文系学生でもなれる!エンジニア就活に向けての対策4とポイント
2023年3月8日
エンジニア=理系のイメージがありますが、文系でもエンジニアとして就職できると知っていましたか?
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
知りませんでした。エンジニアの知識やスキルがない文系学生でもエンジニアとして就職できるんですか?
できます!知識やスキルがあった方が採用率は上がりますが、今の時代は未経験かつ文系学生でもエンジニアとして就職できます。
キャリアプランナー 平崎
就活生 Aさん
はじめて知りました!できれば具体的にどのように就活していけばいいのか、コツを知りたいです。
わかりました。ここでは「エンジニアの具体的な就活対策」や「エンジニアになるための準備・注意点」を紹介していきます。就活の参考にしてください。
キャリアプランナー 平崎
目次
エンジニアとはどういう仕事?
エンジニアとは、工学分野での技術職のことをいいます。
以下がエンジニアの代表的な職種です。
- システムエンジニア
- ITエンジニア
- インフラエンジニア
エンジニアに就く人は理系出身者が多く、理数系や高度な専門分野を学んだ人が多いです。電子器具・機械・自動車やプラント業なども、このようなエンジニアの人たちの技術によって、私たちの生活を支えています。
また、パソコンを操りプログラミングをこなしているイメージも強いのではないかと思います。
ここから、エンジニアにはどのようなものがあるのか、詳しくご紹介いたします。
エンジニアの職種
エンジニアの主な職種をご紹介していきます。どのような仕事があるのか、見ていきましょう。
SE(システムエンジニア)
システムエンジニアとは、コンピューターシステム開発の場面において設計から開発、テストまでを計画し進めていく仕事です。
主な仕事として、クライアントとの打ち合わせを通じてその要求をに応え、業務計画・業務内容を確定していくことです。
コンピューターネットワークの設計・構築・運用・保守を専門的に行うネットワークエンジニア、データベースの設計・運用・保守を行うデータベースエンジニア、Web上での使用に特化したシステムの設計・開発・運用・保守を行うWebエンジニアはSEから派生した仕事になります。
制御・組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアとは、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品や工場で使われている機械・車やロボットまで、産業用機器などに組み込まれている制御装置のファームウェアの設計・開発を行います。
最先端の機械や部品の開発なども手掛けることができるので、やりがいとしては大きいといえます。
また、スマートフォンに関しても外部アプリケーションだけでなく、バックライトの自動調節や電話をかける仕組みなどに制御・組み込みの技術が入っています。
プログラマ
プログラマとは、SEなどが作成した設計書を元に機能を実装していくエンジニアです。
プログラマはコンピューターを動かす「プログラム言語」を用いるため、このスキルの習得が必須となります。
ゲームやショッピングサイト、ルーターやモデムといったネットワーク機器をはじめとする通信関連のプログラムなどはプログラマがプログラミングして利用出来ているのです。
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システムエンジニアの仕事の4つの業務内容
それではエンジニアの具体的な仕事内容についてシステムエンジニアを例にご紹介いたします。
内容1:業務要件の洗い出し
システムエンジニアの仕事は、顧客の業務について理解し、問題点を洗い出すことから始まります。
他業種と大きく違うのは「顧客」が個人ではなく企業、そして大抵が他業種の会社という点です。
また必要な情報を現場の人たちから聞き出す必要があり、そのためには顧客のお客様とコミュニケーションを取る必要があります。
内容2:システム要件の構築
次にシステム側の立場に立ちシステムでお客様の要望を実現する方法について検討します。そのためにはまず情報を整理する必要があります。
つまり「お客様から聞いた業務の言葉」を「システムの言葉」に変換する作業で、変換し終わったらシステム構築に必要なものだけを選び出していきます。
そして、インプット、アウトプットを決めてそれを繋ぐシステムを構築していきます。ここでは分析力やIT関係の知識、根気が必要になってきます。
内容3:提案
最後にお客様に構築したシステムの提案をします。
顧客の要望を満たしているシステムであることの説明や、実現可能なシステムであることを理解してもらうために、分かりやすい言葉で、システムを導入するための費用を提示していきます。
したがって、提案にはプレゼンテーション能力が必要となります。
エンジニアに向いている人とは
就活において、どのような人がエンジニアに向いているのかを紹介していきます。
エンジニアに興味がある人は、自分は向いているのか項目を見ながらチェックしてみましょう。
特徴1:コミュニケーションを取るのが好きな人
エンジニアの仕事は意外にもコミュニケーション能力が必要とされます。お客様の要望を適切にくみ取る、同じプロジェクトに関わるエンジニアと上手く連携する、といったことが求められます。
したがって、相手の立場に立った対話や、調整・交渉能力が必要となります。
特徴2:技術分野の興味が強い
エンジニアは、主に工学系の技術に特化した分野なので、この分野に興味を持っていることが必須となります。また、プログラミングに関しても、全く興味がないとなると、今後厳しくなるでしょう。
自動車やロボットまで、日常生活に欠かせないものを製造していく業務に、関心を持っていれば、就活する際に、勉強も楽しくなっていくはずです。
特徴3:論理的な思考が得意な人
エンジニアの職には、論理的な思考が必須です。数学的な思考で商品を開発したり、データなどを作りさまざまな事に関して分析していきます。
また、お客様がエンジニアに求めているのは、エンジニアの力を活用することによる何らかの課題解決です。課題を解決するには、課題を様々な角度で捉えることが出来る論理的思考を身につけるのが望ましいでしょう。
