「3年後の自分」を考える方法とは?例文や面接での注意点も紹介

 2024年4月26日

面接お疲れ様でした!浮かない表情をしていますが、どうしました?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

面接で3年後の自分について聞かれたんですが、うまく答えられなかったんです。将来についてあまり考えていませんでした。

なるほど。入社後にやりたい仕事は思い浮かびますか?

キャリアアドバイザー 廣瀬

就活生 Aさん

職種への憧れはあるんですが、具体的にどんな仕事をするのかまではあまり理解していないんです。だからキャリアプランもイメージできなくて…。

まずは仕事への理解を深める必要がありますね!このコラムでは、3年後の自分についての考え方や伝えるためのポイントを紹介してるので、参考にしてみてください。

キャリアアドバイザー 廣瀬

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目次

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  1. 学生の理想が叶えられるか確認するため
  2. 志望度を確かめるため
  3. 自社のニーズとマッチするか確認するため
  1. 活躍する人材になっていること
  2. 後輩の教育をすること
  3. 離職しないこと

ESや面接で3年後の自分について聞かれる理由

ESや面接で3年後の自分について聞かれる理由

就活のエントリーシート(ES)や面接では、3年後の自分について聞かれることがあります。学生のうちは、社会人になってどんな仕事をしているか予想するのが難しいので、何を答えればよいかわからないかもしれません。

「3年後の自分」について質問する企業側の意図は、下記の3つです。

3年後の自分について聞かれる理由を知っておくと、意図にあった回答を考えやすくなるでしょう。ここでは、企業が3年後の自分について質問する理由について詳しく説明します。

学生の理想が叶えられるか確認するため

企業は面接で3年後の自分について聞くことで、学生の理想が自社で叶えられるかを確かめています。企業は採用・不採用を判断する材料として、その人が自社に入社した場合に理想のキャリアを描けるかどうかも考慮に入れているわけです。

社員が入社後にやりがいを持って仕事をしてくれれば、業績を上げることも期待でき、結果として企業も社員も幸せになれます。しかし、学生が理想としている未来が自社では実現できない場合は、やりがいを持って働き続けることが難しいと判断され、採用を見送る可能性があるのです。

たとえば、3年後も営業職を続けていたいと思っている人が、ジョブローテーションで事務職や企画職も経験してほしいと思っている企業を受けたとします。その場合、企業と就活生の希望が異なるため、入社後しばらく経つとモチベーションが下がる可能性が高いです。早期退職につながるリスクもあるため、企業は採用を控えるかもしれません。

ただし、就活生の将来的な希望は、入社後の配属先や教育方針の参考にしている場合があります。自分が入社後に配属されたい部署ややりたい仕事がある場合は、正直に伝えるとよいでしょう。

志望度を確かめるため

就活生に「3年後の自分」が何をしているかを聞いて、自社への志望度を確かめる企業もあります。

企業で3年後に何をしたいかは、企業研究をしっかりしていないと答えられない質問です。「3年後の自分はどんな仕事をしていると思いますか?」と聞かれたときに、以下のようなことを理解していないと、質問に的確に答えることができません。

  • その企業が今どんな事業に力を入れているか
  • その企業が今後はどのように発展していく可能性があるのか
  • その企業が社員をどのように育てているか

採用活動において、企業は自社への志望度を重視しています。なぜなら志望度が低い場合、内定を出しても断られたり、入社してもすぐに辞めたりする可能性があるからです。志望度を重視している企業は、この質問を通して自社への理解度を測っています。

そのため、就活生が話した「3年後の自分」が自社で実現できる未来とかけ離れている場合や漠然とした内容である場合、志望度が低いと判断される恐れがあります。企業のことをしっかりと調べ、その企業で実現可能なキャリアプランを具体的に伝えられるとよいでしょう。

自社のニーズとマッチするか確認するため

ESや面接では、自社が採用したい人物像と合っているか確認するために、「3年後の自分」について質問していることもあります。採用活動においては、採用人数や条件を決めるために、採用要件を決めている企業が多いです。

採用要件では、どんなスキルを持っている人がよいか、どの仕事を任せられる人材がよいかなどを決めています。就活生の描く理想のキャリアを聞くことで、自社に合った人材か判断しているわけです。

