【例文あり】面接で「内定がない理由」を答える方法を就活のプロが伝授
2023年4月28日
なぜ、内定が出ないのか悩んだことはありませんか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
あります。周りがどんどん内定を掴む中、自分だけないのは辛いです。面接で「内定が出ない理由」を聞かれるのもきつくて。
そうですよね。自分でも理由がないから困っているのに、それを聞かれるというのは精神的な負担が大きいと思います。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Bさん
そうなんです。しかも、変に答えたらマイナスな印象になって、ここも落とされるんじゃないかって面接中に不安になると、うまく答えられなくて。
同じように悩む就活生は多いですよ。では、今回のコラムでは内定がない理由をうまく答える方法を紹介します。どのように答えたら高評価が得られるのか就活のプロがしっかり解説します。
キャリアプランナー 平崎
面接で「内定がない理由」を聞く意図
「内定がない理由は何ですか?」と、学生にとっては答えにくい質問を面接官はなぜしてくるのでしょうか?
どんな質問においても質問の意図を把握していないと、正しい回答ができませんのでしっかりと面接官の意図を確認しましょう。
原因の把握と改善に努めているかを確認するため
面接で「内定がない理由」を聞く意図は、学生自身が内定がない原因を把握し、内定がない状況を打破するために改善に努めているかを確認するためです。つまり、自分の欠点に対して客観的に原因を把握し、改善できる人間かどうかを把握するのです。
なぜ内定が取れないのか、その原因を自分で知ろうとし、改善に向けて行動できる人間かどうかを把握することで、社会人として成長できる人材かどうかを見極めることができます。
社会人として成長するためには、失敗に対して真摯に向き合えるかどうかが重要になります。「失敗したらそのまま」という人が成長できるはずがありませんし、そのような人を企業は雇いません。
ですから、学生が社会人として成長を続けられる人なのかどうかを見極めために、学生の欠点に対する原因把握から、改善できる人間かどうかを質問を通して確認します。
内定がないのには、もしかするとアプローチの仕方や面接での受け答えなどに原因があるかもしれません。
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人柄から企業との相性を見極めるため
「内定がない理由」から学生の人柄も把握し、企業との相性を見極めます。「内定がない理由」から、自分の欠点を把握できているか、欠点を改善するために行動できるか、そして成長性があるかどうかなど、学生の人柄を把握し、その人柄から企業と相性がいいのか、企業にとって必要な人材なのかを見極めていくのです。
面接で相性をしっかりと見極めることができないと、ミスマッチから早期退職へとつながりかねませんし、そうなれば今までにかけた時間やお金はすべて水の泡となってしまいます。
そのようなことを避けるべき、企業側は様々な角度から学生を見極め、学生の人柄と企業が求める人材とがマッチしているのか、企業の雰囲気と合うのか、そして会社のために働いてくれる人材なのかどうかを確認していきます。
内定がない理由を上手に答えるポイント
「内定がない理由」を聞く企業の意図を理解したら、次は面接で上手に答えていくための対策をしていきましょう。「内定がない理由」という学生にとって答えにくいネガティブな質問だと思いますが、マイナスイメージにならないよう上手な答え方をマスターしましょう。
内定がない原因を客観的に見つめ直す
まずは、「なぜ自分には内定がないのか」その理由を“客観的”に見つめ直してみましょう。自分の思う原因だけでは視野が狭まってしまい、原因が見つけにくいですし、自分だけで原因を決めつけてしまっても、必ずしもそれが原因だとは限りませんから、客観的に自分を見るように心がけます。
内定がない理由は、「そもそも数受けてない」「相性が悪かった」などといった表面的な部分ではなく、「なぜ相性が悪いのか」といった内面的な部分を突き止める必要があります。
そのためにも、自分には何が足りないのか、他の学生とは何が違うのかなど、“客観的”に自分を見ていくことが大切なのです。また実際に他者に自分を見てもらう事で、自分の内定がもらえない原因がハッキリしますし、改善もしやすくなるため良いでしょう。
