早期内定は誰でも狙える!早く内定を出す企業の特徴と就活成功の方法を紹介
2024年7月22日
就活生Bさんは、早期内定を狙いたいんですね?
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
はい!ぜひとも早期内定狙いたいです!
2つ上の兄は、なかなか内定が取れなくて、何十枚もESを書いてました。私は絶対、そんな思いしたくありません!
なるほど。その気持ちはよく分かりますよ。
キャリアアドバイザー 平崎
就活生 Bさん
でも、本当に早期内定を獲得できるのか、不安な気持ちもあるんです。いったいどうしたら、早期に内定を獲得できますか?
大丈夫。早期内定を狙うことは十分に可能です!
今回は、具体的に「どう行動すれば早期内定をもらえるのか」「どんな企業から早期内定を狙えるのか」などの疑問を解消しつつ、早期内定を獲得するための方法について解説します。参考にしてください!
キャリアアドバイザー 平崎
目次
早期内定を出す理由と企業の特徴
就活には決められた採用スケジュールが存在するにも関わらず、早い段階で内定を出す企業が多く存在します。なぜこのような企業はスケジュールを無視して早期内定を出すのでしょうか。
企業が早期内定を出す理由の前に、早期内定は一般的な内定獲得時期に比べ、どれぐらい早いのかを解説します。
そもそも早期内定はいつごろ出る?
一般的な内定獲得時期は6月以降、そして内定式(正式内定)は10月です。経団連(日本経済団体連合会)が新卒採用において毎年定めていた「採用活動に関する指針」は廃止されましたが、それと同じ採用スケジュールが今は政府主導で引き継がれています。
そして、この一般的に決められた内定時期よりも早い、6月以前に出た内定を「早期内定」と呼ぶわけです。
早い企業では卒業前年のインターンシップから選考を行っており、大学生なら3年の夏(2024年卒の場合、2022年の夏)に内定を出したり、4年生の内定式が終わった10~12月ごろ(2022年10~12月)に内定を出し始める企業もあります。
企業が早期内定を出す理由と特徴
定められた採用スケジュールを無視してまで企業が早期に内定を出したい理由は、“優秀な学生の早期確保”が目的だからです。企業側は、早期から就活を行っている学生に対して、「就職後も頑張ってくれそう」「良い人材なのでは?」といった印象を持っています。そうした優秀な学生を、他社に囲い込まれてしまう前に確保したいわけです。
定められた採用スケジュールに合わせて採用活動を行えば、大手企業などの一部の人気企業に応募者が集中し、優秀な学生を持っていかれてしまうかもないというリスクがあります。あまり知名度が高くない企業の場合は特に、そうしたリスクを回避するために通常より早期内定を出す企業が多いです。
また、特別な理由はないけれど慣例的に通常の採用スケジュールより早期に内定を出す企業もあります。前述の採用スケジュールはすでに政府主導となっているものの、もともとは経団連が独自に定めたローカルルールでした。
経団連に所属しないベンチャー企業などは無関係だったので、ずっと以前から経団連のスケジュールより早く内定出しを行ってきたのです。そうした企業は前述の採用スケジュールが政府主導となった今も変わらず、早期に採用活動を行っています。
ただし早期に内定出しを行うのは、何も経団連に所属しない企業ばかりではありません。最近では経団連に加盟していても、表向きスケジュールを守っているようで、実はこっそり「内々定」という形で内定の約束をしている企業も多く存在します。「自分は経団連の企業狙いだから関係ない」などと高をくくっていると、チャンスを逃してしまう場合があるので注意しましょう。
もしも早期内定に自信がないようなら、キャリチャンの就活支援サービス「スピード内定サポート」の活用がオススメです。全てのサポートは完全無料。プロのキャリアアドバイザーが、マンツーマンで早期内定獲得をお手伝いします!
早期内定を出す企業の傾向と採用スケジュール
経団連に所属していないベンチャー企業以外にも、早い段階で内定を出す企業や業界などはあるのでしょうか?
