26卒の就活スケジュールはコレだ!就活ルール廃止後の仕組みを確認しよう

 2024年4月22日

これから就活を行う上で、何か不安に感じていることはありますか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

就活のスケジュールがよく分かりません。経団連の就活ルールは廃止されたって聞いたけど、26卒の就活スケジュールは今までと違うんですか?こんな状況で内定が獲得できるのかも不安です。

基本的な就活スケジュールは変わっていないのですが、確かに近年、就活が変わりつつあるのは事実です。ただ現状をきちんと把握して、適切に取り組めば大丈夫ですよ。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

就活のスケジュールについて詳しく知りたいです!

今回キャリチャンでは、26卒の就活事情と就活スケジュールについてまとめました。最後までしっかり読んで、今後の動き方を考えましょう。

キャリアアドバイザー 岡田

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予想される26卒の就活事情

「就活ルール」の廃止で予想される21卒の就活

これから就活を始める26卒生にとっては、自分たちの就活が今までとどう異なるのか気になるところだと思います。それが分からないことには、動きようもないですよね。

ですから具体的な就活スケジュールを見る前にまずは、26卒の就活がどうなっていくのかを確認しておく必要があるでしょう。コラムの初めに、予想される26卒の就活事情について解説しますので、しっかり押さえておいてください。

「優秀な学生の囲い込み」が更に激しくなる

すでに就活ルールが廃止されたため近年の就活は全体的に企業の採用活動が早まり、いち早く優秀な学生を囲い込もうとする動きが一層激しくなっています。

そもそも就活ルールは、経団連が所属企業に求めていた新卒採用の指針です。就活が学業に支障をきたさないよう、広報活動や採用選考、内定出しの時期を企業間で統一することで、他社に先駆けて人材を確保しようとする動きを制限するのが目的でした。その就活ルールが廃止されたということは、他社より先に人材を確保しようとする動きを妨げるものがなくなったわけです。

日本ではどんどん少子化が進んで、どの企業でも若い労働力が不足し、優秀な人材の確保が難しくなりつつあります。そのため企業は優秀な人材を確保しようと、早めの採用活動を行うのです。

しかも経団連に所属しない企業にはもともと関係のないルールだったので、そこで定められた採用スケジュールより早く採用活動を行っています。そのため経団連の就活ルールがあったころも、他社に先を越されないよう、本選考の前にインターンやOB訪問を通して学生を囲い込む企業が増えていました。就活ルール廃止後の26卒では、この傾向がさらに激化すると考えられます。

就活に慎重な学生を早くに囲い込んでおきたいという思いから、「内々定」を早くに提示する企業は多いでしょう。ですから26卒の就活生は、早め早めの行動が求められることになります。

就活の長期化が見込まれる

26卒においても早い段階で内々定を提示される傾向にあるとお話ししましたが、就活自体は長期化する可能性があります。なぜなら近年普及したオンライン就活では、就活生の入社意欲が固まりにくいからです。

オンラインでも会社説明会は行えますし、採用選考も行えます。しかしオンライン就活はやはり、その企業に直接出向いて行う就活ほどは企業理解を深められません。その企業を直接目にすることで感じる雰囲気がオンラインでは感じ取りにくく、そこで働く自分の姿を想像できないために、「自分が入社すべき企業はここだ」という直感的な確信を得にくいです。

そのため内定をもらえた後も入社先を決断できず、卒業間際まで就活を続ける学生が増えています。そうすると後になって内定辞退を申し出る学生も増えるので、企業側もいつまでも採用活動を終えることができず、結果として就活が長期化する傾向にあるのです。

そうした事態を避けるには、就活エージェントの利用がオススメです。就活エージェントは契約企業について詳しく把握しているので、企業側には直接聞きにくいような細かい疑問や不安にも回答してくれます。志望企業のことがよく分かれば安心できますし、自分に合った企業なのかどうかも見極めやすいというものです。

