メガバンクへの就職はやめとけ?理由や就職するメリットを紹介
2025年4月14日

志望企業は絞り込みましたか?
メガバンクを志望してます。でも周りにやめとけと言われることがあって、このままでいいのか悩んでるんですよね。
明確な志望理由があるなら、周りがどう言おうと気にすることはないと思いますよ。
そう言われると、ちょっと自信ないです。メガバンクなら大手だし、安定してるかなと思ったんですけど…。
どうしてメガバンクがいいのか、もう少し考える必要がありそうですね。
このコラムでは、メガバンクの現状や働き方、就職はやめとけと言われる理由について解説します。参考にしてください。
目次
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由
メガバンクは大手金融企業のため、就職先として希望している人も多いでしょう。しかし、人によっては「メガバンクへの就職はやめとけ」と言う人もいるようです。
メガバンクへの就職はやめとけと言われるのには、下記のような理由が挙げられます。
他人の意見に振り回されるのはよくないですが、メガバンクへの就職はやめとけと言う人がいるのにも何かしら理由があるはずです。その理由を把握したうえで、自分にとっても重要な問題であるかどうかを判断しましょう。
ここでは、上記の理由について詳しく解説します。
業界の成長性が低い
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由の1つが、業界の成長性が低くなっている点です。
メガバンクは、中央銀行による政策金利に利益が大きく左右されます。たとえば、中央銀行がマイナス金利政策を行った場合、メガバンクもその影響を受け、主な収益である貸し出し利息が減少し、利益が減ってしまうわけです。
実際に2024年3月までマイナス金利政策が行われていたため、メガバンクでは低金利状態が続き、経営に大きな影響を与えました。
また、メガバンクの成長性が低くなっている要因には、ネット銀行の台頭も挙げられます。ネット銀行は、メガバンクのように店舗を持たない銀行で、ほとんどの取引がオンライン上で可能です。
スマートフォン1つでお金のやりとりができるため、近年ではネットバンキングを利用する人が増えています。メガバンクでもオンライン決済は可能ですが、ネット銀行は手数料が安く、メガバンクと比べて金利が高いのが特徴です。
メガバンクなしでは生活できない状況は変わりつつあり、少し前のように安定したビジネスモデルだとは言いづらくなってきています。メガバンクなしでは生活できない状況は変わりつつあり、少し前のように安定したビジネスモデルだとは言いづらくなってきています。
人員の削減傾向が続いている
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由には、人員の削減傾向が続いていることも挙げられるでしょう。
オンライン上でできる取引が増えたことから、銀行の窓口に行かなくてはいけない用件は、以前よりも減ってきています。
また、銀行も店舗の廃統合やデジタル化による事務の効率化を進める動きがあり、新卒採用人数を大幅に減らしているのが現状です。
メガバンクとして挙げられる三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3行は、2016年のピーク時に約5,000名を採用していましたが、近年は減少の一途をたどっています。
2023年卒の新卒採用では、ピーク時の3分の1ほどの採用人数でした(参考:日経転職版『メガバンク、23年春の新卒採用3分の1に 5年前比』)。
新卒採用で内定がもらえる確率が下がっている可能性や、将来的に人員削減のためリストラが進むことも考えられるため、メガバンクはやめとけと言われているわけです。
転勤の機会が多い
メガバンクはやめとけと言われる理由には、転勤の機会が多いことも挙げられます。
メガバンクで総合職として働く場合は、基本的に全国転勤が前提です。メガバンクは
全国に支店があるため、異動先が自分のなじみのある地域とは限りません。
地元から遠く離れた土地勘のない支店への異動はもちろん、都会育ちの人が田舎に異動になったり、田舎育ちの人が都会に異動になったりと、ライフスタイルそのものが異なる土地へ転勤になるケースもあります。
転勤の機会も比較的多く、数年おきに転勤が命じられる可能性が高いです。
そのため、自分が生まれ育った土地で生活したい人や、家族や恋人、友達と離れて過ごしたくない人にとって、メガバンクへの就職は向いていないでしょう。
結婚後も数年ごとに転勤の機会があるので、子どもの転校を避けるために単身赴任をする必要があったり、マイホームの購入を見送ったりするケースもあります。
また、一緒に仕事をする仲間が数年ごとに変わるため、社内に信頼関係を築いた先輩や同僚ができにくいといったデメリットもあります。
上下関係が厳しい
