【22卒3月の就活事情】対面選考が復活?21卒とは違った22卒の就活
2022年3月24日
就活ルールの廃止や新型コロナウイルスの影響から早期化されているということで、すでに就活が本格化されている3月。
1つ上の先輩たちはコロナの影響から様々なことが変わり、難しい就活をしてきましたが、22卒も21卒とは異なった就活になっています。
「コロナだから厳しい」と考える人も多いと思いますが、22卒においては行動やものの考え方次第ではそうではないことも多いのです。
では具体的に22卒の就活はどう変化しているのでしょうか?
22卒の就活は月毎に様々な変化を及ぼしていますので、3月に起きた就活に関するニュースから就活事情を紐解いていきましょう。
目次
【3/1】22卒の就活は「対面型」が復活する?
コロナの影響から対面による説明会や面接が軒並み中止となった21卒の就活。年が明けてもコロナの勢いは衰えることがありませんが、その中で“対面”による就活が復活しつつあるのです。
少しずつ回復する“対面”による就活
朝日新聞が先日、“対面”による就活が復活しつつあるという記事を掲載しました。すでにリクルートキャリアが開催した幕張メッセでの説明会に企業約22社と学生が参加したというのです。(出典:就活解禁、今年は「対面型」も復活 コロナ対策を徹底)
昨年は人との接触を防ぐため、軒並み説明会やイベントは中止となりました。選考においても対面による面接は避け、オンラインが用いられ、思うように就活ができないと悩む学生が多くいました。
そして22卒の就活。2021年になってもなお衰えることのないコロナの威力から22卒の就活においても大きな影響を及ぼしていますが、少しずつ回復傾向にあるというのです。
コロナの影響から「対面はないから対策しなくていいや」「オンラインだけ対策しておこう」と考える人も多くいるようですが、少しずつ対面による説明会や面接などが回復しているということで、対面による対策も必須となってくることでしょう。
オンラインによる就活も対策は必須
リクルートキャリアなど、大手就活支援企業による対面式の合同説明会や面接などが復活しているということで、対面にも対応していかないといけませんが、まだまだ「オンライン」による選考が中心となるため、オンライン対策も欠かせません。
回復しつつある対面式説明会も3密を避けての開催となることから、人数が制限されていたり、開催自体も数少ないため主にオンラインによる就活となることから、オンライン対策も欠かせないのです。
22卒はオンラインと対面、両方の対策が必要となることから忙しくなることが予想されますので、大学のキャリアセンターや就活エージェントなどを用いて効率的に行っていきましょう。
【3/5】3月時点で内定率は既に2割越え
コロナ禍における就活。1つ上の先輩たちは内定獲得に苦労していたことから、22卒も相当な覚悟で就活に挑んでいることでしょう。そしてそんな22卒の就活、実は3月時点で既に内定を持っている人が多いというのです。
3月時点の内定率が昨年度を上回る
日本経済新聞が先日、就職情報大手のディスコが発表した22卒初荷卒業予定の学生の内定率についてまとめた記事を掲載しました。(出典:3月の就活内定率、はや2割超 コロナ禍も高水準)
そんな22卒春に卒業予定の3月1日時点での内定率は21.1%。なんと前年同月の5.2ポイントも上回ったというのです。この数値にはいくつか理由があり、1つは多くの企業がコロナ禍における就活に慣れてきたこと、そして学生自体も早期的に動いていることなどです。
21卒当初はコロナによって多くの企業が困惑を招きました。業績に影響が出た企業が採用枠を変更するだけでなく、慣れないコロナ禍において不安から採用枠を大幅に減らした企業も多くあり、21卒の就活では内定獲得が困難な時期もありました。
しかしあれから1年経った22卒3月の就活。企業側もコロナ禍における就活や会社経営に慣れてきたこともあり、採用枠の復活や採用活動に積極的になってきたことから、このような数値が出たとされています。
また、就活ルール廃止やコロナによる不安から早期的に動き出す学生も多く、そのような学生が早々に内定を獲得したことで前年よりも5.2ポイント数値が高くなったのです。もちろん内定がもらえるということはそれなりの対策をしてきたわけですから、ただ早く就活をしていれば内定がもらえるという安易な考えは通用しないので注意しましょう。
早期化に合わせた就活対策が必要
22卒の就活は全体的に早期化されており、実際に数値にも表れていることから早期化に合わせた就活対策や行動が必要となってきます。すでに3月時点で21.1%もの学生が内定をもらえているわけですから、4月でも早々に内定を獲得する人が出るため、遅れを取らないようにしなくてはいけないのです。
そのためにも、今このコラムを読み終えたら早々に自己分析やエントリーなどを行いましょう。自己分析から就活軸を定め、その軸に沿った企業を探すために説明会などに参加し、気になる企業には積極的にエントリーしていきます。
内定は選考を受けないと獲得できませんから、積極的にエントリーすることが大切です。少し気になる程度でもエントリーすることで他社と比較ができたり、自分の可能性を知ることができるため、自分の内定獲得者になれるような行動をしていきましょう。
【3/11】コロナによってリクルーターの需要が高まった?
