インターンに参加したけど雑用が多すぎる!雑用が多かった時の対処法

 2023年11月15日

インターンに応募したいと思っても、雑用ばかり押し付けられそうで不安じゃないですか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

不安です。企業の雰囲気を知るためにインターンに参加したいんですけど、先輩の体験談やネットの情報では掃除や電話対応ばかりだと聞くので、応募できずにいます。

インターン=雑用といった意見は多いですよね。ただ最近は、学生でも希望の職種に合った業務を任せてくれる企業も多いですよ。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Aさん

そうなんですね。できればインターンの実態を詳しく教えてほしいです。

わかりました。ここではインターンの内容や実態について紹介していきます。あわせて雑用ばかりのインターンに参加してしまったときの対処法も紹介していくので、一緒に見ていきましょう。

キャリアアドバイザー 岡田

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インターンとは

インターンとは

インターンとは、インターンシップ(internship)の略称で、学生が一定期間企業で就業体験をすることをいいます。就業体験といっても「企業で働くとはどんなことか」を知るためのものなので、形態は企業によって様々です。

近年ではインターンに参加する学生が増えたこともあり、就活同様にインターンにも選考がある企業が多く存在するので、申し込めば必ず参加できるというわけではないようです。

2022年度まで、インターンは「1dayインターン」「短期インターン」「長期インターン」の三種類に分類されていました。しかし、2023年度から「インターンの推進に当たっての基本的考え方」が改正されたことで、これらの区分が変更されます。

その結果、以前の3種類のインターンは「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組み(以下、キャリア形成支援)」という新たな枠組みに組み込まれました。その中で、大学3年生以上、かつ5日以上の就業体験を伴う「汎用的能力・専門型インターン」と「高度専門型インターン」の2つが、新たにインターンと定義されます

一方で、残り2つの「オープンカンパニー」と「キャリア教育」というイベントは、インターンではなく単なるキャリア形成支援として分類されました。

雑用はインターン本来の目的ではない

インターンの目的

学生がインターンに参加する目的は、「企業の雰囲気を知る」「自分自身の適性を知る」「業界研究」「企業研究」など様々です。学生生活では体験できない実務を通して、自分自身の成長がインターンの最大の目的だと言えます。

また、アルバイトとインターンは同じでは?という意見がありますが、アルバイトとインターンでは何を得るかという目的に大きな違いがあります。アルバイトはマニュアル等を覚え「収入」を得ることが目的ですが、インターンは実務を通して「自身の成長」を得ることが最大の目的です。

そのため、短期的なインターンでは学生に対して無給で実施している企業がほとんどです。働くというイメージがつきやすいインターンですが、学生自ら学びにいくというスタンスがインターン本来の存在意義です。

就活のためにインターンに参加したいけど、業務内容や実態が掴めなくて応募できずにいませんか?インターンの参加に悩んでいる人は、キャリチャン.で開催している無料の就活支援サービス「就活相談会」を活用してください。

1対1での相談に対応しており、就活はもちろんインターンの相談も可能です。zoomでのオンライン面談も実施しているので、ぜひ参加してみましょう。

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インターンの種類・内容

インターンの種類・内容

現在、インターンは「汎用的能力・専門型インターン」と「高度専門型インターン」の2種類があります。

汎用的能力・専門型インターン

汎用的能力・専門型インターンは、学生の基本的な能力を生かす「汎用的能力活用型インターン」と、学生の専門性を生かす「専門活用型インターン」の2つの総称です。前者は5日間以上、後者は2週間以上の期間が設けられています。

汎用的能力・専門活用型インターンの参加対象は大学3年生以上です。インターンの主な内容は業務同行を始めとした就業体験や、参加者とのディスカッション、社員からのフィードバックなどとなっています。

このプログラムの特徴は就業体験が必ずあることです。2023年度からインターンと定義されるための指定要件の1つに、「就業体験を最低5日に渡って設ける」という決まりができました。それに加えて、参加した学生の情報を本選考に利用することも正式に認められたため、企業は学生が実際に勤務している様子から採用のための材料を得ることができます。

高度専門型インターン

高度専門型インターンは参加した学生の専門研究分野において、企業での実務や研究に携わるインターンです。参加対象は主に大学院生となっており、現在理系の博士課程が対象の「ジョブ型研究インターン」が開催されています。文系の修士課程が対象の「高度な専門性を重視した修士課程学生向けインターン」はまだ検討段階です。

高度専門型インターンの主な内容は大学院での専門分野の知識をもとにした研究や就業です。大学院と連携しているプログラムのため、授業の一環として行われており、インターン終了後に一定の評価を得られると単位がもらえるという仕組みになっています。

このプログラムの特徴は、最低でも2ヶ月間と長期間実施される点です。また、基本的に参加することで給料がもらえる「有給インターン」であるため、参加対象が大学院生であるという点を除けば、以前の長期インターンと似たような内容になります。

インターンは雑用が多いって本当?

