半期留年は新卒扱いになる?就活事情と時期別スケジュールを解説

 2024年10月29日

就活生 Bさん

半期留年するか迷っています。半期留年しても新卒扱いになるでしょうか?

半期留年しても基本的に新卒扱いになります。ただし、就活スケジュールが異なってきたり、就活のやり方が変わる場合もあるので、それらを把握しておく必要があります。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

新卒扱いだからって3月卒業の就活とは変わるんですね。具体的にどう変わるのでしょうか?

わかりました。今回は半期留年した際の就活事情について解説していきましょう。新卒扱いでも状況が違うことや就活のやり方について詳しくご紹介していきます。

キャリアアドバイザー 平崎

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半期留年しても新卒扱いになる?

半期留年しても新卒扱いになる?

半期留年することで、卒業する時期が変わってくることから就活への影響を気にする人も多いと思います。では実際、半期留年はどのような扱いになるのでしょうか?

以下で詳しく見ていきましょう。

半期留年は新卒扱いになる

半期留年でも基本的に新卒扱いになります。また留年期間が半年に限らず、1年でも新卒扱いになります。

基本的には学校在学者のことを新卒といい、近年卒業後3年以内も新卒扱いにしている企業が増えています。しかし、企業によっては新卒の応募条件に年齢制限を設定している場合があるので、チェックしておく必要があります。

基本的に半期留年をしても新卒扱いにはなりますが、卒業時期が異なるということで、就活を行う時期も異なってきます。

半期留年をするとたいていの人は秋採用を中心に取り組むことになります。秋採用は、4月入社の求人数と比べると少ない傾向にあるため、求人があるか調べる必要があるでしょう。

翌年4月入社を目指す場合には、1つ下の学年の人たちと同じスケジュールとなりますので、出遅れてしまわぬよう、動きをしっかりとチェックしておく必要があります。

第二新卒との違い

半期留年をした人は第二新卒としても就活をすることが可能です。

第二新卒とは、新卒入社した企業を3年以内に退職し、新たな企業を目指す人を指します。半期留年すると社会人としての経験はないものの、「第二新卒」の枠として就活することができるのです。

基本的に第二新卒の人は社会人としての経験があるため、社会人経験者と争うことを考えると、より万全な対策が求められることになります。

しかし、半期留年しても第二新卒の求人にも応募できるということは選択肢が広がることになるため、チェックしてみると良いでしょう。

半期留年した後の就活状況や、第二新卒としての就活に不安を感じる人はキャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」に参加しましょう。通常とは時期の異なる就活で苦労しがちな企業探しも、キャリアアドバイザーがあなたにピッタリの求人を紹介するので安心です。

新卒扱いでも状況が違う?半期留年した際の就活事情と入社時期

新卒扱いでも状況が違う?半期留年した際の就活事情と入社時期

半期留年しても新卒扱いとして就活をすることができますが、状況は少し異なってきます。では具体的にどのような変化が起こるのでしょうか。以下よりチェックしていきましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

求人は新卒よりも少ない

半期留年した後の就活では、求人数が少ない可能性があります。

多くの企業は来年4月入社に向けて採用スケジュールを組んでいます。そのため3、4、5、6月頃が最も活発で、10月には内定を出し終える企業が多いです。

しかし、半期留年=半年就活に出遅れると、スタートは9月頃となり、ちょうど求人数が減ってくる時期になってしまいます。数が減るだけでなく、希望する職種や企業などもない場合があるので注意しましょう。

半期留年した際の入社時期は3つに分かれる

半期留年すると、入社時期が3つに分けられます。具体的には10月(秋採用)、翌4月、通年の3つです。

10月入社を目指す場合は、秋採用に応募する形になります。翌4月入社を目指す場合は、1つ下の学年の人と同じ時期に就活を行います。

通年採用企業に応募する場合は、選考までの期間が短いため、なるべく早くから準備する必要があります。

それぞれの入社時期で就活スケジュールは異なるので、詳しくは以下の「半期留年した際の就活スケジュール」をチェックしましょう。

新卒と同じタイミングで選考を受ける場合もある

9月卒業の場合、通常の選考スケジュールとは外れて就活を行いますが、企業によっては3月卒業と同じタイミングで選考を行う場合があります。

そのため、ライバルが通常の3月卒業と同じぐらい多くいる可能性があることを覚えておきましょう。

このような企業は卒業する時期をあまり気にしていないため、選考の効率化を優先する傾向にあり、募集時期を限定することがあります。ですから、気になる企業の選考スケジュールなどはしっかりとチェックしておくようにしましょう。

