エントリーシートが通過しないのには理由がある?ES選考突破のカギ教えます

 2023年3月20日

本格的な就活シーズンを迎えましたね!もしかしたら、なかなかエントリーシートが通過できず、焦っていませんか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

まさにそれです!エントリーシートが受からず、焦ってます。新卒の採用枠が減っている企業も多いって聞いたので、倍率が上がってきてるんでしょうか……。

確かに競争は激しくなっているかもしれません。でも、エントリーシートを通過できないのは、書類に原因があるのかも。ちょっと見せてくれますか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Aさん

これが僕のエントリーシートなんですけど、どうでしょうか?書類選考で落ちちゃうような問題ありますか?

ふむふむ、なるほど。それでは、エントリーシートが通過しない原因や対策法を教えますね。一緒に競争率が高くても企業から選ばれる「魅力的なエントリーシート」へ改善しましょう!

キャリアプランナー 平崎

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まずはエントリーシートにおける重要性をしよう

まずはエントリーシートにおける重要性をしよう

簡単に言うと書類選考を通過しない理由は、大勢の応募者の中から採用担当者に選んでもらえるような、魅力的なエントリーシートを書けていないためです。しかしそう言われても、「どんなエントリーシートが魅力的なのか分からない」「私のエントリーシートの何がいけないの?」という学生がほとんどだと思います。

それが分かるくらいなら、初めからエントリーシートが通過しないと悩むこともないですよね。エントリーシートが通過しない原因を考える上ではまず、就活においてエントリーシートがどのような役割をはたし、どれほど重要なものなのかを理解しておく必要があります。

学生のエントリーシートに企業が何を求めているのか分かっていないと、採用担当者に選んでもらえるようなエントリーシートは書けません。コラムの初めに、そもそも就活におけるエントリーシートとは何なのかについてお話ししておきますので、しっかり覚えておいてください。

そもそもエントリーシートとは?

そもそもエントリーシートとは、選考において企業がどの学生を採用するのか判断するための、参考にする書類です。選考において企業は、エントリーシートに記入された内容に基づいて学生の人柄や個性をチェックし、自社への熱意や将来の可能性を見極めて、内定を出す価値があるかどうか検討します。

今は書類選考を通過しないことばかりが気になっていると思いますが、決してエントリーシートは書類選考を通過したらそれで役目は終わりというものではありません。またエントリーシートを履歴書と同じような書類だと誤解している就活生も多いですが、この2つは似ているようで、全く別の物です。

履歴書は学生の氏名や住所といった基本情報を把握することを目的としており、単純にその学生が誰なのか知りたいだけなので、一般に市販されている用紙を学生自身が選びます。ただし履歴書には基本的に「捺印欄」があるため公的文書の扱いとなり、選考終了後も企業に保管されるものです。

一方エントリーシートは選考の参考にするためのツールなので、使用するのは採用選考の間だけで、選考終了後は破棄されます。しかし各社が自社にとっての価値を見定めやすいよう独自にフォーマットを用意しますので、履歴書よりももっと学生について深く知ることのできる内容となるのです。

    【履歴書とエントリーシートの違い】

  1. 書類
    ES:採用時のみ使う書類で企業側が独自に用意
    履歴書:市販のもの。「捺印欄」があるため公的文書となる

  2. 目的
    ES:選考において参考にするもの
    履歴書:学生の基本情報を把握するもの

エントリーシートの重要性

エントリーシートは採用選考における第一関門であり、これに通過することが就活を進めるための最低条件となります。前述のようにエントリーシートは、書類選考を通過したら役目が終わるというものではなく、その後も選考全般に関わってくるものです。

けれどもエントリーシートで落とされてしまえば、当然その先の選考へ進めないわけですから、内定どころか採用担当者に自分を見てもらうことすらできません。

いくら企業に自分を採用する価値をアピールしたくても、まずはエントリーシートが通過しないことには、話が始まらないわけです。また企業の方からするとエントリーシートは、その学生について初めて知るきっかけになるもので、自社との相性を判断する第一歩となります。