たとえば、企業がメーカー部門よりも商社部門に力を入れたいと考えているときに、メーカー事業を拡大したいと伝えると、企業の思惑とは別の未来を描いているため、採用を検討される可能性があります。

企業に内定をもらったとしても、自分がやりたいことが入社後できない可能性もあるでしょう。そのため、企業の縮小事業や新規事業に関してなどは、事前によく調べておく必要があります。

自分がやりたいことがどの企業ならできるのかわからない人は「求人フェア」への参加がオススメです。求人フェアではあなたの適性や希望に合わせた企業を紹介しているので、効率よく企業探しができます。志望企業を探している人は、ぜひ参加してみてください。

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「3年後の自分」に企業が期待すること

「3年後の自分」に企業が期待すること

企業が「3年後の自分」に期待しているのは、以下の3つです。

企業が3年目の社会人に何を求めているか知ることで、理想の社会人を考えやすくなる可能性があります。上記の3つについて、詳しく見ていきましょう。

活躍する人材になっていること

入社3年目になると、一般的にはある程度1人で業務ができる状態になることを期待されます。企業の規模によってはマネジメントに携わったり、プロジェクトのリーダーになったりする人も出てくるため、3年目の人材に企業はある程度の活躍を期待している可能性が高いです。

3年後の自分について回答するときは、先輩から教えてもらう立場ではなく、成果を出して組織の一員として働いているイメージで伝えた方がよいでしょう。

反対に「先輩方からアドバイスをいただいて一人前になれるように勉強していたいです」などと伝えた場合、企業が求める3年目とのギャップが生まれる可能性があります。

入社3年目の社員に求めるレベルは企業ごとに異なるため、志望企業の3年目の人に話を聞くなど、3年後のイメージを膨らませておくことが大切です。

後輩の教育をすること

入社3年目になると、新入社員の教育を任される人も出てきます。そのため「3年後の自分」では、後輩教育に力を入れている姿を求めている企業もあるでしょう。

後輩の教育は、ただ仕事を教えるだけではありません。その人の性格や進捗具合に合わせて教え方を考える必要があります。また、教える側にとっても自分の仕事への理解が深まるので、成長の機会となるでしょう。

そのため、企業側としても期待している人材に後輩の教育を任せることがあるのです。後輩の教育にも携わりたいと考えている人は、「3年後の自分」の中でそのように伝えると、よい評価を得られる可能性があります。

離職しないこと

企業は手間や時間をかけて採用活動をするため、入社後すぐに離職せず、長期的に在籍することを期待しています。しかし、終身雇用が当たり前ではなくなってきた現代では、新卒で入社しても3年以内に離職する人も多いです。

そのため、企業はできるだけ長期的に在籍して活躍してくれる人を選んで採用したいと考えています。そこで、3年後の自分についてのプランを聞くことで、長く企業に在籍してくれるかどうかを判断しようとしているのです。

3年後の自分について回答するときには、その企業で長く働くことをイメージした内容を伝えるようにしましょう。3年後、5年後、10年後などその企業に長く在籍していることを前提として話せば、面接官に安心してもらえます。

転職や起業の可能性をにおわせる内容にならないように注意して話すことが大切です。

利用者の声

3年後の自分があるべき姿をイメージするメリット

3年後の自分があるべき姿をイメージするメリット

面接のために3年後の自分について考えるのも大切ですが、将来について考えることは、就活生にとっても大きなメリットがあります。具体的なメリットは、以下の2つです。

  • 入社後のモチベーションが上がる
  • 入社後のミスマッチを予防できる

たとえば、3年後の自分について考えることで、入社後のモチベーションになる可能性があるでしょう。キャリアプランを入社前に具体的に決めておくことで、それをクリアするために目標を立てて仕事ができるようになります。

また、入社後のミスマッチがなくなる点も大きなメリットです。3年後の自分について考えるためには、企業のことをたくさん調べる必要があります。事業内容や社風について詳しくなることで、自分に合った企業かどうか判断しやすくなるのです。

企業について深く調べずに入社を決めてしまった場合「思っていた仕事と違ったな」と後悔する可能性があります。事前にしっかりと調べておくことで、入社後も満足いく仕事ができるでしょう。

