへ向かい、ドアの前で「失礼します」と言ってから一礼し、退出します。ドアは開けたままにし、次の人も挨拶と一礼後に退出をします。

最後の人は退出後、音を立てないように静かに両手でドアをしましょう。バンッなどと音を立てると悪印象ですので、注意してください。

退出時にドアの前でもたついたり、途中でドアを閉めたりしてしまうとグループ全体の評価にも関わってくるので、周りに迷惑をかけないようにしましょう。

その他に守るべき集団面接でのマナー

その他に守るべき集団面接でのマナー

ここまで入室~面接~退出の流れとマナーをご紹介しましたが、最後に“集団面接全体を通して守ってほしいマナー”についてご紹介していきます。

面接の流れに沿って行動することも大切ですが、全体を通して意識すべきこともありますので、しっかりと確認しておきましょう。

第一印象をよくするためのマナーを守る

第一印象をよくするためのマナーを守りましょう。第一印象はその後のあなたの印象へと結び付くものですし、第一印象が悪くなるような身なりはビジネスの場においてマナー違反となります。

具体的に第一印象は入室時の態度や所作はもちろん、服装や髪形などといった身だしなみ、話し方や声のトーン、姿勢などの全てを総合して決定付けられます。

ですから、正しい入室方法を上記からしっかりと学び、清潔感のある身だしなみを整えましょう。清潔感のある髪形やメイクはもちろん、シワや汚れのない服装の着用も必須です。

また、話し方や姿勢なども第一印象を決定付ける大切な要素ですので、相手に話しが届きやすい話し方を意識し、常に姿勢を伸ばしておきましょう。

さらに、「笑顔」も忘れてはいけません。笑顔が素敵な人は明るい印象を与えるため、第一印象も良くなりますし、自信にあふれている印象を与えます。はんたいに緊張からこわばった表情や真顔では第一印象を悪くしてしまう可能性がありますので注意しましょう。

正しい言葉遣いと時間の使い方を意識

正しい敬語を使うのはもちろん、若者言葉など、ビジネスの場においてふさわしくない言葉遣いを使わないように注意しましょう。詳しくは「就活でよく使う「正しい言葉遣い・敬語」を就活のプロがまとめました!」から正しい言葉遣いを確認してください。

また、正しい時間の使い方をすることも守るべきマナーです。面接時でのマナーでも述べたように、集団面接での時間はあなただけのものではなく、“みんなのもの”です。そんなみんなの時間を、自分の思うがままに使っているようでは、「協調性がない」「周りが見えていない」と判断されてしまい、評価は悪くなります。

社会人になると周りの人に配慮し、集団で行動していくことが当たり前となりますので、正しい時間の使い方ができていないことはマナー違反となり、評価にも影響が出ます。

ですから、みんなの時間を尊重し、限られた時間の中で自分をアピールしていくよう、工夫しましょう。

退出後の行動にも要注意!

集団面接では、退出後の行動にも守るべきマナーがあります。それは、他の学生との接触です。

退出後、エレベーターやトイレなどで面接についての感想や、情報交換などをしがちですが、その場に社員が居合わせている可能性がありますので、注意する必要があります。

たとえば、面接官や会社の悪口を言っていたとして、その話を社員に聞かれてしまえば、すぐに人事と伝わりますし、そうなれば内定はないものと思った方がよいでしょう。他の学生と話すな、というわけではなく、話す内容に注意することが大切です。

また面接室を出てすぐにスマホをいじるのもよくありませんので、連絡先の交換なども建物内ではなく、建物外でするようにしましょう。

おわりに

集団面接は一次面接で行われる場合が多いですので、マナー違反をすればなかなか選考を進めることができなくなります。ですから、序段で躓いてしまわないよう、しっかりと守るべきマナーを把握しておきましょう。

これはビジネスの場においても大切なマナーとなりますので、今のうちに身につけていないと、社会人になってから苦労します。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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