つまりエントリーシートが通過しないのは、会ってみるまでもなく「うちの会社には合わない」と、即座に判断されているということです。その原因については後で詳しく説明しますが、ともかく選考の次のステップに進むには、エントリーシートを読んで「うちと相性の良い学生かも」「会って話を聞いてみる価値がある」と思ってもらう必要があります。

それができないと就活そのものが一向に進展しないわけですから、エントリーシートは就活において、非常に重要なものだと言えるでしょう。

エントリーシートでチェックしていること

採用担当者は学生のエントリーシートを見て、実際に話を聞いてみる人と足切りする人を選別するわけですが、もちろん「何となく」といった感覚で選ぶわけではないです。

たくさんのエントリーシートを選別しなければならないとはいえ、そもそも採用活動において企業は会社に貢献できる人材を探しているわけですから、採用担当者はエントリーシートに書かれた内容を読み解いて、その可能性の有無を判断します。

    【エントリーシートでチェックしていること】

  • 学生の人柄と企業への適性
  • 自社に対する熱意と入社意志
  • 業務に必要な資質や専門知識があるか
  • 一度会って話してみたい人材か

エントリーシートの内容から具体的に採用担当者が見ているのはまず、その学生の人柄や自社への適性があるかどうかです。エントリーシートは企業側が独自に作成したものなので、自社との相性を計りやすい項目で構成されています。

それらの質問に対する回答から、学生の人柄が自社の仕事や社風とマッチするかどうか判断するわけです。またエントリーシートの内容から採用担当者は、学生が真剣に選考と向き合っているか、きちんと企業研究を行っているかもチェックしています。

せっかく内定を出しても辞退されてしまったのでは意味がないですから、そこから学生の自社に対する熱意を推し量り、入社意志の強さを知りたいのです。それだけでなく企業で働く上では、その業務に必要な資質や専門知識などを持っていないと、採用しても意味がありません。

そこでエントリーシートでは、企業が求める人材がどのようなものか理解していて、それらについての記述があるかどうかもチェックされています。そして最後にエントリーシートが通過するかどうか決めるのは、結局のところ学生が、一度会って話してみたい人物かどうかです。

将来的に企業と学生の求めるものが一致していないと長く働けないので、学生自身の将来像がきちんと明確になっていて、それが企業の目指す方向性とマッチするかどうかもチェックされています。つまり、エントリーシートでそれら4つのチェック項目を満たせていないと、書類選考を通過しないということになるわけです。

対策資料の画像

エントリーシートが通過しない5つの原因

エントリーシートが通過しない5つの原因

企業がエントリーシートから読み解こうとしていることが分かったところで、今度は自分のエントリーシートがなぜ書類選考を通過しないのか考えていきましょう。大まかに言えば、前述のようなチェック項目を満たせておらず、魅力的なエントリーシートになっていないことが書類選考を通過しない原因です。

しかしもっと具体的に、自分のエントリーシートのどこが悪いのか分からないと、対策を立てられませんよね。そこでここからは、エントリーシートが通過しない具体的な理由について解説しますので、参考にしてください。

企業理解が浅く、熱意を感じられない

エントリーシートが書類選考を通過しない原因の1つは、その内容において企業理解が浅く、熱意が感じられないと判断されたことです。エントリーシートのチェック項目からも分かるように、企業は選考に際して自社への熱意や入社意志の強さを重視しています。

結果として内定を辞退する学生に時間をかけても無駄になりますから、同じ手間とコストをかけるなら、入社の可能性が高い人を面接した方がいいわけです。そのためエントリーシートにおいて深い企業理解を示し、自分の熱意や入社意欲の高さを表せていないと、書類選考を通過できません。

たとえば企業研究がきちんとできておらず、企業の仕事や社風、そこで求められている人物像などを分かっていない場合です。どんな能力を持っていようと、その企業で必要なものでなければ企業にとっては意味がないので、エントリーシートではその企業の求めている強みをアピールする必要があります。