これまでの就活ではリクルーターを敬遠する人も多かったですが、最近の就活ではそうでもないようです。むしろリクルーターが必要・いた方がいいと思っている就活生が多いというのです。しかし、なぜ22卒の就活ではリクルーターの需要が高まっているのでしょうか。
リクルーターを求める学生が多い?
PR TIMESが先日、DYMが都内で開催した新卒紹介イベント「Meets Company」に参加した学生を対象に行ったアンケートについてまとめた記事を掲載しました。(出典:コロナ禍で高まる“就活への不安” 身近な相談の場が減少就活生の9割強が、リクルーターは必要・いたほうがいいと回答【より“密度の濃い”プロのアドバイスを求める傾向に】)
335人を対象に新型コロナウイルスによって影響を受けた就活についての質問に対し、対面での相談などによる情報収集の機会が減少していることが挙げられました。さらに就活の相談相手について新型コロナウイルスの発生前後を比較したところ、「リクルーター」との回答が最も増加というのです。
リクルーターといえば一部企業だけのものというイメージもありましたが、コロナ禍における就活から対面による説明会の減少に伴いリクルーターを派遣する企業が増えました。その影響から学生にとっても直接的に情報を仕入れるのに有効的なのがリクルーターとなり、リクルーターの需要が高まったのです。
コロナの勢いは収まりそうにありませんから、OB訪問などは難しいですし、復活しつつある対面式の説明会もまだまだ数自体は少ないので情報を得られるものは積極的に利用した方が良いといえるでしょう。
情報収集は就活において超重要
就活において情報収集は欠かせないものです。どれだけ情報を得られるかによって就活の進め方は変わってきますし、内定にも大きく影響が出るほど情報収集は重要です。コロナ禍によって対面式の説明会は少なく、OB訪問やインターンシップなども行わない企業がある中で企業側から接触してくれるリクルーターは貴重な存在です。
しかしリクルーターが増えたといっても数は限られていますし、絶対に接触できるという保証もありませんから、ただ待つだけでは情報を確保できません。
そのため、自分から情報を得るためのアクションを起こす必要があります。そこでおすすめなのが就活エージェントです。就活エージェントはコロナ禍における就活事情も全て把握していますし、一人一人に合わせて必要な情報を教えてくれるため効率的です。
また情報と合わせて就活の支援も行ってくれるため心強いですし、厳しい就活において欠かせない早産でもありますから利用を検討しましょう。
【3/19】専門学生の採用枠に変化?
コロナによる影響から業界によっては就職困難となったものも多く、専門学生にとっては苦しい就活となりました。しかしそんな専門学生の就活にも少し変化があるそうです。
専門学生の採用枠が増えた?
