エントリーシート(ES)は手書きすべき?形式の選び方と工夫

 2025年9月30日

就活生 Bさん

エントリーシートを作成するにあたって気になるのが、手書きで提出したほうがいいのでしょうか。あえて手書きにする意図や、手書きでないといけない理由があるのかなど、気になっています。

たしかに気になりますよね。手書きESには企業が込めた意図がありますし、形式の選び方を間違えると印象に影響することもあるんですよ。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

そうなんです。どんなときに手書きを選ぶべきか、その判断基準もよくわからなくて。

わかりました。今回は、手書きESが求められる理由や提出形式の選び方、綺麗に仕上げるコツまで、ポイントを押さえて丁寧に解説していきますね。

キャリアアドバイザー 平崎

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目次

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  1. ESのデジタル化が進む背景
  2. 手書きのES(エントリーシート)が求められにくくなった理由

手書きのES(エントリーシート)は時代遅れなのか

手書きのES(エントリーシート)は時代遅れなのか

ここでは、手書きのESが「古い」とされる背景と、実際に企業がどう受け止めているかを以下の2点から整理します。

ここで紹介する内容を参考に、エントリーシートの形式選択に役立ててください

ESのデジタル化が進む背景

エントリーシートの提出方法は、急速にデジタル化が進んでいます。理由は、企業側の管理効率が向上するためです。

Web上での提出なら応募者情報の一括管理がしやすく、採用担当者も判別に困ることがありません。とくに大手企業や新卒採用の応募者数が多い企業では、紙ベースの受付は手間がかかるため、効率面から避けられる傾向にあります。

このような事情から、Web提出がスタンダードとなりつつあるのが現状です。

手書きのES(エントリーシート)が求められにくくなった理由

近年では、手書き形式のESは採用の現場であまり求められなくなってきています。背景にあるのは、読みづらさや修正のしにくさといった課題です。

手書きではインクのにじみや筆圧のムラが発生しやすく、企業側が読む際の負担にもつながります。また、記入ミスをしても修正液の使用はNGであり、最初から書き直さなければなりません。

こうした要素が重なり、ESにおける手書きは必須条件ではなくなりつつあります。こうした要素が重なり、ESにおける手書きは必須条件ではなくなりつつあります。

手書きかデジタルか|エントリーシートの形式はどう選ぶ?

手書きかデジタルか|エントリーシートの形式はどう選ぶ?

ここでは、ES作成にあたって手書きとパソコンのどちらを選ぶべきか、判断の軸となる3つの視点を紹介します。

ここで解説する内容を読むことで、自分に合ったESの提出形式を選べるようになるでしょう。

ESの作成方法に関しては、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を活用してみてください。紹介した求人ごとに評価されやすくなるESの知識を提供します。

企業からの指示を最優先にする

ESの提出形式を決定する際は、企業側からの指定を最優先しましょう。なぜなら、指定された方法に従うこと自体がビジネスマナーの一環とされるためです。

特に指定がない場合は、企業の公式サイトや採用実績から過去の提出例を確認して参考にするのが良いでしょう。

ESの形式は「自由」とされていても、企業が求める基準を読み取る姿勢が評価につながります。

業界別の傾向を把握する

ESの提出方法には、業界ごとの明確な傾向があります。理由は、業界の文化や価値観が、書類へのこだわり方に反映されているためです。

たとえば、公務員・金融・メーカーなどの保守的な業界では、手書きが誠実さの表現として歓迎される傾向があります。反対に、IT・Web・クリエイティブ系の企業では、デジタルスキルの観点からPC提出が基本とされているケースが多いでしょう。

業界特性を知っておくことで、採用側の期待を踏まえた適切な形式でESを提出できます。

自己表現と相性で選ぶ

ESの形式を選ぶ際には、自身の強みをどう表現したいかも大切な要素になります。なぜなら、提出方法によって伝わりやすい印象が異なるためです。

美しい文字や丁寧な筆跡に自信がある場合は、手書きで温かみや誠実さを演出できます。視認性や整然としたレイアウトを重視するなら、パソコン入力のほうが適しているでしょう。