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由には、上下関係が厳しい社風も挙げられます。
メガバンクでは古くからの体制が続いており、トップダウン式の体制が強く残っているという特徴があります。比較的新しい企業のように、風通しがよく、自由な社風であるとは言いづらいでしょう。
そのため、若手のうちから上司に意見すると、生意気だと思われてしまうかもしれません。
また、出身大学による派閥(学閥)などもあり、人付き合いを大切にしないと出世しにくい環境であると言われています。
メガバンクで出世するためには、ただ闇雲に結果を出すだけではなく、行内での人間関係をうまくこなして、上司に気に入られる力も必要です。
自由な社風を求める人や、上司と対等な関係を築いて仕事をしたい人などは、メガバンクはやめておいた方がよいと言えるでしょう。
土日出勤の可能性がある
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由には、土日出勤の可能性がある点も挙げられます。
メガバンクは一般的に完全週休2日制でカレンダー通りのお休みですが、土日出勤が必要になることも少なくないです。
メガバンクの中には、土日に住宅ローンや資産運用相談を受け付けるところがあり、担当の部署になると土日出勤が必要になります。
また、年末年始の休みが少ないこともメガバンクの特徴の1つです。大晦日と三が日のみが既定の休日になり、他の企業よりも短いと感じる人もいるでしょう。
さらに、取引先や社内のイベント、資格取得のための勉強のために土日を使わなければいけない可能性もあります。
取引先との付き合いや社内の人とのイベントが土日にある場合、基本的には自由参加となりますが、断りにくい雰囲気であることも多いです。
その他にも、銀行員は入行後も資格取得のために勉強する必要があり、これらの勉強を進めたり、試験を受けたりするためには、休日を使う必要があります。
休日は仕事に時間を使いたくないという場合には、メガバンクでの働き方に不満を持つ可能性が高いです。
営業ノルマが厳しい
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由には、営業ノルマが厳しい点も挙げられます。
営業職の場合、商品の営業ノルマを設定され、到達できなければ上司から強く注意をされることは少なくありません。
高い営業ノルマを設定され、常にプレッシャーと戦いながら仕事をしていく必要があるでしょう。そのため、ストレスに悩まされる人もいます。
メガバンクの給与が高いのは、ノルマが厳しく一定の売り上げを挙げる必要があることも理由の1つです。
営業の仕事ではノルマを設定されることが多いですが、メガバンクの場合は高めの目標を設定されることから「やめとけ」と言われることが多いのでしょう。
営業職以外の仕事を探している人は、キャリチャンの就活支援サービス「非営業職就活サポート」を利用するのがオススメです。非営業職求人の紹介や、内定へ向けてのサポートを行っているので、営業職を避けたい人でも安心して就活できます。
若手で出世するのが難しい
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由には、若手で出世するのが難しい点もあるでしょう。
メガバンクは組織の規模が大きく、年功序列の社風のため、若手から重要なポジションを与えられるのは難しい環境です。
若手のうちは裁量のある仕事を任せてもらえず、与えられた目の前の仕事をこなす日々が続く傾向があります。20代のうちからある程度のポジションについて活躍したい人には、メガバンクは向いていないかもしれません。
若手のうちから重要なポジションやマネジメントなどにどんどんチャレンジしたいという人は、ベンチャーなどの規模の小さい企業を目指したり、若手でも活躍しやすい社風の企業を選んだりするとよいでしょう。
知識のアップデートが必要
メガバンクはやめとけと言われる最後の理由は、常に知識のアップデートが必要な点です。
メガバンクでは、金融知識を身につけるために資格の取得が求められます。また、新人のうちは行内で理解度テストなどが実施されることが多いです。合格できるまで追試があるため、入社後は常に勉強をしなければいけません。
新人期間が終了しても、FP(ファイナンシャルプランナー)や簿記などはもちろん、保険に関する資格の取得を求められることもあり、試験前は休日でも勉強が必要です。
新しい商品が販売されるたびに商品についての勉強も必要なため、在籍年数が長くなっても常に知識のアップデートを求められます。
さらに、メガバンクはグローバル展開を目指している状況もあり、語学力も重要です。
仕事とプライベートの時間はわけて考え、休日はゆっくり過ごしたい人には、メガバンクは向いていない可能性があります。
そもそも「やめとけ」と言われているメガバンクとは何?