本当にその企業に入りたいと思っているなら、会社について詳しく調べ、企業の意向に沿ったアピールをするはずです。それなのにその企業で求められている人物像とかけ離れた話を展開していれば、自分の良さをアピールしているつもりでも、会社のことをよく分かっていないと思われてしまいます。

そうした企業理解の浅いエントリーシートだと、その分この会社への熱意がない、つまり入社意欲は低いと判断されて、書類選考を通過しないのです。

何をアピールしたいのかわからない

何をアピールしたいのか分からないエントリーシート書き方も、書類選考を通過しない原因となります。自分の何をアピールしたいのか、どう自分を売り込んでいるのかがエントリーシートの中で不明瞭で、読み手にきちんと伝わっていないのです。

就活はいわば自分を商品として企業に売り込むわけですから、自分の価値を宣伝することによって、買い手(企業)を購入する気(採用する気)にさせる必要があります。エントリーシートは言ってみれば、実際に商品の価値をお店で説明する前に、「こんなに良い商品があるのでぜひ見に来てね」と広告するチラシのようなものです。

ポストには毎日似たようなチラシがたくさん入りますから、その商品の魅力が目立つように書かれていなければ当然、買い手に興味を持たれることもなくゴミ箱へ直行してしまいます。それと同様エントリーシートにおいても、自分の売り込みポイントがはっきり伝わらないと、採用担当者に「会って話を聞いてみようかな」と思ってもらえないです。

採用担当者は毎日大量のエントリーシートを読むわけですから、内容が平凡過ぎて当たり障りないものではアピールにならず、まず興味を引かれません。そのようなエントリーシートでは書類選考を通過しないばかりか、つまらないチラシに目を通すことはないように、最後まで読んでもらえることすらないでしょう。

しかし、ほかの就活生とは異なる魅力をアピールするのはけっこう難しいですよね。そもそも自分の売り込みポイントがわからないままでは、何をアピールすべきか悩むでしょう。

自分の魅力を明確にしたいなら、就活のプロから客観的なアドバイスをもらうのがオススメです。キャリチャンの「就活相談会」では、面談を通してあなただけの魅力を見つけるアドバイスがもらえます。ぜひ活用し、エントリーシートに自分の魅力を書いてくださいね。

内容が全体的に薄い

エントリーシートが書類選考を通過しない原因としては、全体的に内容が薄く、学生の人柄が分かりにくい状態になっていることも考えられます。前述のように企業は採用選考において学生と自社との相性を重視していますので、薄っぺらい内容で人柄が伝わらないと、相性が良いのか悪いのか判断できません。

他にも応募者はたくさんいるわけですから、どんな人物かよく分からない人より、明らかに相性が良さそうな学生の方が優先して面接に呼ばれるのは当然です。たとえば自己分析不足で自分のことがよく分かっていなかったり、業界・企業研究不足で将来像を明確に思い描けていなかったりすると、深い内容が語れず薄っぺらいエントリーシートになります。

述べている内容が表面的なものばかりで、それを裏付けるような具体例や根拠に乏しいのです。口先だけで「○○です」と述べるのは誰にでもできますから、採用担当者はその根拠となる事実や具体的な将来像から、学生の人柄を判断します。

それなのにその部分が書かれていないと、その学生がどんな人物で、入社したらどんな活躍を期待できるのか計りかねるわけです。それに薄っぺらい内容になるのは自己分析不足や業界・企業研究不足、エントリーシートへの対策不足などと考えられるので、きちんと就活に取り組んでいないようにも見えます。

そのため薄っぺらい内容のエントリーシートの人は面接の優先順位が下がり、結局は書類選考を通過しないという結果になるのです。

構成が成り立っていない

エントリーシートで述べる内容以外に、そもそも文章としての構成が上手く成り立っていないことも、書類選考を通過しない原因となります。採用担当者は多数のエントリーシートを読まなければなりませんから、文章構成がガタガタで分かりにくいと、最後まで読む気にもなれないでしょう。

それに正しい構成で文章を書くことは、社会人として出来て当たり前のことです。「国語は苦手」という学生もいるかもしれませんが、取引先や社内の人間に連絡するのにも、文章が意味不明でいちいち解読が必要になるようでは仕事に支障が出てしまいます。

