就活の夏採用は厳しい?成功させる6つのコツと夏採用をする大手企業一覧

 2023年8月29日

春にエントリーした企業の選考が一段落したみたいですね。手ごたえはどうでしたか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

自分の中では全力を出し切ったつもりなんですが、内定はまだ獲得できてません。
結果はまだ出そろっていませんけど、もしものことを考えて、夏採用も受けようと思ってます。

そうなんですね。夏採用の就活は春採用の事情とは全く異なってくるので、そこを踏まえて対策した方がいいですよ。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

春採用と夏採用って、一体どう違うんですか?なんだか一気に不安になってきました…。

大丈夫!このコラムでは、春とは異なる夏採用の就活事情や、夏採用を成功させるためのポイント、夏採用ならではの質問などについて紹介します。これを参考に、夏採用に向けた準備をバッチリ整えてください!

キャリアアドバイザー 岡田

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目次

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  1. 夏採用の特徴と時期
  2. 春・秋採用との違い

夏採用とは?具体的な時期と他の就活との違い

夏採用とは?具体的な時期と他の就活との違い

冒頭にも述べたように夏採用は、これまで行ってきた春採用の就活とは全く異なるものです。しかしそうは言っても、新卒の学生はたいてい春採用の就活しか念頭に置いていないので、「夏になるだけで何がそんなに違うの?」と疑問を感じる就活生も多いと思います。もしかしたら就活生の中には「そもそも夏採用ってどういうものなの?」という人もいるかもしれませんね。

その辺りの事情をきちんと把握していないと、とても納得のいく内定獲得は期待できないです。そもそも夏採用とはどういうものなのか、基本的な特徴と春採用や秋採用との違いについて理解しておきましょう。

夏採用の特徴と時期

「夏採用」とは、一般的には6月末〜8月末までに行われる採用活動のことです。日本企業の採用形態のほとんどは春の新卒一括採用で、3月に募集を始め、4〜6月に選考を行って、7月あたりには内々定を出すというスケジュールで行われます。夏採用は、その春採用の就活が終わりかけたあたりの6月末から始まって8月末まで、暑い夏の季節を通して行う就活なのです。

それだけでも「暑くてしんどそうだなぁ」と、不安になる就活生もいると思いますが、夏採用の特徴は決してそれだけではありません。夏採用における就活の特徴はまず、春採用の時より大幅に企業数が減るということです。先程も述べたように日本企業のほとんどは4〜6月に選考を行っているため、夏採用が始まる頃には、既に大方の企業が採用活動を終えかけています。

春採用で十分な数の採用候補者が集まっているならそれ以上採用活動を継続する意味はないですから、7月は既に選考した人から最終的に誰を選ぶか検討しているだけで、そのまま夏採用を行わずに終わってしまうわけです。残念ながら夏採用では、大手企業や有名企業など人気の高い企業はもう残っておらず、大まかに言って春採用で十分な数の候補者が集まらなかった企業のみとなります。

そして夏採用もう1つの特徴は、春に就活を行わず、夏採用から就活を始める学生もかなりの数いるということです。体育会系の学生の中には、春に新入部員が入ってきて新体制が落ち着き、春の大きな大会が終わるあたりまで部活動を継続する人もたくさんいます。

また理系の学生の場合は、3月あたりに卒業生から本格的に研究テーマを引き継ぎ、春は卒業研究で忙しいので就活どころではない人が多いです。夏採用では、そうした部活動や卒業研究が一段落した学生が新たに就活へ参戦してくるため、就活する学生の数は大して減らないという特徴があります。

春・秋採用との違い

夏採用は他の就活シーズンと比べ、最も就活事情が厳しい時期です。先程も述べたように、夏採用では春に比べて新卒を募集する企業数が大幅に減っていますから、そもそもエントリー可能な企業の選択肢が限られてしまいます。学生からの人気が高い企業は、ほとんど残っていません。その割に就活をする学生の数はちっとも減らず、ライバルの数は春と同様に多いままなので、必然的に少ない採用枠を大勢で取り合う形になるわけです。

また秋と比べても、夏採用の方がもっと就活事情が厳しいと言えます。なぜなら春採用の就活で内々定を得た学生はたいてい、夏の間に考えて内定承諾先を決めるからです。春に採用活動を行った企業は夏の間、内々定を出した学生の意思表示が出そろうのを待って、その内定辞退による欠員の二次募集を秋採用で行います。

秋は春に比べれば企業数は少ないですが、二次募集で企業の選択肢が増えるとともに、就活を終える人がいる分学生数も減少するのです。しかも企業の方は内定式が近づいてきて、優秀な学生が居なくなってしまう前に早く来年の人事を決めたいと焦るので、夏に比べて受かりやすくなってきます。

冬採用になると確かにもっと企業数が減って秋より厳しくはなるものの、さすがにもう就活している学生もほとんどいないので、夏ほど受かりにくいわけでもないです。もちろん冬は卒業間際という意味で、果たして間に合うかどうかという日程的な不安はあるでしょう。しかしそうした単純な時期の問題を除けば、純粋な就活事情としては夏採用の方が厳しいです。

夏採用は、春より大幅に選択肢が減少するうえ秋のように大手の二次募集もなく、加えて就活中の学生は大して減っていないため、残り少ない優良企業に多くの学生が集中します。夏採用に挑む就活生の皆さんは、これまでの就活よりずっと厳しい戦いになるということを理解し、覚悟をもって取り組むことが大切です。

キャリチャンでは、そんな厳しい夏採用に挑む就活生を支援するサービス「出遅れ&やり直し就活」を開催しています。専任のキャリアアドバイザーが、内定獲得までマンツーマンでサポートするので安心です。就活に関する悩みごとも、気軽に相談してください!