早期内定を出す企業と、それらの企業が早期内定を出す理由、そして具体的な採用スケジュールを合わせて紹介します。自分が志望している企業や業界がある場合は、採用スケジュールはしっかりチェックしておきましょう。
ベンチャー企業
先ほどお話ししたように、新しくできたばかりのベンチャー企業は経団連に加盟していない場合が多いため、慣例的に早い段階で内定を出す傾向があります。
ベンチャー企業を狙うのであれば、目安として下記のスケジュールを把握しておきましょう。
- [10~12月]
説明会
↓ - [11~12月]
短期インターンシップ・選考会
↓ - [12~2月]
内定
しかし全てのベンチャー企業が経団連に加盟していないわけではありませんし、人気のあるメガベンチャーなどでは6月末ごろまで選考を行っている場合もあります。「ベンチャーだからすぐ内定が出る」などと、油断しないようにしてください。
ちなみに経団連加盟の大手企業の採用スケジュールは下記のとおりです。
- [10~2月]
インターンシップ
↓ - [3月]
ナビ解禁(説明会開始)
↓ - [3~5月]
選考会
↓ - [6月~・10月]
内定・内定式
外資企業
外資系企業はベンチャー企業よりも早い段階で内定を出します。理由は「就活を早くから始めている意欲的な学生を早期に囲い込みたい」からです。
外資系は意欲的で熱心な人材を好みます。そのため、早々と動き出している学生に「意欲的」という印象を抱き、そのような人材を好んで採用します。
- [9~10月]
エントリー(ES・Webテスト)
↓ - [10~12月]
選考会(インターンシップ・面接・GW・GDなど)
↓ - [12月]
内定
また、外資系企業は本社が海外にあることから、日本の採用スケジュールではなく、海外の採用スケジュールを守っているケースもあります。
どのようなスケジュールで採用活動を行っているかは企業によって異なりますが、基本的に日本の採用スケジュールよりも早いということを覚えておきましょう。
中小企業
中小企業もベンチャー企業同様に、経団連に加盟していない企業が多くあることから、慣例的に内定を早期に出しているケースがあります。そのため、採用スケジュールはおおむねベンチャー企業と同じです。
- [10~12月]
説明会
↓ - [11~12月]
短期インターンシップ・選考会
↓ - [12~2月]
内定
他にも経団連に所属しているものの、スケジュール通りに採用活動を行うと大手企業などの人気企業に優秀な人材を取られてしまうので、早期に学生を確保するために「内々定」という形で学生を囲いこむケースもあります。
しかし、日本に存在する企業のほとんどが中小企業なので、一概に同じ対応をしているというわけではありません。早期に内定を出す企業もあれば、経団連による採用スケジュールを忠実に守る企業もありますし、内定を出すのが遅い企業もあります。
ベンチャー企業と同様、「中小企業だから内定がすぐ出る」と油断せずに就活を行ってください。
その他の早期内定を出す業界
ベンチャー企業、外資企業、一部中小企業以外に、「商社」「金融」「広告」など、就活生に人気の高い業界も早期内定を出す傾向にあります。理由は外資系企業と同じく、意欲的で熱意のある学生の早期確保です。
また反対に、「飲食」「介護」「施工管理」などのような求人倍率(求人数÷応募者数)が高い業界、つまりあまり人気のない業界も採用人数を充足させるために、早期から採用活動を始める企業が多数あります。
「人気がある業界」「人気がない業界」と、状況や理由が異なりますが、企業によっては早い段階で内定を出してくる企業もあると覚えておきましょう。
とはいえ、どの業界のどの企業でも早期内定を出しているわけではありませんから、早期内定の企業だけを狙って、学生が自力で企業探しをするのはなかなか難しいものです。
もしも早期内定の企業探しが難航したら、キャリチャンの就活支援サービス「就活相談サポート」がオススメです。あなたの希望に合った企業の求人やインターンシップを、厳選して紹介します。ぜひ活用してください。
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早期内定をもらう学生はいいことばかり!
早期内定は企業側だけでなく、学生側にとってもいいことばかりです。具体的にどんなメリットがあるのかを下記にまとめます。
- 精神的余裕を獲得できる
内定がもらえないかも」という不安に押しつぶされることがなく、「もしここに落ちても他に内定があるからいいや」という気持ちで就活ができる。 - 企業側への優秀アピールに繋がる
早期内定を出す企業側の意図が「優秀な学生の確保」のため、他企業でも早期で内定を持っている学生に対して「優秀なんだろうな」という印象を抱く。 - 志向の移り変わりに対応できる
早期で内定を獲得していることで就活がひと段落している。そのため、志向の移り変わりがあっても改めて時間を確保でき、就活に臨める。 - 卒論、部活動、残りの学生生活の充実
早期内定を獲得すれば就活を早く終わらせられる。早く就活が終われば入社までの時間を有意義に使える。
上記のように、就活だけでなく私生活や精神面が安定するのは大きなメリットだといえるでしょう。
しかし、残念ながら早期内定にはデメリットも存在します。それは「内定があるという安心感から心が緩み、本命企業の対策が疎かになる」ことです。
メリットでお話ししたように、精神的に余裕が生まれることによって自分を甘やかしてしまい、結果、本命企業の就活で力を発揮できない可能性があるのです。
もし早期内定をもった企業が本命であればいいですが、そうでない場合は最後まで気を引き締めて就活に臨みましょう。
プロが伝授!早期内定をもらうための方法
学生にとってメリットばかりの早期内定。あなたも早い段階で内定をもらって安心したいですよね?そんな人のためにキャリチャンが早期内定をもらうための就活方法を紹介します。
しっかりと下記の事を行えば、誰でも早期内定は狙えます!ぜひ実践してみてください。
動き出しは夏!
