インターンシップの始め方は?必要な準備や参加方法を手順に沿って解説

 2024年8月6日

今は大学3年生ですよね。インターンシップに参加する予定はありますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Bさん

どこかに行きたいと思ってるんですが、正直どうやって始めたらいいのかよくわかっていません。

確かにインターンシップの始め方がわからないまま、二の足を踏んでしまう学生は多いと思います。でもインターンシップは今後の就活をスムーズに進めるために重要ですから、なるべく早めに取り組んでいきたいですね。

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Bさん

そうですよね。まずは、何から手をつけたらいいんでしょうか?

では、今回はインターンシップの始め方を手順に沿って解説します。そもそもインターンシップにどんな種類があるかも合わせて説明するので、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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始める前に知っておこう!そもそもインターンシップとは

インターンシップとは?

インターンシップとは、企業が学生のために実務や研修などのプログラムをもとに就業体験を提供する制度です。

2023年度から『インターンシップの推進に当たっての基本的考え方』が改正され、制度上は学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組み(以下、キャリア形成支援)のうちいくつかの指定要件を満たす2種類のみがインターンシップと呼ばれることになりました。要件を満たさないものは、単なるキャリア形成支援に分類されます。

    【キャリア形成支援の種類】

  • 汎用的能力・専門型インターンシップ
    大学3年生以上を対象としたインターンシップ。必ず就業体験が実施され、就業前後には社員からフィードバックがもらえます。期間は、汎用的能力型インターンシップが5日間以上、専門型インターンシップが2週間以上です。
  • 高度専門型インターンシップ
    大学院生を対象としたインターンシップ。主な内容は大学院での専門分野の知識をもとにした研究や就業となります。期間は2ヶ月以上。(現行の「ジョブ型研究インターンシップ」の場合。「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターンシップ」は未定)
  • オープンカンパニー
    大学・大学院の全学年を対象としたイベント。企業の事業や業務説明だけでなく、現場社員やOBOGの講演会、交流会、職場見学などイベントごとにさまざまな内容があります。期間は半日から1日程度。
  • キャリア教育
    大学・大学院生の全学年を対象としたイベント。オープンカンパニーとは異なり、就業体験を伴うイベントもあります。期間はプログラムによってさまざまです。

インターンシップとその他のキャリア形成支援の最も大きな違いは、参加できる対象学年と、期間中に得た学生の情報を採用選考に利用できるかどうかです。

しかし、現在オープンカンパニーやキャリア教育に分類されているタイプのキャリア形成支援も、制度改正前はインターンシップと呼ばれていました。そのため、現在もその違いを明確に区分しておらず、オープンカンパニーやキャリア教育に該当するプログラムがインターンシップとして募集されている事例もあるので注意が必要です。

これからインターンシップを始める人は自身の目的を明確にし、自分に合ったプログラムを選べるようにしましょう。

インターンシップ選びに迷ったら、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」に参加するのもオススメです。プロのキャリアアドバイザーがあなたの希望をじっくり聞いて、最適なインターンシップを紹介します。

インターンシップを始める時期

インターンシップを始める時期

インターンシップはそれぞれ実施時期が異なるため、自分がいつから参加を始めたいのかも考えておく必要があります。インターンシップを含むキャリア形成支援の開催時期は以下のとおりです。

【キャリア形成支援の実施時期】

  • 汎用的能力・専門型インターンシップ
    多くは授業期間外の長期休暇で開催。大学の夏休みに合わせて6月~9月ごろ開催されるインターンシップはサマーインターンシップ、冬休み・春休みに合わせて開催されるインターンシップはウィンターインターンシップと呼ばれます。サマーインターンシップに参加する場合は、大学3年の春ごろから準備を始めるのがオススメです。
  • 高度専門型インターンシップ
    開催時期は博士の場合は通年、修士の場合は今のところ未定です。これから具体的な開催時期が決まる可能性があるので、参加を考えている大学院生は随時確認しましょう。
  • オープンカンパニー
    通年で開催されます。また、学業との両立に配慮して、時期を平日の夜間や週末、長期休暇中に設定したり、オンラインで開催したりと、形態も含めプログラムによってさまざまです。事前に参加したいイベントの時期を確認する必要があります。
  • キャリア教育
    オープンカンパニー同様、通年で開催されます。就業体験を伴うイベントは選考が設けられている可能性もあるので、開催時期の1ヶ月前には準備を開始するとよいでしょう。

近年はインターンシップに参加するにも選考が設けられていることが多いため、どのインターンシップに参加するにしろ、早めの準備が必要です。具体的にどのような準備をしていけばいいのかは、次項より解説します。

インターンシップの時期についてもっと詳しく知りたい人は、下記のコラムも参照してください。

インターンシップを始める上で必要な準備のやり方

インターンシップを始める上で必要な準備

インターンシップに参加するためには、早めに万全な準備をしておく必要があります。これらはどのインターンシップ参加においても必要な準備となりますので、しっかりと確認しておきましょう。