就職はやめとけと言われることもあるメガバンクですが、「メガバンク」という言葉にとくに定義はありません。
資産規模が大きく、全国・国際的に事業を展開する銀行を指すため、一般的には「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」が3大メガバンクと呼ばれています。
上記3行は、主要都市に支店を持つ都市銀行です。個人や企業を対象に、預金や融資、資産運用、証券取引など、幅広い事業を展開しています。
一方、金融機関への就職を目指すうえでメガバンク以外の選択肢となり得るのが地方銀行や信用金庫です。これらは地域を支えるための業務を行っており、地元の中小企業や個人を対象に融資などの仕事をおこなっています。
メガバンクは地方銀行や信用金庫よりも取引先が大きく、国際的な取引も多く扱うため、やりがいを感じやすいでしょう。
また、年収や福利厚生も充実しており、スキルアップの機会にも恵まれやすいため、学生から人気があります。
高い給与やネームバリューなどを求める人は、メガバンクへの就職が向いているでしょう。
メガバンクに就職した場合の主な職種
メガバンクに就職した場合、大きく分けて3つの職種があります。
メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由の中には、職種による特色も含まれています。そのため、本当にやめておくべきかどうかは、職種による仕事内容の違いを理解してから検討した方がよいでしょう。
目指す職種によっては、問題となっている点が当てはまらない場合もあります。ここでは、メガバンクに就職した際の主な職種3つについて仕事の内容を紹介するので、参考にしてください。
総合職
メガバンクの総合職は、商品の販売や融資を行う営業部門から新しい金融商品の企画まで、多岐にわたる業務を行っています。
総合職は、金融に関する幅広い知識を習得し、将来的には管理職やリーダー職として活躍することを期待されるポジションです。
総合職の業務には、以下のような職種があります。
- 法人営業
- 個人営業
- 融資業務
- 本部業務
法人営業や個人営業は、法人・顧客に対して融資や資産運用、金融サービスの提供を行う職種です。
相手が企業であれば、担当者は事業計画の妥当性の判断や、国際的な資産移動に関するアドバイスを行い、企業が安定した経営を行えるようにサポートします。
個人営業は相手のライフプランに合わせ、貯蓄や投資、ローンの提案など、相手にあった最適なサポートを行うのが主な仕事です。
融資業務は、企業や個人に対して資金を貸し出す業務です。相手の事業計画や返済能力をしっかりと確認し、適切な条件を提示することが求められます。銀行の利益を左右する重要な仕事の1つです。
本部業務は銀行の経営や運営に関わる仕事を主に行います。経営戦略や採用、広報活動なども大事な仕事です。
専門職
メガバンクの専門職は、特定分野の深い専門知識を必要とする職種です。銀行のシステム開発や運用を担うシステム開発部門や、DX化を進めるデジタルトランスフォーメーション部門などがあります。
金融業界はデジタル化を進めていく必要があるため、IT系の人材も求められています。これまでの銀行職は窓口業務が多かったのですが、これらをデジタル化することにより、人件費の削減を目指しているためです。
メガバンクはこれらの職種に高度なIT知識を持つ人材を求めているため、IT系の学問を専攻している学生にも向いています。
一般職
メガバンクには、一般職と呼ばれる仕事もあります。
一般職は、主に銀行の窓口やバックオフィスでの業務を担う職種です。銀行員の仕事として、これらの業務が頭に浮かぶという人も多いでしょう。
メガバンクの窓口業務では、銀行を訪れるお客様に対し、預金や口座開設などの手続きを行います。バックオフィス業務は、書類の不備を確認したり、入出金の処理を行ったりする業務です。