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夏採用を受けるのはどんな人?4つのパターン

夏採用を受けるのはどんな人?4つのパターン

夏採用が始まる頃には、既に大方の企業が採用活動を終えかけています。しかし今までの就活に納得がいっていない学生に加え、夏から就活を始める学生も多くエントリーしてくるので、夏採用を受ける学生はかなり多いです。

つまり夏採用の選考は、限られた採用枠を大勢のライバルたちと競うことになるので、かなり厳しい戦いになります。夏採用に挑む就活生は、どんな学生が選考のライバルとなるのか把握しておきましょう。

1.留学帰り、部活引退後

夏採用の選考では、海外留学から帰国した学生や体育会系の部活を引退した学生が大勢参戦してきます。留学をしていた、部活動が忙しかったといった理由で春採用に参加できなかった学生は、始めから夏採用に照準を合わせていることが多いです。

グローバルな取引や外国人採用などから、英語力に対する企業のニーズは年々高まっています。そのため、海外での生活体験や文化体験を通して身につけた語学力は、企業の評価が高いでしょう。

また、体育会系学生は「忍耐力がある」「目的意識が高い」「真面目」「ひたむきに努力できる」といった良いイメージに加えて、チームワークや対人マナーが備わっているというイメージがあることから、就活市場において人気が高いです。特別にその専門知識を必要とする仕事でなくても、社会人としてのポテンシャルが高い体育会系の学生が好ましいと考える企業も少なくありません。

2.公務員志望

夏採用の選考にエントリーしてくる学生の中には、公務員試験に落ちてしまったことによる民間企業への転向、もしくは公務員試験に落ちたときの滑り止めとして民間企業を併願するパターンも多いです。

公務員試験では一次試験で筆記試験があるため、公務員志望組は筆記試験の対策をしっかり行っている傾向が強いです。エントリーシート(ES)を提出したり、面接を受けたりといった民間企業と同じような選考もあるため、公務員志望の学生も手ごわいライバルとなるでしょう。

3.夏採用まで内定が決まらなかった

                   

夏採用を受ける学生の中には、春採用から就活をしていたにもかかわらず、夏採用までに内定が決まらなかった就活生ももちろん参加しています。ある程度は就活に慣れていると思われますが、まだどの企業にも採用価値を認められていないということですから、ライバルとしては弱いです。

しかし、もしも自分がこれに当てはまってしまうとしたら、春の就活を振り返りながら自分の弱点を克服する必要があります。ここまで内定がもらえないのには、必ず何らかの原因があるはずです。早急にその原因を突き止め、改善を図らなければ、夏採用でも同じ失敗を繰り返す恐れがあります。

4.内々定の企業に納得できていない

夏採用に挑む就活生には、既に内定を獲得しているけれど内々定の企業に納得できていない人、他にもっと良い企業があるかもしれないと探し続けている学生もいます。既に内定を持っている学生は、どこかの企業から「うちの会社に来てほしい」と望まれているということですから、夏採用における強力なライバルです。

どこかの企業に内定をもらうだけの強力な強みを持っていて、なおかつ就活のやり方に慣れ、その強みをしっかりとアピールできるだけの就活力も備えています。夏採用に挑む就活生が内定を獲得するには、高い競争率を勝ち抜かなければならないのと同時に、これらの強力なライバルよりも高評価を得なければならないわけです。

もしも自分が「内々定の企業に納得できていない」に当てはまる場合は、ぜひキャリチャンの就活支援サービス「納得の内定就活」に参加してください!約3,000社の幅広い求人の中から、あなたが納得できる企業を紹介します。

利用者の声

企業が夏採用を実施するのはなぜ?2つの理由

企業が夏採用を実施するのはなぜ?2つの理由

夏採用は全ての企業が行っているわけではなく、春採用の選考よりも大幅に企業数が減ってしまいます。夏採用を成功させるためには、その数少ない企業が、なぜ夏採用を実施しているのかを知っておくことが大切です。

夏採用を実施する企業側の事情を深掘りすれば、企業がどのような人材を求めているのかについても明らかになり、より効果的な対策ができるでしょう。ここでは、企業が夏採用を実施する2つの理由を解説します。

1.春採用で人数を確保できなかった

企業が夏採用を実施する1つ目の理由としては、以下のような事情で、春採用で予定していた採用人数を確保しきれなかったことが考えられます。

  • 春採用で内定を出すに足る候補者に出会えず、採用枠が余った
  • 春採用の内定者から内定辞退者が出た

この場合、いずれにしても春採用の時点で採用枠の大部分は埋まっているため、夏採用で募集される人数は少数です。選考倍率が著しく高くなるとともに、企業側も「誰でもいいから採用したい」というスタンスではないので、合格基準が厳しくなる傾向があります。

そのため、企業が求める人物像を正確に分析し、自分が企業に合った人材であるとアピールすることが対策ポイントになるでしょう。

2.通年採用をしている

企業が夏採用を実施する2つ目の理由は、通年採用を行っているからです。通年採用を行う企業には、人材の多様化を目的として、春採用では出会えない多種多様な経歴を持つ学生を積極的に受け入れたいという意図があります。

そのため通年採用を行う企業は、春の新卒一括採用の選考に参加できなかった以下のような学生を、主な採用対象としている可能性が高いです。

  • 留学帰りの学生
  • 体育会系の部活動から引退した学生
  • 公務員志望から民間企業への転向組

ただし、もちろん上記に該当しなければ全く相手にされないというわけではありません。選考では通年採用を実施する目的を理解したうえで、学生時代に経験した“何か特別な経験“をアピールしてみるのがオススメです。

夏採用を行う企業 4つの特徴

夏採用を行う企業 4つの特徴

夏採用を行ってる企業には、4つの傾向があります。夏採用は春採用と比べて企業数が大幅に減ってきてしまうため、人気企業は厳しい戦いになるでしょう。

しかし、知名度、人気が低い企業だけでなく大企業のグループ会社や通年採用を実施している知名度の高い企業も多くある場合もあります。夏採用を行う企業の傾向をつかむことで、エントリーする企業を選びやすくなり、効率よく就活を進めていけるでしょう。

1.大企業のグループ会社

夏採用を行う企業の1つ目の特徴は、大企業のグループ会社が多いことです。大手企業のグループ会社は比較的認知度が低いことから、春採用だけでは内定の枠が埋まらず夏採用を実施する傾向があります。

しかし知名度は低くとも、大企業のグループ会社だと、大手企業とあまり変わらない待遇で就職できる可能性が高いです。その企業自体の規模は小さくても、母体が大きいので、経営基盤も比較的安定しています。