  1. 自己分析をする
  2. スケジュール調整をする
  3. インターンシップの参加目的を明確にする
  4. スーツなどを揃える

1.自己分析をする

インターンシップ先を探し始める前に、まずは「自己分析」が必要になります。自分がどんな就職先を目指すのか考え、参加すべきインターンシップの候補をある程度まで絞るためです。

自己分析のやり方がわからない人は、下記のワークシートを活用してください。

2.スケジュール調整をする

自己分析の次に必要なのは、「スケジュール調整」です。インターンシップは1日で完結するものもあれば、1年以上の長期にわたって実施されるものもあります。

あなたは学生なので、授業にバイトに遊びにと忙しいでしょう。無理のない範囲で参加できるものはどれなのかを考え、スケジュールを調整してください。

3.インターンシップの参加目的を明確にする

インターンシップに参加するうえでは「参加目的」を明確にしておく必要があります。どんなインターンシップに参加するにしろ、なぜ参加するのか、参加することによって何を得たいのかといった目的が明確でないと、時間を無駄にしかねません。

目的の定め方がわからない人は、下記のコラムを参考にしてください。

4.スーツなどを揃える

最後に、インターンシップ参加のために必要なグッズをそろえていきます。スーツ、カバン、靴などの身だしなみグッズをはじめ、ノートや筆記用具なども欠かせません。

これらの事前準備を済ませたらいよいよインターンシップへの参加です。具体的にどう始めていくのか、次項より確認していきましょう。

インターンシップの始め方を手順に沿って解説

インターンシップの始め方を手順に沿って解説

インターンシップの種類や参加時期、事前準備について理解を深めたら次は実際にインターンシップに参加するための手順について確認していきましょう。

ここではインターンシップの始め方を手順に沿って解説していきます。それぞれの具体的な方法やポイントを解説しているので、しっかりチェックしていきましょう。

手順1:参加するインターンシップの条件を決める

まずは、どのようなインターンシップに参加したいのか条件の検討・決定を行います。

先ほどの事前準備より、自己分析からどんな就職を目指すのか、どんなインターンシップに参加すべきなのかを考えているはずです。また、インターンシップで何を学び、何を得たいのかといった参加目的も明確にしていると思います。それらを達成できるインターンシップは何かを探していきましょう。

最近ではインターンシップ開催が当たり前となっていますので、各企業が積極的に取り入れていることから、非常にたくさんのインターシップが存在しています。特に夏、冬には一時的に膨大な数のインターンシップが登場するでしょう。

一見選び放題にも感じるかもしれませんが、インターシップは自分のためになるものに参加しなければ意味がありません。そのため、自分の目的を達成できるものを探す必要があります。

様々な種類が存在するインターンシップの中から、自分の目的が果たせるインターンシップの内容やベストな期間をしっかりと考えていきましょう。「人気だから」という理由ではなく、「自分にとって必要なインターンシップ」に参加することが大切です。

手順2:インターンシップを探す

手順1より、参加すべきインターンシップを決めたら次は、その内容に当てはまるインターンシップを具体的に探していきます。数あるインターンシップから自分の合うものを探していくためにも、探し方をしっかりと覚えておきましょう。

インターンシップを探すための手段は下記のとおりです。

  • 就活総合ナビサイト
    「リクナビ」や「マイナビ」などといった就活総合ナビサイトから探す方法です。他にも「ゼロワンインターン」や「インターンシップガイド」などといったインターンシップに特化したサイトもあります。
  • 企業ホームページ
    興味のある企業がある場合には直接的に企業のホームページを確認します。ナビサイトへの掲載にはお金がかかるため、企業HPにしか掲載していないという場合もあります。気になるものがある場合には必ずチェックしましょう。
  • 大学のキャリアセンターや就職課
    大学のキャリアセンターや就職課からインターンシップに関する情報を入手する方法です。その学校だけに特別に届く情報などもありますので、ぜひ一度訪れてみてください。
  • 就活エージェント
    就活エージェントからインターンシップに関する情報を入手する方法です。条件に当てはまるインターンシップや、一緒に参加すべきインターンシップを探してくれます。

一番のオススメは「就活エージェント」です。就活エージェントなら自分の希望を伝えさえすれば、条件に当てはまるものを就活エージェントが探しだし紹介してくれるため、探す手間が省けます。

また、参加すべきインターンシップがわからない場合には一緒に考え、探しだしてくれるため、非常に心強いです。

キャリチャンでも、インターンシップの紹介から、あなたが参加すべきインターンシップを一緒に探すための就活支援サービス「就活相談サポート」を開催しています。

インターンシップに限らず、就活全般のサポートを行っており、あなたが満足いく企業への入社までフォローするサービスです。頼りになるキャリアアドバイザーがあなたを待ってます。完全無料ですので、ぜひ気楽に参加してください。

