就活したくない大学生は甘え? 前向きに取り組む方法を徹底解説
2024年7月30日
浮かない顔をしていますが就活は順調ですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
実はまだ始めていなくて……。こんなこと聞くのもなんですが、就活したくない気持ちは甘えですか?
甘えではありませんよ。ちなみに、どうして就活したくないんですか?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Aさん
先輩や同期に就活の状況を聞くと「長い」とか「つらい」といった話をよく聞くので、前向きになれない自分がいます。
それは就活生の誰もが思うから心配しなくて大丈夫! 今回は「就活したくない」という学生が、前向きになる考え方や行動を解説します。1つずつ課題をクリアして、前向きに就活ができるように対策していきましょう!
キャリアアドバイザー 平崎
[目次]
「就活したくない」は甘えではない
結論からいうと、「就活したくない」と思うことは甘えではないです。就活は、長期間にわたって自己分析や企業・業界分析、面接対策など、さまざまな活動を行います。すでに就活を経験した人から「面倒くさい」「つらい」といった話を聞いてしまうと、就活したくないと考えても無理からぬことでしょう。
そのため「就活したくない」は誰しも思う悩みでもあるので、甘えではありません。しかし、就活を始めないと希望する企業に入社できないのも事実です。
就活したくないからといって行動を起こすのに時間がかかった場合、周りの就活生と実力の差が開いて、なかなか内定がもらえなくなる可能性が高いです。また、スタートの時期が大幅に遅れた場合は、自分が希望する企業の選考が終了してしまう可能性も考えられます。
その結果、希望する企業に入社できず、就職後に後悔する人が多いです。そして「仕事がつらい」「仕事に行きたくない」といった理由から、早期退職につながるケースも少なくありません。
こうした状況を避けるには、出遅れないように就活を始める必要があります。「就活したくない」は甘えではありませんが、のちのち後悔しないために就活を始めてみましょう。
「就活したくない」と思う学生は、下記のコラムも参照してみて下さい。
就活したくないと思う3つの理由
就活したくないと思う理由は主に以下のとおりです。
- 内定が出るまでに時間がかかる
- 不合格通知でモチベーションが下がる
- 精神的に疲れる
ほとんどの学生は就活を行う前、まわりの先輩や友人に、実際に就活してみてどう思ったか感想を聞きます。実際に就活を始めた学生の中には「就活をやって良かった」と言う人もいれば「就活はつらい」と話す人もいるでしょう。
そのため、聞いた話の内容によって就活に対するモチベーションが変わるのも事実です。その中でも「就活したくない」と思う人には、共通する理由があります。
「就活したくない」という同じ気持ちを持つ人は少なくありません。まずは、同じ悩みを抱える就活生について見ていきましょう。
内定が出るまでに時間がかかる
内定が出るまでに時間がかかることは、就活したくないと思う原因のひとつです。就活に限らず何事も、短期間に結果が出やすい活動であれば、その目標に対して努力を続けられます。一方、短期間に結果がでない長期的活動は、成果を出すまでの時間を「つらい」と思う人が多いです。
たとえば、野球をバッターとして始めた頃、すぐ打てるようになると楽しくて、いつまでも続けられる人が多いでしょう。しかし、打てない期間が続くと「楽しくない」「もう行きたくない」とネガティブな感情になります。
就活も同じように、結果がすぐ出るのであれば、すぐ始めて短期で終わらせようと努力できます。しかし、長期的な時間がかかることを知っていると「就活したくない」と思う学生がほとんどです。
内閣府が大学4年生と大学院2年生を対象に調査したところ、令和5年度では就職活動の期間について調査対象の4割以上が9ヶ月かかったと答えています(参照元:内閣府 令和5年度 学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査)。
内定を獲得して就活を終えるまでに9ヶ月というのは、かなり長い期間です。そのため、内定が出るまでに時間がかかるというのは、学生に取って足かせになる要素となっています。
不合格通知でモチベーションが下がる
不合格通知が送られるとモチベーションが下がるため、就活したくないと思う原因の1つだと言えます。就活をしていると誰もが経験するのは、企業からの不合格通知です。
不合格通知が届くと、また就活が振出しに戻り、書類選考や面接を始めから行う必要があります。書類選考や面接の前にも、企業・業界研究や自己分析といった作業も入るため、活動時間が伸びモチベーションを下げてしまう人がほとんどです。