もともと待遇や安定などの面で大企業を志望していた人は、同じグループにどんな子会社があるのか調べてみるとよいでしょう。

2.内定辞退者が発生した企業

夏採用を行う企業の2つ目の特徴は、内定辞退者が発生した企業です。内定辞退者がいることを見越して春採用では多めに内定を出す企業が多いですが、それ以上に内定辞退者が多く採用枠が余ってしまう場合には、夏採用・秋採用を実施することになります。

大企業や人気企業であっても、予想以上に内定辞退者が多く発生し、採用枠が余ってしまうことはあります。しかしそういう場合は、夏採用の告知が突然かつ短期間であり、募集人数も少数なので、一般的な求人サイトなどでは探せないかもしれません。

気になる企業があれば、その企業の採用情報に常時アンテナを張り、夏採用を実施していないか確かめることをオススメします。

3.比較的に知名度、人気が低い企業

夏採用を行う企業の3つ目の特徴は、BtoBなどの比較的知名度が低い企業や、もともと学生に人気の低い業界の企業も募集が多いことです。

特にBtoB企業では、一般消費者を仕事の対象としていないために学生には社名が知られていないだけで、実際には安定した業績を上げている優良企業がたくさんあります。そうした知名度の低い企業を良く調べれば、自分の希望に合致する仕事で、大手に負けないくらい待遇が良く、安定している企業を見つけられる可能性があるのです。

また、介護業界やタクシー業界など「きつい仕事」というイメージのある業界ではどうしても学生からの人気がなく、春採用で人材が確保しきれない場合があります。しかし同じ業界でもいろいろな職種があるので、必ずしもきつい仕事ばかりではありません。今後もなくなることはない安定した業界ですし、少子高齢化で業績を伸ばしている優良企業も多いです。

知名度や人気が低くても自分とマッチする可能性はおおいにあるため、視野を広げて探してみてください。

4.通年採用を実施している企業

夏採用を行う企業の4つ目の特徴は、例年季節を問わず通年採用を行っている企業です。通年採用を行う企業は、春採用には参加してこない多種多様な経歴を持つ学生を採用したいという意図があります。

通年採用を実施する企業は、留学帰りの学生を待つ外資系企業や人材の幅を広げたいメガベンチャーなど、比較的知名度の高い企業が多いです。また、新卒・中途といった区分けがなく、社会人経験者との競合になる場合もあるので、選考のハードルは決して低くありません。

しかし有名企業へ就職するチャンスでもあるので、気になる企業がある人は挑戦してみるとよいでしょう。

夏採用を行ったことのある大手企業一覧

夏採用を行ったことのある大手企業一覧

過去に夏採用を行ったことのある企業を一覧で紹介します。

  • NTTデータ
  • 三菱商事
  • 三菱電機
  • アサヒ飲料株式会社
  • フジテレビ

  • 日本テレビ
  • 関西テレビ
  • ソニーグループ
  • ソフトバンク
  • JR西日本グループ

  • JR東日本
  • キューピー
  • 丸紅
  • 日本銀行
  • 東芝

  • みずほフィナンシャルグループ
  • JAL
  • 損保ジャパン
  • 名古屋鉄道
  • DeNA

  • サイボウズ
  • メルカリ
  • WOWOW
  • ネスレ日本
  • 富士通

夏採用を行うかどうかは、年度によって異なります。今年も募集があるかは、企業のホームページ情報などを随時チェックしましょう。

夏採用を行う企業については、下記のコラムも読んでみてください。

夏採用を行う企業 5つの探し方

夏採用を行う企業 5つの探し方

夏採用は、春採用と比べて圧倒的に募集企業が少ないです。加えて、春採用で余った少数の内定枠を補充する目的で夏採用を実施する企業が多いので、求人サイトなどで大規模な告知を行わない場合もあります。そのため夏採用を実施している企業を探すのは、春採用の時より難しいでしょう。

ここからは夏採用を実施している企業を探す方法を紹介します。夏採用を行う企業の探し方を知ることで就活を効率的に進められるので、ぜひ参考にしてください。

1.大学のキャリアセンターに相談する

夏採用を実施している企業を探す方法の1つは、大学のキャリアセンターに相談して紹介してもらう方法です。企業数はそれほど多くないですが、大学のキャリアセンターには、特定の大学の学生に限定した一般公開されていない夏採用の情報が届いている可能性があります。

また大学のキャリアセンターでは、夏採用を実施している企業の紹介だけでなく、就活におけるさまざまな相談にのってもらえます。就活を進めるうえでのアドバイスをもらえるでしょう。時期によっては込み合っていたり、予約制になったりするところもあるので、事前に大学のホームページで確認してみてください。

2.企業のホームページをチェックする

特定の企業の夏採用を狙っているなら、その企業のホームページを常時チェックしておきましょう。なぜなら、「内定辞退者が多く採用枠が空いた」「春採用で人材が確保しきれなかった」といった少人数の補充を行う目的で夏採用を実施する企業は、求人媒体への広告掲載を避けるケースがあるからです。

求人媒体への広告掲載には、多額の費用がかかります。結果的に少人数しか採用しないのであれば、一人当たりの採用コストが高すぎるわけです。

最も広告費用をかけずに夏採用の告知を行う方法は、すでにある自社のホームページ上の採用情報を更新することでしょう。そのため、今までは採用が終了していた企業でもホームページに「追加募集」や「二次募集」の情報が更新されている場合がおおいにあります。

3.SNSを活用する

夏採用を実施している企業の探し方には、TwitterなどのSNSを活用するという方法もあります。TwitterなどのSNSは身近な存在でも、就活情報を集める目的で利用したことがなかった人も多いのではないでしょうか。

実は、TwitterなどのSNSでも夏採用を実施している企業の情報を集められます。SNSで「夏採用」「通年採用」などのキーワードで検索してみると、選考状況やESの提出締め切りなどのさまざまな情報をみつけられるでしょう。

ただし、SNS上で集められる情報には限界があります。スマホで手軽に検索できるのがメリットではありますが、情報に誤りがないかしっかりチェックするとともに、ほかの手段も用いて企業研究を行ったうえでエントリーするようにしてください。

4.企業説明会、合同説明会に参加する

夏採用を実施している企業を探す方法としては、夏採用を実施する企業が集まる合同説明会や就活イベントに参加するという手もあります。

合同説明会や就活イベントにはさまざまな企業が集まるので、「一度に複数社の情報が得られる」「業界の知識が深まる」「比較検討しやすい」といったメリットがあります。単独の企業説明会と比べて時間や交通費がかからないですし、その場でエントリーや初期選考が行われる場合もあるため、企業説明会よりも効率が良いです。