ES作成時は自分の個性や志望先の特徴をふまえて、より効果的に伝えられる形式を選ぶことが重要です。

キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」を併用することで、ESの内容と相違ない面接での受け答えができるようになります。求人の紹介や志望動機のブラッシュアップにも役立つので、ぜひ利用を検討してみてください。

PC提出でも気をつけたいこと

PCで作成したESを提出する場合も、細かな点に注意を払う必要があります。形式の整っていないファイルやミスのある提出方法は、内容以前にマイナスの印象を与えるリスクがあるためです。

たとえば、フォントは明朝体やゴシック体など視認性の高い書体を選び、行間は読みやすさを意識して調整することが求められます。

提出形式がPCでも、読み手への配慮や形式の正確さが評価につながる点を押さえておきましょう。

企業がES(エントリーシート)で見る3つのポイント

企業がES(エントリーシート)で見る3つのポイント

ここでは、企業がESを通じてどのような点を重視しているか、採用担当者の評価視点を3つに分けて解説します。

ここで紹介する内容を、企業目線でESの精度を上げるために役立ててください

志望度・熱意

企業はESを通じて、応募者の志望度や本気度を見極めようとしています。理由は、志望企業に対して真剣に向き合っているかどうかが、選考通過率に大きく影響するためです。

たとえば、企業の理念や事業内容を踏まえたうえで、自分の経験や関心とどのように結びつくかを明確に示しているESは、他の応募者との差別化につながります。

文字量や表現内容の丁寧さから、どれだけ本気で取り組んだかが自然と読み取られるため、説得力のある構成を心がけてください。

文章力

ESでは、文章力の有無も選考基準とされています。企業で働くうえでの思考力や伝達力を、文章から読み取ろうとする傾向があるためです。

たとえば「結論→理由→具体例→再主張」という流れで論理的に組み立てられているESは、読み手にとって理解しやすく印象も良くなります。

誤字脱字や語尾の曖昧さも評価に影響するため、提出前には細部まで注意を払い、推敲を重ねる姿勢が重視されるでしょう。誤字脱字や語尾の曖昧さも評価に影響するため、提出前には細部まで注意を払い、推敲を重ねる姿勢が重視されるでしょう。

基本的なビジネスマナー

ESの内容に加えて、提出方法や書類の形式にもビジネスマナーが問われます。ビジネスマナーの基本を守れるかどうかで、社会人としての資質が判断されるためです。

たとえば、以下の点が確認されます。

  • 字の大きさや行間が適切に整えられているか
  • インクのかすれやにじみがないか
  • 誤記への対応が雑でないか

形式の丁寧さや提出マナーに配慮することで、内容以外の面からも評価を高められるでしょう。

手書きES(エントリーシート)の基本ルールとマナー

手書きES(エントリーシート)の基本ルールとマナー

ここでは、手書きでESを作成・提出する際に押さえるべき基本ルールを3つに分けて紹介します。

ここで解説する内容を読むことで、失礼のないESを作成・提出できるようになるでしょう。

以下コラムでは、ESの基本的な書き方について解説しているので、あわせて参考にしてください。

また、キャリチャンで提供している履歴書・ES作成マニュアルも並行して活用してみてください。

黒のボールペンを使用する理由

ESを手書きで記入する際は、黒のボールペンを使用することが基本となります。理由は、公的な書類において黒インクが正式な記載手段とされているためです。

たとえば、青インクやカラーペンを使うと読みにくさや印象の軽さを与える可能性があり、採用担当者の受け取り方に悪影響を与えかねません。

公式な書類として認識されるESにおいては、安定した黒インクで丁寧に記入することが評価を得る前提条件です。

修正時の対応ルール

手書きのESで記入ミスをした場合は、修正テープや修正液を使わずに書き直す必要があります。消した痕跡が残ると、書類としての信用性が損なわれるためです。

漢字や数字の誤記を修正テープで消して書き直した場合、見た目の印象が悪くなり、丁寧さや誠実さに疑問を持たれます。

記載内容だけでなく、記入方法や修正対応の姿勢からも人物像が見られている点を意識しましょう。

提出用封筒・宛名の書き方

ESを郵送する場合は、封筒や宛名の書き方にも注意が求められます。封筒の体裁が、応募者の社会人意識を示す指標とされるからです。

封筒の表面には宛先、裏面には差出人を縦書きで記載し、読みやすく整えましょう。また、A4サイズのESを折らずに入れる角形2号封筒を使い、封筒の中には添え状を同封すると丁寧な印象を与えられます。