また日本語としては間違っていなくても、結論から書けておらず、最後まで読まなければ結局何を言いたいのか分からない起承転結の文章は、ビジネスの場のやり取りとしては適していません。ビジネスでは迅速で正確な相互理解が必須なので、間違いなくこちらの主旨が伝わるように結論から述べ、簡潔に説明することが求められます。

ですからエントリーシートでも、結論から述べられていなかったり、説明が回りくどかったり、話があちらへ行ったりこちらへ行ったりしているようだと非常に印象が悪いです。いくら述べている内容そのものが良くても、文章構成がビジネス文書として正しく成り立っていないと、書類選考を通過しないのです。

とにかく読みづらい

文章構成の他にも、エントリーシートに誤字脱字があったり字が汚かったりなど、採用担当者に「読みづらい」と感じさせてしまうと書類選考は通過できません。先程も述べたように、採用担当者は限られた時間内に大量のエントリーシートを読んで、面接する人と足切りする人を効率よく判断する必要があります。

そして誤字脱字に気を付ける、相手が読みやすいような字を書くといったことは、社会人として最低限のマナーです。特別に手書きが得意な人でなくても、読む人のことを気遣い、はっきりとした丁寧な文字をつづることはできるはずでしょう。

そのため文章構成や字の汚さも含め、少しでも「読みづらい」と感じさせてしまうと、最低限のマナーができていないと判断されてしまいます。最低限のマナーができない学生を採用することはありえませんから、エントリーシートが読みづらい時点で不合格であり、最後まで読んでも時間の無駄です。

結果として読みにくいエントリーシートを書くと、内容の出来不出来に関係なく書類選考を通過できなくなります。

利用者の声

エントリーシートが通過しない時に見直すべきこと

エントリーシートが通過しない時に見直すべきこと

ここまで読んで、エントリーシートが通過しない原因に、思い当たる節はあったでしょうか。ちょっと耳の痛い話もあったかもしれませんが、その原因を突き止め、改善することがその先の選考へ進む近道です。

前述のエントリーシートが通過しない原因の中に「これだ」というものが見つけられない場合は、以下のことに気を付けて自分のエントリーシートを振り返ってみてください。ここからはエントリーシートが書類選考を通過しない時に、見直すべきことについて解説します。

企業理解をしっかりと深められているかを確認する

エントリーシートが書類選考を通過しない時は、自分が企業理解をしっかりと深められているか確認しましょう。基本的にエントリーシートが通過しないのは、企業研究不足で企業理解が浅かった可能性が高いです。最初にお話ししたように、企業との相性が良いことを示したり、その企業への熱意を伝えることがエントリーシートの役割となっています。

エントリーシートでは、企業理解をしっかり深めてその企業が求めている人物像を把握し、自分がそれに当てはまることをアピールしなければなりません。そのために必要となるのが、徹底した企業研究です。

企業研究から得られた情報に基づき、その企業が求める人物像に自分が当てはまると述べてこそ、熱意や相性の良さを伝えられます。エントリーシートが通過しないのは、企業研究不足によって求められている人物像を読み違えていたり、企業理解の深さを示せていなかったりしていた可能性が高いです。

ですからエントリーシートが通過しない時は、自分がこれまで本当にしっかり企業研究できていたのか確認してください。きちんと研究していたつもりでも抜けている部分があるはずなので、どのように研究が足りなかったのか考えると良いです。

基本的なエントリーシートの書き方を見直す

エントリーシートが書類選考を通過しない時は、これまでのエントリシートの書き方も見直しましょう。基本的なことではありますが、それができていないからこそエントリーシートが通過しないということもあり得ます。前述のように実際エントリーシートが通過しない学生の何割かは、エントリーシートが読みにくいために、最後まで読んでもらえてすらいないのです。

字が汚いというのは自分でも自覚があると思いますが、それ以外にもエントリーシートの基本的な書き方がきちんとできていたのか、よく確認してください。ビジネスの場に相応しい文章構成となっているか、「です・ます」の使い方は正しくできているか、1つ1つの項目に対して意図に沿った適切な事柄を記入できているかなどです。

