コロナが原因で内定がもらえないは言い訳に過ぎない?23卒就活の実態とは
2022年3月24日
厳しいのは分かっていたけど、思っているよりもずっと苦戦していませんか?
今世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは就活市場においても大きな影響を及ぼし、23卒の就活においても大きな問題となっています。
もともと就活ルールが廃止され、そしてコロナ禍による不安定な状況から全体的に早期化されていることもあり、この時期にすでに最終面接を経験している人も多くいることでしょう。
しかしやっぱり厳しかったコロナの壁。コロナのせいで思うように就活ができないだけでなく、なかなか内定がもらえないと悩んでいることでしょう。
ただ、その内定がもらえないの、本当に“コロナのせい”なのでしょうか?確かにコロナによって厳しい就活となっていますが、それだけが原因で内定がもらえないのか…?
今回キャリチャンではそんなコロナのせいで内定がもらえないと悩む人に向けて、“コロナと内定との関係性”について解説しています。本当にコロナが原因で内定がもらえないのか?そもそも今は内定がもらいにくい状況にあるのか?そんな疑問を解決していきますので、ぜひ最後までご覧ください!
コロナによって内定がもらいにくい状況なのか?
コロナによって厳しい就活となった1つ上の先輩たち。そんな21卒を見てきた23卒の就活生は不安でいっぱいだったと思いますし、すでに「内定がもらえない」と悩んでいる人もいることでしょう。
しかし、そもそも今はコロナによって内定がもらいにくい状況なのでしょうか?ここではそんな、コロナによって内定がもらいにくい状況なのかどうか、その新卒について解説しています。
コロナによって内定がもらいにくい状況ではない!
結論から申し上げますと、23卒の就活はコロナによって内定がもらいにくい状況ではありません。正確にいうと、例年とは異なった就活には違いないですが、内定そのものは出ることから、内定がもらいにくい状況ではないということです。
コロナ禍によって業績が厳しくなった企業も多くありますが、反対にコロナ禍によって業績が伸びた企業や、インフラなどのコロナの影響をあまり受けない企業もありますから採用活動自体が停止したわけではありません。
そのため、内定がもらえる状況には変わりありませんし、コロナだから内定がもらえないというのは言い訳に過ぎませんので、これまで内定がもらえなかった人はコロナ以外に原因があることを知る必要があるでしょう。
採用枠が減少しているのは確か
コロナ禍の就活でも内定がもらえることには変わりありませんが、全体的に採用枠が例年よりも少なっていることには間違いありません。そのため、企業選びに制限がかかってしまったり、志望企業への入社が狭き門になってしまう可能性があります。
しかし、だからといって内定がもらいにくいわけではありません。なぜならコロナで厳しいという条件は皆同じですし、採用枠が少なくても内定を獲得できている人がいるからです。つまり、コロナのせいで内定がもらえないというのはただの言い訳に過ぎないのです。
ですから、少ない採用枠においても自分が選ばれる人間になるための対策が必要となりますし、このようなコロナ禍における就活事情をしっかりと把握する必要があるでしょう。そしてコロナを言い訳にせず、内定がもらえない根本的な問題をしっかりと明確にしなくてはなりません。
コロナ関係なし?内定がもらえない理由とは
コロナによって例年よりも厳しい状況になっていることには間違いありませんが、だからといって内定がもらいにくいというわけではありません。実際にコロナ禍でも内定を獲得している人は多いわけですから、「コロナだから内定がもらえない」という言い訳はできないのです。
では、なぜあなたには内定がないのでしょうか?ここではそんな内定がもらえない理由について解説します。“本当に全くコロナは関係ないのか?”そんな疑問も解消します。
コロナが直接的に関係する要因はあるのか?
