Web面接に受からないと悩む人必見!面接に落ちる原因別の対策法を教えます
2023年3月23日
Web面接が受からなくて困っているのですか?具体的な悩みを聞かせてください。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
元々対面での面接は得意だったのに、Web面接だと全然受からなくて悩んでいます。
なるほど。実は「Web面接だと受からない」と悩む学生は増えています。ただ、企業側からしたらWeb面接はコストと手間を省けるので、今後もWeb面接はなくならないでしょう。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
そうですよね……。早く内定をもらいたいので、Web面接の対策法やコツを教えてください。
わかりました。ここでは「Web面接に受かるための対策法や事前準備」について紹介していくので、一緒にみていきましょう。
キャリアプランナー 平崎
Web面接に落ちる人の共通点
Web面接では、比較的面接が得意だったという人も受からないことがよくあります。これまでアルバイトやインターンなどで受けてきた対面面接では落ちたことがないのに、コロナの流行から導入されたWeb面接には、ことごとく受からないという人も少なくありません。
対面では受かってきたのですから面接自体が苦手はわけではないですし、ただWeb面接になったというだけで、なぜ受からないのか悩んでしまいますよね。それはなぜかと言うと、対面面接とWeb面接の違いをきちんと踏まえた上で、必要な対策が取れていないからです。
具体的に、自分にどのような対策が必要なのか把握するためにも、まずはあなたがWeb面接に受からない原因を明確にしましょう。コラムの初めに、「対面面接は得意なのにWeb面接には受からない」という就活生に共通する、原因と特徴について解説します。
Web面接に慣れてない
Web面接に受からない原因として多いのは、そもそもWeb面接の形式そのものに不慣れだということです。Web面接は対面面接と違って、Webカメラで撮影した映像を通して面接が行われます。「そんなの知ってるよ」と思うでしょうが、Web面接に受からない人はそのカメラ映像を通すことで、自分が相手にどのように見えているかを理解できていません。
そのため本来ならカメラの方を見なければ視線が合わないのですが、ついつい画面に映る相手の顔を見てしまい、面接官から見ると視線がおかしく映ってしまっています。いわゆる「カメラ目線」ができていないのです。
また街頭でTVカメラを向けられた一般人が上手く話せないように、「カメラを見て話す」ということへの違和感から、話し方や表情がぎこちなくなっている人もいます。そのようにカメラを通したWeb面接に慣れていないことで、対面と違って映像を見ている相手に、好印象を与えるような振る舞いができていないわけです。
とくに緊急事態宣言後は企業自体も在宅勤務を導入するなどして、日常的にWebによるコミュニケーションを取っていますから、不慣れな対応が目に付くようになっています。そのため慣れていないということ自体が、すでにマイナス評価なのです。
加えてWeb面接に不慣れだと、面接中に通信トラブルなどがあった際にも慌ててしまうでしょう。Web面接は端末とネット回線を介する面接である以上、端末が固まる、通信が途切れる、音声が聞こえないといった様々なトラブルが付き物です。
そうしたとき戸惑ったり焦ったりする姿は対応力のなさを印象付けますし、当然予想されるトラブルへの備えを怠っている印象も与えますので、受からない原因となってしまいます。
基本的なビジネスマナーがなってない
Web面接に受からない就活生には、残念ながら基本的なビジネスマナーがなっていない人も少なくないです。そう言われると「でも対面面接では受かるのに」と思う人もいますよね。
つまりそれはWeb面接が対面面接と違い、面接官がすぐそばにおらず自宅や学校など自分のテリトリーで受ける面接であるために、就活生自身が油断しているということです。Web面接ではそうした安心感や緊張感のなさから、無意識のうちに対面面接の時より敬語などの基本的なビジネスマナーをおろそかにしている就活生が、かなり見受けられます。
またWebカメラを通していることで、こちらの詳細は見えていないと思っているかもしれませんが、最近の端末カメラは大変高性能です。服装、髪型、化粧などの身だしなみの粗さや、背景となっている部屋の汚さなども映し出してしまいます。「上半身しか映らないから」などと思って上だけスーツを着こみ、下はパジャマのままなんて就活生もいますが、もちろん論外です。
