内々定とは?内定との違いやその定義を就活生のために解説!

 2023年3月6日

就活生の中には”内々定”の意味や、内定との違いをきちんと理解できていない人も多いですが、あなたはどうですか?

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

え?内々定と内定ってそんなに違うものですか?どっちも「入社させるよ」って約束だと思ってましたけど……。確かに僕も、内定との違いがよくわかりません。

それは良くないですね。内々定と内定はどちらも入社に関する約束ではありますが、実は全然違うものなんです。2つの違いをちゃんと理解して区別しないと、チャンスを逃すかもしれませんよ。

キャリアプランナー 岡田

就活生 Aさん

ええっ!?それはどういうことでしょうか?教えてください!

わかりました。今回のコラムでは内々定の定義や内定との違いについて詳しく解説します。内々定の保留などについてもまとめたので、しっかりチェックしてください!

キャリアプランナー 岡田

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内々定とは?内定との違いと出る時期

内々定とは?内定との違いと出る時期

就活はまず「内々定」獲得のために動き出すと思いますが、そもそも内々定とはどのようなものか理解していますか?まずは内々定の意味が分かっていないと内定獲得も難しくなりますから、しっかりと理解を深めておきましょう。

ここではそんな内々定について、内定との違いと合わせて解説していきます。内々定の仕組みを知り、そんな内々定獲得のための準備をしていきましょう。

内々定とは“仮契約”みたいなもの

内々定とは、正式な契約(労働契約)が成立していないが入社を約束している状態のことをいいます。

簡単にいえば法的な契約はないが、「10月になったら契約を結びます(内定を出します)」と、“仮契約”をした状態です。

内定は労働契約に基づき、「内定承諾書」などの書類を提出することがほとんどですが、内々定では労働契約に至っていないため、そのような書類は基本的にないケースが多く、ほとんどが口約束となります。

稀に、仮契約書(内々定通知書や内々定承諾書など)の提出や書面に署名を求める企業もありますが、もしこのような書面を交わしたとしても法的には企業側、学生側どちらも内々定を取り消すことが可能です。

内定との違いは“労働契約”が成立しているかどうか

内定 内々定
労働契約 成立している 成立していない
取り消し 基本的に取り消しは不可
(学生側は入社2週間以上前なら可能)
企業、学生どちらも取り消し可能

内定、内々定との違いは“労働契約”が成立しているかどうかです。内定は労働契約が成立しているが、内々定は労働契約が成立されていません。

労働契約が成立していない状態ということは、法的な拘束力がないということです。そのため、内々定は企業側、学生側どちらも自由に内々定を取り消すことができます。

一方、内定は労働契約が成立した状態となるため、内定承諾をした学生にも法的な拘束力が生じます。そのため、企業側、学生側どちらも簡単には内定を取り消すことはできなくなります。

しかし、民法では労働契約は労働者側(学生)から、入社2週間前に申し出をすれば解約できると定められています。そのため、学生は正当な理由があれば内定を辞退することが可能です。

ですが内定を辞退すれば当然、企業側に迷惑をかけることになるため、しっかりとしたマナーを心得て辞退を申し出る必要があります。

24卒は内々定が早く出ることが予想される

内々定が出る時期は例年だと、3月~4月頃が多いとされてきました。しかし24卒の場合は、もっと早まることが予想されています。24卒の内々定が出る時期が早まるとされる理由は、就活ルールの廃止や、コロナと紛争の影響による不安定な経済情勢です。

経団連が定めていた就活ルールが廃止されてからというもの、選考の時期や内定出しに制限がなくなり、優秀な学生を囲い込もうと多くの企業が早くから動き出すようになりました。この流れは以前からありましたが、24卒にも間違いなく受け継がれています。

また、コロナは全世界の経済状況を悪化させ、その経済状況悪化によって採用状況も大きく乱れました。その混乱がようやく落ち着いてきたところに、紛争の影響による物価高が加わり、世界経済は再び不安定な状況になっています。「今後の経済情勢によって経営状況がどうなるかわからないので、24卒は採用できるうちにしておこう」という考えから、より早期的に動き出す企業も結構あります。