どちらも、1円でも間違うことはできない重要な業務のため、細かい作業が得意な人に向いていると言えるでしょう。
ただし、一般職はデジタル化にともない、採用人数が減少している傾向があります。また、総合職に比べると収入が低いことも特徴です。
やめとくには惜しい?メガバンクへ就職するメリット
やめとけと言われるメガバンクですが、メガバンクへ就職すると、下記のようなメリットもあります。
メガバンクは大手企業で比較的経営が安定しているため、実はメリットも多いです。
ここでは、メガバンクで働くメリットを紹介します。
年収が高い
メガバンクへ就職するメリットの1つ目は、年収が高いことです。
メガバンクは金融の幅広い知識が必要となり、責任の大きい仕事であることから、給与水準が高い傾向があります。
とくに、総合職であれば、給与水準は高いです。
メガバンクとして挙げられる三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の平均年収は、806.8万円(平均年齢39歳)です(参照:日経転職版『銀行員の平均年収はいくら?年代別・男女別・地方銀行やメガバンクなど分類別にも解説』)。
一方、国税庁の『令和5年分民間給与実態統計調査』によると、職種を問わず日本全国で働く正社員の平均年収は約530万円(平均年齢47歳)であることから、メガバンクの給与水準は非常に高いと言えます。
安定して高い給与を得たい人には、メガバンクへの就職はメリットが大きいでしょう。
社会的信用が得られる
社会的信用が得られる点も、メガバンクへ就職するメリットです。
メガバンクのようにお金を扱う金融機関は、信用によって成り立っています。そのため、銀行で働いている人は誠実な人柄だと判断されることが多く、社会的信用が得やすい職業と言えるでしょう。
社会的信用が得られると、家が借りやすかったり、ローンが通りやすかったりといったメリットがあります。
また、メガバンクで働いている人は堅実な人、安定した仕事をしている人と見られやすく、交際相手の親族からもよい印象を持ってもらえることがあります。
金融知識が身に付く
メガバンクで働くメリットの1つには、金融知識が身に付く点もあります。
メガバンクで銀行員として働くためには、幅広い金融知識が必要です。
さまざまな部署を経験し、融資や投資などの知識を得ることで、将来のキャリアアップはもちろん、自らの生活に役立つ知識も身につけられます。
将来的に転職を考える際にも、金融知識が有利に働く仕事はたくさんあります。
同じ金融業界であれば、保険会社やファイナンスリースなどで即戦力として採用される可能性も高いです。
福利厚生が充実している
大手企業のため、福利厚生が充実しているという点も、メガバンクへ就職するメリットです。
メガバンクの業績は安定していることから、従業員への福利厚生を含め、働きやすい環境が整っています。
たとえば、家賃補助や財形貯蓄、寮や社宅の完備など、生活にかかる費用を抑える制度が整っていることが特徴です。
また、産休・育休・自宅勤務などの制度が整っていたり、託児所や学童保育にかかる費用の補助があったりするため、子育てをしながら長く働ける制度や仕組みも整っています。
安定した給料だけでなく福利厚生も充実しているため、プライベートも安心して過ごせるでしょう。
メガバンクへの就職に向いている人の特徴
メガバンクへの就職は、全ての人に「やめとけ」というものではありません。メガバンクで活躍するための資質を備えているなら、必ずしも就職を避ける必要はないでしょう。
下記に当てはまる人は、メガバンクへの就職が向いている可能性が高いです。
ここでは、メガバンクへの就職が向いている人の特徴を詳しく紹介します。自分に当てはまるかどうか確認してみましょう。