時間に余裕がない就活生のみなさんは、夏採用を行う企業が集まる合同説明会や就活イベントへ参加してみてください。

5.就活サイト、就職エージェントを利用する

夏採用の企業を探すなら、就活サイトや就活エージェントを利用するのがオススメです。

夏採用でも大規模な求人を行っている企業なら、マイナビやリクナビなどの就活サイトに求人を掲載しています。また、特定の企業に特化したサイトや中小企業の求人を多く掲載している就活サイトもあるので、自分に合った就活サイトで夏採用を実施している企業を探してみるのも良いでしょう。

就活エージェントとは、就活のプロから企業の紹介や就活についてのアドバイスをもらえるサービスです。夏採用は春採用に比べて企業も大幅に減ってきており、求人サイトに広告を出さない企業も多いため、自分の力だけで夏採用を実施している企業を探すのは難しいかもしれません。しかし就活エージェントなら、就活サイトには掲載されていない非公開求人も紹介してもらえます。

しかも就活エージェントでは、企業を紹介してもらえるだけでなく就活のサポートも受けられるため、思うように就活が進まない就活生に最適です。夏採用にオススメの就活エージェントについては、後の章で詳しく紹介します。

「夏採用で早く内定がほしい」「なるべく早く就活を終わらせたい」そんな思いのある就活生は、ぜひキャリチャンの「最短就活」を活用してください。プロのキャリアアドバイザーが他のライバルとなる就活生より一歩リードできる就活をサポートします!

夏採用にオススメ!就活エージェント・就活サイト8選

夏採用にオススメ!就活エージェント・就活サイト8選

前述したように、夏採用に挑む就活生にはエージェントの利用がオススメです。就活エージェントに頼れば、就活生の希望条件などに沿った夏採用の優良企業を紹介してもらえます。就活エージェントは企業と就活生の相性を見極めるプロですし、契約企業や所属業界のことをよく知っているので、企業・業界研究や企業探しの手間が一気に省けるのです。

夏採用は春採用に比べて募集している企業が少なく、加えてライバルも多いので競争率が高いでしょう。エージェントに頼ると、就活のプロが選考対策から企業との日程調整を手伝ってくれるので期間の短い夏採用の合格率アップが期待できます。

1.キャリチャン

キャリチャンは、就活エージェントのジールコミュニケーションズが運営する就活支援サービスです。就活のプロであるキャリアアドバイザーが個々の就活状況や希望などをじっくりヒアリングし、それぞれに合った企業を約3,000社の求人から厳選して紹介します。

また、キャリチャンの個別サポートサービスはマンツーマンの専任担当制で、就活に関することなら何でも相談できるので安心して就活を進められます。キャリアアドバイザーが就活生と企業の仲立ちとなり、紹介された1社1社に対してきめ細やかな選考対策をしてもらえるので合格率が高いです。選考を受けた企業からのフィードバックももらいながら、納得の企業に入社できるまで二人三脚でサポートするのが特徴となっています。

「なにから就活をはじめればいいかわからない…」「就活に出遅れてしまった」「納得できる内定がもらえない…」「就活をできるだけはやく終わらせたい!」など、幅広い目的に合わせた就活サポートを各種展開しているので、自分の就活段階に合わせたサービスを利用できます。

2.キャリアパーク就活エージェント

キャリアパーク就活エージェントは、春採用で内定辞退が出たような大手・優良企業を含む300社以上から自分に合った企業を紹介してもらえます。大手・優良企業から『最短1週間』で内定を獲得できるサービスの良さ、求人の質の高さが人気の就活エージェントです。

キャリアパーク就活エージェントでは、ソニーやパナソニック、トヨタ自動車など、大手グループ企業の紹介も行っています。運営している会社も上場企業なので、安心して利用できるでしょう。

3.DiG UP CAREER(ディグアップキャリア)

DiG UP CAREER(ディグアップキャリア)は、利用満足度が90%、友人紹介率が60%とサポートが手厚い就活エージェントです。厳選された300社の求人を取り扱っており、中にはDiG UP CAREERだけの非公開求人も多数あります。

DiG UP CAREERはLINEを利用したコミュニケーションをとっているため、面談の時間以外にもリクルーターに気軽に相談ができるという口コミが多いです。また、ナビサイトなどの個人からの応募では、選考後になぜ自分が選考に受かったのか、落ちてしまったのかというフィードバックをもらえるところが少ないですが、選考後には企業からのフィードバックももらえます。

4.キャリアチケット

キャリアチケットは、量より質にこだわり、自分に合う数社を紹介してくれます。平均受験社数は5社と、的確に一人ひとりの強みと企業のニーズをマッチさせた企業を紹介してくれるので、やみくもに何十社も受ける就活よりも効率が良いサービスです。自分がどんな企業で働きたいのかが分からずに、やみくもに受け続けている就活生はぜひ利用してみてください。

また関東でしか対面型の面談ができない就活エージェントが多い中、キャリアチケットは面談地域が東京、横浜、名古屋、大阪、京都、神戸、福岡と幅広い地域でサービスを受けることができるという特徴があります。

5.JobSpring(ジョブスプリング)

JobSpringは厳選した企業のみを紹介してもらえる就活エージェントです。就活エージェントの多くは自社のアドバイザーが就活生に合った企業を紹介しますが、JobSpringは自社のアドバイザーだけでなくAIによる適性診断のデータを活用して就活生と企業をマッチングさせています。

AIによる適職診断は、就活生自身が知らなかった適性に気づかせてくれたり、目を向けてこなかった企業も紹介してくれたりといったメリットがあります。「自分の行きたい企業がわからない」「自分に合った業界がわからない」と悩んでいる人は、JobSpringの適職診断を利用して視野を広げてみるとよいでしょう。

6.キャリアセレクト

キャリアセレクトは、エンジニア希望の学生にオススメの就活エージェントです。キャリアセレクトはIT企業のみに特化した企業紹介を行っているため、エンジニアを希望する学生にとっては非常にマッチング率が高くなっています。中でも、web・ゲーム・ソフトウェアに特化した求人を多く取り扱っており、それぞれの業界で情報を手に入れられるのが特徴です。