ESの内容だけでなく、提出方法の細部にも注意を払うことで、マナー意識の高さを評価されやすくなるでしょう。

手書きのES(エントリーシート)を綺麗に仕上げる3つのテクニック

手書きのES(エントリーシート)を綺麗に仕上げる3つのテクニック

ここでは、手書きでESを仕上げる際に印象を高めるための具体的な工夫を3つの視点から紹介します。

ここで紹介する内容を、ESの仕上がり改善に役立ててください。

罫線や下書きを活用する

手書きのESでは、罫線入りのシートや鉛筆による下書きを活用しましょう。文字の並びや配置が整い、読みやすさに直結するためです。

事前に罫線を引いた用紙を用意したり、定規と鉛筆でうっすらとガイドを入れたりすることで、文字の高さや行の揃い方が安定します。

見た目の整ったESは、内容以上に第一印象を良くする要素として重視されるため、手間を惜しまない工夫が高評価につながります。

文字サイズを均一に保つ

ESの読みやすさを確保するためには、文字サイズの均一性が重要です。大きすぎる文字や小さすぎる文字は、視認性を下げる原因となります。

用紙全体のバランスを考慮して文字サイズを一定に保つことで、読み手に好印象を与えられるでしょう。

整った文字配置は見栄えだけの問題ではなく、丁寧さや計画性のある人物としての印象づけに貢献します。

書く姿勢と道具に気をつける

丁寧な手書き文字を実現するためには、姿勢と筆記具の選び方にも注意しましょう。姿勢や使用道具の違いが筆圧・文字の崩れ・インクのにじみに直結するためです。

紙の上に手を置く位置を工夫するだけでも、文字が手にこすれて汚れるのを防止できます。また、にじみにくいインクのボールペンを選ぶことも大切です。

環境や筆記具に配慮する姿勢は、最終的な書類の印象だけでなく、書き手の意識の高さとして評価につながります。

手書きES(エントリーシート)に多い書き間違え・空欄の対処法

手書きES(エントリーシート)に多い書き間違え・空欄の対処法

ここでは、手書きでESを記入する際に発生しやすい空欄や誤字脱字への正しい対処法を3つの視点から解説します。

ここで紹介する内容をもとに、ES提出前のミス対策を万全にしましょう。

空欄の正しい処理法

ESの項目に空欄ができてしまう場合、見た目や意図が不明瞭になることを避ける処理が必要です。空白があると「書き忘れ」や「意欲の低さ」と誤解される可能性があります。

たとえば、該当事項がない場合は斜線を入れて、あえて空欄にしている意図を示しましょう。

どの項目も空けずに丁寧に埋める意識が、誠実さと意欲の両方を評価につなげるうえで重要です。

誤字脱字をしたときの対応

手書きでESを作成する際に誤字や脱字が生じた場合は、基本的に1から書き直す必要があります。修正液や二重線での訂正が、社会人としてのマナーに反するという意見があるためです。

提出前に必ず下書きを行い、文面や表現を整えてから清書に入ることで、書き直しのリスクを最小限に抑えられるでしょう。

小さなミスにも妥協しない姿勢がES全体の完成度を高め、選考の印象にも直結します。小さなミスにも妥協しない姿勢がES全体の完成度を高め、選考の印象にも直結します。

予備を複数印刷

手書き用のESを記入する際は、あらかじめ予備を複数枚用意しておきましょう。途中で書き損じたときに、すぐ書き直せる環境が精神的な余裕につながるためです。

複数枚の原本を準備しておくことで、万が一の失敗時にも冷静に対応できるでしょう。なお、間違えた際はコピーでの差し替えではなく、必ず新しい用紙に再記入することがマナーです。

