「手に職」とは?専門的な知識が必要になる仕事10選

 2023年3月9日

就活をしてると、手に職をつけるのがよいと聞きませんか?

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

親からも言われますけど…正直、手に職をつけるっていうイメージが付きにくくて…。
それにどんな仕事があるのか、普通に仕事をするのと何か違いがあるのかも、よくわかっていません。

手に職をつけるという言葉は、専門的な資格や技術が必要な仕事をすることを指しています。
手に職をつけた仕事には医師や弁護士、プログラマーなどがありますよ。
専門性が高い点でも普通の仕事と違いますね。

キャリアプランナー 平崎

就活生 Bさん

なるほど。言われてみれば、確かに専門的な資格や技術が必要に感じますね!
でも職種的に多忙なイメージが…。
手に職をつけても自分の時間がなくなるんじゃないですか?

いえいえ!手に職をつける仕事ほど、自分の時間を持てる可能性が高いですよ。
それでは、手に職をつけるメリットや詳しい職種を紹介していきましょう。

キャリアプランナー 平崎

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「手に職」とは?

「手に職」とは?

「手に職」という言葉を調べてみると様々な解釈がありますが、一般的な定義から説明します。

  • 「弁護士」「司法書士」「税理士」など専門の資格がないと出来ない仕事
  • 「デザイナー」「プログラマー」など専門の技術がないと出来ない仕事

これらの、専門的な資格、技術を持って仕事をすることを「手に職をつけた仕事」と言います。

「手に職」をつける3つのメリット

「手に職」をつける3つのメリット

手に職をつける4つのメリットをご紹介します。

メリット1:独立開業を目指せる

手に職をつけている人は、独立開業を目指すことができます。手に職をつけている人は専門的な資格や技術を持っているため、開業するスタート地点が必然的に上がります。 必ずしも成功するとは限りませんが、専門的な資格や知識を持っている人は独立開業に有利だと言えます。

メリット2:ライフプランが崩れにくい

手に職をつけている人はライフプランが崩れにくい傾向があります。 特に女性は結婚や妊娠を機に仕事を辞めてしまい、数年後に仕事復帰をしたくても中々できないといったケースが起こり得ます。 しかし、専門的な資格や技術を持っていれば、仕事復帰や転職が比較的にしやすいため、仕事への不安感が減ります。 また、「〇〇資格を持っている人募集」などといった企業も多くあるため、資格を持っていない人に比べて、転職や仕事復帰が成功しやすくなります。

メリット3:高収入を見込める

手に職をつけている人は、高収入を見込める可能性があります。 医者や弁護士など、専門的な資格や技術を必要とする仕事は給与が高額な傾向があり、また企業によって「資格手当」として高い給与を採用の時点で得られるケースなどもあります。

手に職!と資格に挑戦しても、資格を取るだけで本当に内定がとれるか不安に思うこともありますよね。

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「手に職」つける仕事10選

「手に職」つける仕事10選

専門的な知識が必要になる「手に職」つける仕事を10選でご紹介します。

1:弁護士

法律の専門家として個人間の係争や企業間トラブルの予防や法的手続きなどを行って問題解決のサポートを行なう仕事となります。

弁護士資格を持っていないと業務が出来ないため、法科大学院での所定の課程を履修するか独学で司法試験予備試験に合格をし、司法試験に合格をすることがスタートラインとなります。なお、司法試験の合格率は25%と言われております。

司法試験合格後の定められた試験などを突破した後は、既に開業されている弁護士事務所に所属して経験を積み、その後独立して個人事務所として動くケースが一般的です。

中には企業に所属して社内の法務関連のエキスパートとしてキャリアを形成するケースもあります。

2:司法書士

個人や企業の依頼で法的な書類作成や法律上の手続きを代行する仕事となります。 仕事を行うには司法書士資格が必須で、そのためには司法書士試験に合格することが必要です。

受験にあたって学歴や年齢などの条件はありませんが、毎回の合格率が3%と非常に難易度が高く、合格するまでのハードルが高いことが特徴としてあげられます。

合格後いきなり仕事が出来るわけではないので司法書士事務所に就職して経験を積むケースが一般的です。

経験を積んだ後は所属している事務所で安定的に仕事を続けることもあれば独立して大きく活躍するだけでなく、一般企業の法務部門として活躍することもあります。

3:公認会計士

企業が法律に則った経営を行っているかチェックする監査が代表的な仕事となります。 仕事を行うには公認会計士資格が必要なため、国家試験に合格することが必要となります。

年齢や学歴などは関係なく誰でも受験をすることは出来ますが、筆記試験の合格率が毎年10%以下と資格を得るまでの最初のハードルが非常に高いという特徴があります。

筆記試験合格後は2年以上現場での実務補助経験を経た後に筆記試験を受験し合格すれば晴れて資格を手にすることが出来ます。

資格取得後は監査法人に就職し勤める事が一般的ですが、中には一般企業の税務・経理部門で働くケースもあります。

4:建築士

法律に則り建築物の設計や工事の監理を行う仕事となります

仕事をするには、大学や専門学校の建築系学科を卒業するか一定の実務経験を積むことで取得できる「木造建築士」「二級建築士」、建築系学科を卒業し最低2年の実務経験を経て受験資格を得る「一級建築士」などの国家資格を所持していることが必要となります。

