就活であっさり内定をもらうのは可能?早く内定をもらう方法とは
2024年7月30日
元気ないですけど、どうしましたか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
就活仲間の友人があっさり内定をもらっていて、自分はまだなので不安になっています。
確かにほかの人が簡単に内定をもらっていると不安になりますよね。でも、まだまだ心配する必要はありませんよ。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
そうですね。でも、あっさり内定をもらえたらいいなあって思ってしまいます。
あっさりと内定をもらうには、コツがあります。 今回のコラムでは、あっさり内定をもらう方法や、もらえない場合の原因について説明します。ぜひ参考にしてください。
キャリアアドバイザー 平崎
就活であっさり内定をもらうことはできる?
就活で苦労している人は多く、「あっさり内定をもらう方法はないか」と考える就活生も多いでしょう。
ここでは、就活であっさり内定をもらうことは可能なのか、解説します。
あっさり内定をもらいやすくなっている
結論からいうと、一昔前に比べれば近年はあっさり内定を獲得しやすい就活環境になっているといえるでしょう。
現在は少子化により社会全体として若手の労働力が不足しており、大卒の求人倍率は1.75を超えています(参考:リクルートワークス研究所『大卒求人倍率調査(2025年卒)』)。つまり翌年卒業予定の大学生一人に対し、1.75社の求人があるということです。
このことから、きちんと対策し、自分に合った企業を選べていれば、50社100社受けても内定がもらえないという状況ではありません。
また、選考のオンライン化が進んでおり、就活の方法そのものも以前より楽になっています。採用活動の早期化も進んでいるため、早い時期に就活を始めた人は、順調に就活を進められれば大学3年のうちに就活を終わらせることも可能です。
就活は早く終わればいいわけではない
近年は一昔前よりあっさり内定をもらいやすくなっているとはいえ、就活は早く終われば早く終わるほどよいというものではないです。早く内定をもらえたからと言って、そこであっさり就活を終えることにはデメリットな点もあります。
1社目で内定をもらって就活を終えてしまえば、楽ではありますが、企業の比較はできません。長く就活すればそれだけ多くの企業を見て比較検討し、違いがよくわかってより自分に合う企業が見つかる可能性があります。
まずは企業研究をじっくり行い、本当に自分に合う企業か見極めながら就活を行いましょう。しっかり計画を立て、万全の体制で就活にのぞむことが大切です。
それでもなるべくあっさり就活を終わらせたい人には、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」の利用がオススメです。就活生一人ひとりの希望や個性に合った企業の中から、選考プロセスが短い求人を厳選して紹介します。
また、就活のプロが内定獲得のためのサポートも実施するので、自力で就活するよりずっと確実に内定を得ることが可能です。完全無料のサービスなので、ぜひ気軽に相談してください。
みんなはあっさり内定をもらっている?就活の現状
内定獲得の時期は年々早まっており、25卒では公式な就活解禁時期である大学3年3月1日で、就職内定率が4割を超えていたという報道もあります(参考:就職みらい研究所『就職プロセス調査(2025年卒)「2024年3月1日時点 内定状況」』)。企業としては他社よりも早く優秀な人材を囲い込み、確保したいという思惑があるためです。
内定の早期化に向けて就活の準備を早く始める就活生も多く、「エントリーシートなどの書類をすでに提出済み」「オンライン面接を受けた」「対面の面接を終えている」といった人も例年より増えている状況です。選考段階に進んでいる学生も増えており、内定の早期化に伴い、早く内定を獲得している人はこれまでより多い傾向といえます。
内定の早期化は業界によっても異なり、特にIT業界が早い傾向にあります。近年は情報技術の急速な進化により、深刻な人材不足の状況があるためです。IT業界では経団連に加入していない中小企業やベンチャー企業も多く、6月解禁に縛られず早期の募集開始と選考が行われています。