それを踏まえて、学生側も早め早めに対策が必要となるでしょう。

内々定は1社以上持っておこう

就活を行う上では内々定を1社以上持っておくことをオススメします。なぜなら内々定には様々なメリットがあるからです。具体的なメリットは下記のとおりです。

  • 精神的に余裕を持てる
    →「内定がもらえないかも」という不安に押しつぶされることなく、「もしダメでも内々定先があるからいいや」という気持ちで就活ができる。

  • 他企業に対して「優秀アピール」ができる
    →内々定があることを言うことで、「内々定がもらえるほど優秀な学生なんだろう」と思わせることができる。

  • 自信がつく
    →内々定があることで自信が持てるようになり、その自信は次の面接においても力となる。実際に内々定を獲得できたという実績は自分の価値を上げていることになる。

上記のように、内々定を持っておくことで就活がグッとやりやすくなります。どこを受ければいいのかわからない場合には就活エージェントを頼り、知名度の低い企業を中心に内々定を狙っていきましょう。

対策資料の画像

内々定を出す企業の目的と特徴

内々定を出す企業の目的と特徴

多くの企業は内々定を出しますが、中には内々定を出さない企業もありますので、内々定を狙う以上は“内々定を出す企業の特徴や目的”を把握する必要があります。

ここではそんな、内々定を出す企業の目的と特徴について解説します。内々定をもらうためには内々定を出す企業を把握していないといけませんから、しっかりとチェックしましょう。

内々定を出す企業の目的とは?

様々なタイミングで出される内々定ですが、どの企業も内々定を出すのには共通の目的があります。それは「学生の確保」です。「優秀な学生が欲しい」「他の企業に子の学生を取られたくない」という気持ちから、学生を囲い込むために10月になったら内定を出すという約束(内々定)をするのです。

近年は学生によって優位な「売り手市場」ですので、どの企業も学生を確保するのに必死ですし、24卒の場合には就活ルール廃止やコロナによって全体的に早期化も進んでいますから、他に取られる前に囲い込んでおきたいという気持ちがより一層高まっています。

どの企業も企業のために働いてくれ、売上に貢献してくれる有能な人が欲しいと思っていますから、そのような人を見つけたら何が何でも囲い込んでおきたいというのが本音です。

このように、選考やインターンシップなどを通して企業にとってメリットとなる人材を見つけた場合には内々定を提示し、企業に囲い込むのです。

内々定とは、企業からの「あなたに入社してほしい」というサインであると考えると、内々定を獲得できるのは1つの安心材料になります。しかし、企業側の事情でもあるので、内々定をもらったものの、意図がはっきりとわからない場合は、プロのキャリアプランナーなどに相談してみるのがよいでしょう。

キャリチャンでは、プロのキャリアプランナーが就活のことなら何でも相談に乗るイベント「就活相談会」を開催しています。相談は無料ですので、内々定についてわからないことがあれば気軽に活用してください。

内々定を出す企業の特徴

内々定を出す目的は共有ですが、具体的な企業の特徴はそれぞれ異なります。具体的には下記の点が挙げられます。

  • スキル面を重視しており、インターンに力を入れている企業
  • 知名度が低く、人集めに必死な企業

まず内々定を出す企業の特徴として挙げられるのが、スキル面を重視している企業です。このような企業はインターンシップに力を入れており、インターンから学生の実力を見極め、必要な人材だと判断すればインターンを通して採用へと結びつけます。

そしてそのような目的から内々定が出す企業はベンチャー企業が多いです。ベンチャー企業は創立年数が浅く、さらに新しいビジネスを展開していることから即戦力となる人材を求めています。ですから学歴などよりもインターンを通して力を見極め、優秀だと判断すれば早々に内々定を出すというわけです。

また、他にも知名度の低さから人集めが難しい企業も貴重な人材を他に取られないようにと囲い込むために内々定を出す場合があります。大手企業に埋もれてしまう中小企業やベンチャー企業、さらにBtoB企業などといった消費者に馴染みのない企業などはこのような理由から内々定を出します。

利用者の声

プロが伝授!内々定を狙うための対策法

プロが伝授!内々定を狙うための対策法

企業側が内々定を出すことで学生を囲い込み、安心したいと考えるように、学生側も早々に内々定をもらうことで安心したいと考えていることだと思います。では具体的に内々定を狙うためにはどのように対策をしていけばいいのでしょうか?