キャリチャンでは、それぞれの就活生が自分の納得のいく企業から内定をもらって就活を終えられるようにする就活支援サービス「再就活サポート」を開催しています。単に就活生の希望に沿った求人を紹介するだけでなく、内定を得るためのサポートや内定後のアフターフォローもバッチリなので、ぜひ活用してください。

26卒の具体的な就活スケジュール

26卒の具体的な就活スケジュール事情

ここまでは、就活ルールの廃止が26卒の就活に与える影響についてお話してきました。

全体的に「早まる」ということは理解していただけたと思いますが、具体的にいつ、何をすればいいのかわからないと、動きが取れませんよね。

そこで、ここからは26卒の具体的な就活スケジュールについて解説します。きちんと把握して、出遅れることのないようにしましょう。

3月解禁・6月選考は変わらない

経団連から政府主導とはなりますが、26卒の就活でも3月情報解禁、6月選考開始、10月内定出しという大枠のスケジュールは変わりません。

近年、優秀な学生の確保が難しくなってきており、経団連に所属する企業でも、インターンなどを通じて採用活動を前倒しする企業が増えていたことから、2018年10月9日、経団連が21卒の採用選考から、「採用選考に関する指針(就活ルール)」を廃止すると発表しました。

その影響から採用活動の日程は自由化されるかと思われましたが、大学側や企業側からも「混乱を招かないために、何らかのルールが必要」という意見が多くありました。

そのため結局は、経団連がやらない代わりに政府が主導となって、採用活動の指針を決めることになったのです。

そこから政府は当面、経団連の就活ルールで定めていた現行の日程を引き継ぐ方針だと発表しました。これはつまり、将来的には通年採用の普及や新卒一括採用の見直しを検討しているものの、すぐに新しいシステムを作り直す時間がなかったのです。

ですから26卒でも、3月情報解禁、6月選考開始、10月内定出しという大枠が、目安として残ります。

“縛りがない“ということに変わりはない

26卒の就活スケジュールに大きな変更はないものの、経団連の就活ルールが廃止されたことで、縛りがなくなったことは事実です。

政府主導で就活スケジュールの大枠は引き継がれますが、あくまで採用活動は各企業が独自の判断で行うものとしているので、守らなくても罰則や公表はありません。

そのため強制力のない目安に過ぎないので、スケジュールを無視して早期に採用活動を始める企業が多くなります

もともと経団連の就活ルールだったときも、スケジュールを守らなかった企業に対し罰則などはなく、採用活動を前倒しする企業が増えてはいました。

それでも日本を代表する企業団体として大学の要請は無視できませんし、経団連内の足並みをそろえるという圧力もありますから、ある程度の抑止力にはなっていたのです。

インターンを採用活動に利用したり、選考を多少早めたりすることはあっても、堂々と就活ルールを破って早くから大規模な採用活動をする企業は多くありませんでした。

しかし「経団連の就活ルール」が廃止となって、その縛りはなくなります。経団連に所属する企業でも採用活動が早まっていますし、情報解禁や選考開始の時期は変えない企業も、内定を提示するスピードは確実に上がりそうです。

さらに内定直結型インターンも公認されたため、企業は堂々とインターン学生の中から優秀な人材を選んで採用できます。

また、経団連ではなく政府主導となることで、経団連に所属しない企業もこのスケジュールの対象となりますが、その影響はほとんどないと思われます。現行スケジュールは新しいシステムを決めるまでの暫定的な措置ですし、強制力もないので、もともと早くから行ってきた採用活動をわざわざ遅らせる理由がありません。

事実、就活ルールの旗振り役が政府に変わった22卒、23卒でも、経団連に所属しない企業は例年通り早くから採用活動を行っていました。ですから26卒の段階で、これまでより採用活動を早める企業はあっても、わざわざ遅らせる企業はないでしょう。

細かなスケジュールは“企業ごと”に異なる

就活ルールの大枠は26卒でも目安として残りますが、細かなスケジュールは企業ごとに異なってくるはずです。企業によっては、情報公開を3月1日より前倒しするかもしれませんし、ES提出後すぐに面接を始めるかもしれません。選考ステップの回数や選考と選考の間隔を短くすることで、スピーディーな内定出しを行う企業も出てくる可能性があります。