また、インターンシップを探していく際には「実施期間」「開催日時」もしっかりチェックしておきましょう。事前準備でもお話ししたように、スケジュールの都合をしっかりと考えたうえでインターンシップを探していきます。

手順3:インターンシップ申し込み

参加するインターンシップを見つけたら次は申し込みです。申し込み方法はインターン情報が載っている媒体からで、大学のキャリアセンターや就活エージェントの場合には申し込みをお願いする形となります。企業HPの場合は直接応募します。

インターンシップを申し込む際に注意したいのが、「申し込みの締切日」です。締切日は各社によって異なりますから、必ずチェックし、申し忘れのないようにしてください。

特にサマーインターンシップやウィンターインターンシップなど、一斉に開催するからと締切日も同じだと勘違いしている人がいるかもしれません。しかし、これらも各社によって異なりますので、必ずチェックする必要があります。

基本的に締切日はサマーインターンシップで夏前、ウィンターインターンシップで冬前となります。人気の高いものには応募も殺到しますので、応募開始日もしっかりとチェックしておきましょう。

手順4:インターンシップ選考対策

インターンシップに申し込んだら次は「インターンシップ選考」の対策を行います。最近では、インターンシップに参加する前に「選考」を設ける企業が多いです。特に人気があるインターンシップでは、本選考よりも倍率が高くなるといわれています。

選考では、前もって「面接あり」などと記載している場合もあれば、特に記載もないままいきなり筆記試験を行うといった場合もありますので、事前の対策が欠かせません。

インターンシップ選考は主に「ES」「筆記試験」「面接」から行われます。それぞれの対策法を下記から確認していきましょう。

  • ES
    字が綺麗なのが大前提です。志望動機にはインターンシップを通してどんなことを学びたいのかを”具体的“に書きます。自己PRには自分のスキルをどう活かせるのかを書きましょう。
  • 筆記試験
    「SPI」を中心に対策します。SPIは問題の傾向を掴み、素早く回答していくことがポイントとなるため、繰り返し問題を解いていきましょう。問題の傾向を掴むため、対策本は1冊で十分です。
  • 面接
    普段から緊張感を持って練習を行い、面接の場に慣れるようにします。本番では身だしなみを整え、大きな声でハキハキと話しましょう。“このインターンシップではなくてはならない理由”をハッキリと伝え、熱意をアピールします。

インターンシップ選考では、「インターンシップを通して学びたいこと」「このインターンシップでなくてはならない理由」が明確でないと受かることはありません。

自分の思いはこれまでの手順で固まっていると思いますので、それらの思いを伝えられるよう、インターンシップ先の企業や業界についての理解を深めるようにしましょう。

また、インターンシップには、面接に通らなければ参加できないものもあります。そのため、大学3年生のうちから面接対策をしておかなければいけません。

キャリチャンの 就活支援サービス「就活相談サポート」では、ES選考が厳しくないインターンシップや筆記試験を行わないインターンシップ、面接対策ができていない人でも受かりやすいインターンシップなど、あなたの対策状況に応じたインターンシップを紹介することも可能です。

選考に向けたアドバイスも無料で受けられるので、インターンシップ選考への自信がない人はぜひ利用してください。

手順5:インターンシップ参加

選考を突破したらいよいよインターンシップに参加です。インターンシップを始める際、自分の進みたい方向性から「何を学びたいのか」「何を得たいのか」を考えていると思います。それらの目的を達成すべく、自主的に行動するようにしてください。

インターンシップは確かに様々なことを吸収できる場ですが、自らが動かないと“自分に必要なもの”を得ることはできません。せっかく自分に当てはまるインターンシップに参加できても、何も得ることができなければそれは時間の無駄になってしまいます。

ですから、そのようなことがないよう、自主的に行動し、たくさんのことを吸収しましょう。指示を待つのではなく自ら聞きに行き、わからないことがあればすぐに質問をして問題を解消することが大切です。

そうすることでより多くのことを学ぶことができ、自分が参加すべき目的も達成できるでしょう。そしてこの経験は今後の就活で活躍するだけでなく、社会人になってからも重宝されます。

インターンシップの始め方はしっかりとした下準備から

インターンシップを始める上では必要な準備がたくさんありますし、これらの準備がしっかりと整っていないと有意義なインターンシップに参加することはできません。

また、インターンシップの始め方をしっかり把握していないとスタートに乗り遅れてしまい、自分が参加したいと思ったインターンシップに参加できないことも十分にありえます。

ですから、このようなことがないよう、早い段階から下準備を行い、参加すべきインターンシップを探すための地盤が固まったら正しい始め方でインターンシップを始めていきましょう。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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