ここではそんな内々定を狙うための対策法をプロがご紹介します!内々定を獲得し、就活を円滑に進めたい人必見です。

自己分析や企業研究などの基礎部分を完璧にする

内々定をもらうためにまずすべきことは、自己分析や企業研究などの基礎部分を完璧にすることです。就活では学生が企業を選ぶように、企業側も学生を選んでいますので、お互いにとって相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。

そしてこれは内々定も同じです。ですから、内定に結びつけるための企業選びをするための準備をしなくてはならないのです。

相性の良い企業探しをするための就活軸を定めたり、企業側に自分をアピールするために自分への理解を深めたりと、これらはすべて就活の基礎部分である自己分析や企業研究などが重要となるのです。

ですから、まずは自己分析から自分への理解を深め、企業研究から自分と相性の良い企業の見極めや、自分の強みをどうアピールすべきなのかを考えていきましょう。

就活は内定獲得の速さを競うものではありませんが、内々定を獲得できると、そのあとの就活を落ち着いて行うことができ、よりよい結果につながる確率も高まります。しっかりと事前準備をし、スタートダッシュを切るためにも、イベントでの情報収取をしっかり行うことが大切です。

キャリチャンでは、誰よりも早く内定を獲得したい人向けのイベント「最短就活」を開催しています。イベントの利用は完全無料ですので、手っ取り早く1つ内定を獲得したい就活生はぜひ参加してください。

早くから動き出し、場数を踏んで経験を積む

内々定は内定よりも早く提示されますし、24卒はこれまで以上に早く出ることが予想されますから、学生側も早くから行動する必要があります。

就活は全体的に早期化されていますし、すでに内々定を出し終えている企業もありますから、出遅れてしまわぬよう、常に採用スケジュールをチェックし、積極的にエントリーしていきましょう。

また、内々定を獲得するためには就活力を上げる必要もありますので、場数を踏んで経験を積み、実践で力をつけていきましょう。練習も大切ですが、最短で力をつけるにはやはり実践が一番です。

また実践を積むことで力をつけられるだけでなく、就活の雰囲気にも慣れることができるため、緊張感のある雰囲気でも自分の力を発揮しやすくなるため、本命企業でも存分に力を出し切ることができるでしょう。

インターンシップに積極的に参加する

内々定を出す企業はインターンシップを経由する傾向にあるため、インターンシップには積極的に参加するようにしましょう。

インターンシップを通して内々定を出す企業は、インターンを通して学生の能力を見極めたいという目的がありますから、参加しないことには内々定はゲットできません。ですから、気になる企業のインターンには積極的に参加しましょう。

すぐに内々定に結びつかなくてもインターンでは実際に仕事を経験できることから、企業が求めている人材を把握できるため、その理想に近づけることができます。

それに会社の雰囲気なども知ることができるため、企業研究にも役立つことから、就活においてインターンシップ参加は必要不可欠だといえるでしょう。

就活エージェントを経由する

内々定を狙う場合は、就活エージェントを利用するとよいです。就活エージェントは早期から就活準備をサポートしてくれますし、自己分析や企業研究といった準備の手伝いもしてくれます。

キャリチャンでは、「こんな企業に就職したい」というこだわりの就活をサポートするためのイベント「納得の内定就活」を開催しています。

内々定獲得までの全サポートはもちろん、あなたが求めるものから、あなたの魅力を最大限活かせる企業を一緒に探し、内定獲得までの全サポートを行います!完全無料ですので、気楽に参加してください。

おわりに

内々定とは、採用予定ではあるものの、法的有効な「内定」という契約を結ぶ前の状態です。企業側から一方的に取り消されることはほとんどありませんが、内定とイコールではないので注意しましょう。

就活ルール廃止に合わせ、内々定の獲得競争が激しくなることが予想されます。内々定を獲得するためには、就活に関する知識を蓄え、また就活に関して積極的に動き出すことが大切です。

また、就活に関する疑問や不安が早いうちに解消しておきましょう。就活を経験した先輩や大学のキャリアセンター、就活エージェントなどを頼り、就活を有意義なものにしましょう。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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