半期留年した際の就活スケジュール

半期留年した際の就活スケジュール

半期留年すると入社の時期が3つに分かれますが、それぞれの入社までにおける選考スケジュールも異なってくるため、チェックしておきましょう。

それぞれ詳しく解説していきます。

10月入社の企業の場合(秋採用)

半期留年後すぐの入社を目指す場合、就職する1年前の9月ごろから始めましょう。

10月入社の企業の就活スケジュールは以下の通りです。

9月(就職の約1年前) 自己分析と業界研究
12月 エントリー開始
2月~3月 面接
4月~5月 内々定
卒業後 入社

10月入社を目指す場合にはスケジュールがタイトになります。留年している際にも就活準備や選考を受けなければならない場合もあるので、逆算して動きだすようにしましょう。

翌4月入社の企業の場合

翌4月入社の選考を受ける場合は、1つ学年が下の人と同じタイミングで就活することになります。

翌4月入社の企業の就活スケジュールは以下の通りです。

12月(大学4年) 自己分析と業界研究
3月 エントリー開始
4月~5月 面接
6月~7月 内々定
卒業後 入社

半期留年で卒業する場合は、次の4月まで半年間のブランクができることになるため、就職する準備を万全にできます。

詳しい就活スケジュールを詳しく知りたい人は、以下のコラムも合わせてチェックしておきましょう。

通年採用の企業の場合

通年採用の場合、応募時期は企業によって異なります。

4月入社をベースとしている企業や、秋採用をベースとしている企業、まったく時期を問わずに採用活動を行っている企業とあるため、それぞれの企業に合わせて動き出す必要があります。

どのようなスケジュールなのかを企業へ問い合わせ、入社から逆算して早く動き出すようにしましょう。

半期留年した際の就活のやり方とポイント

半期留年した際の就活のやり方とポイント

半期留年すると就活スケジュールが異なってくることから、就活のやり方も少し変わってきます。ではどのようにして対応していけばよいのでしょうか。

具体的な就活のやり方とポイントを以下よりチェックしていきましょう。

半期留年すると上記のことを意識して就活する必要があります。時期がズレてしまうからこそ、ポイントを押さえて万全な動き出しができるようにしておきましょう。

早いうちから就活準備を始める

半期留年した人は、早いうちから就活準備を始めるようにしてください。

半期留年をすると、就活する時期が一般的なものとズレる可能性があります。そのため、きちんと対応できるように早いうちから準備しておくことが重要です。

特に、9月卒業後の入社を目指す場合には、秋採用への対応が必要になります。入社までを逆算し、効率的に選考が受けられるよう、早くから準備を進めていきましょう。

募集要項から入社時期をチェックする

半期留年後の就活では、気になる企業がどの時期の入社を受け付けているのかをチェックする必要があります。半期留年すると動き出しは通常とは異なるため、入社時期を逆算して動き出さなくてはならないのです。

全ての企業が秋採用を受け付けているわけではないので、卒業後すぐの入社ができるとは限りません。場合によっては翌年4月まで待たないといけない場合もあるので、募集要項から入社時期をチェックしておきましょう。

半期留年した理由を明確にする

就活準備として、半期留年した理由を明確にしておく必要があります。企業は「なぜ留年したのか」、その理由を知ることで学生について深く知ろうとしています。

留年する理由は人それぞれですが、理由や伝え方によって悪い印象を与える可能性があります。たとえば留年した理由が「疲れたから」などといったものであれば、「仕事も疲れたらすぐにやめてしまうのでは?」と思われてしまうかもしれません。

また、伝え方も大切です。自己成長のための留学だったとしてもただ「海外へ留学した」とだけ伝えては、「遊びに行っただけでは?」と思われてしまうかもしれせん。

このように、理由や伝え方によって悪い印象を与えかねないため、しっかりと理由を明確にしておくようにしましょう。

入社時期を限定しない

入社時期を限定しないのも、半期留年後の就活におけるポイントです。

半期留年後は基本的に3つの入社時期がありますが、それぞれの就活のやりやすさなどは異なります。

半期留年後すぐの入社を目指す10月だと、卒業後から入社までの期間が空かないのがメリットです。一方で、求人数が限定されるデメリットがあります。

来年4月の入社を目指す場合は、入社までに半年間のブランクができてしまいますが、その分、就職に向けて準備できる期間があります。

通年採用の企業に入社を目指す場合は、可能な限り自分のペースで就活ができるでしょう。しかし、求人数が限られていたり、採用担当者とスケジュール確認をする手間がかかります。

