【例文あり】面接で「あなたを採用するメリット」を聞かれた時の答え方

 2025年7月28日

この前の面接で「あなたを採用するメリット」について聞かれたそうですね。うまく答えられましたか?

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Bさん

全然ダメです!そんなストレートな聞かれ方すると思わなかったから、びっくりして答えに詰まっちゃいました…。これって、よくある質問なんでしょうか?ほかの企業でも同じ質問されたらと思うと不安です。

そうですね。ほかの企業でも聞かれることがありますから、これを機会に対策しておいた方がいいでしょう。

キャリアアドバイザー 岡田

就活生 Bさん

どんな風に答えるのが正解なのか全然わからないです。対策の方法を教えてください!

わかりました。では今回は、「あなたを採用するメリットはなんですか?」と質問されたときの適切な答え方について解説していきます。質問の意図や回答例文も紹介するので、対策の参考にしてください。

キャリアアドバイザー 岡田

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面接で「採用するメリット」を聞く意図

面接で「採用するメリット」を聞く意図

本来であれば企業側があなたに採用するメリットがあるのかどうかを、様々な質問から見極めていくことが多いです。しかし新卒の採用面接では、その一環として学生本人に直接「あなたを採用するメリット」を聞くことがあります。

面接で「あなたを採用するメリットはなんですか?」と質問する意図は、以下の3つです。

ここではそんな面接で「あなたを採用するメリットはなんですか?」と質問する意図について解説していきます。質問に対する正しい回答をするためには企業側の意図をくみ取る必要がありますので、しっかりとチェックしていきましょう。

自分の能力や強みを理解しているかの確認

面接で「あなたを採用するメリット」を聞く1つ目の意図は、学生が自分の能力や強みを理解しているかどうかを確認することです。自分がどんなことを企業へアピールすればメリットを感じさせることができるのかをきちんとわかっているのかを質問を通して確認しています。

面接では企業側が学生を見極めるだけでなく、学生も自分を売り込んでいく必要があります。その中で自分の能力や強みなどを把握できていないと、自分を満足に売り込むことができず、内定には結び付きません。

また自分の能力や強みを理解できていないと、自分に合う仕事や自分を成長させる方法がわかりません。社会人は自分のことをよく理解したうえで仕事をしてこそ成長することができるため、自分への理解があるかどうかは重要なチェック項目となります。

そのことから、自分への理解を深めているか、自分の魅力をちゃんとわかっているかを確認するために自分の口から「採用するメリット」を言ってもらおうというのがこの質問の意図になります。

企業が求める人物像を理解しているかの確認

面接で「あなたを採用するメリット」を聞く2つ目の意図は、企業が求める人物像を把握しているかを確認することです。学生自身のことだけでなく、企業側についても理解を深めているかをこの質問を通して確認しているのです。

就活では学生が企業を選ぶように企業側も学生を選んでいることから、お互いにとって相性が良いと判断されないと内定には結び付きません。そのため、学生は企業が求める人物像を把握し、それに近づける必要があるのです。

しかし、それらを理解できないままただ自分の強みを押し付けるような学生は“企業理解が浅い=熱意が足りない”と判断されてしまうのです。面接官は企業に貢献できる人、企業の為に働いてくれる人を望んでいるため、企業理解があるかどうか、熱意が低いかどうかを様々な質問を通して確認する必要があります。

そして自分の口で強みを述べさせる「あなたを採用するメリット」はそんな学生の企業理解の深さや熱意などを推し量りやすい質問というわけです。

学生の自信の有無を確認

面接で「あなたを採用するメリット」を聞く3つ目の意図は、学生の自信の有無の確認です。企業に対して「入社したら活躍できる」「自分を採用すれば企業に貢献できる」という風に自信をもって自分をアピールできるか、またその自信が学生にあるのかを質問を通してチェックしています。

企業が求めているのは自社に貢献できる能力や熱意を持った人ですが、本人にその自信があるかどうかも採用・不採用を見極めるうえで重要な要素となります。

なぜなら、自信がない人に仕事を任せることができないからです。はじめから仕事や会社の一員として働くうえで自信がない人が実際に入社しても良い結果を残せるとは思えませんから、面接の時点で自信のない学生を評価しません。

過剰なほどの自信や空ぶった自信はかえって悪評価ですが、全く自信なさそうな場合には合否に影響してきますので、面接官が自信の有無をチェックしていることを覚えておきましょう。

面接における「採用するメリット」の上手な答え方

面接における「採用するメリット」の上手な答え方

「あなたを採用するメリット」は学生の素質や企業理解の深さ、自信の有無など様々なことをチェックされていますので、しっかりと答えられないと評価に大きく影響します。この質問への回答から高評価を得るには、以下のポイントを意識してみてください。