前述の通信トラブルが起こって慌てて立ち上がる、端末や周辺機器の様子を見るなど、思わぬ動きをした際に下のパジャマが映り込んでしまう可能性があります。そうした油断から、無意識に敬語や身だしなみなどの基本的なビジネスマナーがおろそかになっているのも、対面面接と同様にマイナス評価の対象です。
そして「下はパジャマ」「部屋が汚い」などWeb面接に際して手を抜いている姿勢は、わざわざ時間を取って選考しようとしている相手への礼儀に欠けます。当然ビジネスマナーがなっていないと思われるので、マイナスの評価となり、受からない原因となるでしょう。
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自己分析不足によって自分をアピールできてない
自己分析不足によって自分をアピールできていないことも、Web面接に受からない人の特徴です。自分という人をよく理解できておらず、自分の強みやアピールすべきポイントを把握できていないことで、的外れな回答をしてしまっています。
そうしたことはWeb面接に限らず対面面接でも評価が下がる原因なのですが、Web面接ではとくに、その傾向が強いです。人にはそれぞれ表情や声質、しぐさなど、その人が全身から放つ雰囲気というものがあり、対面面接が得意な人は大抵、人に相対した時に好印象を与える雰囲気を持っています。
あなた自身も初めて会った人に対して、良く知らないのに「何となく優しそう」「明るくて元気がいいな」などと感じたことがあるのではないでしょうか。
しかしWeb面接では、対面面接と違ってカメラとマイクを通した画面越しとなるため、そういった良い雰囲気が伝わりにくいです。そのためWeb面接では、対面面接よりもなおさら質疑応答の内容そのもの、つまり自分をアピールする1つ1つの言葉が重要となってきます。
これまでの対面面接では、多少質疑応答に粗さがあっても自分の持っている良い雰囲気がそれをカバーしていたかもしれませんが、Web面接ではそうは行きません。対面と違い表情や声質、しぐさといった雰囲気から自分を伝えにくいので、Web面接では質疑応答でもっと重みのある言葉を述べないと受からないのです。
企業研究不足によって志望動機が薄い
企業研究不足によって、志望動機が薄っぺらい内容であることも、Web面接に受からない原因となります。こちらも自己分析不足と同様に対面面接でも評価が下がる原因となりますが、やはりWeb面接では対面以上にその傾向が強いです。
直接面接官と会うことができないWeb面接では、自己PRと同様に、志望動機でも1つ1つの言葉や話の内容が重要となります。カメラとマイクを通した画面越しのWeb面接では、就活生の雰囲気が伝わりにくいだけでなく、その就活生が持っている意気込みや熱量といったものも伝わりにくいです。
早期就活やインターンなどでは、「この人やたらやる気満々だな」という就活生を見かけたことがあるのではないでしょうか。残念ながらWeb面接では、そのやる気満々さ加減が面接官に伝わりにくく、その就活生が語っている志望動機の内容そのものによって熱意が判断されるわけです。
語っている内容が深い企業理解に根ざしておらず、その企業を志望する根拠が曖昧だと、決して志望度が高いとは思ってもらえません。志望度が低い学生は内定を出しても辞退する可能性が高いですし、企業理解が浅いと入社後ミスマッチを起こすこともあり得るので、企業は採用したがらないのです。
ですからWeb面接では対面面接以上に、態度ではなく志望動機の内容や1つ1つの言葉から自分の熱意が伝わるようにしないと、受からないということになります。
原因別!Web面接に落ちる原因と対策法
ここまで説明してきた内容を読んで、自分がWeb面接に受からない原因として思い当たるもの見つけられましたか?受からないのには必ずそれ相応の理由があるので、その問題点を改善しないと、いくら受け続けても受からないままです。
ちっとも受からないことでWeb面接に対して苦手意識を持っているかもしれませんが、冒頭お話ししたように、コロナが終息したとしてもWeb面接はなくなりません。ここからはWeb面接に落ちる原因と原因別の対処法についてご説明しますので、しっかり改善していきましょう。
Web面接に不慣れでぎこちない
〔原因〕
Web面接という形式に不慣れな就活生が受からない原因は、単純に経験不足です。「カメラ目線」ができておらず視線が合わないために、目がうつろな感じに見えたり、泳いでいるように見えたりしています。
また、これまで経験のないことに対してドギマギとぎこちない対応をしているので、何だか落ち着きがなく自信がなさそうに見えるのです。
端末および周辺機器のトラブルや通信トラブルに対しても、トラブルシューティングができていないことから、適切に対応できていません。全体として、面接官から見ると準備不足の感が否めず、頼りなさそうな学生に見えています。