このように、入社時期によって就活のやり方は変わってきますので、「絶対に10月入社する!」などと決めず、今動ける状況から判断して、効率的に就活を行っていきましょう。

求人選びを丁寧に行う

半期留年後の就活では、求人選びを丁寧に行ってください。

半期留年すると、就職できることを優先してしまい、応募企業を焦って決めてしまいがちですが、求人選びの妥協は早期退職につながる恐れがあるため注意が必要です。

焦らず将来のキャリアプランに合う企業を見つけてから、応募するようにしましょう。

半期留年後の求人選びに困っている人は、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」に参加するのがオススメです。時期がズレることによる難しい企業探しのお手伝いをします。遅い時期でもあなたのキャリアプランに合った求人を紹介するので、ぜひ参加してください。

自己分析や業界・企業研究を徹底的にする

自己分析や業界・企業研究も徹底して行いましょう。半期留年すると通常の就活とは異なる部分も出てくるため、対応できるようにしておく必要があります。

具体的には企業選びです。時期によっては企業が限定されており、数少ない中から自分に合う企業を探し出さなくてはなりません。

そのためにも、まずは自己分析より自分についての理解を深めます。自分にはどんな強みがあり、どんなことを得意としているのかを明確にすることで、それらを活かせる企業を考えていきましょう。

また、それらの強みを活かせる企業を探すためにも業界・企業研究が欠かせません。業界や企業がどんな人材を求めているのかを理解することで、自分に合う企業かどうかを判断します。

自己分析に役立つワークシートがありますので、ぜひ活用ください。

秋採用や通年採用企業も視野に入れる

半期留年したのち就活する際は、秋採用や通年採用している企業も視野に入れましょう。

秋採用や通年採用企業も視野に入れれば、より多くの企業を知ることができるため、自分の希望に合う企業を見つけやすくなります。

もし、希望に合う企業が見つかれば大学を卒業後、すぐに就職できる可能性があるでしょう。

転職サイトもチェックしてみる

半期留年後に就活をする際、転職サイトもチェックしてみると良いです。

就活サイトの多くは4月入社に合わせた採用スケジュールに基づき、採用企業が掲載されています。そのため、時期を外すとなかなか求人の掲載がない場合があります。

しかし、転職サイトなどは時期が限定されていない企業も多く掲載しているため、参考になります。ただ、基本は「転職情報」になるので、気になる企業を見つけた際には個別で問い合わせるようにしましょう。

キャリアアドバイザーに相談する

半期留年後の就活では、キャリアアドバイザーに頼ると心強いです。

時期によっては求人数が少ない場合もありますが、就活エージェントなどのキャリアアドバイザーに頼れば企業探しをしてくれるため、企業を探す手間が省けます。

また、早めの準備が求められる中で自己分析や研究をサポートしてくれます。「なぜ留年したのか」の対策にも力を貸してくれるため、理由を深掘りできるでしょう。

他にも、半期留年したことによる就活の不安や面接練習、アドバイスなどで就活のサポートをしてくれます。

半期留年しても新卒扱いになる!就活の準備は入念にしよう

基本的に半期留年しても新卒扱いになります。また、9月卒業が就活で不利になるということもありません。

ただし、就活スケジュールがズレたり、時期によっては求人が少なかったりすることがあります。そのため、動き出すタイミングなどを入社する時期から逆算し、効率的に行動できるようにしておく必要があるでしょう。

もし、なかなかいいと思える求人に出会えなかった場合にはキャリアアドバイザーに相談してみてください。求人を紹介してくれるため、就活が円滑に進みます。

キャリチャンでも、秋採用や通年採用の求人を紹介できる就活支援サービス「出遅れ就活サポート」を実施しています。専任のキャリアアドバイザーが、選考対策まで手厚くサポートするのが特徴です。

完全無料のサービスなので、半期留年したことで就職できるか不安な人はぜひ参加してください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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