3年後の自分に関するキャリアプランを考える方法

3年後の自分に関するキャリアプランを考える方法

次に、3年後の自分を考えるためのステップを紹介します。キャリアプランを考えるためには、以下の4つの方法を試してみましょう。

順番に考えていくと、3年後の自分について考えやすくなります。以下で3年後の自分について考える方法を詳しく見ていきましょう。

また、自分1人で考えるのが難しい人は「就活相談会」への参加がオススメです。就活相談会では就活に関するありとあらゆる悩みに答えているため、3年後の自分以外にも悩んでいることがある人はぜひ参加してみてください。

3年以上先の理想のキャリアを考える

3年後の自分を考えるために、まずは3年以上先の理想のキャリアを考える必要があります。いきなり3年後を考えても、具体的には思いつかない人もいるかもしれません。

それに、「3年後の自分」について聞かれた後は、追加の質問で「5年後10年後は何をしていたいですか?」と聞かれる可能性もあります。まずは将来的にどんな仕事をしていたいか、どんな生活を送りたいかなどを考えてみましょう。

将来の自分を考えるためには、自己分析が必要です。自分のことを深く知ることによって、求めているキャリアや生活がイメージできるようになります。

社会人の先輩にどんな仕事をしているか、どんな生活を送っているかを聞いてみるのも勉強になるでしょう。学生のうちは社会人になってからのイメージが付きづらいため、実際に働いている人の話を聞くのが一番参考になるはずです。

また、やりたいことと同時に、やりたくないことも考えてみましょう。「全国転勤はしたくない」「ずっと同じ部署で働きたくない」などやりたくないことを挙げていくと、どんなキャリアを描きたいかが見えてきます。ネガティブな方法に見えますが、自分の理想を探すためには大切な作業です。

理想のキャリアを考えるときには自己分析が必要ですが、苦手に感じている人もいるでしょう。自己分析が難しいと感じている人は、下記の資料を活用してみてください。

理想のキャリアを叶えるために必要なことを考える

「3年後の自分」を考えるためには、自分の理想のキャリアを思い描いた後に、それを叶えるためのステップを具体的に考えていきましょう。その際は、以下のような点に注目するとよいです。

理想のキャリアを築くために…

  • 入社後にどのような仕事を経験する必要があるのか
  • いつ頃キャリアアップしなければいけないのか
  • 必要な資格はないか

たとえば5年後にはマネージャーポジションに就きたいと考えている場合は、入社後に営業部門でトップクラスの成績を上げることや、後輩の指導経験が必要になるはずです。

いつまでにトップの成績を出さなければいけないのか、後輩指導はいつ頃担当したいのか、どんな研修を受ける必要があるのかなど、具体的にどの時期にする必要があるのかを考えていきます。

具体的に何をすればよいのか思い浮かばないときは、志望企業の社員にOB・OG訪問して必要な経験を聞いたり、就活エージェントに相談したりしてイメージを膨らませるのもオススメです。具体的に考える必要があるため、社会人の先輩の話を聞くのが一番勉強になるでしょう。

3年後にやらなくてはいけないことを考える

理想の将来像を叶えるために必要な経験や資格などを把握した後は、3年後にはどこまで辿り着いている必要があるのかを考えましょう。将来の目標を達成するために、その通過点である3年後の自分はどんな経験をしていなければいけないのかを具体的に考えます。

3年後の自分が想像つかない人は、5年後や10年後の少し先の未来にどの程度のキャリアを望んでいるかを把握することによって、目標のためにいつ何をすればよいのかが明確になるでしょう。

たとえば5年後に年間の営業成績1位を取って表彰されたいと考えるのであれば、3年後は月間成績1位を取ることを目標にするのもよいかもしれません。3年後の自分を将来への通過点と考え、どこまで辿り着く必要があるのか具体的に考えてみてください。

志望企業の社員を参考に具体例を考える

最後に、志望企業の社員を見たり話を聞いたりして、3年後の自分像をまとめていきます。

今までのステップで、3年後にはどんな経験をするべきかなどが大体理解できているはずです。あとはそれを志望企業での業務に当てはめていきましょう。3年後の自分が経験しておきたい仕事や資格などをまとめた上で、実際に志望企業での働き方を考えていきます。