ここでは上記の「あなたを採用するメリット」を上手に答える方法を詳しく解説します。好印象を狙うためのポイントを紹介しているので、しっかりとチェックしていきましょう。

まずは自己分析から自分の能力や強みを明確にする

あなたを採用するメリットを答えるためにもまずは、自己分析から自分の能力や強みを明確にしていきます。自分を採用するメリットは自分の良さを企業に伝えるものですので、その土台となる自分の能力や強みを明確にしていくことがはじめにすべき作業となります。

ですので自己分析から自分についての理解をしっかりと深めていきましょう。自分の性格や他の人より優れている部分、自信をもって強みを言える部分など、様々な角度から自分についての理解を深めてください。また、合わせて他己分析を行うと自分では気づけない自分を知ることができますので、合わせて利用しましょう。

そして明確になった能力やスキルを掘り下げていきましょう。その能力が他よりも優れていると感じる理由は何なのか、そのスキルはどのようにして身に付けたのかなど、1つ1つを掘り下げ、自分がアピールすべきものを明確にしていきましょう。

意図にもあるように、面接官は自分のことを理解しているかどうかをチェックしていますので、自分のことを自分の口でしっかりと答えられるように準備してください。

企業が求める人物像と自分の強みでリンクするものを明確にする

自分の中で能力やスキルが明確になったら次は、企業が求める人物像を把握したうえで自分の強みとリンクするものを明確にしていきます。

内定は学生と企業との相性が良いと判断されないと結びつきません、そのため、学生は企業側が求める人物像を把握したうえで、自分の中のそれと合致する部分を回答することがポイントとなります。しっかりと企業が求める人物像を把握しましょう。

そのためにもまずは企業研究から企業が求める人物像を明確にしていきましょう。どのような人材を求め、どのような能力やスキルが重宝されるのかを知ることでどのような自分をアピールすればいいのかを考えていきます。

そして企業側が求める人物像を明確にしたら、それらに当てはまる自分の能力やスキルを探していきます。企業が求める人物像に自分が当てはまるとアピールできれば内定にもグッと近づけますので、リンクするものを「採用するメリット」としてアピールしていきましょう。

また意図にもあるように、企業についての理解が深いかどうかもチェックしていますので、企業のことをよく理解したうえで答えられるようにしておきましょう。

入社後具体的にどう活躍できるかを述べる

自分のアピールポイントを述べる際、合わせて“入社後具体的にどう活躍できるか”を述べてください。ただ採用するメリットだけでは信ぴょう性がありませんので、それらを裏付けるためにも具体的にどう活躍できるかを述べる必要があるのです。

入社後どう活躍できるのかを述べる際、企業の方向性を意識すると良いでしょう。企業が求める人物像に当てはまるだけではそれだけの人になりますので、会社を同じ方向を目指せるということをアピールできるとポイント高いです。

実際どう活躍できるかは入社してみないとわかりませんので、企業の方向性や求める人材を意識し、どう活躍していきたいのか、その目標を合わせて述べましょう。

入社後の活躍をしっかりと述べることで自信があることを示すことはできますので、企業側に「欲しい」「必要な人材」だと思ってもらえるよう、具体的にどう活躍できるかをしっかりと語ってください。

「PREP法」を意識して全体の構成を作る

これまでに用意したエピソードをより伝えやすくするために、PREP法に沿って回答していきましょう。PREP法はビジネスでよく使われる文章構成法で、簡潔で説得力のある文章を作るのに効果的です。

  • P=point(結論)
    →自分を採用するメリットは何なのか(自分の強み)

  • R=reason(理由)
    →メリットを裏付けるエピソード

  • E=example(具体例)
    →強みによって得た成果・経験

  • P=point(結論)
    →強みが入社後どう活かされるのか

上記の流れに沿って先ほどまとめたエピソードを伝えていきましょう。あなたを採用するメリットに限らず、どの質問に対して結論から述べること、それらを基づけるエピソードや経験が必要です。そして最後に、入社後具体的にどう活躍できるのかでしめくくることで話がまとまります。

【例文】面接における「採用するメリット」の回答例

【例文】面接における「採用するメリット」の回答例

ここでは「あなたを採用するメリットはなんですか?」という質問に対する回答例について紹介していきます。

【回答例】

私を採用するメリットは、高い目標達成意欲をもって御社の業績に貢献できる点です。

私が所属していた大学のサッカー部は、都大会出場を目標に掲げていましたが、練習試合での敗北によりチーム全体の士気が低下してしまいました。しかし、私は一度決めた「都大会出場」という目標を諦めることができませんでした。

そこで、私はチームメイト一人ひとりと真剣に向き合い、もう一度目標に向かって全員で努力しようと働きかけました。その結果、チームの士気は再び高まり、無事に都大会に出場することができました。この経験から、私は困難な状況でも目標達成のために周囲を巻き込み、最後までやり抜く力があると自負しています。