この質問では、内定がもらえない原因をハッキリ答える必要がありますので、まずは自分の中で内定がない原因をしっかりと明確にしていきましょう。
今の状況をどのように改善しているか考える
前項より、内定がない理由を明確にしたら次は、「内定がない状態を打破するためにはどう改善していくべきなのか」を考えます。面接では、学生が欠点を改善できる人かどうかを見極めていますから、改善するための行動も考えておかなくてはなりません。
また、実際に内定を獲得していくためには今の状況を把握し、改善のための行動を取らなくてはならないため、しっかりと考えていきます。
その欠点を改善するためにはどうすればいいのか、どんな行動を取ることで今の悪い状態を抜け出せるのかなど、これらも“客観的”に考えていきます。
また、実際に改善に向けて取っている行動なども洗い出しましょう。そしてそれらの行動は本当に効果があるのか、どんな行動から就活に向き合っているのかなどを洗い出し、まとめていきます。
「原因」と「改善のための行動」を正直に述べる
「内定がない原因」「改善のためにすべきこと・していること」をまとめたら、それらを面接で“正直”に述べていきます。面接官は内定がない原因そのものではなく、学生の成長性や人柄をチェックすることが目的ですので、正直に述べないとそれらを見極められません。
悪いイメージを持たれたくないからといって自分を繕った回答をしても学生自身を見極めにくくなり、かえって「ウソをついている」ということに対して悪い評価を受けます。
繰り返しになりますが、内定がないことが悪いのではなく、その問題に対してちゃんと向き合えているかどうかが大切ですので、しっかりと向き合えていることを証明するためにも、内定がない原因は正直に答え、改善のための行動も明白にしてハッキリと答えましょう。
伝え方にも意識して答えよう
面接では自分の良さをアピールするためには『伝え方』も大切です。「内定がない原因」と「改善のための行動」を上手に答えていくためにも、伝え方を意識していきましょう。
そこでオススメなのが「PRER法」です。PRER法とは、簡潔かつ説得力のある文章を作成する際に用いられる文法です。PREP法に当てはめて話すことで、相手に話の内容が伝わりやすくなります。
- P=Point(結論)
- R=Reason(理由)
- E=Example(事例・具体例)
- P=Point(結論を繰り返す)
ここでいう結論は、「内定がない理由」です。次に内定がない原因はどこにあるのか、その理由を具体例と合わせて答えていきます。そして、改善のためにしている行動、またはこれからすべき行動について語っていきます。
ビジネスマンは「結論から話す」ことを求められますので、今のうちからしっかりとマスターしておきましょう。
内定がない原因がわからない場合の対処法
「内定がない理由・原因を考えてもわからない」という人もいるでしょう。自分の欠点を明確にするのが苦手な人、客観的に物事を考えることが苦手だという人にとっては特に難しい質問だと思います。
しかし、だからといってわからないままでは面接で答えられなくなってしまうため、しっかりと見つける必要があります。
そんな「内定がない原因がわからない」という人は第三者に面接の様子を見てもらうようにしてください。
内定がもらえない原因を探すには、あなたの集大成を表す「面接」での行動から見極めるのが最適です。また、面接の様子を見てもらうべき第三者は、就活を知り尽くした就活のプロである就活エージェントや大学のキャリアセンターがオススメです。
特に就活エージェントは学生の欠点や癖などを見極める能力が特化されており、一人一人に見合った対策法を伝授してくれるため効率的です。
就活エージェントなどをはじめとした第三者に面接の様子を見てもらい、反省点から指摘を受けることで、内定がもらえない原因が明確になってきます。
先ほども、内定がない原因は“客観的”に見ることが大切だと述べたように、原因がわからない場合にも“客観的”に見てもらう事が、原因を突き止めるための得策なのです。
ですから、内定がない原因がわからない場合や内定がない原因を追究していくためにも、必ず第三者に自分の欠点を見つけてもらいましょう。
ここまで読んで「特に問題がないのに内定がないのはなぜ?」と思ったら、それは面接での受け答えが理由かも知れません。
キャリチャンの「面接サポート」なら、よくある面接練習だけでなく内定を獲得するためのノウハウも学べます。気になる方はぜひ参加してください。
【例文】内定がない理由の回答例