自分では正しく書けているのかよく分からないという人は、自分以外の第三者にお願いして、読みにくい文章になっていないかチェックしてもらってください。くり返しになりますが、ビジネスのやり取りでは結論から先に述べ、その後から端的に説明を加えるのが基本です。

従来学校で習ってきた起承転結ではなく、質問項目に対する直接的な答えとなる言葉が、最初に述べられているかどうかを確認します。

企業理解や文章作成の段階から不安があるなら、まずは現状や自己分析から始めてみましょう。どこが問題なのかがわかれば、エントリーシートの修正もスムーズに取りかかれます。

キャリチャンの「就活相談会」では、エントリーシートの書き方や悩みごとも気軽に相談可能です!1対1のオンラインでも受けられるので、ぜひお気軽に参加ください。

プロが教える!エントリーシートを通過させるための秘訣

プロが教える!エントリーシートを通過させるための秘訣

ここまでお話ししてきたように、書類選考を通過するにはまず、現在エントリーシートが通過しない原因となっている問題点を改善しなければなりません。その上で、今後はどのような点に注意してエントリーシートを書けばよいのか考えていきましょう。

ここからは、どのようなエントリーシートが書類選考を通過しやすいのか、書類選考を通過するエントリーシートを書くための秘訣・対策法についてご説明します。

字がきれいなのは大前提

エントリーシートが通過しない原因でもお話ししましたが、書類選考を通過するには、エントリーシートの字をきれいに書くというは大前提です。読む人のことを考えて気遣うのは社会人として最低限のマナーなので、エントリーシートの字が汚いと、いくら内容が良くても書類選考を通過できません。

それどころか採用担当者は忙しいですから、パッと見て字が汚いという時点で即座に「不合格」と判断され、内容に目を通してすらもらえない可能性があります。癖が強くて文字を手書きするのが苦手な学生もいると思いますが、別にペン習字で高得点を挙げるような、模範的な字を書かなければならないというのではないです。

読む人の負担を考えて、読みやすい文字、何が書かれているのか判読しやすい文字を書くように気を配ってください。たとえ模範的な美しい文字ではなくても、相手が読みやすいよう、きれいに書こうとする姿勢が見えることが大切になります。

落ち着いて時間をかけ、丁寧に文字をつづれば、少なくとも読む人に不快感を与えない程度にはきれいな字が書けるはずです。

企業研究を行い、企業が求める人物像に合わせる

書類選考を通過できるエントリーシートを書くには、徹底した企業研究を行って、企業が求める人物像に合った内容にする必要があります。企業は自社で活躍できる人材を探しているわけですから、自分自身が良いと思うポイントではなくて、その企業が欲しがっている資質をアピールしなければダメなのです。

ですからまずは徹底的に企業研究を行って、企業側が求めている人物像を明確にしてください。同じ対人サービスの仕事でも飲食と介護では求める人材が違うように、同じ業界内でも求める人物像は企業によって異なります。

それぞれの企業でどのような人物、どんな資質が求められているのか、しっかりと差別化して把握しましょう。その上でエントリシートの中では、それぞれの企業に対し明確にした人物像に沿って、それぞれ違ったアピールをします。

ただしもちろん企業に喜ばれるからと言って、自分にはない嘘の強みをエントリシートに記入するというのではありません。自分勝手に「私の強みはこれ」と決めてしまうのではなくて、自分が持っている良いところの中から、それぞれの企業で求められている部分をアピールすることが大切です。

自己分析から自分のアピールポイントを考える

書類選考を通過できるエントリーシートを書くには、エントリーシートを書くごとに改めて自己分析を行い、自分がアピールすべきポイントを考えてください。エントリーシートは企業に自分をアピールするものなので、その企業で自分のアピールポイントは何か、何をどうアピールしていきたいのか考える必要があります。