またIT業界に特化している就活エージェントなので企業を紹介してもらえるだけでなく、専門的なアドバイスや選考対策を行ってもらえるでしょう。エンジニアを希望している就活生はぜひ活用してください。

7.レバテックルーキー

レバテックルーキーは、IT業界への就職を希望する学生にオススメの就活エージェントです。レバテックルーキーは、IT・WEB業界の人材サービスがメイン事業のレバテック株式会社が運営しています。そのため、IT・WEB業界に関してより深い専門的な知識を持ったアドバイザーからカウンセリングや選考対策が受けられることが大きな特徴です。

ITエンジニア職というと、専門的な知識をもっている学生やITの専門学校に通っている学生が目指すものというイメージがありますが、文系出身のITエンジニアも多くいます。レバテックルーキーでも、専門的なスキルや知識に関係なくサービスを受けられるので、スキルに自信がなくても大丈夫。IT業界に興味がある人は、一度相談してみるとよいでしょう。

8.OfferBox(オファーボックス)

OfferBox(オファーボックス)はスカウト型の求人サイトです。就活生がプロフィールを入力し、それを見た企業から、気になる学生に直接オファーを送るという仕組みになっています。

OfferBox(オファーボックス)は企業自らが「自社に合う学生」を見つけて直接アプローチしてくるため、マッチング率が高く、内定につながりやすいのが特徴です。不特定多数の応募者が集まる一般的な求人方法と違い、オファーの段階で書類選考はほぼ終わっているような状態なので、スピーディーに選考が進みます。

プロフィールを登録しておくだけで夏採用を行っている企業からオファーが届くので、手間をかけずに夏採用の企業を探したい人にオススメです。

夏採用は身だしなみ対策も必要!就活時の服装のポイント

夏採用は身だしなみ対策も必要!就活時の服装のポイント

夏採用の就活を成功させるためには、暑さの影響を受けやすい身だしなみ対策も必要です。面接会場に着いたら暑さでバテバテのうえ、頭はボサボサ、スーツは汗臭いというのでは受かるものも受かりません。夏採用に挑むのなら、まずは夏の就活に適した服装をする必要があるでしょう。

しかし「夏採用はどんな服装が良いの?」「汗をかいてしまうからジャケットは脱いで良いのかな?」など、夏採用の身だしなみについて疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。

ここからは、面接にふさわしい服装で、さわやかな印象をもってもらえるような工夫を紹介していきます。ぜひ夏採用の就活時に参考にしてみてください。

夏採用でも就活時はリクルートスーツを着用する

春に比べてかなり気温も高く、暑い季節ではありますが、夏採用でもこれまで通り「上下スーツ+長袖シャツ+ネクタイ着用」という服装が基本の就活スタイルです。

しかし、面接会場に着いてから汗で顔がびっしょり…スーツが汗臭い…といった状況は面接官によい印象を与えません。熱中症にならないためにも、会場に着く前の移動中などは、ジャケットを脱いでおいた方がよいでしょう。脱いだジャケットを鞄に押し込むとシワになる恐れがあるので、腕にかけて持ち運ぶことをオススメします。

また夏には夏用の、もっと薄手で涼しい素材のスーツがあるので、費用に余裕があれば薄手の夏スーツを購入するのも1つの手です。

【クールビズを指定された場合】

夏採用の選考では、案内状に「クールビズでお越しください」と記載されている場合もあります。夏採用でも就活生は「上下スーツ+長袖シャツ+ネクタイ着用」が基本ですが、企業から「クールビズでお越しください」と言われているなら、それに従うのが正解です。

ただし”クールビズ”として許容される服装の範囲は、企業ごとに異なります。その企業の許容範囲がわからない以上、就活生のクールビズは「ノージャケット・ノーネクタイ」に留めておくのが無難です。

また現地に着くと、企業側から「暑いのでジャケットを脱いでいいですよ」などと言われる場合もあります。ジャケットを脱いでも問題ないよう、ジャケットの中もきちんと身なりを整えておきましょう。中のシャツは汗ジミの目立ちにくい白や極薄い色を選び、シワに注意してください。肌や下着が透けないように肌着も着用する必要があります。

ハンドタオルやハンカチを持ち歩く

夏の炎天下にスーツで歩くと汗だくになってしまいますから、夏採用の就活ではハンドタオルやハンカチを持ち歩く習慣をつけておくことが大切です。

先ほどもお伝えしましたが、企業側から「暑いからジャケットを脱いでいいですよ」などと言われる場合もあります。現地でジャケットを脱いだら汗だく、汗ジミができていたということにならないためにも、汗をかいたらこまめに拭き取れるよう、常にハンカチを持っておきましょう。

特に女性の場合は汗で化粧が崩れてしまうことも考えられます。ハンカチやティッシュで汗を抑えて万全の状態で面接に挑みましょう。移動中にできるだけ汗をかかないよう、市販の冷感スプレーや小型扇風機などを活用するのもオススメです。

夏採用の服装や暑さ対策グッズについてもっと詳しく知りたい人は、下記のコラムも参照してください。

夏採用の前に心得ておくべき3つのポイント

夏採用の前に心得ておくべき3つのポイント

前述のように、夏採用は一年のうちで最も厳しい就活シーズンです。そんな夏採用でよい結果を生むには、これまで通りの就活を何となく継続するのではなく、夏採用に合わせた対策をして臨む必要があるでしょう。

とはいえ、どんな点に気を付けて対策すべきかわからないと、効果的な対策が取れないですよね。

ここからは、夏採用の前に心得ておくべき3つのポイントを解説します。「夏採用で絶対に内定を獲得したい!」「春採用と何がちがうの?」と考えている就活生は、しっかり読んで参考にしてください。

1.夏採用は選考のペースが速い

夏採用の前に心得ておくべきことの1つ目のポイントは、夏採用は選考のペースが速いことです。夏採用は6月〜8月という短期間で行われるため、春採用と比べると選考期間が短くなっています。多くの企業は10月1日に内定式を開催するため、夏採用は春採用に比べて長い時間をかけてはいられないのです。