FNNプライムオンラインが先日、コロナ禍における採用活動の影響、実態把握を目的として、専門学生向け就活サイト”CareerMap”をご利用中の採用責任者様に対して採用の状況に関するアンケート結果を掲載しました。(出典:コロナ禍における専門学校生採用活動の実態調査)
そのアンケート結果として、21卒の採用目標で最も多かったのが「1~2名」と少人数に対し、22卒では1~2名と、3~4名が同率。5~9名という企業も21年卒の13.3%から、21.1%にアップ。22年卒の特徴としては、30名以上と答えた企業も17.1%と、21年の5.2%から大幅にアップしているのです。
これらを見ると、専門的な仕事を目指す専門学生にとって22卒は就活がしやすい傾向にあるといえるでしょう。もちろん志望する業界にはよると思いますが、「どうせ無理」と初めから諦めないようにしてください。
全体的に厳しい就活には変わりない
専門学生の採用枠に変化はあるものの、衰え知らずのコロナがある限り、残念ながらまだまだ厳しい就活が続くことが予想されます。昨年は専門外の就職を選択せざるを得ない人も多くいましたし、22卒においても専門以外の選択も考えた方が良い場合もあります。
その職業を目指して学校に入学し、勉学に勤しんできたわけですから簡単に他の選択というわけにはいかないのもわかります。しかし新卒時は選択肢も多いですし、若いうちであれば他で経験を積んでから改めてその業界を目指すことも十分できますから、今はたとえ他の選択だとしても就職しといた方が良いといえるでしょう。
今は専門外の支援をサポートしてくれるサービスも多くありますし、弊社でも専門外の就活をサポートするイベントを開催していますので、自分の可能性を広げるためにもぜひともご参加ください。
【3/23】22卒は安定志向?公務員人気が再熱
安定している仕事の代名詞ともいえる公務員。そんな公務員を志望する学生は近年減少傾向にあるとされていましたが、コロナをきっかけに再熱しているそうです。
公務員人気が再熱?
NHKが先日、公務員志望の学生や傾向についてまとめた記事を掲載しました。この記事では減少傾向にあった公務員志望の学生が近年回復傾向というのです。(出典:公務員が任?志望者増加のワケ)
公務員といえば不動の人気というイメージがあったと思いますが、最近では公務員以上の待遇を行う企業やそのほかの働き方を求める学生の多さから減少傾向にありました。しかしそんな公務員も最近また注目されるようになったのです。
その理由は“新型コロナウイルス”による影響です。コロナによって全体的に不安定になった企業の業績。そこで多くの学生は長く働けるであろう“安定”を求めるようになり、安定企業の代名詞ともいえる公務員が人気を挙げたのです。
「公務員が任?志望者増加のワケ」においても、公務員になりたいと思う理由は?という質問に対し、67.2%もの人が「安定している」と答えるほど、安定志向な学生が増えていることがわかります。
安定に対する考えと企業の選び方
実際、安定を求めて企業を選ぶことはこのご時世必要なことになるでしょう。ただでさえ不安定な就活市場において内定を獲得するだけでも厳しいですし、入社後にも業績が低迷すれば社会人生命にも影響を及ぼします。
ですから、22卒として就活をしていく以上、“今”だけでなく“今後”も見据えていくことが大切でしょう。公務員に限らず、安定している企業は他にもたくさんありますが、その安定はいつまで続くことが予想されているのか、また反対に今は落ち込んでいても今後安定するであろう企業もたくさんありますから、その辺の見極めも重要になってきます。
おわりに
22卒の就活はコロナの影響を受けているものの、21卒とはまた違った形の就活となっています。たとえば22卒では対面式の説明会や選考も復活していますから、それらをわからずにオンラインばかりを対策していると出遅れることとなるでしょう。
就活はいかに情報を集められるかが重要となってきますので、一日毎とまでいかなくても一か月ごとの変化などをチェックするようにしましょう。
22卒の就活はこれから本格化していきます。既に内定を獲得する人も多くいますから、出遅れてしまわぬよう、このコラムをもとに今の流れを把握していきましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。