安心して記入に集中できるよう、余裕を持った準備体制を整えることが、完成度の高いES作成につながります。

手書きのES(エントリーシート)提出直前に確認すべきポイント

手書きのES(エントリーシート)提出直前に確認すべきポイント

ここでは、ESを提出する直前に見落としやすい確認事項を、以下2つの観点から解説します。

ここで解説する内容を読むことで、提出前の段階でESの精度をより高められるでしょう。

誤字脱字・漢字間違いのチェック

ESを提出する直前は文章の内容だけでなく、表記の正確さを徹底的に見直す必要があります。些細な漢字の誤りや敬称の間違いが、基本的なリテラシーの欠如と受け取られることがあるためです。

企業名や担当者名などの固有名詞に誤字があると、企業研究の不十分さや配慮不足と判断される恐れがあります。

最終確認の時間を確保することで、選考での信頼獲得につながるでしょう。

封筒・添え状の確認

ESは書類そのものの完成度だけでなく、封筒や添え状の整備まで含めて評価されます。書類全体の体裁が丁寧であるかどうかが、応募者の基本姿勢を測る材料になるためです。

たとえば、封筒の宛名は縦書きで丁寧に記入することが求められます。添え状には日付の記載や署名があるかをチェックし、書き忘れがないかを見直しましょう。

ESを入れる封筒にもしっかり目を向けることで、一般的なビジネスマナーが備わっていると証明できます。

手書きのES(エントリーシート)を添削してもらうには

手書きのES(エントリーシート)を添削してもらうには

ここでは、ESをより完成度の高い内容に仕上げるために効果的な添削依頼先を3つにわけて紹介します。

ここで解説する内容を読むことで、ESを客観的な視点で改善する方法を理解できるでしょう。

以下コラムでは、ESを添削してくれるサービスを紹介しているので、あわせて参考にしてください。

就活エージェントを活用する

ESの添削を受ける手段として、就活エージェントの活用が推奨されます。プロのキャリアアドバイザーから、無料で具体的なアドバイスが得られるためです。

志望業界や職種に応じた表現や構成の工夫など、評価につながる改善点を提示してもらえます。

質の高いフィードバックを得たい場合は、就活エージェントを積極的に活用してみてください。

ESの添削も含めたアドバイスを受けたい場合は、キャリチャンの「就活相談サポート」がおすすめです。キャリアアドバイザーから求人の紹介や就活の成功につながるES添削が受けられます。

大学のキャリアセンターを利用する

大学のキャリアセンターも、ES添削の信頼できる相談先に挙げられます。大学側が就活支援を目的とした専門窓口として、履歴書やESの内容を一貫してサポートしているためです。

大学によっては学内のOB・OGネットワークや企業とのつながりを活かし、志望業界に合わせた的確なアドバイスを提供しています。

定期的に予約を取って相談することで、客観的な評価を踏まえたESの精度向上が期待できるでしょう。

先輩・OBから実務的な助言をもらう

ESの表現や方向性を現場目線で見直すためには、先輩やOBへの相談も有効です。実際に選考を通過した経験を持つ相手であれば、具体的かつ実務的なアドバイスが得られるでしょう。

たとえば、選考で落とされやすいパターンや過去の失敗談なども共有してもらえることが多く、実践的な改善に直結するでしょう。

ゼミの先輩やインターン先で出会った社会人に添削をお願いすることで、よりリアルな評価基準に沿ったブラッシュアップが可能です。

手書きES(エントリーシート)のマナーと書き方を確認しよう

手書きでESを提出する場面では、書類の丁寧さや提出形式のルールが評価に直結します。企業からの指定がある場合は必ず従い、ボールペンの種類や修正方法、封筒の扱いに至るまで正しいマナーを守ることが重要です。

また、綺麗に仕上げる工夫や誤字脱字への対応も、印象を左右する大きな要素となります。仕上げ前には第三者の添削も活用し、自信を持って提出できる内容に整えましょう。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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