志望企業での働き方をイメージする際は、OB・OG訪問をして実際に仕事内容を聞いたり、社員紹介記事をチェックしたりするのがオススメです。インターネット上で集めた情報だけの場合は他の就活生と被りやすくなるため、実際の社員の話を聞くのが一番よいでしょう。

情報を集めることで「こんな人になりたい」「この仕事をやってみたい」と具体的なイメージが湧いてくるはずです。漠然としたイメージだけで3年後の自分を想像すると難しいので、色々なツールや手段を使って情報を集めてみてください。

ESや面接における「3年後の自分」についての答え方

ESや面接における「3年後の自分」についての答え方

ESや面接における「3年後の自分」についての答え方を紹介します。答え方の手順は、以下のとおりです。

「面接で話すのが苦手」という人は、下記のコラムもチェックしてみてください

結論から話す

3年後の自分に関する質問に限ったことではありませんが、ESや面接での質問には結論から答えるようにしましょう。何について話すかを最初に伝えることで、相手が話を理解しやすくなります。

「3年後の自分」についての質問には「私は3年後に、チームで営業成績1位を獲得できるほどの実力をつけたいです」「私は3年後に後輩の育成を頑張りたいです」など、具体的な答えを返すようにしてください。

結論にいたった背景を伝える

「3年後の自分」の回答では、結論の次になぜそのような目標を抱くにいたったか、過程を伝えるようにしましょう。3年後の自分像だけでは、本当にそうなりたいのか、信ぴょう性にかける可能性があります。結論に至った理由や動機を説明することが大切です。

ESや面接での回答だからといって、立派な理由を話す必要はありません。「御社のOGの方の話を聞いてこんな仕事がしたいと思った」「将来的に〇〇ポジションを目指したいので、3年後はここまで達成したい」などと、目標を抱くに至った理由を話しましょう。

3年後だけでなく、その先の将来的なキャリアを見越して考えていることを伝えられると、やる気をさらにアピールできます。

3年後の自分がキャリアを実現するための行動を伝える

「3年後の自分」の回答では、理想のキャリアを築くために、入社してから3年目になるまでどんなアクションを行うかを具体的に伝えましょう。具体的なアクションがともなっていなければ、実際に目標を達成することは難しくなります。

入社後にどのような行動を取るのかを伝えることで、面接官も納得感を抱きやすくなるでしょう。また、企業側でもあなたのためにどんなポジションや研修を用意するべきなのか考えるきっかけになるかもしれません。

「入社後に営業成績をあげるために営業同行をお願いして勉強していきたい」「社員の方の平均アポイント数が〇件だとうかがったので、それよりも10社多く訪問したい」など、具体的なアクションを伝えられるとやる気をアピールできます。

そのためには実際の社会人の話を聞くのが効果的なため、ぜひOB・OG訪問などから情報を集めてみてください。

3年後の自分について伝えるときのポイント

3年後の自分について伝えるときのポイント

3年後の自分について回答する際に、評価されやすくなるためのポイントを紹介します。回答内容を考える際には、以下のポイントに注意してください。

1つずつポイントを解説していきます。

企業の方向性と一致させる

3年後の自分について回答するときは、企業の事業の方向性などと一致する内容にする必要があります。企業の将来像と自分の将来像が合致していないと、企業が求める人物像に当てはまらず、よい評価が得られません。

企業が求める人物像や力を入れていく事業について把握し、自分が企業のこれからに必要な人物であることをアピールしましょう。

企業が求める人物像は、採用情報ページを見たり、説明会やインターンシップで説明を受けたりすることで確認できます。どんな資質やスキルを持った人材を求めているかを確認することで、3年後の自分以外の質問にも自信を持って答えられるようになるでしょう。

志望企業に合わせて具体的に伝える

3年後の自分像は、複数の企業で使いまわしできる回答ではありません。志望企業に合わせて内容を変え、具体的に回答することが大切です。

どの企業でも当てはまるような漠然とした内容を答えると、志望意欲が伝わらず、よい評価を得られない可能性があります。3年後の自分像を内定へつなげるには、その企業でしか叶えられない目標を伝えるべきです。