地域でも違いがあり、東京や大阪などの大都市ほど内定は早い傾向です。
内定の早期化といっても、焦りは禁物です。焦って満足な準備ができなければ、もらえるはずの内定ももらえなくなります。将来を見つめ、何を目指すかを考える時間が必要です。自己分析をしっかり行って導き出した強みから、どのような仕事・企業が向いているかを検討してください。
応募企業の研究も大切です。企業理念に共感できるか、社風は自分に合うかなど細かく検証します。時間をとって準備を進めることが、結果的にあっさり内定をもらえるコツといえるでしょう。
就活であっさり内定をもらう方法
早く内定をもらう方がいいとは限りませんが、あっさりもらえた方が安心できるのは確かです。自分に合う企業を見つけ、早期に内定を確保しておくに越したことはありません。
あっさり内定をもらうことは難しいわけではなく、コツを押さえて可能性を高めることはできます。
就活であっさり内定をもらう方法をみていきましょう。
倍率の低い企業を選ぶ
あっさり内定をもらえない場合、倍率の高い人気企業ばかり選んでいる可能性があります。多くの応募者が集まるため競争率が高く、あっさり内定をもらえないのは当然ともいえるでしょう。
あっさり内定をもらうためには、知名度の低い優良企業を探すという方法もあります。知名度の高い大企業だけが優良企業とは限りません。BtoBなど、就活生の知名度は低くても優良で将来性が高い企業は数多くあります。
そもそも、人気企業だから自分に合うとはいえず、企業ブランドにばかり目を向けるとミスマッチを起こす可能性もあるため注意が必要です。
早期選考がある企業を受ける
早期選考がある企業を受ければ、早い内定をもらえる可能性はあります。早いところでは年が明ける前からエントリーを受け付ける企業もあり、早期選考であっさり内定をもらえる可能性はあるでしょう。
ただし、注意したいのは、周りに早く内定を獲得している人がいてもあっさり内定をもらっているとは限らないということです。選考に合わせて早くから準備を入念に行って獲得した結果である可能性もあり、あっさりもらったわけではないかもしれません。
多かれ少なかれ、早期に内定を得ている人はそれなりの対策を行っているということは把握しておくことが必要です。
スカウト型求人サイトに登録する
スカウト型求人サイトに登録しておくと、オファーが来てあっさり内定をもらえる可能性があります。あらかじめ登録しておいた就活生のプロフィールを見てオファーしてくるため、自分で求人を探す手間がないのがメリットです。
オファーが届くと、一般的な就職活動よりも短い期間で内定まで進む可能性があります。また、スカウト型求人サイトは企業が自社に合う人材と判断してオファーしてくるため、選考が一部スキップされるケースも少なくありません。あっさり内定をもらえる可能性もあるでしょう。
合同企業説明会でコネを作る
中小規模の合同企業説明会に出席し、人事とコネを作ることであっさり内定をもらえる可能性があります。大規模な合同説明会の場合は参加する就活生も多く、人事担当者に顔を覚えてもらうことは困難です。ただ説明を聞くことで終わる場合も多く、コネにつながることはほぼないといえます。
これに対し、数十人の就活生と数社の企業で行われる合同説明会であれば企業と密に関わることができ、人事担当者とコネクションができやすいでしょう。
コネができれば、特別な選考ルートができてあっさり内定をもらえる可能性もあります。
キャリチャンでもさまざまなタイプの合同企業説明会を開催しているので、ぜひ活用してください。
長期インターンで内定を得る
あっさり内定をもらうには、長期インターンに参加して内定を確保する方法もあります。長期インターンは3ヶ月以上の就業体験を行うインターンで、参加すればビジネススキルが身につくだけでなく、自分が本当にやりたいこと・向いていることの確認が可能です。
インターンで企業から適性が評価されれば、選考の一部が免除されたり、そのまま内定が出たりするケースがあります。「ここで働きたい」と思う企業が長期インターンを募集している場合は、積極的に参加してみるとよいでしょう。
自己分析・業界研究をしっかり行う
あっさり内定をもらうには、説得力のある自己PRで企業が求める人材であることをアピールすることが大切です。そのためには、十分な自己分析が欠かせません。自己分析で自分の強み・弱みを知ることで、より具体的な自己PRができます。