選考のスケジュールが短いと、自己PRなどの自己分析から企業ごとの志望動機、それぞれの企業研究まで時間を割けないケースが増えるでしょう。ですから、少なくとも夏採用が始まる前に自己分析を終わらせおき、企業ごとに行わなければならない志望動機や企業研究に時間を費やすことをオススメします。

短い期間で結果を残すためには、早めの対策が必要になってくることを頭に入れておき、夏採用に挑みましょう。

2.夏採用は選考の難易度が高い

夏採用では、これまでより選考の難易度が高いことも心得ておいてください。なぜなら、応募する学生数に対して、募集されている採用枠が少ないからです。

夏採用には、春採用で内定を獲得できなかった学生だけでなく、すでに内定を獲得していても就活を続ける学生が多数います。また、都合により春採用で就活できず、夏採用から就活を始める学生も新たに参戦してくるので、応募者の数はあまり減りません。

一方で、夏採用は春採用で埋まりきらなかった採用枠の穴埋めを目的としていることが多いので、募集される人数は春に比べて大幅に少なくなります。そもそも春採用で採用枠が埋まった企業は、夏採用自体を実施しないことも多いでしょう。ですから夏採用では、春採用に比べて選考を行う企業数も募集される人数も大幅に少なくなります。

このように夏採用では夏から参加する学生が多くいる一方で、企業の採用枠は少なくなることから、選考の難易度は春採用に比べてかなり高くなるということを心得ておきましょう。

3.夏採用はライバルの質がより高くなる

夏採用の前に心得ておくべきことの3つ目のポイントは、夏採用は春採用に比べてライバルが強力なことです。

夏採用の選考からは、これまでの就活にはいなかった、ポテンシャルが高い学生が新たに参戦してきます。海外留学帰りの学生や体育会系学生、公務員志望から民間志望へ転向した学生などです。

留学帰りの学生は語学力が武器になりますし、ガクチカなどで語れるエピソードもたくさん持っていることでしょう。体育会系の学生は「忍耐力がある」「目的意識が高い」「真面目」「ひたむきに努力できる」といった良いイメージから、就活市場において人気が高いです。また、公務員志望の学生も筆記試験の対策をしっかり行っている傾向があるため、手ごわいライバルとなります。

それに加えて夏採用には、すでに内定を得ている就活慣れした学生もいるわけです。ここまでの就活がうまくいっていない人や就活に出遅れてしまった人は、強力なライバルたちに引けを取らないよう、しっかり対策する必要があります。

夏採用で内定獲得!成功に向けた7つのコツ

夏採用で内定獲得!成功に向けた7つのコツ

前述のように夏採用には、選考のペースが速い、選考の難易度が高い、ライバルの質が高いといった厳しさがあります。これまでと同じやり方では思い通りに就活を進められないでしょう。では具体的に夏採用では、どのような対策を行えばいいのでしょうか?

ここではそんな、厳しいといわれる夏採用で内定を獲得するためのコツを7つ紹介します。事前にしっかりと対策を行い、夏採用に挑みましょう!

1.夏採用まで内定が決まらなかった理由を明確化する

夏採用で内定を獲得するコツの1つは、これまでの就活を振り返り夏採用まで内定が決まらなかった理由を明確にすることです。春にも就活していたのに納得のいく内定が得られていないのだとしたら、そこには何らかの原因が必ずあります。

たとえば適性検査や筆記試験で落ちてしまう場合は、勉強不足が原因かもしれません。書類選考で落ちてしまう場合は、志望動機や自己PRの書き方に原因があるでしょう。そうした原因を明らかにして、改善を図っておかないと、夏採用でも同じ失敗を繰り返す恐れがあります。

ですから春採用にチャレンジしていた場合は、なぜ内定を獲得できなかったのか自分に問いかけてみて、具体的な原因を分析してください。失敗の原因を明確にした上で対策を練ることで、今すべきことが自然と見えてくるはずです。夏採用に向けて対策を行う前に、過去の就活について振り返ってみましょう。

2.細かくスケジュール管理する

夏採用で内定を獲得するためには、細かくスケジュール管理を行うことも重要になります。なぜなら、夏採用は春採用に比べて選考期間が短く、選考スピードも早いという特徴があるからです。

夏採用では選考期間を短縮するために、ESの締め切りが短く設定されたり、いきなり面接から始まったり、面接回数が少なく設定されたりなど、企業ごとに進行状況がバラバラです。また、選考と選考の間のインターバルも短いことが多いので、多数の企業を受けると就活スケジュールがかなり詰まってきます。

それに加えて夏採用は、春のようにかなり前から募集を告知し、一定期間ESを受け付けたあと一斉に書類選考を行って、全員が同じ速度で面接を進めるという方法を取らない企業もあります。

早く内定者を決定したいので、応募書類が整った人からどんどん選考を開始し、受かった人は順次その次の選考ステップへと進んでいくわけです。そして内定に足る候補者が十分集まったと判断された時点で、いつでも募集が打ち切られる可能性があります。ですから春採用と同様にのんびり構えていると、知らぬ間に夏採用のエントリーを逃してしまうことになりかねません。

夏採用に挑む就活生は、きめ細かくスケジュール管理を行い、早め早めに動いていく必要があります。「ESを提出しそびれた」「面接の日程が被った」といった事態にならないよう、ESの提出日や面接日のスケジュールは漏れのないよう表などにまとめておくと良いでしょう。

3.自己分析を徹底的に行う

自己分析を徹底的に行うことも、夏採用の就活で内定を獲得するためのコツの1つです。これまでの就活がうまくいっていない理由として、自己分析が足りていないために、アピールの方向性で失敗している可能性があります。また、夏採用は企業選びにあまり時間をかけられないので、自分に合った企業を素早く見分けるためにも、事前に自己分析を徹底して行うことが必要です。

ここでは自己分析を行う方法として「自分史の作成」「モチベーショングラフの作成」を紹介します。

自分史とは自分の過去から現在までを振り返り、それを年表のような形で書き出したものです。子どものころから今までの人生で経験したさまざまな思い出を洗い出すことで、自分の行動パターンや考え方、大切にしている価値観に気づけます。

モチベーショングラフとは自分の人生で起きた出来事を振り返り、時系列に沿ってモチベーションの上下をグラフで表したものです。モチベーショングラフは一般的に、縦軸をモチベーション、横軸を過去の経験として作成します。自分自身がどのようなときにモチベーションが上下しているのか明確になり、向き不向きなどを発見しやすくなるでしょう。