また、目標はあってもアクションプランなどが伴っていない場合は、入社後の活躍イメージが湧かず、自己分析や志望意欲の不足と捉えられる可能性があります。企業で実際に働く人の話を聞いたりインターネットで情報を調べたりしながら、3年目までにどんな仕事や経験をしたいかを具体的に考えてみてください。

とはいえ、1社1社で異なるキャリアプランを考えるのは非常に大変なことです。時間がない場合は志望度の高い企業を優先して考えるようにしましょう。

入社3年目までの仕事を把握する

3年後の自分を考えるためには、一般的な入社3年目までの流れを把握しておくことも大切です。入社3年目は一人前とはいえまだまだ若手社員なので、目標を大きく設定しすぎると的外れだと捉えられる可能性があります。

たとえば、3年後には「支社のトップになっていたいです」と伝えた場合を考えましょう。一般的には入社3年目までは社会人としての基礎を身につけ、後輩に教えられるほど仕事を覚えたり、戦力として活躍できるようになったりするのが目標といえます。

もちろん企業規模や方針によっても3年後に求められる目標は異なりますが、新卒として入社して3年目で支社のトップになるのは、現実的ではない場合が多いでしょう。

あまりに企業の状況とかけ離れた目標を設定してしまうと、常識を知らない人だと思われてしまう可能性が高いです。一般常識として3年目までに求められる仕事の内容を把握したうえで、志望企業では3年目までにどのような業務ができるかを調べ、目標が飛躍しすぎないようにしてください。

プライベートな内容は控える

3年後の自分について回答する際は、プライベートな内容に偏らないように気をつけましょう。

理想のキャリアを考えると、どんな家庭を持ちたいか、どんな生活を送りたいかなども考えることがあります。理想の生活を考えることは大切ですが、ESや面接ではプライベートな内容まで答える必要はありません。なぜなら、その内容は評価に含まれないからです。

「3年目までに結婚して家庭を持ちたい」「年収〇〇万円を実現して夢の愛車を持ちたい」などのプライベートな目標を伝えられても、企業側は評価できません。企業は自社で活躍できる人材かどうかを知りたいだけなので、プライベートの話をされても意味がないのです。

3年後の自分について話すときは、その企業での仕事に絡めた内容を話すことが求められます。

本心ではないことは話さない

企業側の評価を気にするあまり、本心ではない「3年後の自分」を語る人がいますが、それはオススメできません。

企業は「3年後の自分」以外の質問でも、就活生の性格や資質を確認しています。嘘をついて大きな目標を話しても、他の質問への回答で見せる人柄と一致しないでしょう。それが本心でないことは伝わってしまい、よい評価を得られない可能性が高いです。

また、ESや面接で伝えた内容は、入社後の配属や教育内容に関わってくる場合があります。自分が本心ではやりたくない仕事をやりたい仕事として伝えた場合、そのせいで入社後に希望の部署に所属できないリスクもあるわけです。

よい評価を得たい気持ちはわかりますが、思ってもいないことを伝えるのはやめた方がよいでしょう。

「特にない」とは答えない

3年後の自分についてすぐに思いつかなかったとしても、「特にない」という回答は避けた方がよいです。面接官の質問に真摯に答えていない場合、やる気がないと判断されたり、入社意欲が低いと思われたりする可能性があります。これは3年後の自分以外の質問にも当てはまることです。

就活生の中には、3年後の不確かなことを話したくないと考える人もいるでしょう。しかし、ここで話すことは絶対に叶えなければいけない目標ではありません。

入社後に仕事を経験して目標が変わることはよくあることです。3年後の自分像は後に変わっても問題ないので、現時点で思う自分の理想の姿を話すようにしましょう。

「面接が苦手で話すことがすぐに思い浮かばない」「緊張してうまく話せない」という人は、キャリチャンの就活支援サービス「面接サポート」への参加がオススメです。このサービスでは、就活エージェントから面接が厳しくない企業の紹介や、面接対策のサポートを受けられます。