インターンは雑用が多いって本当?

インターンに満足しているという意見も多く聞かれ、一概にインターンで雑用をやらされる企業が多いとは言い切れませんが、そのような企業が多数存在していることは事実です。

インターンは学生のうちに企業での就業体験やセミナーなどを通して業界研究や企業研究を進めるための制度で、学生にとって価値があるものでなければなりません。

主な不満として挙げられているものをご紹介します。

  • 会社説明会のようでなにかにチャレンジできるインターンが少ない
  • 報酬がない
  • 職場体験というより雑務をやらされる
  • 交通費を出してもらえない
  • 社員との交流がほとんどない

上記の不満の内容を見てみると、企業側が就業体験という本来のインターンの目的を見失ってしまっていることが原因と考えられます。掃除やコピーをとるなど、誰でもできるが面倒な雑用をやってくれる安い労働力を得たいためだけにインターンを募集しているような悪質な企業も存在しています。

そういった企業に限って給与の支払いがないなど、いわゆる「ブラックインターン」が横行しているのです。インターンでの学生の立ち位置はどうしても企業より下になってしまいます。

企業側はその立場をうまく使い、学生に圧力をかけて支配しようとします。 たとえインターンでも正社員と同様、またはそれ以上の過酷な仕事をやらされれば、それは労働とみなされ賃金も発生します。そもそも雑用や過酷な労働だけではインターンの本来の目的を果たせていません。

しかし、企業側も何も知らない学生にいきなり責任ある仕事を任せるわけにもいかないので、インターンを通して学生に成長がなければそれは良いインターンとは言えません。いざ参加したら今後に役立つような仕事は一切させてもらえず雑用ばかり、こんなインターンでは参加する意味がありません。

インターンが終わった時に学生自身が何かを得られたという実感があってこそインターンの価値が生まれるのです。企業側も本来的な意味からインターンを募集するのであれば、その仕事内容を明確にして、インターンで体験する仕事を通して、将来のキャリアに役立つような環境を提供することが必要です。

インターン=雑用といったイメージのせいで、インターンに応募できずにいませんか?インターンの参加で悩んでいる人は、キャリチャン.で開催している無料の就活支援サービス「就活相談会」を活用してください。

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利用者の声

参加したインターンが雑用ばかりだった時の対処法

参加したインターンが雑用ばかりだった時の対処法

参加したインターンが雑用ばかりだった時の一番良い対処法は、勇気をもって見切りをつけて辞めることです。 「せっかく選考が通ったインターンだから」「始めてからすぐに辞めてしまうのは申し訳ない」などの理由で一度始めたインターンを途中で辞めるというのは抵抗があるかもしれません。

しかし、インターンで雑用ばかりをやらせるような企業にそもそも入社するべきではありません。 そのような企業は早めに見切りをつけて辞めてしまうのが今後の自分にとっても必ずプラスになります。

誰しも悪質なインターンには参加したくないと思いますが、インターンにエントリーした段階で見分けるのは難しいでしょう。実際に良くないインターンに参加してしまった際の対処法も労働法の知識などが不可欠です。

わからない際は労働相談窓口などの専門家に相談してみるのもひとつの方法です。企業の言うことすべてを受け入れるのではなく、賃金の支払われ方や正しい辞め方などを知っておき、ブラックインターンの被害にあわないように準備しておくことが重要です。

インターンを単なる雑用で終わらせないために

近年では内定に近づくためなど就活の一部になっているインターンですが、インターンを通しての学生自身の成長が何よりも最優先事項です。内定をもらいたいという学生の心理を逆手にとり、過酷な労働や雑用ばかりを押し付け、その上給料の支払いが全くないなど悪質なインターンも中にはあります。

企業側ももう一度インターンの存在意義を見つめ直し、学生の成長に繋がるような内容への改善が必要だと思いますが、学生自身もこのインターンは本当に自分のためになるのかということを再確認して、時には思い切って辞めるということも大切になります。すべては自分に合った、自分が成長できる企業に就職するためです。

就活が終わった時に「あの時のインターンで成長できたからこそ、今の自分がある」と思えるようなインターンに参加できるようにエントリーの段階から心がけてみましょう。

質問に答える時のポイントと注意点をしっかりと抑えれば相手に好印象を与えることができます。また、面接練習を行い、実際の雰囲気を味わいながら質問に答えられるようにしておくと、どのような質問にも冷静に答えることができるでしょう。

キャリチャンでは面接練習ができる就活支援サービス「面接サポート」を開催しています。面接が苦手な人・面接経験が浅い人に向けた企業紹介のほか、幅広い面接対策をサポートしているので、ぜひ利用してみてください。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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