モチベーションが下がると、前向きに捉えられなくなるので、就活したくないと思うようになります。こうした悪循環が生まれると、就活に対しての足取りは重くなりがちです。そのため、モチベーションを上げ就活を前向きに捉えるためにも、選考に合格していく必要があります。
精神的に疲れる
精神的な疲れは、就活したくないと考えてしまう原因です。就活に限らず体力的な疲れは、休暇を取れば治ります。一方、精神的な疲れは、休暇を取っても治らない場合が多いでしょう。
たとえば、サッカーを始めたとき、練習で毎日走って疲れても、試合でゴールを決めたりチームが勝つと「楽しい」「面白い」という気持ちになるので、しっかり休んで「また頑張ろう」と思えます。
一方、練習で毎日走って疲れて、試合でもゴールが決められなかったり、チームが負けてしまうと「つまらない」「面白くない」という気持ちが強くなり、サッカーを辞めてしまう人が現れます。
こうした点が、体力的疲労と精神的疲労の決定的な違いです。
就活も同じように、選考に落ちたり、内定が取れないと徐々に精神的疲労に変わります。精神的疲労が溜まると、就活したくない気持ちが強くなるわけです。
そのため、精神的な疲れは、就活したくないと思う原因の1つだと言えるでしょう。
精神的疲労を溜めないよう早く楽に就活を終わらせたい学生には、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」を利用するのがオススメです。あなたの希望に合った企業の中から「SPIなし」「ES不要」「面接1回」など、選考ステップが少なく楽に就活できる求人を紹介します。
また、プロの専門家がマンツーマンでサポートするので、早くて確実に内定を獲得できます。サポートも含めて利用は完全無料なので、ぜひ気軽に活用してください。
就活したくないときに必要な3つの考え方
就活したくないときに必要な考え方は以下のとおりです。
- 気分転換する
- 不合格の捉え方を変える
- 将来の目標を明確にする
就活生の中には「選考が通過しない」「内定がもらえない」といった悩みを抱える人は少なくありません。そんな学生は、上記の考え方を持つのがオススメです。
就活したくないときは、同じ行動をしても気持ちが変わらない場合が多くなります。そのため、就活したくないと思ったときは、上記の考え方を試してください。
気分転換をする
就活したくないと思ったときは、無理に活動を続けるのではなく、気分転換をするのがオススメです。就活生の中には、気分転換をすると、周りの学生に差をつけられると思う人も少なくありません。
しかし、就活したくない気持ちのまま活動を続けても、結果が変わらない場合がほとんどです。たとえば、何かスポーツを行っている場合、年間の休みが365日中5日間しかない部活と、週1回の休みを設けている部活、どちらが継続して努力できるでしょうか。
週1回の休みを設けている部活と答える人が多いでしょう。毎日が部活で次の日もあると考えてしまうと、気持ちが入らないケースがほとんどです。しかし、週1回の休みがあれば、休みの前日や休み明けで気持ちが楽になる人は多くなります。
就活も同じように、毎日考えてしまうと、余裕がなくなり「次の日も活動をしなくてはいけない」とやらされている感情が強くなります。こうした感情は、本番の表情でも出てしまう場合があるので、不合格に繋がる可能性が高いです。
就活を続けるためにも、自分を追い込むのではなく、時には気分転換で外出をしたりご褒美を作ったりして、リフレッシュする時間を設けることが大切です。
就活したくないと思ったときは、気分転換をするのも必要なことだと言えるでしょう。
不合格の捉え方を変える
就活したくないと思う要因の中には、不合格通知が原因の可能性があります。しかし、就活を行っている以上、不合格通知を受け取る学生がいるのも事実です。
そこで、不合格通知を受け取ったときは、捉え方を変えることが大切です。就活の選考の中には、書類選考やグループワーク、面接など、さまざまな手段が使用されています。この一つひとつの選考では、すべて学力やスキルで判断しているわけではありません。
企業は、書類選考や適性検査、面接を通して、一定の常識があるのかテストをしています。このテストでは、常識だけでなく、企業との相性を確かめているのです。
たとえば、吹奏楽部にトランペット志望で入部したけど、打楽器を演奏できる人を求めていた場合、相性が良いと言えるでしょうか。
就活も同じように、技術職を求めているのに営業職志望で選考を進めた場合、相性が良いとは言えないでしょう。
企業は、テストで一定の常識を見る以外にも、相性を見て判断している場合があります。そのため、落ちた原因は自分の能力が低くて、不合格になったわけではないということです。
不合格通知を受け取ったときは、自分と相性が良い企業が残っていると、捉え方を変えるのは必要な考えです。
将来の目標を明確にする