なお、自分に向いている職種や働き方がわからない場合は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に相談するのもオススメです。あなたの性格や思考をヒアリングした上で向いている企業や職種を紹介するので、就活に悩んでいる人はぜひ相談してください。
真面目な人
メガバンクで働くのが向いているのは、真面目な人です。メガバンクは大きな金額を取り扱う金融機関であるため、一つ一つの仕事に対して強い責任感が求められます。
個人や企業の大切なお金を扱う業務を行うため、メガバンクにはそれぞれ細かな業務上のルールがあります。それを順守して業務を遂行できる、真面目な性格の人がメガバンクに向いているといえるでしょう。
反対に、ルールを守ることが面倒くさいと感じたり、個人や企業に対しての対応を真摯に行えなかったりする人は、メガバンクでの仕事が向いていない可能性が高いです。
メガバンクには個人で行う仕事ももちろんありますが、チームで協力して進める仕事もたくさんあります。顧客だけではなく、周りからの厚い信用を得られる真面目な人であれば、職場で重宝されるでしょう。
コミュニケーション力が高い人
メガバンクでの仕事が向いているのは、コミュニケーション力が高い人です。メガバンクでは、どの仕事に就いたとしても、周りの人や顧客とコミュニケーションを取る機会があります。
たとえば窓口業務であれば、日々個人や企業担当者とのやりとりが発生します。個人営業では、相手のニーズをヒアリングし、適切な商品を提案したり、資金ニーズを提案したりといった業務が必要です。
また、メガバンクは組織が大きいので、社内の人とのやりとりも重要です。上司や同僚、関連部署との連携が円滑に進むように調整する力も求められます。
コミュニケーション力に優れた人は、チーム内外での信頼も得やすく、メガバンクでの業務に非常に向いているといえるでしょう。
それに加えて前述のように、メガバンクでは上司とよい関係を築けるかどうかが出世に影響しやすいです。
周りの人とよい関係性を築ける人や、顧客に信頼してもらえるコミュニケーションを築ける人なら、メガバンクで活躍していけるでしょう。
勉強が好きな人
勉強が好きな人は、メガバンクへの就職が向いています。
メガバンクには研修制度や自己啓発を促す制度が整っています。しかし、自主的に学ぶ姿勢がともなわなければ、自身の成長は期待できないでしょう。
幅広い金融知識を身につけるために資格取得を目指す人や、金融市場のトレンドを学び続ける努力ができる人は、メガバンクへ就職しても大きな成果を上げやすいといえます。
平日の仕事後や土日などの休日にも仕事のためにコツコツ努力することをいとわない人なら、メガバンクで必要な勉強も楽しめるはずです。
論理的思考ができる人
論理的思考ができる人も、メガバンクへの就職が向いています。
銀行員は金融取引や商品設計などの業務を進める中で、顧客や経営層にサービス内容などを説明する機会があります。
金融サービスの難しい内容を正しく伝えて理解してもらうには、筋道を立てて話を展開する論理的思考力が大切です。
相手の目線に合わせ、物事を論理的に考えて伝えられる人は、メガバンクでの仕事に向いているといえるでしょう。
もしも、ここまでに紹介した強みを持っているかどうかわからない場合は、自己分析が足りていない可能性が高いです。下記の資料で自己分析を行い、まずは自分についてしっかり理解しましょう。
【就活対策資料】
自己分析ワークシート
こんな人はやめとけ?メガバンクへの就職が向いていない人
メガバンクへの就職はやめとけと言われる人には、以下の特徴があります。
上記に当てはまる場合、メガバンクへの就職が向いていないかもしれません。
ここでは、メガバンクへの就職が向いていない人の特徴を詳しく解説するので、自分に当てはまるかどうか確認してみてください。
若いうちから出世したい人
