「インターンは本選考で有利になる」という噂の真相をプロが解説!

 2024年8月23日

就活生 Bさん

インターンに参加すれば、本選考で有利になるって本当ですか?

うーん…ちょっと違いますね。「インターンに参加すれば、本選考で有利になる可能性がある」という言い方が正しいでしょう。

キャリアアドバイザー 平崎

就活生 Bさん

え?どう違うんですか??

それを理解するには、インターン経験が本選考にどう影響するのかを知る必要がありますね。

今回はそれも含めて「インターンに参加すれば本選考で有利になる」という噂の真相について紹介します。ぜひ参考にしてください!

キャリアアドバイザー 平崎

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インターンは本選考で有利になるって本当?

インターンは本選考で有利になるって本当?

インターンに参加すれば本選考で有利になるという噂は、当たらずとも遠からずといえます。インターンに参加すれば必ず本選考で有利になるのではなく、有利になる可能性があるというのが正しいです。

なぜなら、企業が評価するのはインターン中に発揮した就活生の人柄や資質、インターンを通して学んだスキルや知識などだからです。

文部科学省・厚生労働省・経済産業省の三省合意による『インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方』が改正され、インターンで得た学生の情報を採用活動に利用することが公認となりました。そのため企業はインターンを通して学生を見極め、優秀な人材を早期に囲い込んでおこうとしています。

つまり、単にインターンに参加したという事実そのものが本選考で有利に働くのではなくて、インターンを通して優秀だと判断されれば本選考で有利になるわけです。逆にインターン中での評価が著しく低ければ、本選考で不利になることもありえます。

ですから、重要なのはただインターンに参加することではなくて、インターンで高評価を得られるように行動することです。

とはいえインターンへの参加経験が影響するのは、そのインターン先の本選考だけとは限りません。インターン中の振る舞いを知らなくても、インターンに参加しようと考えた意欲的な姿勢や、インターン中に深めた業界理解などを、多少なりとも評価してくれる企業がある可能性はあります。

インターンへの参加経験が具体的に本選考へどう有利に働く可能性があるのかは、次の章で詳しく解説していきます。

インターンが有利になる内容と影響しやすい企業の特徴

具体的に有利になる内容と影響しやすい企業の特徴

インターンへの参加が本選考で有利になる可能性があるといっても、具体的にどう本選考で有利になるのか知らない学生も多いですよね。

ここからは具体的な内容と、本選考で影響されやすい企業の特徴と合わせて解説します。

特別選考枠によって通過率が上がる

インターンを通してあなたの実力やスキルなどを評価されれば、「特別選考枠」がもらえる可能性があります。特別選考枠とは、説明会参加や書類選考の免除、企業によっては一次面接免除でOKという条件のもと、本選考が受けられる制度です。

特別選考枠は主にインターンを通して出されることが多いです。企業側は「条件良くするから本選考を受けにきてほしい」と、優秀な学生を確保するための手段として利用しています。

学生にとっては書類選考免除などといった条件は嬉しいものですし、本選考突破率が高いのも確かです。特別選考枠がもらえれば、インターンに参加することで本選考で有利になった、ということになります。

インターンでの経験が本選考に影響を与える

インターンに参加することで、企業や業界に対する理解を深めることができたり、実務を通してスキルアップすることができます。そして、こうした実績が面接で評価される対象となるため、本選考で有利に働くことがあるのです。

インターン参加によって企業や業界への理解が深まり、業務に直結するようなスキルが身につけば、企業にとって“欲しい人材”になることができます。理解が深ければ「熱意がある」と評価されたり、一定の技術があれば「即戦力になる」と判断されたりというのが具体例です。

また、インターン先の本選考だけでなく、他企業の本選考でも「実務経験がある」「業界に対しての知識が豊富」と評価されるため、有利に働くことがあります。

しかしこれは、ただインターンに参加しているだけでは意味がありません。インターンを通して学んだことや得たものなどをしっかりと伝えることで初めて評価されるので、インターンに参加する際は何を吸収したいのかを考えながら行動しましょう。

インターンで実力を評価される自信がない就活生は、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」を利用してください。プロのキャリアアドバイザーがあなたにオススメのインターン先を紹介し、活躍できるようサポートします。

実力を評価されれば「その場内定」もありえる!

長期間に渡って開催されるインターンでは、実務を通して能力やスキルを評価され、今後の可能性や期待を見込めると判断されれば、その場で内定がもらえることも十分にあります。

インターン制度の改正で認められたのはあくまでインターンで得た情報を3月以降の本選考に利用することですが、実務を通して即戦力になると照明できているなら、こっそり内定を打診する企業が出ても不思議はありません。

また、その場で内定がもらえなくても、「最終面接だけでいいよ」など、特別選考枠に近い条件のもと、本選考へと進める可能性もあります。これは実力を見せつけられる長期インターンならではのメリットですし、本選考で有利になる大きな理由の一つです。

もちろん、長期的なインターンでなくとも実務経験ができる内容であれば、このように評価されることはあります。また、何度もインターンへ参加していればその姿勢を評価され、内定へとつながることもあります。