ですから、今までと同じように「面接は6月以降」などといった固定概念にとらわれていると、気付かずに機会を逃してしまったり、準備が間に合わなかったりする可能性があります。志望する企業の採用情報は早めにチェックし、企業ごとのスケジュールを常に確認しましょう。

26卒の就活は“3年4月”からスタートするとよい

26卒の就活は、大学3年の4月にスタートすることをオススメします。前述のように26卒では企業の採用活動が全体的に早まると思われますから、就活を始めるのも当然、早いに越したことはないわけです。

就活イベントが開催し始めるのは毎年だいたい3年4月からなので、そのころ就活を始めるというのが1つの目安となります。

直接的に企業の雰囲気を感じられないオンラインの説明会では、より多くの業界・企業の説明を聞き、比較することによって企業ごとの特徴を把握しましょう。早期選考の機会があったら積極的に受け、面接に慣れておくのも効果的です。

合同説明会やインターンシップは就活において有益な情報を得ることができる場ですので、開催している場合には積極的に参加するべきです。

とはいえ、あまり早期に就活を始めると、まだ情報が少なくて就活を進めにくいものです。何をどんな風に進めればいいのか分からず、足踏み状態になってしまう人もいるかもしれません。

そんな人には、就活エージェントの利用がオススメです。就活エージェントに頼れば、就活のやり方などを1つ1つ苦労して調べなくても、自分の疑問に感じたことにピンポイントで教えてもらえます。キャリチャンでも、就活を始める26卒を支援する就活支援サービス「就活相談サポート」を開催していますので、ぜひ活用してください。

26卒の学生が就活を成功させるための秘訣

21卒の学生が就活を成功させるための秘訣

26卒の就活では経団連の縛りがなくなったことで、企業の採用活動は全体的に早まるので、学生も早め早めの準備が必要です。

しかし、どの企業がどの程度採用活動を早めてくるのかわからないため、不安を感じている学生も多いでしょう。そこでここからは、26卒の学生が就活を成功させるための秘訣について解説します。

とにかくスピード勝負になることを意識する

26卒の就活を成功させるには、とにかくスピード勝負になると意識することが大切です。くり返しになりますが、26卒では経団連に所属する企業もしない企業も含め、企業の採用活動が全体的に早まります。

企業が採用活動を早期化させるなら、学生もそれに対応できるように、早め早めの対策が必要です。前述のように、就活のスタート時期は大学3年の4月が目安ですが、もちろん早ければ早いに越したことはありません。

全体的に採用活動が早まれば、どの企業も他社より先に優秀な学生を確保しようとするため、これまでより内定の提示が早くなると考えられます。

経団連による縛りがなくなったことにより、中にはインターンなどを通じて優秀な学生が見つかれば、学年問わず内定を提示する企業も出てくるでしょう

内定直結型インターンが公認になったため、企業はインターンをしていた学生の中から優秀な人材を採用するのです。

早くから就活に取り組んでいれば、3年生のうちから内定をもらえるかもしれませんし、逆に優秀な1,2年生がいれば、後輩に内定を奪われてしまう可能性もあります。

どれだけ早く就活に取り組み始めたか、就活に対するスピードが26卒の就活の勝敗を分けるのです。

3年4月には自己分析・業界研究を始める

26卒の就活はスタートが早いほどよいですが、遅くとも3年4月には自己分析・業界研究を始める必要があります。この期間に自分の就活の軸を定め、志望する業界をある程度絞るためです。

外資やベンチャーなど、志望する業界によっては、3年の秋ごろから選考が行われる場合があります。それ以外の業界でも、夏のインターンに参加するためには、春のうちに志望業界を絞っておかなければなりません。