厳しい状況だとはいえますが、コロナによって内定がもらいにくい状況ではないことから、内定がもらえないのをコロナのせいにすることはできません。なぜなら内定がもらえない原因はコロナ以外の部分あるからです。
しかし、だからといってコロナが直接的に関係することで内定がもらえない場合もないわけではありません。というのも、コロナによる影響は“企業側の事情”に大きく左右されるからです。
具体的にいうと、コロナによって業績が悪化してしまうとたとえ選考途中でも採用を取りやめてしまう場合があるということです。採用活動を取りやめてしまったり、一時的に停止してしまうと内定がもらえなかったり、就活のリズムが崩れてしまったりすることから、結果的にコロナのせいで内定がもらえないことがあるわけです。
しかしこればかりは企業側の事情になりますから学生側はどうすることもできませんし、コロナ禍において就活をするということは、そのような事態も起こりうるということを頭に入れておかなくてはならないでしょう。
ただ、繰り返しになりますがこのような事態が起こりうることや環境の厳しさは皆同じわけですから、内定がもらえないほとんどの原因は“自分”にあることを忘れてはいけません。
原因1:企業選びを失敗している
企業側の事情によって、結果的にコロナが原因で内定がもらえない場合もありますが、基本的には“自分”の問題によって内定がもらえません。そしてその原因としてまず挙げられるのが、企業選びに失敗していることです。
就活は学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいます。そのため、お互いにとって相性がよい、お互いが必要と判断されないと内定には結び付かないのです。
つまり、これまで内定がもらえなかったということは自分に合った企業を選べていなかったということです。いくら企業に対する熱意があっても企業側があなたを求めていなければ内定には結び付きませんし、自分のスキルや強みを活かせない企業では相性の良さを証明できません。
そしてあなたは企業との相性を図れていなかったということで企業選びに失敗し、内定に結びつかなかったというわけです。これは自分への理解不足や企業研究不足によって就活軸が不明確であることが大きな要因とされています。
原因2:基本的な就活対策ができていない
就活選びに失敗していることのほかにも、基本的な就活対策ができていない場合も内定はもらえません。ESや面接対策はもちろん、基本的なマナーや正しい敬語などをしっかり身に付けられていないと「やる気がない」「熱意を感じない」と判断されてしまうのです。
就活は学生にとって今後の人生を左右するほど重大な決断の場であり、企業側にとっても企業の将来がかかった人材確保になりますから、やる気の感じられない学生をわざわざ採用することもありません。就活はお互いが本気で向き合えていないといけないのです。
企業選びに失敗しているのも自己分析や企業研究不足が理由で、それらも“就活対策不足”として認識されますし、企業側の事情を把握していない、コロナだからと逃げ腰になっているようではいつまで経っても内定をもらうことはないでしょう。
理由3:コロナを理由にしてちゃんと就活に向き合っていない
コロナを理由に就活にちゃんと向き合えていないことも内定がもらえない原因の1つとなります。「コロナだからどうせうまくいかない」「コロナだから思うように動けない」などと、何かにつけてコロナを理由に失敗と向き合わない、就活を真面目にやらないことで内定を遠ざけています。
何度もお話ししているように、採用枠が少なく不安定な就活状況はみんな同じです。内定がもらえる条件もみんな同じなのです。それなのに初めからコロナを理由に真剣に取り組まなければ当然結果はついてきません。
また、「コロナだから」という消極的な態度の人に対して企業は「何か都合の悪いことがあればなんでも周りのせいにする人」と認識してしまうため、悪い印象を植え付けてしまうこととなります。
みんな厳しいのは同じ。その中でどれだけ真剣に向き合い、自分のために行動できるのかがこのコロナ禍において需要なこととなるのです。言い訳する人は自分の選択に対しても後々文句を言いかねませんし、それは自分のためにもなりませんので、今一度コロナ禍における自分の就活に対する思いや考えを見つめ直してみましょう。
コロナに負けずに内定を獲得するための秘訣
コロナ禍においても内定がもらいにくいということはありません。しかし厳しい環境であることには間違いないことから、内定がもらえるかどうかは自分の行動次第によるのです。ではコロナ禍において就活を成功させるためにはどうすればいいのか。
ここではそんなコロナに負けずに内定を獲得する秘訣をご紹介します。厳しい就活には間違いないが、条件はみんな同じです。その中でどう就活と向き合うかが重要となりますので、その向き合い方についてしっかりとチェックしていきましょう。
コロナ禍における就活状況を常に把握しておく
23卒として就活をしていく以上、必ず意識してほしいのが常に就活状況を把握しておくことです。23卒の就活はコロナによる影響を大きく受けていますし、その影響から直接的に内定が獲得できない場合もありますから、常に新しい情報を得続けなければならないのです。
具体的には、今採用活動を行っている企業や採用枠、そしてそれら企業はなぜコロナ禍においても採用ができるのかなどをチェックしていきましょう。もともとコロナの影響を受けない企業なのか、もしくはコロナと上手に付き合い、経営状況を立て直せているのかなど、企業の事情を把握しておくことで、今後の採用状況などを把握できます。
また気になる企業の情報だけでなく、同業他社の採用・経営状況や、コロナ禍でも伸びている企業はないか、またその伸びている企業の共通点は何かなどもしっかりと把握しておきましょう。