内定がない原因を明確にし、どう改善していくのか、改善のためにどんなことをしているのかをハッキリさせたら実際に回答していきましょう。ここでは「内定がない理由」を上手に答えるための例文をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
内定がない原因は、「自分の強みをしっかりと把握できていない」ことです。自己分析不足によって自分の強みを把握できておらず、その結果自分に合った業界や企業を選べていなかったのだと思います。
業界や企業を「自分にできること」ではなく、「自分がしたいこと」という基準から選んでしまい、その結果、自分の強みを活かせる企業と巡り合えないまま、内定獲得に至っていないのだと思います。
実際に面接を通しても自分の強みと企業が求めるスキルとの相違を感じますし、満足に自分をアピールしきれていません。
ですから今は、自己分析を徹底的にやり直し、「自分」について理解を徹底的に深めるようにしています。そして、「自分がしたいこと」ではなく、「自分の強みを活かせる企業(業界)」を探すように心がけてます。
また、自分の強みを具体的にどう活かせるのかを把握すべく、受ける業界や企業についても徹底的に調べています。そうしながら私は「自分」を知ることで視野を広げながら就活をしています。
まずは、内定がない原因は何かをハッキリと伝えます。その原因によって就活にどのような影響を及ぼしたのか、またそれが原因だと気づいたきっかけなどを語り、具体的な改善法を述べていきましょう。
内定がない理由を答える際の注意点
内定がない理由を述べる際には注意すべきことがあります。内定がない理由というネガティブな質問だからこそ、少しのミスが命取りとなる場合がありますから、そのようなことがないよう注意点をしっかりと確認していきましょう。
否定的な発言ばかりはNG
内定がない理由を述べる際、否定的な発言ばかりをするのはNGです。「自分の存在を受け入れてもらえない」「どうせ内定がもらえない」「何をしても改善されない」などといった否定的な発言はネガティブな印象を与えてしまい、評価が下がってしまいます。
欠点を改善できる人間かどうかを見極めることも大切ですが、それ以前に自分に対して否定的な人間だと判断されれば内定は遠のきます。ネガティブな人に仕事への成果は見込めませんから、欲しいとは思わないのです。
原因に対して改善は難しいといった否定的なことをいえば、欠点を改善できない人間だと判断されてしまうため、余計に評価は下がります。
ですから、内定がない理由ということでネガティブな内容になりがちではありますが、否定的な発言ばかりしないように心がけてください。ネガティブな内容だけで終わらせるのではなく、「自分は欠点を改善できる人間だ」ということをアピールするためにも、前向きは発言をしていきましょう。
「わかりません」と答えるのはNG
たとえ内定がない理由がわからなくても、「わかりません」と答えるのはNGです。なぜならわかりませんと答えることで、仕事においても原因が追究できず、改善できない人間だと思われてしまうからです。
仕事において失敗の原因を自分で追及せず、改善にも努めないような人は成長性がありませんので、仕事で成果を残すことはできません。
また、失敗や欠点を客観的に見ようとしない姿勢も悪評価を受けます。「嫌なことに目を向けない人」という判断され、そのような人に仕事を任せたいと思う人はいませんし、当然採用もしないのです。
さらに、内定がない原因が「わからないまま」では質問に答えられないだけでなく、内定を獲得すること自体出来ません。NNTから脱出したいのであれば、前項より内定がない理由をしっかりと明確にし、必要な対策をしていきましょう。
おわりに
内定がない理由は学生にとって答えにくい質問ですが、企業側にとっては学生を見極めやすいという、都合の良い質問です。そのため、「内定がない理由なんで自分が一番知りたいよ…。」と思う気持ちもわかりますが、しっかりと面接対策をしていかなくてはなりません。
まずはしっかりと内定がない理由を明確にし、その問題に対してどう改善していくべきなのかを考えていきましょう。そしてそれらをPREP法に当てはめ、何を伝えたいのかを意識しながら述べていきましょう。
また、面接で上手に答えていくためには面接練習が欠かせません。どんな質問にも堂々と答えられるよう、万全な準備とそれらを存分に発揮できるようにしましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。