また、企業・業界の研究をしっかり行うことも大切です。企業について詳しく調べていることをエントリーシートや面接で示せれば、入社意欲が高いことも伝わります。
就活エージェントを活用する
あっさりと内定を得るには、就活エージェントの活用もオススメです。就活エージェントはプロのキャリアアドバイザーが担当につき、自分に合う企業を紹介してくれます。
就活エージェントは応募先企業とも関係を築いており、内定獲得のためのコツを聞くことも可能です。書類の添削や面接指導にも対応し、就活についての悩みを相談することもできます。
結果として就活エージェントを頼れば、自力でもがくより的確な就活を行うことができ、あっさり内定を獲得することにつながるのです。
その中でもとくにあっさり就活を終わらせたい人にオススメなのが、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」です。選考プロセスの短い求人を紹介するとともに、プロのキャリアアドバイザーが内定獲得を二人三脚でサポートします。
就活であっさり内定をもらったときに注意したいこと
目標通り就活であっさり内定をもらっても、いくつか注意したい点があります。まず、1社目で就活が終わった場合には他社との比較ができないため、あとから気に入った企業が出てくる可能性があるという点です。
また、あっさり決まってしまったために、自分に合う企業かの確認が十分でない場合もあるでしょう。
あっさり内定をもらったときに注意すべき点を紹介します。
1社目で就活を終わると比較できない
1社目であっさり内定が出て就活が終わるのは嬉しいことですが、他の企業について調べることなく比較もできないため、本当に自分に合う企業なのかわからない場合があります。
もっと自分に合う企業があったかもしれません。入社までに期間があるため、実際に興味のある企業に出会うケースもあります。
内定辞退して就活をやり直したくなることもあるでしょう。そのようなことになると、あっさり内定をもらってもあまりメリットはなかったということにもなります。
あっさり内定が決まっても、より自分に合う企業がある可能性を考え、就活を続けるという選択もあります。
ミスマッチがないか確認する
まだ社会に出た経験のない就活生は、自分に合う企業がどのようなものかよく判断できないこともあります。就活でさまざまな企業の研究を行い、選考を受ける過程で社員の話を聞くなかで面白そうな仕事、魅力的な企業に出会えるものです。 企業の比較検討するなかでより自分に合う企業を知る、もしくは選んだ企業があまり自分に合っていなかったということを知ることもあるでしょう。
しかし、早期にあっさり内定を獲得した場合、それ以降は就活をやめてしまうこともあり、さまざまな企業を知ることもなくなります。内定を得た会社と相性が合わなかった場合には、入社後にミスマッチが起こる可能性もあるのです。
そのため、OB・OG訪問をするなど、企業の社風・風土をよく確認しておくことが必要です。
周りに自慢しない
あっさり内定が決まっても、周りの就活生や後輩に自慢するのはやめましょう。あっさり内定が決まってしまうと嬉しくなり、周りの人に話したくなる気持ちは理解できます。
しかし、内定が決まらない就活生はセンシティブな状態にある場合も多く、先に内定が決まった話を聞くと焦りや不安が起こることもあります。同じ就活生として、そのような気持ちを汲み取ることが大切です。
自慢しすぎると人間関係が悪くなることもあります。大事な友人を失うことにもなるため、気をつけてください。
ブラック企業ではないか確認が必要
内定先がブラック企業ではないか確認しておくことも大切です。あまりにあっさり内定を出してくる場合、人材が定着しないブラック企業の可能性もあります。ブラック企業の場合は労働環境が悪いなどで早期離職になる可能性もあり、内定を早くもらっても意味がありません。その後の就活の機会も奪われます。
あまりにあっさり内定をもらったときなど、ブラックではないか疑ってみることも必要です。確認方法として、口コミサイトで社員の評判を調べる、会社四季報で離職率を確認するといった方法があります。
就活であっさり内定をもらえない原因とは?