内定がもらえない原因でもお話ししているように、コロナを理由にしている人は現実に目を向けず、情報を得ようとしないその消極的な姿勢が内定を遠ざけているわけですから、コロナにおける影響や厳しさとちゃんと向き合い、情報を得ることが23卒として就活を行ううえでは大切なこととなります。
コロナ禍でも内定を出す企業はありますが、採用枠の変動や企業の偏りなどから内定獲得が難しくなる場合もありますから、いかに情報を集められるかがカギとなりますので、様々なツールを用いり、企業や社会全体のコロナへの影響をしっかりと確認しましょう。
就活軸を見直し、内定がもらいやすい企業を狙う
コロナ禍で就活を成功させるためには、確実に内定を獲得していくためにも、“内定がもらいやすい企業を狙う”ことが大切です。内定がもらいやすい企業とは、人手が足りないブラック企業などではなく、自分との相性が良い企業のことです。
つまり自分の強みを存分に発揮することができ、自分を求めている企業を選ぶのです。内定は自分と企業の双方とで相性が良いと判断されないと結びつきません。ですから、はじめから内定に結びつきやすい企業=自分と企業との相性が良い企業を選べばいいというわけです。
そのためにもまずは自分自身の企業への適性や求めるものを見直す必要があります。自己分析を行い、自分の強みを改めて明確にしたうえで、どのような業界や企業で活かせるのかを考えます。そして自分が企業や働き方に求める条件と合わせて就活軸を見直していきましょう。
また、企業との相性を図っていくためにも業界や企業研究も欠かせません。しっかりと業界や企業の理解を深め、どのような人材を求めているのか、どのようなスキルを発揮できるのかを考えながら相性がよく、そして就活軸に当てはまる企業へと積極的にエントリーしていきましょう。
行動量を落とさず、積極的に就活を行う
コロナ禍における就活は全体的に不安定ですので、行動量を落とさず積極的に行動していくことがとても重要になります。最近は企業もコロナと上手に付き合えるようになってきたためだいぶ減りましたが、それでもまだまだ突然採用を取りやめたり、内定を取り消したりする事態がありますから、内定が獲得できるうちに積極的に行動しておくことが大切なのです。
それにもともと内定がもらえなかったのにはコロナ以外の“自分自身の問題”もあるわけですから、それらを解消するために就活力そのものの向上を図る必要があります。
そしてそのために重要なのが経験を積むことです。場数を踏んで経験を積めば就活の雰囲気に慣れることができ、また緊張感のある場でも自分の力を発揮しやすくなるのです。そしてその経験が力となりますし、内定に結びつけばそれが自信にもつながり、次に活かせます。
確かに模擬面接や練習なども大切ではありますが、やはり効率的に力をつけていくためには実践が一番有効的ですし、常に就活と触れ合うことでコロナ禍における状況も把握できるため一石二鳥です。
ただし、数打ちゃ当たるで行動してはいけません。何度もお話ししているように内定はお互いにとって相性が良いと判断されないと提示されることはありませんから、相性も図らず適当に受けていても内定はもらえず時間を無駄にするばかりなのです。
ですから、前述よりしっかりと定めた就活軸を元に、受かりやすい企業を受けていきましょう。また受かりやすい企業のほかにも同業他社など、自分に必要な情報が得られるであろう企業へのエントリーも有効的です。
就活エージェントを頼り、プロのサポートを受ける
コロナ禍における就活を成功させるために欠かせない存在が就活エージェントです。就活エージェントは就活全般をサポートしてくれる人で、23卒の就活においては必要不可欠な存在なのです。
コロナ禍でも内定がもらいにくいというわけではありませんが、これまでの就活とは異なり、全体的に不安定であることから難しい就活になることには間違いありません。そのため、やり方次第では思うように就活ができず、いつまで経っても内定がもらえないこともあるのです。
しかし就活エージェントを頼れば、コロナ禍における就活を全て把握した情報網からあなたに必要な情報を教えてくれますし、内定獲得のためのサポートをしてくれるため非常に心強いです。もはや23卒の就活においては就活エージェントの利用は必須といえるほどでしょう。
キャリチャンでもコロナ禍で厳しい就活状況の中から納得のいく内定獲得を目指すためのサポートを行うイベント「就活相談サポート」を開催しています。企業紹介や情報提供はもちろん、就活軸の見直しや弱点解消のためのサポートなども行っています。
「コロナで思うように就活ができない」「内定がもらえない」と悩む方はぜひとも気楽にご参加ください!
おわりに
なかなか内定がもらえないと「コロナのせいだ…。」と考えてしまいますよね。しかし実際にはコロナだからといって内定がもらいにくいわけではないですし、実際に内定をもらっている人はたくさんいます。
反対に厳しい環境なのは皆同じですから、その中で自分だけが内定をもらえないのは“自分自身の問題”が大きく関わってくるのです。それを知らずに「コロナだから」と言い訳ばかりしているようだと、いつまで経っても内定を獲得することはできないでしょう。
ですから、コロナのせいにするのではなく自分の問題やこれまでの就活への向き合い方を見直してみましょう。自分自身が変われば内定は必ずゲットできます。
もう一度言いますが、コロナ禍で厳しい状況なのはみんな一緒です。その中でどう対処していくかで「内定がもらえる人」「内定がもらえない人」と振り分けられますから、内定がもらえる人になれるよう、しっかりと対策していきましょう。
就活相談サポートに参加しよう!
この記事の監修者
岡田 章吾
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。
就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。