面接に苦手意識を持っている人でも自信を持って就活に臨めるようになるので、ぜひ参加してみてください。

3年後の自分についての回答例文

3年後の自分についての回答例文

3年後の自分について話す際の例文を紹介します。回答内容を考える際の参考にしてみてください。

それぞれの例文について下記よりチェックしていきましょう。

優秀な成績を収めたい

私は3年後に本社の営業成績年間1位の営業職になりたいと考えています。小さい頃から両親に「やるからには1位になりなさい」と教えられてきたため、入社後も営業経験を積んで、御社のトップセールスになりたいです。

そのために、まずは先輩方の営業同行をして、商品の魅力を伝える話し方や提案方法を学んでいきたいです。さらに、テレフォンアポイント数でも社内トップを目指したり、大型案件の受注を目指すことで、目標の達成に向けて努力したいと考えています。

現在もクレジットカードのアルバイトを通して、コミュニケーション力や提案力を磨いています。社会人になってもこの経験を活かし、御社の事業の拡大に貢献したいです。

3年後の目標と具体的なアクションについて書かれているので、面接官も納得感を持って話を聞くことができます。アルバイトでも努力していることが伝わるため、好印象を持たれるでしょう。

リーダーポジションに就きたい

私は3年後に若手のリーダーポジションに就きたいと考えています。部活動やゼミ活動でリーダーを務める経験が多くあり、チームを引っ張りよい成績を出すために協力し合う過程に魅力を感じました。社会人になってもリーダーポジションに就けるよう、努力したいと思っています。

そのために、入社してすぐは先輩社員のみなさんから指導を受けて、営業成績を伸ばし、1日でも早く即戦力になることを目指します。2年目には後輩の指導を担当し、先輩後輩からの信頼関係の構築に努めたいです。そして3年目には実績と信頼の両方を勝ち取り、ジュニアリーダーポジションに抜擢されるように努力します。

具体的なアクションプランと役職名を伝えているので、面接官も入社後のイメージがつきやすいです。リーダーポジションを務めてきた経験から、どんなことに気をつけてリーダーになってきたのか深掘りされる質問があるため、準備しておきましょう。

後輩育成に力を入れたい

私は将来的にマネージャーポジションになって後輩の育成に携わる仕事がしたいと考えています。そのため、3年後には新入社員に業務内容についてしっかりと教え、1人前になるまで指導できるようになりたいです。

そのためにも、研修や業務の中で先輩方に指導いただいた内容はしっかりメモを取り、まずは1人で仕事ができるように勉強します。それに加え、人材育成ができるように将来的にはコーチングやメンタルヘルスなどの資格取得にも挑戦したいです。

入社後まずは先輩方から仕事を学ばせていただき、1日も早く会社の戦力となって、後輩にもそのノウハウを伝えられるように努力いたします。

目標に向けて取得したい資格が明確になっているので、企業側もそれをサポートする研修や教育を用意できる可能性があります。具体的に取得したい資格や経験したい仕事がある場合は、面接でも伝えるとよいでしょう。

3年後の自分を考えるときは企業の求める人材像を把握しよう

3年後の自分について企業が質問するのは、自社とのマッチ度合いや就活生の志望度を確かめるためです。3年後の自分を考えるときには、長いスパンでの目標を設定し、それを実現するために必要な経験や資格を考えるとよいでしょう。

回答内容を考えるときは、企業が求める人物像や今後力を入れていく事業を把握して、志望企業にマッチする人材だということを伝える必要があります。この内容によって企業が配属先や研修方法を考えることもあるので、自分の希望を伝えましょう。

伝え方が思い浮かばない人は、このコラムの例文を参考に考えてみてください。

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キャリチャンでは、キャリアカウンセラーとの個別面談を通し、就活生一人ひとりのお悩みを解決する就活相談会を開催しています。累計25,000人を超える就活生の不安や悩みに向き合ってきました。

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この記事の監修者

監修者:廣瀬舞

廣瀬 舞

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

大学卒業後、教育機関を経て入社。7年間、キャリアカウンセラーとして新卒・中途・既卒求職者の就職を支援し、これまでに4000名以上の求職者を担当し内定まで導いている。女性ならではの親切丁寧な対応が定評を呼んでおり信頼度が厚い。

就活支援の得意分野は「面接対策」。特に現代ならではの動画面接、オンライン面接の対策実績は1000社以上、2000名以上を支援してきた実績がある。

また、これらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している

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