就活であっさり内定をもらえない場合、いくつかの原因が考えられます。倍率の高い人気企業ばかり狙っている、自己分析が不十分で説得力のある自己PRが書けていないといった場合です。企業側に入社への意欲が伝わらない場合も、あっさり内定をもらうのは難しいでしょう。
ここでは、就活であっさり内定をもらえない原因を解説します。
人気企業ばかり狙っている
人気企業ばかり狙っていると、あっさり内定をもらえない確率が高くなります。多くの就活生が応募するため、選考通過は難しくなるでしょう。人気企業が自分に合う企業であれば、当然ながら挑戦することは大切です。ただし、通過は難しいことを把握して、しっかり対策をしなければなりません。
ただ知名度が高い企業のブランドに着目しているだけであれば、視点を変えることも必要です。知名度が低い優良企業も多く、多くの就活生が知らない優良起業を選べば倍率も低いため、内定をもらいやすいといえます。
知名度が低い優良企業を探すには、以下の方法があげられます。
- 大学キャリアセンターで紹介してもらう
- 就職四季報で探す
- 賞を受賞している企業を探す
大学キャリアセンターは企業と協力関係にあり、地元の優良な中小企業を紹介してくれます。
就職四季報は「新卒入社3年後離職率」や「有給消化年平均」などの情報で、働きやすい環境か、ライフワークバランスへの意識が高いかなどの事情が見えてくるでしょう。
また、各省庁や民間団体が主催している表彰制度の受賞企業を見ると、さまざまな取り組みをしている企業を知ることができます。
自己分析ができていない
自己分析が不十分の場合、あっさり内定をもらうのは難しくなります。担当者に十分アピールできるだけの自己PRを書けないためです。
自己分析ができていないと自分の強みがわからず、企業の業務にどのような貢献ができるのか説明できません。なぜその企業なのか説得力をもってアピールすることができず、選考に通過しづらくなります。
自己分析ができていないと自分の適性も判断できず、入社後のミスマッチを起こす可能性もあるでしょう。自己分析の方法は、時系列で自分史を作る、自己分析ツールを利用するといった方法があります。
自己分析で注意したいのは、短所ばかりに目がいってしまうことです。自分に自信を失うことにもなるため、注意してください。自己分析はあくまで自分の強みを把握することがメインです。能力を発揮した経験、誰かの役に立った経験を探すようにしてください。
熱意が伝わらない
採用する企業の多くが重視するのは、就活生の入社意欲です。どれだけ能力が高い就活生でも、入社への意欲・熱意が伝わってこなければ内定を出す可能性は低いと考えられます。入社意欲の低い就活生は、入社後の活躍が期待できないためです。
新卒は基本的にポテンシャル採用で、人材育成しながら長期間働くことを前提に採用します。そのため、入社意欲や熱意は長く働けるかどうかを判断する指標として特に重視されるのです。
採用基準の判断で差がない場合、入社への意欲・熱意があるかどうかで判断されることも多いでしょう。
自分にいくら入社意欲や熱意があっても、それが書類選考や面接で伝わらなければ意味がありません。いかに書類や面接のアピールで熱意を伝えられるかが、あっさり内定をもらうためのコツといえます。
面接に慣れていない
面接に慣れていないのも、あっさり内定をもらえない原因です。面接に慣れていないと緊張してしまい、実力を発揮できません。上手に自分をアピールできないため、選考に通過しにくくなります。
そのような場合は、しっかり模擬面接を行うことが必要です。練習して慣れれば、当日も緊張せずにのぞめます。
模擬面接は1人でもできますが、友人や先輩、家族などに頼み、面接官役になってもらうのがオススメです。客観的に見て評価してもらい、アドバイスをしてもらえます。
ハローワークでも無料で実施しているため、利用してみるとよいでしょう。
キャリチャンでは、面接が苦手な人のための就活支援サービス「面接サポート」も実施しています。面接が厳しくない求人の紹介とともに、面接対策も二人三脚でサポートするので、ぜひ利用してください。
就活であっさり内定をもらえなくても問題はない
あっさり内定がほしいのにもらえないと、焦ることも多いかと思います。特に内定が早期化し、周りがあっさり内定をもらっている場合は不安も大きくなるでしょう。
ただし、すぐに内定をもらえることが必ずしも最良とは限りません。いくつかの企業を受け、比較検討することで自社に合う企業が見つかる場合もあります。
あっさり内定をもらいたいときは、知名度の低い優良起業に応募するなどいくつかの方法を試してみることも大切です。事前準備をしっかり行い、就活エージェントも活用しながら自分に合う企業の内定を獲得してください。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。