就活したくないと思う原因の中には、自分が将来何をしたいのか明確に決まっていない場合があります。明確な目標や将来像があれば、そこに向けて努力できるケースがほとんどです。しかし、明確な目標や将来像がないと、何をしていいかわからないため、就活をしても意味がないと思うでしょう。
たとえば、スポーツで「県大会優勝」という目標を掲げると、そこに向けて練習をします。一方、何となくスポーツを始めると目標が無いため、練習をするかしないかと聞かれたとき「練習をしなくてもいい」と答える人は少なくありません。
就活も同じように、就職をしたあとの目標や将来像が決まっていないと、やる意味がないので「就活したくない」と思うようになります。
将来の目標や夢が決まっていない学生は、就職してからの将来像を明確にするのも必要な考え方です。
就活したくない人が前向きになるための3つの行動
就活したくない人が前向きになるための行動は以下のとおりです。
- 就活エージェントに相談する
- 自己分析をする
- 友達と就活をする
就活したくないと思う学生に共通する点は、ひとりで進めているケースがほとんどです。中には、書類選考や面接で不合格になった原因の学生もいます。
こうした悩みを解決し前向きになるには、上記の行動が必要です。詳しくは各行動で解説をするので、就活したくないと思う就活生は、ぜひ参考にしてください。
就活エージェントに相談する
就活したくないと思う学生は、就活エージェントに相談するのがオススメです。就活したくない学生には、将来の目標がなかったり、不合格通知が届いたりと、さまざまな理由があります。
就活エージェントは、こうした悩みを解決し、前向きに行動するための方法を提案してくれます。また、悩みをひとりで抱えていると、解決策が正しいのか判断できないため、より就活に対しての足取りが重くなりがちです。
就活エージェントに悩みを相談すれば、1つずつ丁寧に解決してくれるので、ストレスも減ります。就活エージェントは、プロの専門家であるため、安心して質問できるはずです。
しかし、どこで就活エージェントに相談すればいいのかわからない学生も多いのではないでしょうか。
そういう場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。「就活したくない」「選考を通過するための方法を知りたい」といった、就活に関する悩みをプロの専門家が解決します。
マンツーマンで個別に対応しているので、周りを気にせず相談できます。また、自分に合った企業を紹介してもらえて、企業探しの手間が省けるのも嬉しいポイントです。内定獲得に向けたアドバイスも含めて利用は完全無料なので、ぜひ活用してください。
自己分析をする
就活したくないと思う人は、自己分析がオススメです。就活したくないと思う学生の中には、そもそも何をしたらいいのか決められていない場合があります。
将来の目標や夢、やりたいことがないと、何を目的に行動すればいいのか決められません。そのため、まずは自分が何をしたいのか自己分析する必要があります。
たとえば、スポーツで全国大会を目指した場合、どのような行動をするでしょうか。全国大会に出る前の予選で勝つために、走り込みや筋トレ、普段の練習など、さまざまな行動を起こします。しかし、目標がないと何をすればいいのか決められない人がほとんどです。
就活でも同じです。就職をしてからの将来の目標や目的がないと、その将来像になるための行動が決められません。一方、将来の目標や目的があれば、達成するために就職をします。就職をするには、就活をしなくてはいけないため、行動を起こす必要があるでしょう。
就活したくない学生は、自己分析で将来の目標や達成したい目的を決めるのがオススメです。その仕事に就くためには、就活が必要になるので、前向きに考えられるようになるでしょう。
もし、自己分析の方法がわからない学生は、キャリチャンの「自己分析ワークシート」がオススメです。自己分析ワークシートでは、自己分析のポイントを紹介しているので、参考にしながら実践できます。
また、誰でも無料で利用できるため、自己分析の方法がわからない学生はぜひ下記よりダウンロードしてください。
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友達と就活をする
就活したくないと思う学生は、友達と就活を進めるのがオススメです。就活をひとりで進めていると、選考でつまずいたり不合格通知を受け取ったとき、気軽に相談できる人がいません。しかし、友達と就活を進めると、気軽に相談できるので気が楽になります。
たとえば、部活で悩みがあったとき、ひとりで抱えているとストレスが溜まり精神的につらくなります。しかし、同期の友達や先輩でも相談ができれば、気が楽になるケースがほとんどです。
就活の場合でも、気軽に相談できる友達の存在があれば、精神的にも落ち着いて進められるため、前向きに考えられます。就活したくないと思う学生は、部活や大学、周囲の友達と一緒に進めるのがオススメです。