つまり、課題を的確にとらえて解決策を考えられるエンジニアが重宝されます。
文系出身者が、エンジニアの就活を考えている場合、論理的な思考ができている人や、日頃からを訓練していくことが望ましいです。
文系学生のアピールポイントは文章力
数字の強い理系出身者が半数を占める中、文系学生の「文章力」という強みをアピールすることができます。
例えばプログラミングにおいて、プログラムの言語を並べて組み立てるという作業があるので、そこで今まで培ってきた文章スキルを活かすことができるのです。
また、面接時やエンジニアに求められるスキルに、コミュニケーション力をいうのがあります。業務上、正確な伝達やコミュニケーション能力が必須になるので、文系が特化しているスキルを就活の場でアピールすることができます。
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エンジニアの就活対策4
エンジニアの就活をしていく上で、注目してほしいポイントをご紹介いたします。
特に文系出身の就活生は、チェックしていきましょう。
対策1:企業研究
エンジニアに関わる仕事はIT一つに絞っても、会社によって強みがあります。Webサービスに特化しているのか、スマートフォンのアプリケーションに特化しているのかなど事前に把握しておきましょう。
また、IT企業では『ユーザー系か、メーカー系か。独立系か』、「Sler業界か、Web業界か、それ以外か」、「Slerであれば元請けか、一次請けか、それ以下か」なども調べるようにしましょう。
対策2:エントリーシートのポイント
- その業界を選んだ理由を明確にするための業界研究
- 仕事に役立つ自分の経験とそれから派生するキャリアプランの作成
- そのキャリアプランとその企業もその職種で経験できる仕事がマッチしているか
- その仕事で役立つ根拠が分かる文章か
- 仕事を通じて得たいことが明確でそれがその仕事で得られるか
ESを書く際には、上記のことを考えて書くようにしましょう。
対策3:エンジニアの面接
面接ではお客様、グループ内のエンジニアとのコミュニケーションが適切に取れるか確認します。そのため人当たりの良さや素直さ、人の話を聞く態度など他者と共同で仕事を行えるかを見ます。
そして、ある程度のスキルが必要になるため、特に新卒での面接は、今後の成長性が見込めるか、ポテンシャルの高いかを見ます。ポテンシャルを図る基準として、学生時代の行動力や論理的であったかをチェックされるでしょう。
対策4:インターンに参加する
インターンに参加するのも、エンジニア就活を成功するポイントです。できるだけ、長期インターン型の参加をオススメします。
実際の現場に飛び込むことにより、多くの経験やスキルを積むことができます。プログラミングにおいても、実践的な力をつけることができるはずです。
選考の際などに、他の文系学生の志望者に差をつけてアピールすることができるでしょう。
文系でもエンジニアになるための3つの準備
『パソコンに触れる機会が少なかったけどエンジニアになりたい』という文系の就活生もいると思います。そんな就活生はどうしたらいいのか、ご紹介いたします。
準備1:入社・就活時のプログラミングスキル
入社前のプログラミングスキルは絶対に必須ではありませんが、就活がスタートする前からプログラミングを学んでおくことが、望ましいです。
文系出身者であっても、そこでこの業界に対する熱意や志望意識を、採用担当者も感じることができます。
また、入社してから覚えるとなると、時間もかかってしまいます。いまでは、プログラミングの入門本や、WEBによる講座なども開講されているので、日頃から学べるチャンスが多くあります。
もしエンジニアを志望しているのであれば基礎知識だけでも知っておくようにしましょう。
準備2:エンジニアになりたい明確な理由
現在文系学生のエンジニアを志望数は年々増えてきています。しかし、面接官の中には「なぜ文系学生がエンジニアを目指したの?」と思う人がおり、面接で問われる場合があります。
そのような問いに答えられるように、・チームでのものづくりに興味があるから「IT業界はこれからも成長していくと思うから「などの理由を答えられるようにしましょう。
そして「なぜエンジニアなのか」「なぜその会社なのか」をも考えておくようにしましょう。
準備3:図式の仕組みを理解しておく
設計などの部門のエンジニア志望の場合、図形や図式に強くなくてはいけません。
文系学生にはあまり馴染みがないかもしれませんが、就活のうちから図形に慣れておくことや、独学などで仕組みについて一通り書いてある本を読んだり、理解を深めておくことが大事だといえます。
面接などでもそのような意識を認めてもらうことがある他、実際に入社してからも、すんなりと業務に就くことができるでしょう。
文系学生がエンジニアを目指す注意点
文系学生が就職しにくいエンジニア業もあることを理解しておきましょう。
努力とエンジニアになるという意志があれば、文系学生でもこの職業の門は開かれていますが、バイオや化学系・電子系を設計する職種などは、理系の大学・大学院からの高度な専門技術者でなければ、難しいといえます。
したがって、文系学生がエンジニアの就活をする際、選択の幅は限定されやすいということを、事前に理解していく必要があります。
おわりに
エンジニアはパソコンに一人で向き合って作業するイメージが強いですが、実はコミュニケーション能力が重視される仕事です。
上記の仕事以外にもあらゆる分野でエンジニアは活躍しています。エンジニアの仕事は私たちの生活に必要な部分を担っています。そのようなやりがいを感じる仕事に就きたい人にとっては、エンジニアは一つの選択肢だと思います。
文系学生がエンジニアを目指すには、さまざまなハードルを超えなければなりません。そのハードルの一つ一つが高く、人一倍の努力が必要になります。
しかし、コミュニケーション能力や論理的思考力といった文系学生だからこその強みはエンジニアでも活かすことができます。エンジニアになるためには何をすべきか、面接でどのように答えるべきかを準備しておきましょう。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。