この時期になるとどの学生も一通り一度は自己分析は済ませていると思いますが、先程も述べたように自分勝手に「私の強みはこれ」と決めつけ、求められてもいないポイントをアピールしても高評価は得られません。エントリーシートでは自分がその企業との相性が良いことを示すために、企業が求める人物像に沿ったポイントをアピールしなければならないのです。

ですから、それぞれのエントリーシートを書くにあたって改めて自己分析を行い、その企業で良いアピールになりそうな自分の強みを洗い出します。ただし企業に合わせて嘘の強みを記載しても、深く語れるバックグラウンドがなく、薄っぺらいエントリーシートになるだけです。

そのためきちんと自己分析を行って、あくまで自分の持っている資質・特徴の中から、その企業で求められている人物像と重なるポイントを見つけることが重要になります。書類選考を通過するエントリーシートを書くには、自分にしか語れない内容のアピールポイントによって個性を出し、他の就活生と差をつけましょう。

具体的かつ端的に書き、構成を意識する

エントリーシートが書類選考を通過するには、ビジネスに適した論理的で分かりやすい構成を意識し、具体的かつ端的な文章を書くことが大事です。オリジナリティのない薄っぺらい内容や、分かりにくい文章によって上手く主旨が伝わらないのでは、「実際に話を聞いて見よう」と思ってもらえません。

自己分析や企業研究を深めれば深めるほど内容は具体的にできるものの、エントリーシートの場合は字数制限がありますので、無限に詳しく記載できるわけではないです。限られた字数の中にどの要素を含めるかという以外にも、どの単語を選び、どのように文章を構成するかで印象は大きく変わりますので、文章構成にも十分気を付けてください。

オススメはPREP法を意識し、結論から先に述べることです。

【PREP法】

「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体例)」→「Point(結論)」

PREP法はプレゼンなどでよく用いられる論法で、初めに結論を述べて後から説明していくことにより、分かりやすくて説得力のあるロジックを展開できます。

きっちりと分かれている必要はないですが、とにかく質問項目の直接的な答えになる結論を先に記載し、その理由を後から具体例を交えて説明するという意識を持つと良いです。ただしたとえ字数制限がなかったとしても、あまり長々説明すると読むのも大変ですし、主旨がぼやけて伝わりにくくなります。

エントリーシートの内容には具体的な要素を盛り込みつつも、端的に述べることが大切です。具体的かつ端的に書くことは、志望動機や自己PRなど全ての項目で重要となりますので、適切なエントリーシートになるようじっくり文章を練り上げましょう。

エントリーシート全体の内容に一貫性を持たせる

書類選考を通過するには「志望動機」「自己PR」「ガクチカ」など、エントリーシート全体を通して、内容に一貫性を持たせる必要もあります。企業に自分の良さをたくさんアピールしたいのは分かりますが、それぞれの項目で異なる主張を展開するのは良くないです。

自己PRでは「柔軟性が高い」と言っておきながら、ガクチカでは「意志が固い」と強調したのでは、人物像が定まらず「どっちなんだ?」と採用担当者を混乱させてしまいます。エントリーシートは採用担当者が、その学生がどんな人物なのか事前にある程度把握しておき、面接で見極めやすくするためのものです。

特に一次面接はエントリーシートの内容に基づいて行われますが、実際の面接では聞かれ方が変わったり、深掘りされたりすることもあります。エントリーシートでの主張に一貫性を持たせておかないと、実際の面接で少し角度を変えた質問を受けただけで、話が食い違ってしまう恐れがあるのです。

そんな状態では面接官の信用を得られず、「本当にうちに入りたいのかな?」と熱意を疑われることにもなりかねません。ですからエントリーシート全体を通して同じ主張となるよう、話に一貫性を持たせるようにしてください。

「三大質問」を攻略しよう

書類選考を通過するエントリーシートを書けるようになるには、まずエントリーシートの「三大質問」を攻略しましょう。エントリーシートはそれぞれの企業が独自に作成するものなので、基本的には企業によって質問項目が異なりますが、学生を見極めるのに聞きたいことはある程度共通しています。

特に「自己PR」「志望動機」「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、どの企業のエントリーシートにもある三大質問となっているため、対策が必須です。以下に三大質問への対策法を簡単にまとめておきますので、参考にしてください。