早期内定を狙うのであれば、夏頃には情報収集を始めるのがオススメです。早期内定を出す業界は早くから採用活動を行っているため、その採用スケジュールに対応するために学生自身も早めの対策が必要となります。
外資は9月ごろからエントリーが始まり、ベンチャーや中小企業も10月には説明会が始まるので、6~8月ごろには情報収集をしておくと良いでしょう。
そして事前に情報収集をしっかりしておくことで、自分にマッチした企業を見つけやすくなります。早期内定をもらうことも大切ですが、自分に合う企業でないとせっかく早期内定をもらってもミスマッチから早期退職に繋がりかねません。
そうならないためにもある程度、情報収集の段階で業界や企業の目星をつけておくことが大切です。「適当にエントリーして通ったところ」「適当に説明会に参加して良さそうなところ」といった曖昧な理由で就活をしないことが、早期内定獲得のポイントになります。
インターンシップに積極的に参加し自分の苦手を分析する
早期内定を狙う場合は、インターンシップに積極的に参加するのもオススメです。インターンシップに参加することで実際に仕事の雰囲気を肌で感じることができますし、企業選びの参考になります。
また、実際に仕事を体験することで経験を積めますし、経験を積むことで就活への自信もつきます。さらに面接などでも自分のアピールポイントになるため、インターンシップの参加は良いことばかりです。
そしてインターンシップ参加の一番のメリットが、インターンシップに参加することで“自分の苦手を見つけれる”ことです。「なんで悪いことなのにメリットなの?」と思う人もいると思いますが、この苦手発見こそが早期内定へのカギとなります。
なぜなら早い段階で苦手を見つければ、早い段階で苦手を克服できるからです。選考や面接時、入社時までに苦手を克服できれば自分にさらに自信がつきますし、経験として積み上げてきたものは確実に「強み」となり、企業にとっても戦力になります。
そうなれば企業側にとってあなたは「魅力的な人材=優秀な学生」になるのです。魅力的な人材と思われれば当然、企業側はあなたを囲いたいと思い、早期内定を出すに違いありません。
苦手の早期克服こそが早期内定へと繋がります。インターンシップ参加は時期を問いませんが、早く苦手を見つけるためにも早くから参加しましょう。
早期内定を狙うなら就活エージェントに頼るのがオススメ
2021年の採用より経団連による就活ルールが廃止され、2025年卒からは採用直結型のインターンシップも三省合意により公認となりました。スケジュールへの強い縛りがなくなったため、企業側も優秀な学生の確保のために近年はより一層、早期での採用活動に力を入れています。
しかしだからといって学生側もただ待っているだけでは早期内定はもらえません。学生側もしっかりと就活対策を行わなければ出遅れてしまいます。そうならないためにも、早め早めの行動を心がけましょう。
早期内定を獲得するにはインターンシップへの参加がオススメですが、そのためには自己分析や企業研究などができていることが前提になります。自力での早期内定に自信がない場合は、就活エージェントなどのプロに頼るのが得策です。
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この記事の監修者
平崎 泰典
株式会社ジールコミュニケーションズ
HR事業部マネージャー
2016年に入社後、企業向けの採用コンサルティング業務を経て、就職・転職希望者に対する個別就職支援を担当。「キャリチャン」「合説どっとこむ」において年間100回以上の就職・転職セミナーの講師も務める。
主な担当講座に「営業職や種類が適性がよくわかる解説講座」「手に職をつけられる仕事解説講座」などがあり、これまで3,000名以上に対して講座を実施。
就職支援では「自己分析」と「業界研究」を得意として、就活初期の学生や求職者を相手に基礎からサポートを行う。年間1,000名以上の内定獲得を支援。