建築・土木系学科を卒業していなくても定められた実務経験を積んでいれば受験資格を得ることは出来ますが、実際には建築・土木系学科を卒業し「二級建築士」などの資格を持って実務経験を積んだ上で「一級建築士」を目指すケースが一般的です。

建築事務所やハウスメーカーなど企業に所属しキャリア形成する事もあれば、資格を活かして独立開業するケースもあり、特定の業界内ではありますがキャリアの幅は広いです。

上記のような専門の資格を持って行なう「~士」といった仕事は、「士業(しぎょう、さむらいぎょう)」とも呼ばれます。

5:医師

患者を診察し治療を行う「臨床医」、大学や病院で未知の病気などを研究する「研究医」のいずれかが仕事となります。

医師免許が不可欠な仕事のため、医学部のある大学や医科大学に進学し6年間勉強することで医師免許の受験資格を得ることが出来ます。

免許取得後は2年以上研修医として様々な実務と研修を受けた後に、正式に医師として仕事を行うことが出来ます。

まずは病院や大学病院などに勤務して経験を積み、やがて独立し開業医となるケースが一般的なキャリアとなります。

6:看護師

医師が患者の診察などを行う際の補助を行なったり患者の病気や怪我のケアを行う仕事となります。

仕事を行うには国家資格の看護師免許が必要となるため、代表例としては看護師学校や看護大学などに進学しそこで勉強に励み卒業と同時に資格を取得します。

資格取得後は病院に就職し経験を積んでキャリア形成を行うケースが一般的です。 なお近年では医療の専門化が進んでおり、看護師の仕事においても専門性が求められております。

7:SE(システムエンジニア)

クライアントからヒアリングした内容を基に、システムの設計を行う仕事となります。

プログラムについての知識があるに越したことはありませんが、どちらかと言うと設計やマネジメントが主な業務となるケースが多いので、必ずしもプログラムについて詳細な技術を持っている必要はありません。

なお企業や開発チームによっては、設計やマネジメントだけでなく基本的な設計なども行なうケースも有るため関わる案件などによって求められる人物が変わってきます。

最初は社員として企業に所属し、自社内や関連会社にて設計やマネジメントを行ない経験を積んで全体の管理を行うITコンサルタントへとステップアップするケースが一般的です。

8:WEBプログラマー

WEBサイトに特化したプログラミングを行なう仕事となります。

プログラミング言語(JAVA.PHPなど)を扱う仕事のためそれらの言語の知識は必要ですが、裏を返せばプログラミング言語の知識と技術さえあれば資格や学歴はほぼ関係ない仕事です。

仕事としてはシステムエンジニアの設計した仕様に則ってシステムの開発を行います。 また経験が豊富な場合はシステムエンジニアが関わるような設計や案件全体の管理などにも携わるケースもあります。

IT系の企業などに就職し、プログラマーとしてスキルを身に付けて社内でキャリアアップする事もあれば、技術を評価され高待遇の他社に転職するケース、また独立して様々なクライアントから仕事を請け負うケースなどスキルや技術を身につけた後のキャリアプランは様々です。

9:WEBデザイナー

企業や個人などのクライアントから依頼されたWEBサイトのデザインなどを作成する仕事になります。

デザイン系の専門学校やWEBスクールなどで高度な技術を身に付けて行なうケースもありますが、その他に特別資格や学歴は必要とされません。

最初は社員として企業に所属し、その企業やクライアントのWEBサイトなどを作成、編集を行なうケースがポピュラーです。

その中で高いレベルの技術を身に付けて独立するケースもありますが、所属企業内でデザイナーを統括するディレクターやプロデューサーなどへスキルアップするケースもあります。

10:塗装職人

建物の外壁塗装や老朽化した建物の更新工事などを行う仕事になります。 特別な資格や学歴は必要なく、自身の技術で仕事を受けたりします。

塗装職人などを募集している会社に入社して技術を習得し、その後独立し元々在籍していた会社やその他取引先から仕事を請け負って行なう「一人親方」として活躍するケースが非常に多いです。

塗装の技術以外にも防水工事の技術なども習得し、塗装の仕事と合わせて仕事を請け負うケースもしばしば聞かれます。

自分の持つ専門的な知識を活かした職に就きたいと思う人は多いですよね。

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おわりに

実際に就職活動を行う中で様々な企業や仕事に触れていることと思います。 もちろん先に述べたような「手に職」系の仕事にも触れているかもしれません。 その中で自分自身がどんな仕事をしたいのか、どんな仕事を自分の手に付けてキャリアを形成してゆきたいのかということについてじっくりと考えながら動いてみましょう。

実際にそうして考えた中でこの「手に職」についてまとめたものが役立つと幸いです。

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この記事の監修者

監修者:平崎泰典

平崎 泰典

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。

主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。

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