【自己PR】

企業がエントリーシートで自己PRを求める意図は、学生の持つ能力や今後の可能性を知ることで、一緒に働きたい人物かどうか判断するためです。

ですから回答では、自分がどんな強みを持っている人間なのかを伝え、それがその企業でどのように活かせるのか具体的に述べることで、採用の価値をアピールする必要があります。ただし自分が確かにその能力を持っているという証明が必要ですから、経験談を交えて根拠を説明しましょう。

「私は○○な人間(私の強みは○○)です」→「それを強みと言える根拠・経験など」→「その企業でどう活かせるか」の順で記載すると良いです。

【志望動機】

志望動機では企業理解の深さから学生の熱意を推し量り、志望度の高さ、入社意欲の強さをチェックしています。

ですから回答では、企業研究で得た深い企業理解に基づいた志望理由を明確に示し、他のどこでもなく「その企業でなくてはならない」という思いを伝えなければなりません。その企業のどんな部分に惹かれたのか説明するのはもちろんですが、同業他社と比較し、その企業の特色となっている点を志望動機に含めましょう。

また揺るぎない動機で志望度の高いと示すために、自分の就活軸に当てはまる企業であることも述べられると良いです。

【学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)】

ガクチカでは学生の人柄や考え方をチェックし、自社との相性が良いかどうかを確認しています。回答の冒頭は「何を頑張ったのか」を述べることになりますが、企業が注目しているのはそれ自体よりも、なぜそれを頑張ろうと思ったのかという理由です。

企業との相性の良さを示すには、自分が企業の求める人物像と近い考え方を持っているとアピールできるエピソードを選ぶ必要があります。

エントリーシートでは「何を頑張ったか」→「なぜ頑張ろうと思ったか」→「どんな壁があったか」→「どのように乗り越え、何を得たのか」の順で記載すると良いでしょう。

最後は就活エージェントに添削してもらう

自分なりにエントリーシートを作成したら、最後は就活エージェントなどのプロに添削をお願いするのが、確実に書類選考を通過するコツです。自分の思いを文字にした本人は、出来上がった文章を客観的にチェックできないので、提出前に第三者のチェックを受けることは必須となります。

ただし家族や友人はあくまで素人ですから、その意見が適切な的を得ているかどうか不安でしょう。ですからエントリーシートの添削は、確実に的を得た意見を言ってくれる、その道のプロにお願いするのがベストです。

就活エージェントなら多くの学生のエントリーシートに目を通していますし、どんなエントリーシートが書類選考を通過しやすいか知っています。「何となく」ではなく、これまでの経験や企業側の目線に基づいたアドバイスをしてくれるので、書類選考を通過しやすいエントリーシートを作成できるのです。

キャリチャンでも、エントリーシートの添削を無料で受けられるイベントを開催していますので、ぜひ利用してください。「就活相談会」という、就活のことなら何でも相談できるイベントです。経験豊富なプロのキャリアプランナーが、あなたのエントリーシートを添削し、書類選考を通過できるものとなるようマンツーマンで指導します。

もちろんエントリーシートの添削だけでなく、他の企業の紹介や書類選考通過後のサポート体制もバッチリです。まずはエントリーシートが通過しないことには就活が進展しませんので、プロの力を借りて次のステージへ進みましょう!

おわりに

エントリーシートは選考の第一関門となる第一歩ですから、就活において非常に重要なものです。

エントリーシートが通過しないことには先へ進めないので、現在なかなか書類選考を通過できないでいる人は、就活の波の乗り遅れないうちに早急に対策しなければなりません。

エントリーシートはしっかりとした自己分析や企業研究に基づき、読みやすいきれいな字で記載するとともに、分かりやすい文章構成とすることも大事です。

エントリーシートを通過させるには、客観的で適切な添削とアドバイスが必須となりますので、就活エージェントなどのプロの指導を受けることをオススメします。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

~就活生へのメッセージ~

まず何から始めれば良いかわからない。そんな就職活動の一歩目をサポートします。

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