以下に、26卒の学生が3年生のうちに行うべき就活スケジュールの目安と、済ませておきたい準備を記載しておきますので、参考にしてください。

  • 3年4~7月→自己分析・業界研究・インターン応募
  • 7~9月→インターン参加(夏)・企業研究・筆記試験対策・OB/OG訪問
  • 10~12月→面接練習・説明会参加・ES作成&添削・インターン参加(秋)・目星企業選定
  • 12~3月→インターン参加(冬)・ES作成・筆記試験対策・面接対策

まだ自己分析や業界研究も手を付けていない人は、早急に取り掛かるべきです。そして、インターン参加を目指しましょう。

インターンに参加した人も、それだけで安心してはいけません。自己分析や企業・業界研究は一度やればよいというものではなく、インターンや説明会に参加するたびにくり返し行います。

26卒では選考を前倒しする企業もありますから、ES対策や面接練習などもできるだけ早く始めて、万全の準備を整えておくことが大切です。

常に企業のスケジュールを確認する

26卒では、個別の”企業ごとのスケジュール”を、常に確認する必要があります。前述のように、26卒では就活ルールが政府主導の呼びかけとなり、経団連による縛りがありません。

3月情報解禁、6月選考開始、10月内定出しという大枠は引き継がれていますが、強制力はないので、あくまで目安に過ぎないと考えてください。

基本的には、それぞれの企業が独自に選考スケジュールを決めていますので、選考を前倒ししたり選考フローを短くしたりなど、大枠の通りでない企業も多いはずです。

”企業ごとのスケジュール”を意識し、前もって調べることを怠らないようにしましょう。手帳などを使って、上手にスケジュール管理することが大切です。

企業と接触する機会を積極的に増やす

26卒に限らず今後の就活では、できるだけ早くから企業と接触する機会を増やすことが、成功の秘訣となります。

就活は今後ますます売り手市場に傾いていく中で、いち早く優秀な学生と接触したい、囲い込みたいという思いから、インターンやOB訪問を早期に実施する企業が増えるでしょう。

これまでより、インターンやOB訪問を採用活動と直結させる企業も多くなりますので、学生も積極的に参加し、アピールする必要があります。早くからアピールできれば、その分内定獲得にも近づくはずです。インターンにはぜひ参加してください。

なるべく早くから積極的に企業と接触する機会を持つことをオススメします。

就活エージェントに頼る

26卒の就活を成功させる最大の秘訣は、就活エージェントを頼ることです。26卒の就活では早め早めに動く必要があることは間違いありませんが、先行きの見えない不安定な状況で就活するのは学生にとって精神的に負担ですし、正直かなり大変です。

そんな時、就活エージェントのようなプロの力を借りれば、自分一人で頑張るよりずっと心強いでしょう。

就活エージェントは、学生と企業の間を取り持つ就活のプロです。企業ごとに異なる選考スケジュールをしっかり把握し、あなたに代わって管理してくれます。

早期から就活エージェントを利用すれば企業紹介だけでなく、ES対策や面接練習といった就活全般のサポートを受けられるので、効率的な就活力のアップが可能です。

キャリチャンでも就活支援サービス「就活相談サポート」を行って、就活生の疑問や不安を解消しています。プロのキャリアアドバイザーが、マンツーマンで就活の相談に乗るサービスです。

相談内容は自己分析のお手伝いでも、インターン選びの相談でも、就活に関することなら何でも構いません。就活全般のやり方がよくわからないという人も、内定獲得まで徹底的にサポートしますので、ぜひ気軽に参加してください。

近年の就活スケジュールを知れば26卒の就活はスムーズに進む!

26卒ではすでに経団連の就活ルールが廃止されていますが、基本的には同じスケジュールが政府主導で維持されています。

しかし経団連による縛りがなくなるため、そのスケジュールは目安に過ぎず、多くの企業が前倒しで動き出す可能性が高いです。そのため学生も、早期の対策が必要になります。

自己分析や業界研究など、具体的な就活の開始時期は、3年生の4月がオススメです。まだ何も手を付けていない26卒生は、今すぐ取りかかりましょう!

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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