〔対処法〕
Web面接に不慣れで受からない就活生は、とにかく練習の回数を重ねてWeb面接の形式そのものに慣れてください。カメラとマイクを通した画面越しに自分がどう見えているのか確認し、目線や話し方が自然に見えるよう練習をする必要があります。
またWeb面接に慣れていない人は見落としがちですが、自分の背景に映りこむ部屋や壁の状態や、自分の顔を照らす照明の明るさといったものも工夫しなければいけません。使用する機器や通信トラブルへの対処法も、事前に把握しておきましょう。
適切な受け答えができておらず、魅力や熱意も伝わらない
〔原因〕
端末とインターネットを介するWeb面接では、使用している機器の性能や回線の通信速度によって、音声が途切れたり遅れて届いたりすることもよくあります。またマイクとスピーカーを使用しているので音声が割れてしまうなど、対面面接よりも互いの言っていることが聞き取りにくいです。
そのため対面面接と同じ感覚でWeb面接に臨んでしまうと、面接官と話がかみ合わず、適切な受け答えができていない可能性があります。加えて、”伝わりにくい”という意識を持って話をしていないので、自分自身も自分の魅力や熱意を上手にアピールできていません。
とくにコミュニケーション能力や人当たりの良さといった強みをアピールしたい就活生は対面面接のように、ただ会って話すだけで自分の魅力が伝わる状況ではないです。
〔対処法〕
Web面接で上手くコミュニケーションが取れず受からない就活生は、画面越しからでも相手の話が聞き取れるよう、事前に練習して慣れておく必要があります。”聞き取りにくい””遅れて届く”ということを前提に、意識的に相手の話をよく聞くようにすることが大切です。
面接官が何を言っているのか分からない時は、分からないまま何となく答えてしまうのではなく、はっきり相手に聞き返します。丁寧な言い回しを心がけ、極端な回数でなければ、聞き返すことで相手に不快感を与えることはないので心配いりません。
またWeb面接の場合、自分の魅力や熱意は言葉にしなければ伝わらないです。徹底した自己分析・企業研究を重ね、「会社で具体的にどう活躍できるのか」「会社でどういう人物になりたいのか」を中心に述べるようにしてください。何が言いたいのか伝わりやすいよう、結論から先に話す論法も身に付けておきましょう。
感情や表情が読み取りにくい
〔原因〕
Web面接では対面面接と違って画面越しに話をするので、表情や感情、雰囲気といったものが分かりにくく、面接官に就活生の熱意が伝わりにくいです。自分では笑顔で話しているつもりでも、画面を通すと細かな表情は読み取れないですし、照明の当たり方などによって暗く見えてしまうこともあります。
また対面面接と違って面接官がすぐそばにいるわけではないので、表情や態度から就活生が放つ”熱気”のようなものが伝わらないのです。対面面接と同じ感覚で話をしていたのでは、自分の明るく元気いっぱいな雰囲気も、やる気満々な気持ちも面接官に分かってもらえません。
〔対処法〕
Web面接では、表情や態度が少し大袈裟なくらいで丁度良いです。面接官以外誰も見ていないのですから、恥ずかしがらずに行ってください。
相手が話しをしている時は「ちゃんと聞いている」「理解している」と分かるように、大きくうなづいたり、相槌を打ったりといったリアクションをすると良いです。面接官が冗談を言っていたら、微笑むだけでなく多少声に出して笑っても良いでしょう。
自分で動画を取り、画面越しの自分の姿をチェックしたうえで、どのくらいが適切かはかりながら対策をします。ただし、最も大事なのは「言葉の内容」です。表情や態度から伝えにくい分、志望動機などの内容で自分の熱意を言葉にして伝えることが重要になります。
Web面接に落ちないための事前対策
ここまでは、今「Web面接に受からない」と感じている人の原因別の対処法についてお話してきました。しかし、このコラムを読んでいる就活生の全員が、自分がWeb面接に受からない原因をはっきり特定できているわけでないですよね。
「Web面接に受からない人の特徴」を読んでも、自分がどの原因に当てはまっているのか、見つけられなかった人もいると思います。
また早めに準備を初め、そろそろ「Web面接ってどんなだろう?」と調べ始めた23卒の皆さんも、読んでくれているかもしれません。そこでここからは今抱えている受からない原因への対処法と合わせ、全体としてWeb面接で落ちないために取り組むべき事前対策について、もう少し詳しくご説明します。
Web面接に慣れること!Webを通した自分の姿の確認
Web面接に受かるために必須となるのは、とにかくWeb面接という面接形式に慣れ、Webを通して自分が相手にどのように見られているのかを確認することです。前述の受からない人の共通点や原因別の対処法でもご説明したように、Web面接に不慣れであることが、対面面接と異なるWeb面接ならではの不合格の原因となります。