若いうちから出世したいと考える人には、メガバンクへの就職が向いていない可能性があります。
『メガバンクへの就職はやめとけと言われる理由』でも述べたように、メガバンクは年功序列の考え方が残る傾向にあり、組織自体も大きいため、自分より上の世代の人がたくさんいます。そのため、20代のうちから責任のあるポジションにつくことは難しいです。
さまざまな経験を重ねて認められるようになれば出世のチャンスももちろんあるため、着実に努力したい人に向いているといえるでしょう。
古い考えを尊重できない人
古い考えを尊重できない人にも、メガバンクは向いていない可能性があります。
メガバンクには古い体質が少なからず残っており、革新的な考え方が歓迎される企業とは言いづらいです。改革を進めようとしても組織が大きいため、制度を変えるには時間がかかります。
組織の文化や考え方は、快適に働けるかどうかを左右します。文化や考え方が合わない場合は、就職をやめておいた方がよいでしょう。
メガバンクの社風や働き方が合うかわからない場合は、のちにお伝えする『メガバンクへの就職をやめとくべきか見極めるための行動』を参考にして確認してみてください。
メガバンクへの就職をやめとくべきか見極めるための行動
メガバンクへの就職はやめとけと言われたときは、以下の行動を実行してみましょう。
就職に迷ったときは、実際に企業の雰囲気を見たり、実際に働いている人の話を聞いたりすることで、メガバンクが自分にあった企業なのかを確認することが大切です。
ここでは、メガバンクへの就職を悩んだ際に試してみてほしい行動を詳しく紹介します。
それらの行動を試した結果、就職先を大幅に変更する必要性を感じた場合は、キャリチャンの就活支援サービス「出遅れ就活サポート」に相談してください。今からでも間にあう求人からあなたの個性を活かせる企業を探し出し、スピード内定をサポートします。
インターンシップに参加する
メガバンクへの就職をやめるか悩んだ際は、インターンシップに参加するとよいでしょう。
メガバンク3行は、インターンシップを実施しています。業界の雰囲気や各行の特徴を掴むためにも、インターンシップに参加するのがオススメです。
たとえば三菱UFJ銀行であれば、法人営業やカスタマーサービス、トレードビジネスなどの職種ごとにインターンシップを行っています。
実際の業務を想定して仕事の擬似体験を行ったり、行員との面談を行ったりして、業務の内容や銀行の雰囲気をつかむことができます。
メガバンクへのインターンシップに参加するためには選考をともなうことが多いため、早めに情報を確認し、選考対策を行いましょう。
メガバンクへの入社を志望している場合でも、他に気になる業界や企業があれば、積極的にインターンシップに参加してみてください。
さまざまな企業の業務や社風を体感することで、自分に合う企業がわかるようになるでしょう。
関連コラム
インターンシップとは?参加する意味や種類、メリットなどを解説
OB・OG訪問する
メガバンクへの就職を迷っている場合、OB・OG訪問を行うのもオススメです。
OB・OG訪問とは、志望する企業で働く先輩社員を訪ね、実際の業務や雰囲気について話を聞く機会です。
メガバンクに興味はあっても、実際にどんな働き方があるのか、デメリットがあるのかなどを理解できていない人も多いでしょう。この場合、OB・OG訪問でネット上ではわからない情報を得るとよいです。
OB・OG訪問の相手を探す場合は、学校の就職課やキャリアセンターなどに相談し、卒業生のデータを見て探してみてください。
また、サークルの先輩やアルバイト先など、自分の人脈から見つかるのであればその方法を取るのもオススメです。
OB・OG訪問では、先輩社員がどんな仕事をしているのか、どんな社風なのかなど、就活サイトではわからない情報を聞くと、入社後のイメージが湧きやすいでしょう。