就活をする3つのメリット
就活をするメリットは以下のとおりです。
- 安定した収入が得られる
- 社会的信用が得られる
- 成長に繋がる
就活したくないと思う学生の中には、なぜ就活をする必要があるのかと疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
就活をする意味やメリットを知らないと、行動にも移しづらくなります。そのため、就活をするメリットを理解するのは大切です。
学生の中で、就活をするメリットを知らない人は、ぜひ参考にしてください。
安定した収入が得られる
安定した収入が得られるのは、就職をする大きなメリットです。就職をすると、企業で決められた給与が毎月支払われます。学生の場合、学業や部活動があるため、アルバイトできる日にちは月ごとに異なる人がほとんどです。
そのため、毎月もらえる給与にも差が生まれるので、低いときは5万円、多いときは10万円というように安定していません。しかし、就職をすれば、企業との契約で毎月支払われる固定額が決められます。
安定した収入が支払われるようになれば、自分が好きな趣味や娯楽に使える幅が広がります。また、収入額が上がるのもメリットです。
厚生労働省が調査した、令和4年における学歴別初任給は以下の通りです(参照元:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査)。
- 高校:約18万円
- 専門学校:約21万円
- 高専・短大:約20万円
- 大学:約23万円
上記のように、大学卒業生の場合、約23万円の給与が毎月支払われます。毎月23万円受け取れると、自分がやりたいことにお金を使える幅が広がるため、安定した収入が得られるのは、就活をして就職をするメリットだと言えるでしょう。
社会的信用が得られる
社会的信用が得られるのは、就活をして就職をするメリットです。就職をするには、就活をする必要があります。就職をすれば、企業に所属しているという、社会的信用が得られるでしょう。
たとえば、料理教室に通うとき、個人で教室を開いている場合と、企業で教室を開いている場合、どちらが信用できるでしょうか。企業で料理教室を開いている場合を選ぶ人がほとんどです。何をするにしても、個人と企業では、世の中からの信用度には差が生まれます。
就職でも同じです。個人で取引をするのと、企業に所属して取引をするのでは、圧倒的に樹企業が有利です。また、クレジットカードを作るときやカードローンをするときも、社会的信用度は必要になります。
カードローンをするということは、お金を借りるわけです。銀行からすると、絶対に返してくれる人と、返せる可能性が高い人では、絶対に返せる人を選びます。逆をいうと返せる保証がない人にはお金を貸してくれません。
企業に就職をしている方が、銀行からも社会的信用を得られやすくなるので、カードローンを受けられる金額も変わります。社会的信用は、働く上で重要な要素になるため、就活をして就職をする上でのメリットだと言えるでしょう。
成長に繋がる
就活をして就職をすると、いままでとは違う経験を得られるため、スキルや技術、人間性の成長に繋がります。
スキルや経験が徐々に増えれば、仕事の幅も広がるため、給与や待遇の向上が期待できます。こうした成長をするには、就活をして就職をしなくてはいけません。そのため、成長ができるというのは、就活をするメリットです。
また、収入が増えれば、趣味や娯楽、生活の幅も広がるため、好循環が生まれます。ただし、希望した企業に入社できないと、嫌々仕事をするため、成長するスピードは遅くなりがちです。
こうした状況を避けるには、就活の段階で入念に企業選びを行う必要があります。きちんと自己分析をした上で、自分に合った企業を選びましょう。自分に合った企業を探せるか不安を感じる人は、就活エージェントなどのプロに頼って探してもらうことをオススメします。
就活したくない気持ちを乗り越えて
「就活したくない」気持ちは学生の誰もが抱える悩みです。就活は書類選考やWebテスト対策、面接など、事前に準備しなくてはいけない対策があります。
そのため、就活したくない気持ちは決して甘えではありません。ただし、就活をしないと希望した企業に就職できる可能性が低いことを覚えておきましょう。
キャリチャンでは「就活相談サポート」「スピード内定サポート」など、学生が就活で抱える悩みをプロの専門家が解決する就活支援サービスを展開しています。
選考への対策も就活エージェントがマンツーマンでサポートするため、安心して就活を進められます。誰でも完全無料で利用できるため「就活が不安」「早期内定がほしい」「就活したくない」といった悩みを抱える学生は、ぜひ活用してください。
「スピード内定サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。