ですからWeb面接で落とされないようにするには、とにかく練習の回数を重ねて、Web面接に慣れておくことが大切です。まず初めは、カメラとネットを介して相手に見える画面越しの自分の姿をチェックしてください。
映り方が暗くないか、背景に余計なものが映っていないか、視線や話し方が自然に見えるかといったことは最低限です。眼鏡やコンタクトレンズの種類次第では画面の光が反射し、瞳が見えない状態となっているかもしれません。
場合によっては照明の位置を工夫する、部屋を片付ける、眼鏡を変えるといったことも必要になるでしょう。さらに会話中の表情やリアクションが、画面越しの相手に十分伝わるものであるかも重点的にチェックします。
たくさん回数を重ねて慣れてくれば、上手に自分をアピールする方法もおのずと分かるようになるはずです。Web面接に慣れて堂々としている姿は、「自信にあふれた魅力的な学生」「しっかりした頼りになる学生」という印象を与え、プラスの評価となります。
就活エージェントなど模擬面接をする
Web面接に受かる就活生となるためには、就活エージェントの模擬面接などを利用するのがオススメです。Web面接に慣れるにはとにかく練習の回数をこなすことが必要ですが、その相手が家族や友人では全く緊張感が得られません。
緊張感のない練習を重ねても、最低限自分の映り方程度は確認できるでしょうがテレビ電話と変わらず、面接の経験値にはならないので練習の効果としてイマイチです。Web面接の練習はそうした自分のよく知る相手ではなく、自分の知らない人つまり「他人」を相手に行うと効果的になります。
就活エージェントなら良い意味で全く知らない他人ですし、社会人経験豊富な「企業の人」ですから、本番さながらの緊張感を保ったWeb面接の練習が可能です。緊張しすぎても、また逆に緊張感に欠いてもWeb面接で実力を発揮できませんので、適度な緊張感のもとに受け答えできるよう、本番の状況に慣れておく必要があります。
そして就活エージェントは、ただの見知らぬ「企業の人」ではなく、就活に関するプロフェッショナルです。就活エージェントを相手に練習すれば、Web面接に慣れるついでに適切な指導を受けられるため、あなたの面接力が飛躍的にアップします。
どこかの就活エージェントに登録するということに限らず、模擬面接イベントを活用するのも良いです。キャリチャンでも「模擬面接イベント」という無料のイベントを開催していますので、ぜひご参加ください。
Web面接か対面面接か選べますので、基礎的な面接力の向上だけでなく、自分の苦手な面接に関する対策を集中的に行える模擬面接イベントです。プロのキャリアプランナーが面接官を担当し、あなたがWeb面接に受かるために何が足りないか、あなたをもっと魅力的に見せるにはどうしたら良いかフィードバックを行います。Web面接は対面と違って持ち前の好感度の高さを活かせませんから、どうすれば好印象を与えられるか、プロからの技術的な指導を受けるのが必須といえるでしょう。
徹底した自己分析や企業研究も欠かせない
Web面接に受かるためには、その前提として徹底した自己分析と企業研究が不可欠です。Web面接では表情や雰囲気が伝わりにくい分、就活生の語る言葉の1つ1つが重要であり、対面面接以上に志望動機や自己PRの内容に重みを持たせる必要があります。
そのためには、徹底した自己分析と企業研究を行って「自分」と「その企業」への理解を深め、それに基づいた志望動機・自己PRにしなければならないのです。企業側も表情などから学生の雰囲気を読み取れない分、志望度・熱意・人柄などを、その学生の語る言葉の1つ1つから判断しています。
なぜ他社ではなく自社を志望しているのか、どういった強みを発揮して自社でどのように活躍できるのかといったことが明確に語られないと、魅力的な学生には見えないでしょう。Web面接において企業は、志望動機や自己PRの内容から学生が自分と企業のことをきちんと理解したうえで述べているか読み取り、志望度・熱意・人柄などを判断する材料にします。
ただ学生が頭の中で作り上げたイメージだけで志望動機や将来の活躍を語られても、現実に即したものでなければ全く説得力がありません。それに、そもそも自分の強みとその活かし方を知らないと仕事の上で活躍できないですし、企業のことをよく知らないまま入社すればミスマッチから早期退職となる恐れもあります。
ですからWeb面接では志望動機や自己PRの内容の根拠として、自分という人やその企業に関する深い理解があるということを、言葉を使って明確に示す必要があるのです。そのために、徹底した自己分析と企業研究が不可欠となります。