自分史やモチベーショングラフを用いて洗い出した自分の強みや価値観は、ワークシートなどにまとめて整理するとよいです。キャリチャンでも解説付きのワークシートを用意しているので、ぜひ活用してください。

4.企業選びの軸を見直してみる

夏採用の就活で内定を勝ち取るためには、これまでの企業選びの軸を見直してみる必要があります。なぜなら、春採用で真面目に就活していたのに内定を得られなかった学生は、「自分に合った企業」を受けていなかった可能性が高いからです。

採用活動において企業は、自社に合った強みや価値観を持った特定の人物像を設定し、それに合致する人材を求めています。つまりどんなに優秀でアピール上手な学生でも、企業側の求める人物像に合わなければ、内定をもらえることはないわけです。

逆に言うと、内定を獲得するための必須条件は、もともと自分の持っている特性を必要としている「自分に合った企業」を選ぶことだと言えます。そのため、まずはこれまでエントリーした企業の求める人物像が自分の特性に合っていたのか、あらためて検証してみましょう。

その上で、今後の夏採用では「自分に合った企業」を選べるように、春採用での企業選びの軸を1から見直して見直してみてください。また、特定の業界や職種など狭い範囲に固執していたのであれば他の業界・職種にも目を向けてみるなど、視野を広げて「自分に合った企業」を探すことが大切です。

5.面接練習やES作成など選考対策を徹底する

夏採用の就活は春採用に比べて選考の難易度が高いため、内定を獲得するには面接練習を重ねたりESの完成度を高めたり、選考対策を徹底した上でチャレンジしましょう。夏採用の就活に向けた選考対策をしておかないと、強力なライバルたちに引けを取り、内定獲得が難しくなります。

ただし、夏採用の就活はスピーディーに進行するため、あまり準備段階に多くの時間をかけるわけにもいきません。限られた時間の中で最大の対策効果を生むには、ポイントを押さえて効率よく対策することが大切です。

ES対策としては、志望動機と自己PRが重要です。自分がその企業の求める強みを持っていることや、その強みを活かして具体的にどう貢献できるかなどを伝えて、自分を採用することが企業のメリットになるとアピールしましょう。

PREP法などを使って結論から論理的に記載すると、人事の目に留まりやすくなります。書き上げたESは就活エージェントなどのプロに添削してもらって、ブラッシュアップを図るとよいでしょう。

面接対策では、聞かれそうな質問への回答を準備しておくことをオススメします。とくに、夏採用の就活では春採用にはなかった特有の質問を受けることも多いので、注意が必要です。夏採用で聞かれがちな4つの質問と回答のポイントについては、次章で詳しく説明します。

また、留学帰りや部活引退後などで夏採用から就活を始める場合は、しっかり自己アピールできるように面接の練習をしておいてください。就活でよく聞かれる定番質問のほか、その企業のESに記載した内容と、そこから発生しそうな深堀り質問に答えられるようにしておくとよいです。

6.場数を踏んで実践から力をつける

夏採用で内定を獲得するためのコツは、場数を踏んで実践経験から就活力をつけていくことです。しつこいようですが夏採用は短期決戦なので、あまりのんびりと練習を積み重ねている時間の余裕はありません。

もちろん夏採用から就活を始める人は、選考の流れや受け方、マナーなどを把握するために最低限の練習は必要です。春採用で内定を獲得できなかった就活生も、一度はESの添削や模擬面接などでプロのフィードバックを受け、自分の弱点と改善方法を確認する必要があります。

しかしどちらにせよ何度も練習を積み重ね、練習から就活力が上がるのを待っていたのでは、実際の選考を受けるための時間がどんどん削られてもったいないです。あまり練習に時間を費やしていると、エントリーもしないうちに夏採用が終わってしまう恐れがあります。

それにどんなに練習を積み重ねても、練習だけで実際の面接で通用する面接力を養うことは不可能です。練習と本番では緊張感が全然違いますし、実際の面接では思いもよらない質問を受けることや、予想外のアクシデントが起こることも多々あります。

そうした緊張感の中で発揮できる実力をつけ、想定外の事態に臨機応変に対応できる力をつけるためには、実際それを経験することによる「慣れ」が不可欠です。もし実際の面接を受けた経験がなければ、本番の面接では面接官の前で緊張し過ぎて上手く話せず、アピールすべき内容がきちんと伝わらないでしょう。予想外の質問や不測の事態にも慌ててしまい、対応力がないと思われてしまいます。

そんなことにならないよう本番で通用する面接力をつけるためには、何度も練習を積み重ねるより、実際本物の面接を受ける方がずっと確実です。実践経験を積み重ねればその分緊張感に慣れて自己PRが上手くなり、臨機応変な対応もできるようになります。

その間に内定を獲得できれば、それがたとえ志望度の高い企業でなかったとしても自信につながり、本命の選考へさらに良い効果をもたらすはずです。夏採用の就活では準備段階で足踏みするより、積極的にどんどん選考を受けていってください。

7.選考後は振り返りを行う

夏採用で内定を獲得するためには、選考前の準備だけでなく選考後の振り返りを行うことが大切です。面接を受けるまでに準備をする学生は多くいると思いますが、面接後に振り返りを行って次の面接に向けて対策をしている学生は少ないのではないでしょうか。

しかし、良くなかった点、反省点をしっかりと理解していないと次の面接でも同じようなミスをしてしまう可能性が高いです。つまり単純に場数を踏むだけでは、飛躍的な就活力の向上は望めません。選考後の振り返りを行い、弱点の改善を図ってこそ、次の選考ではより高い評価を得られるわけです。

服装や身だしなみに問題はなかったか、自分がアピールしたかったことは伝えられたか、面接官の質問に対する回答にズレはなかったかなど、選考後は必ず振り返りを行い、反省点を次へと活かす意識をもちましょう。

夏採用で聞かれがちな4つの質問と回答のポイント

夏採用で聞かれがちな4つの質問と回答のポイント

夏採用の就活を成功させるには、夏採用ならではの質問への対策をすることも重要です。夏採用の面接では、春採用の時にはなかった、夏採用ならではの独特な質問を受けることがあります。