メガバンクの業務の幅は多岐にわたるため、自分が希望している部署で働く人など、複数人に会って話を聞くのがオススメです。
「やめとけ」の対象外?メガバンク以外の金融業界 就職先
金融業界に興味がある人は、メガバンク以外の金融業界を目指すのも良いでしょう。メガバンク以外の金融業界には、以下の例が挙げられます。
同じ金融業界であっても、他の企業や職種では働き方や社風が異なります。メガバンクでの働き方が自分に合わないと感じた場合は、金融業界の他の企業や働き方も見てみましょう。
地方銀行
地方銀行は、主に地方に拠点を置く銀行のことです。北海道銀行、千葉銀行、横浜銀行などがその例で、地域に根ざしてサービスを提供しています。
地方銀行では、主に個人や企業に対しての預金や融資業務、為替業務などを行っています。
メガバンクよりもその地域のお店や企業とのやりとりができることが多く、自分が地域に貢献していると感じやすいでしょう。
また、地方銀行はメガバンクよりも小規模で全国に店舗を置いているわけではないため、県をまたいでの転勤などの機会は少ないです。
メガバンクの働き方が合わないと感じている場合でも、地方銀行であれば納得できる可能性があります。
一方で、年収や福利厚生はメガバンクに劣ることが多いです。メガバンクの方が仕事の規模や福利厚生が充実しているため、なぜ地方銀行を志望するのかを明確にするとよいでしょう。
【就活対策資料】
志望動機集~銀行編~
信託銀行
信託銀行は、銀行業務のほかに、個人や企業の財産を受託して管理・運用する信託業務や、不動産仲介や証券代行などの業務を行う企業のことです。
信託銀行は銀行業務と比較すると仕事の幅が広いため、提案できるサービスの幅が広いことが特徴です。
信託銀行には、三菱UFJ信託銀行や三井住友信託銀行、みずほ信託銀行など、メガバンクのグループ企業もあります。
信託銀行はメガバンクとは異なり、委託者の財産を管理・運用でき、長期にわたってお客様との関係を築けます。
また、扱う金額も大きく、お客様の人生を左右する資産運用に携われるため、達成感も味わえる仕事です。
ネット銀行
ネット銀行は、インターネットを通じて金融サービスを提供する銀行のことです。代表的なネット銀行には、楽天銀行・イオン銀行・住信SBIネット銀行などがあります。
ネット銀行は、パソコンやスマートフォンなど、通信環境があればどこでも金融取引ができる銀行です。手数料も安いため、利用しやすく近年人気があります。
ネット銀行での仕事は、メガバンクや地方銀行とは大きく異なります。窓口業務などがなく、ネットバンキングシステムの開発などが業務の中心になることが多いでしょう。
上記で紹介した通り、金融業界にはメガバンクのほかにもさまざまな企業があり、働き方が異なります。メガバンクへの就職はやめとけと言われて悩んだときは、他の企業についても調べてみるのがオススメです。
金融業界全般の仕事内容や向いている人の特徴が知りたい人は、以下のコラムもチェックしてみてください。
「メガバンクへの就職はやめとけ」は自分の適性で判断しよう
「メガバンクへの就職はやめとけ」と言われる理由には、人員の削減傾向が続いていたり、厳しい働き方が求められたりといったことが挙げられます。
一方で、メガバンクに就職すると幅広い金融知識を身につけられることや、大手企業のため、給与や福利厚生が充実しているなどのメリットもあります。
メガバンクへの就職を悩んだ場合には、インターンシップに参加したり、OB・OG訪問を行ったりして、自分に合っている企業かどうか慎重に検討するようにしましょう。
メガバンクに限らず、就職先に悩んだ際には、就活エージェントなど、就活のプロに相談するのがオススメです。
「就活相談サポート」に参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。