御社は3ヶ月ごとに明確な目標を設定し、その実現を重視されていると伺っております。私の強みである目標達成意欲と行動力は、御社の掲げるビジョンと合致し、期待以上の成果を出すことで業績に必ず貢献できると確信しております。

上記は、目標達成意欲を題材にした例文です。実際には、自分の強みの中から志望企業の求める人物像に合致する強みを選びましょう。

上記の回答は、冒頭で自分を採用するメリットとなる自分の強みをハッキリ述べているのがポイントです。そこから目標達成意欲があることを示すための部活動の経験を述べており、目標達成意欲があることを裏付けることをアピールしています。

また、志望企業の方向性やビジョンを語ったうえで自分の強みがどう活かされ、どのような結果が見込めるのかをメリットとして語っているのも高評価のポイントとなるでしょう。

面接で「採用するメリット」を答える際の注意点

面接で「採用するメリット」を答える際の注意点

「あなたを採用するメリット」という質問は学生を見極めやすいことから、面接で聞く企業も多いです。回答の際には、以下の2点に注意してください。

ここでは上記の「採用するメリットを答える際の注意点」について解説していきます。

抽象的なメリットでは響かない

「頑張って働きます」「一生懸命成長します」などといった抽象的なメリットは避けましょう。これらはメリットを裏付けることができませんし、企業側としてもメリット感じることができません。

何度もいうように、この質問では自分の強みを明確にしたうえで企業が求める人物像に近づけながら回答していくことが大切です。またその中に自分の自信をしっかりと伝えられないといけないため、抽象的でふわっとしたメリットでは学生を見極めきれないのです。

つまり、質問の意図を理解できていない=対策不足、熱意が足りないと判断されてしまい、内定が遠のいてしまうのです。また抽象的な答え方は「伝える能力」が欠如しているとも判断されてしまいます。

伝える能力は社会人として必須のスキルとなり、自分を採用するメリット以前に評価が下がる対象となりますので、抽象的なメリットを答えてしまわないよう、注意してください。

自分の強みを押し付けても評価につながらない

自分を採用するメリットということで、自分が強みだと思う部分を押し付けてしまいがちですが、それでは評価にはつながりません。何度もいうように面接では企業と学生との相性を図っているので、企業側が求める人物像と合致することをアピールしないと刺さらないのです。

企業側の理解を深めないまま自分を採用するメリットを述べると、その企業で全く需要のない強みを語ってしまい、まったく評価につながらないことがあります。それどころか、「うちの会社のことをわかっていない」と判断されてしまい、内定を遠ざける危険性もあるので注意してください。

たとえば、サポートする力があることをメリットとして述べようとしても、それが事務職であればいいですが、営業職などの場合にはあまり需要はないかもしれません。このように、職種によって求められるスキルが違えば、企業ごとによっても求められるものは異なってきますから、それらをしっかりと理解したうえで答える必要があります。

ですので、たとえ世間的に認められる強みやスキルがあるとしても、それが志望企業の求めるものでなければ意味がありません。企業が求める活躍図を連想させられる回答ができるようにしましょう。

面接で自分を採用するメリットを答えられるように対策を

「あなたを採用するメリットはなんですか?」という質問は学生のことを見極められやすいことから、多くの企業で聞かれます。

ですので質問の意味をしっかりと知り、何を答えることが回答として正解なのかを考えながら自分を最大限アピールできるような回答を用意しましょう。

そして答えを準備するだけでなく、伝え方にも意識を向けてください。そのためにも本番同様の緊張感のある空気感で面接練習を行っていきましょう。そんな本番同様の空気感ですが、“他人”と練習をすることで演出することができます。

気の知れた友達ではつい気が緩んでしまい、緊張感を保つことができませんが、これまでに関りのなかった他人と練習を行えば本番に近い空気感を演出することができます。そしてそんな練習相手の“他人“としてオススメなのが就活エージェントです。

就活エージェントは面接に受かるための術を分かっていますし、質問対策から上手に伝えるためのサポートを行ってくれるため、確実に力をつけることができます。

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この記事の監修者

監修者:岡田章吾

岡田 章吾

株式会社ジールコミュニケーションズ 
HR事業部マネージャー

2014年に入社後、人材業界に10年間携わる。企業向けの採用コンサルティングを経て現在に至る。これまでに大手企業含めた150社の採用支援と、3,000人以上の就職支援を担当。

就活支援の得意分野は「書類・動画選考の添削」。特に大手企業のエントリーシートや動画選考に強みを持つ。これまで大手企業を中心に、「1,000名、150社以上」の書類・動画選考突破を支援した実績を持つ。
またこれらの知見を活かして学校におけるキャリアガイダンス セミナー内容の監修、講師を務めるなど、幅広くキャリア育成に尽力している。

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