しかもそれら夏採用ならではの質問は、対策していないと答えにくい難しい質問ばかりです。そのため何も考えていないと本番で慌ててしまい、とても面接官に好印象を与えるような回答はできないでしょう。

面接の場で戸惑うことがないよう、聞かれやすい質問に対する回答を事前に用意しておくことが夏採用で内定を獲得するために大切なことになります。以下に夏採用ならではの質問と回答のポイントを紹介しますので、どのように答えるべきか、今後の面接対策の参考にしてください。

夏採用ならではの質問1:「なぜ春の選考を受けなかったの?」

新卒の就活シーズンは春ですから、面接官は単純に「この就活生はなぜもっと就活しやすかった春採用を受けず、わざわざ夏に選考を受けるのだろう」と疑問に思います。その理由によっては、働く意欲や目的意識の低い好ましくない人物ということも考えられるので、きちんと確認しておきたいのです。

【回答のポイント】

自分がなぜ春の選考を受けなかったのか明確に理由を述べ、働くことに対する意欲や、これからどうしていきたいのか就活への意気込みなどを語りましょう。面接官は春に就活しなかった学生に対し、「ただ怠けていたのでは?」「先を見越して行動できない人物では?」「そもそも働く気があるのか?」といったことを懸念しています。

ですから「なぜ春の選考を受けなかったの?」と聞かれたら、そういう心配がないということを、面接官に示す必要があるわけです。ただし夏採用を受ける就活生の中には、部活や研究といった面接官の理解を得られそうな理由なく、何となく就活しなかった人もいると思います。

その場合はつべこべ言い訳を並べるのではなく、自分の過ちを素直に認めたうえで、その反省に立って決意を固めたことや、今後に向けた意気込みを語ることが大切です。そうすれば「自分の失敗を潔く認めて、そこから学べる人物」という印象を与えることができ、怠けてしまったマイナス点をプラスに変えることができます。

夏採用ならではの質問2:「今までの就活で内定は出た?」

その学生の就活状況を把握し、自社への志望度や入社の可能性、他社からどう評価されているかといったことを確認するための質問です。せっかく内定を出しても辞退されたり、後から問題点が発覚したりすると困るので、それらを事前に把握しておきたいと思っています。

【回答のポイント】

回答の冒頭で述べるべき第一声はもちろん、現在までの内定の有無です。そのうえで既に内定をもらっている就活生は、なぜその内定に納得せず就活を続ける必要があるのか説明し、今受けているその企業の方が志望度が高いということを伝えます。内定があるのに志望している根拠が曖昧だと、結局内定辞退するのではないかと疑われますので、既にある内定の何に納得していなくて、今受けている企業でならその納得が得られると述べることが重要です。

今のところ内定がゼロの人は正直にそれを伝えたうえで、なぜ内定が得られなかったのか春採用の反省点を述べ、どのように改善して今受けている企業を志望するに至ったのかを説明します。「他社も嫌がる大きな問題のある人物か?」「同じ失敗を繰り返す学習能力のない人物では?」と疑われないためにも、内定が得られなかった原因を明らかにしたうえで、きちんと改善を図ったという点を伝えることが大切です。

また「内定がないために焦って手当たり次第に受けている」と思われないように、今受けている企業を選んだ根拠や、その企業への熱意もしっかりと伝えてください。

夏採用ならではの質問3:「どのように就活を進めてきましたか?」

学生の物事に取り組む考え方、企業選びの軸を知りたいという意図から出る質問です。企業側は就活生に今までの就職活動の経緯を聞くことで、就活の軸だけでなくさまざまな物事に対する取り組み方や考え方を確認しています。

【回答のポイント】

上記で伝えたように企業側は「今までの就活の向き合い方」について聞くことで、就活生の企業選びの軸や価値観を確認しています。そのため就活生は、自己分析の結果をふまえ「どのような業界・企業で自分の強みをどうアピールしたいのか」を中心に回答するようにしましょう。

春採用で就活をしていた学生ならこれまで受けてきた企業が複数あるはずです。ですから、これまでどのような業界・どのような特色のある企業を受けてきて、その企業を志望していた理由もしくは志望している理由を述べる必要があります。その際に「自分の強みをどうアピールしたいのか」を付け加えることで、いま受けている企業側にマッチしていることを印象づけられるのです。

夏採用ならではの質問4:「就活で何を学びましたか?」

就活生が失敗をどのように活かすことができるのかを知るための質問です。

夏採用に参加する就活生の中には、春採用で内定を獲得することができなった人も多くいます。そのため企業は、就活生が今までの就活を通してどのような失敗をして、それらをどう克服してきたのかを聞きたいのです。

また「就活で学んだこと」の質問は就活が長くなるほど聞かれがちな質問のため、夏採用だけでなく秋・冬採用でも聞かれることがあるでしょう。

【回答のポイント】

自分が就活で失敗したことや悩んだことを、反省点と改善点をつけ加えて回答すると良いでしょう。大半の就活生は成功したエピソードよりも失敗したエピソードのほうが多いですよね。そのためこれまでの就活で学んできたことは、何らかの失敗によって得たものになります。

面接官に失敗したエピソードを話すとなると、どうしてもネガティブな部分をさらけ出さなければなりません。しかし、たとえ失敗したエピソードであっても、反省点と改善点を盛り込むことでポジティブで前向きな印象を与えることは可能です。そのためには失敗したことを正直に伝え、その失敗と向き合う真摯な姿勢と、失敗を糧に自分を成長させる向上心をアピールしましょう。

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事前対策を徹底して夏採用の就活を乗り越えよう!

夏採用の就活は、春採用に比べてかなり難易度が高くなります。春採用よりも選考を実施している企業も大幅に少ないことに加え、選考期間が短くスピードも早いことを考えると、企業探しは大変になってくるでしょう。

それだけでなく、夏採用はこれまで就活に参加できなかった体育会系の学生や留学生などの強力なライバルがたくさんいますから、相当な覚悟と対策が必要です。そのため、夏採用に挑む前に徹底した自己分析と業界・企業研究を行い、就活の方向性をしっかり定めてください。

あまり面接練習の時間を多く取れないので、実践経験を積むことで面接力を養うのが得策です。ただし単純に面接を経験するだけでなく、自分に足りない部分を見つけて、改善を図っていくことが大切です。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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