ですから、積極的にインターンへ参加し、自分のスキルを積極的にアピールしていきましょう。そうすれば“内定”へと直結することもあるかもしれません。

中小・ベンチャー企業が影響しやすい

大手企業や有名企業などでもインターンが本選考に影響しやすいですが、中でも「中小企業」「ベンチャー企業」は特に影響しやすいです。

その最大の理由として、中小企業やベンチャー企業では若手の人材を積極的に採用していることから、優秀な学生を何としてでも確保したいと考えているからです。

中小企業やベンチャー企業は大手企業に比べて人気がないですし、会社の知名度が低いので、なかなか本選考だけでは優秀な学生が集まりません。

そのため中小企業やベンチャー企業は積極的にインターンを開催し、早期から優秀な学生と接触できる機会を設けている傾向にあります。そしてそこで見つけた優秀な学生に「特別選考枠」を提示し、企業へと囲い込むのです。

そうすることで企業側は学生の確保に成功しますし、学生も選考で有利になるというメリットを獲得できる仕組みです。

そのため、もしインターンからの内定を狙っている場合は、中小企業やベンチャー企業のインターンに参加するとよいかもしれません。特に自分の能力やスキルを見せつけることができる「長期インターン」がオススメです。

インターン経験で本選考を有利にするためにすべきこと

本選考で有利になるためにすべきこと

基本的にインターンに参加すれば、様々な形から本選考に有利になる傾向がありますが、だからといってただ参加しているだけでは意味がありません。

多く集まる大手企業では、ただ参加しているだけでは存在がかき消されてしまいますし、実務を経験できるインターンでも能力をアピールできなければ評価されることはありません。

そうならないためにも、本選考で有利になるためにしっかりと対策をしていきましょう。

参加する目的を明確にする

まずはどのインターンに参加するにしろ、しっかりと参加する目的を明確にすることが大切です。なんのためにそのインターンに参加するのか、どんなことを学びたいと思っているのかなどを明確にしておきます。

目的がはっきりしていればその目的のためにどう行動すればいいのか、どのような観点から話を聞けばいいのかなどを知れて、効率よく必要な情報を得やすくなるからです。

そしてこのような姿勢を企業は評価します。実際に多くのことを吸収できる人は自己成長につながることから、自分自身の価値を上げることができるため、企業にとって魅力的な学生になることができるのです。

そのため、選考で有利になるためにはまず、インターンに参加する目的を明確にし、自分の価値を上げるための対策をしてください。そうすれば後から必ず結果はついてきます。

とはいえ、「就活を始めたばかりで、インターンに参加する目的を企業にどうアピールすればいいのかわからない」という学生もいるかもしれません。そういう学生には、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。

プロのキャリアアドバイザーが、一人ひとりに合ったインターン先を紹介し、的確なアピール方法をマンツーマンでアドバイスします。インターンからの早期内定を目指したい人は、ぜひ活用してください。

積極的に行動・発言する

インターンに参加したら積極的に行動・発言をしましょう。人が多く集まる大手企業では何もしていないと存在がかき消されてしまいますし、人が少ないインターンでも消極的な態度は悪い意味で目立ちます。

また、そもそもインターンは企業や業界など、社会についての情報を得られる貴重な場です。そんな貴重な機会に、自ら情報を吸収しようとしないのは非常にもったいないことです。

それにインターン先には自分が目指している業界や企業の人たちがいます。自分が目指す方向にいる社員とせっかく接触できるのですから、積極的に話を聞きにいかないのはもったいないです。

先ほどの目的と同様に、自らの自己成長を図れば、必ず企業からも評価されますし、結果として本選考で有利に働くことになります。ですから、事前に聞きたいことをまとめておいたり、実務を経験するうえでも指示を待つのではなく自分から聞きに行きましょう。

社会人としてのマナーを守る

清潔感のある身だしなみ、挨拶、敬語、ハキハキと話す、笑顔などといった社会人として守るべきマナーをしっかりと守ってください。これらはできて当たり前のことです。

しかし残念ながら、これらができていない就活生がたくさんいます。これらのマナーが守れていないと、インターンで評価されることはなく、本選考でも有利になることはありません。また、インターンに参加する際の選考にすら通らないでしょう。

それぐらい身だしなみを整えることや、笑顔で接することは重要です。意外と対策をしている人が少ないことですが、これらをチェックしている企業はとても多いので、今のうちにしっかりと対策をしておきましょう。

インターンに参加して本選考を有利に進めよう

インターンに参加することで、本選考で有利になることはあります。有利になる内容はそれぞれですが、どれも自分が評価されることによってもたらす結果です。そのため、インターンを通して積極的に自分をアピールし、欲しいと思われる人材になれるよう対策をしていきましょう。

また、25卒から、これまで名目上禁止されてきた採用直結型インターンが公式に認められたため、これまで以上にインターンが本選考に影響を与える可能性が高くなりました。

もし、具体的にどう対策していけばいいのかわからないという人や、インターンに関する悩みや不安を抱えている人はぜひキャリチャンに頼って下さい。

キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」では、インターンを成功させるためのサポートから、本選考までのフォローを行っています。どんなに小さな悩みにも寄り添い、最後までサポートし続けるのが特徴です。

また、インターンに参加してみたい学生に向けて、インターン先の紹介もしています。利用は無料なので、ぜひ参加してみてください。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。

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