自己分析・企業研究のやり方がわからない人は、キャリチャンが開催している「就活相談サポート」を活用してください。キャリアプランナーが1対1で、自己分析・企業研究のやり方やコツを解説します。zoomを使ったオンライン相談のため自宅でOK。気になる人は一度参加してください。
カンペがなくても完璧に受け答えができるようにする
Web面接に受からない要素をなくすためには、カンペがなくても完璧に受け答えができるよう、準備を万全にしてください。周りの状況が相手に見えないWeb面接では、カンペを用意する学生が多いですが、キャリチャンとしてはあまりオススメしないです。
カンペを見ると視線がカメラから外れ、目が泳いでいるように見えますし、用意したものを読み上げることで棒読み調子となってしまい、余計に熱意が伝わらなくなります。
また、そういった視線や口調からカンペを用意していることが面接官にバレてしまうと、決して良い印象は与えないはずです。「手抜き」「不誠実」「本当にうちに入りたいのか?」という風に思われかねません。
たとえ周りの状況が相手に見えないWeb面接であっても、正式な選考であるということを忘れてズルをするようでは、受かるものも受からないです。したがってWeb面接においても、カンペなどなくても完璧な受け答えができるようにするための対策が必要になります。
何を聞かれても答えられるように、徹底した企業研究から企業理解を深め、当然予想される質問については回答も考えておきましょう。Web面接に慣れることでしっかりと受け答えできるようになりますので、くり返し練習を重ねておくことも大切です。
Webトラブルにも対応できるようにしておこう
Web面接に受からない原因を避けるためには、Web面接ならではのトラブルに、迅速に対応できるようにしておいてください。くり返しになりますが端末とインターネットを介するWeb面接では、端末が固まる、通信が途切れる、相手の声が聞こえないといったトラブルが頻繁に発生します。
ですから、そうした当然予想されるトラブルに慌てたり適切に対応できなかったりすると、「頼りない学生だな」と思われてしまうのです。そうしたWeb面接ならではのトラブルが起こった際、慌てることなく迅速に対応するためには、それぞれのトラブルに対する対処法を事前に把握しておく必要があります。
端末が固まる、通信が途切れるといったトラブルは、主に使用している端末や周辺機器の処理能力と、通信回線の利用状況に起因することが多いです。事前に端末や周辺機器の調子、高速通信に耐えられる空き容量があるかといった動作が不安定となる要素を確認し、不要なデータを削除するなどの対策を行っておきます。
通信に関しては、不特定多数の人が同時に回線を共有するフリーWi-Fiは不安定になりやすいので、できれば個人の回線を使い、無線よりも有線による接続の方が安定的です。それでも精密機器である以上不測の事態は起こり得ますから、万一トラブルが発生した時すぐに企業へ連絡できるよう、そばに連絡先を登録したスマホを準備しておきます。
音が鳴らない設定をしたうえで、バイブレーションの振動が響かないようにクッションなどの上に置いておくと良いです。Web面接の最中、音声が途切れ途切れになったり音割れしたりすることで相手の声が聞き取れなかった時は、必ず面接官にもう一度聞き返します。
「話がかみ合わない」「理解力がない」などと思われかねませんし、重要な伝達かもしれませんから、聞こえていないのに聞こえたふりをして適当な受け答えをしてはいけません。もっと深刻な機器トラブルで面接の続行が不可能となった場合は、面接官へ事情を説明して再起動などを試みるか、日程の再調整をお願いしてみましょう。
おわりに
基本的には、Web面接という面接形式に慣れていないことが、Web面接特有の受からない原因です。ただし身だしなみを含めたマナーができていない、志望動機や自己PRが薄いといった、対面面接と同様の理由で受からない場合もあります。
Web面接は対面面接と違って画面越しだからこそ、学生の持つ雰囲気や熱気が伝わりにくく、そこで語る言葉1つ1つの内容そのものが重要となるのです。
そのためWeb面接では対面面接以上に、面接官に響くような言葉を語れるよう事前対策が必要ですし、もちろん部屋を奇麗にしておくなどの基本マナーも忘れないでください。
残念ながらWeb面接では、対面面接のように持ち前の好感度の高さで面接力の粗さをカバーできません。Web面接に受かる就活生となるためには、就活エージェントなどプロの技術的な指導を受けながらくり返し練習して、適切なアピール術を身に付けることが必須となります。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。